学校ブログ

5年生稲刈り体験を行いました

 日中は気温が上昇したものの、風が吹いていたこともあり思ったほど日差しが強くありませんでした。吹き荒れる風は、夏の最後の咆哮のように感じました。まだまだ、夏は日本列島に未練がありそうですが「もういいよ!退散!」といってやりたいですね(笑)。いよいよ涼しい秋の出番です!

 5年生がJAさいかつの皆様のご協力のもと、稲刈り体験を行いました。一学期に泥んこになりながら一生懸命植えた苗が立派に成長し、見事な金色の穂を実らせていました。

 到着し、さっそく鎌の使い方を教えていただいた子どもたち。その反応は、とてもほほえましいものでした。

「切れたー!」「楽しい!」「気持ちいい!」

 稲はザクッザクッと小気味よく切れ、子どもたちは夢中で作業に取り組みました。JAさいかつの皆様は、鎌で子どもたちが手指を切ってしまうかもしれないとずいぶんご心配くださったのですが、それは杞憂に終わりました。みんなすいすいと作業に取り組み、みるみる稲の束が積みあがっていきました。

 子どもたちの肌を守るため、長そでを着ての作業にしました。加えて最高気温も高くなるとの予報だったので、作業時間を予定より短く設定したのですが、そんな心配をよそに、作業がとんとん拍子で進みました。最後に、残った稲はコンバインで刈り取っていただきました。すべての稲が刈り終わると、「終了ー!」とばかりに、子どもたちから拍手が沸き起こりました。

 作業が終わり、JAの方が子どもたちに「みなさんお疲れさまー!楽しく作業ができましたかー!」と聞くと「はい!」とたくさんの子の手が上がりました。JAさいかつの皆様のお心遣いもあり、1時間ほどの作業をとても楽しく、安全に進めることができました。

 中にはこんな声もありました。「コンバインでやれば早いのに、なんで手作業もするんですか?」

学校としては、子どもたちに稲刈り体験をしてほしいのです。それは、お米という日本人にとって最も大切な食材に、敬意をもってほしいと願うからです。

 子どもたちが稲刈りを気持ちよくできたのは、JAの皆様が大切に育ててくださったからです。稲刈り自体は、楽しい作業とはいえ、ここにたどり着くまでが大変なのです。お米は素晴らしい主食ですが、育てるのは本当に大変なのです。

 それゆえ、稲作には多くの人の手が必要です。「このお米を食べる人みんなに喜んでほしい。」お米には、多くの生産者の方の願いが込められています。そうしたことに気付き、お米に敬意をもって、大事に食べる子に育ってほしいと思うのです。

 食べ物に敬意をもって、大切にいただく。それこそが食育の原点です。JAさいかつの皆様のご配慮のおかげで、五年生は素晴らしい体験ができました。大変ありがとうございました。