学校ブログ

生活科 学校探検と 図工の水彩画

 今日も少し涼しく、比較的過ごしやすかったもののお天気は下り坂のようです。週末にかけて天候も崩れる模様、ご家庭におかれましてもご注意ください。

 1,2年生が学校探検をしています。2年生が先輩として、1年生を案内しているのです。とてもよい取組だと思います。2年生の、先輩としての自覚と責任感をはぐくめますから。一緒に職員室に入ると、歴代校長先生の写真に夢中になってしまって、あらら、案内は?となるグループも少しありましたが、それでも2年生はがんばって、1年生をよくリードしていました。2年生、立派です。

 3,4時間目は、校長がちょっと5年生の教室にお邪魔して、図工の水彩画の指導をしました。

図工が苦手だー、という子がいます。その理由は、「うまく描けないからいやだ」「面倒くさい」がほとんど。それでよいと思います。世の中の人すべてがクリエイティブな才能をもっているわけがありません。それが自然のことわりです。

 でも、小学校の使命の一つは「子どもたちをその教科の学習を好きにさせる」ことだと思います。そこから、子どもの自信や自己肯定感がはぐくまれるからです。そこで、「どう描いたら、すてきな絵ができるか」を具体的に指導しました。線画の描き方、絵の具の使い方の基礎・基本を子どもたちにしっかりと伝え、練習をさせました。

 するとどうでしょう。たった2時間で、子どもたちの絵が明らかに変わったのです。子どもの秘めたる才能とは本当に大したものです。ちょっとコツを伝えただけで、自分の中で上手に消化し、真剣な目で画用紙に向かい合い、自分でも驚くようなきれいな線を描いていました。

 私は、日本人の図工の才能、美術的センスは世界一だと思っています。古くは縄文時代の家屋から古代の建築物、水墨画、浮世絵、新しいものならジャパニメーション。いずれも世界に誇れる第一級品です。そのDNAを受け継ぐ子どもたちは、誰もが素晴らしい才能を秘めていると感じます。そして、日本人に限らず、教室で学ぶすべての子が、そのよい影響を受け、力を高めていくのも素晴らしいと思います。それを引き出すきっかけを与えるのが、教育の役割だと思います。ただ、丁寧に描くだけにちょっと時間がかかるのですが。

 子どもの才能を引き出した瞬間。私たち教師にとって、もっともうれしい時です。またちょっと教室にお邪魔して、子どもたちと一緒に水彩画制作を楽しんでいきたいと思います。