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了解 不審者対応避難訓練を行いました

 本日、不審者対応避難訓練を実施しました。ご指導をいただいたのは、吉川警察署生活安全課の警察官の方です。今年も不審者役をお願いしました。昨年度と同じ、不審者が西側昇降口から侵入して、2階で一番階段に近い2年2組に押し掛ける想定です。流れを写真で簡単にご紹介します。

 まずは、不審者が2年2組の教室に近付きます。担任はそこで不審者を教室に入れまいと対応します。不審者が刃物を出すことも想定します。(刃物を出したので、これ以降は「犯人」と呼称します。)

担任は犯人を制止すると同時に、学級の子供たちをベランダづたいに避難させます。並行学級の担任は異変を察知し、教室内にバリケードを築いて、犯人の侵入を防ぐと同時に、職員室に内線を入れます。

 教室からの連絡を受け、職員室で直ちに警察署に通報します。その後、符丁(ふちょう=犯人には意味が分からないように、事前に決めておいた暗号)の校内放送を使って、2年2組の教室に侵入があったこと、各教室にバリケードを築くこと、男性職員は犯人の制止に向かうことを指示します。

 駆け付けた男性職員は、各階に備え付けてあったさすまたを使って、犯人を制止します。子供たちや職員に被害が及ばないようにして、警察の現着を待ちます。

 到着した警察官が犯人を取り押さえてくれました。職員は教室に戻り、子供たちの安全を確認したのち、体育館へ避難させます。

 体育館に集合した子供たちに、生活安全課の方が全体指導してくださいました。「静かに、体育館に避難できましたね。よくできたと思います。もし、こうした事態になったとしても、落ち着いて、先生方の指示を聞いて安全に避難してください。そうすれば大丈夫です。」

 業間休みになったので、子供たちを教室に戻し、職員はさすまたの講習を受けました。「さすまたは犯人を取り押さえるものではなく、制止するためのものです。こうして、目線の位置に突き出すことで、威圧感を与えることができます。」

 短い時間でしたが、職員どうしても、練習を行うことができました。

 子供たちには、「正しく恐れる」ことを指導しました。コロナ禍においてよく使用された言葉ですが、避難訓練にも同じことがいえると思います。恐れすぎては行動に制限が出てしまうし、まったく恐れないのでは油断が生じます。危機に陥った時、どのように行動するか正しく学び、いざ緊急事態になってもあわてず、さわがす行動する。それが大切だと伝えました。

 また、生活安全課の方は、こうもおっしゃっていました。「下校時や放課後にお子さんが不審者に遭遇したりしたら、すぐに警察に通報してください。翌日、学校さんに知らせるのでは遅い。通報があれば、すぐ私たちは現場をパトロールします。パトカーが巡回しているだけで、大きな抑止力となります。」

 保護者の皆様にも、お願いしたいところです。

 吉川警察署生活安全課の皆様のおかげで、子供たちに避難の正しい知識を伝えることができました。本当にありがとうございます。「備えあれば、憂いなし。」先人の言葉はまさに真を突いています。子供たちにも、伝えていきたいと思います。