学校ブログ

図工特別授業 基礎・基本の大切さ

 今日もうだるような暑さになりました。明日は雨天で最高気温も本日より10度近く下がるとか。お子さんの健康管理に引き続きご配意くださいますようお願いいたします。

 4年生担任がお休みをいただいているので、今日はかわって2時間だけ、図工を担当させていただきました。学習内容は鉛筆画の基礎・基本の習得です。現在の学習指導要領では、図工において子どもたちの個性をいかしたもののとらえ方を尊重し、それを様々な工夫を用いて豊かに表現することに重点を置いています。でも、そこには基礎・基本の力が大切になります。すなわち、「どのように描いたら、すてきな絵が描けるか」です。

 そこで2時間かけて、4年生に「習作」に取り組んでもらいました。もし、「いい絵」を描きたいと思ったら、絶対条件が二つあります。それは「カタツムリのようにゆっくりと線を描く」と「本物をよくみて描く」の二つです。その練習のために、「くものす」と「てのひら」を描いてもらいました。

 くものすは、フリーハンドでまっすぐな線が描けると、とても美しく描くことができます。また、てのひらをよく観察すると、無数の「しわ」があります。意識しなければ子どもたちはほとんど描くことがないでしょうが、本物をよく観察しながらていねいに描いていくと、写実的で美しい絵ができあがります。2時間かけてじっくり練習することで、その二つのこつを体感してもらいました。

 するとどうでしょう。子どもたちは素晴らしい集中力を発揮し、全員が美しく、きれいな「くものす」と「てのひら」を描くことができたのです。努力をおおいに称賛し、「今日身に付けた力を生かして、よい作品をつくってね。」と授業を終えました。

 どんな高級な技法も、基本の延長上にあります。基本を軽視しての成長はあり得ません。その力を生かして満足のいく作品ができれば、子どもたちは図工が大好きになります。そのいい循環をつくりたいと思います。

 4年生みんなが、素晴らしいがんばりをみせ、大いに力を高めました。みんな、よくがんばったね!