学校ブログ

子どもたちにとって外遊びとは

 私の手元の計測では、今日の日中の最高気温は23度。暑くもなく寒くもなく、最高のお天気でした。

 運動会の練習が進んでいます。見たのは低学年と高学年の練習光景だったのですが、どちらも体育館で「型」を一生懸命学んでいました。これである程度覚えてきたら運動場に出て「体型」を学び、仕上げとなります。子どもたちもがんばっているのですが、それ以上にがんばっているのが先生方です。うちわぼめになってしまうかもしれませんが、振付をマスターし、子どもたちの前で笑顔で披露する先生方のスキルはすばらしいなあと感じます。

 一学期が始まってはや一か月がたちますが、北谷小の子どもたちについて強く感じることが「外遊びが上手だなあ」ということです。私は担任の時、業間休み・昼休みいずれも必ず外で子どもたちと遊びました。それが子どもたちとの良好なコミュニケーションを築き、学級経営も学習指導も一段とスムーズになるからです。

 その習慣が抜けず、いまだに業間・昼休みとも特別な用事がない限り外に出ているのですが、「校長せんせー」と呼ばれて、鉄棒を教えたり、ドッジボールの審判をしたりとお声がかかります。

 ドッジボールですが、北谷小の子どもたちが上手なことに驚きます。いえ、技術ではありません。楽しく遊ぶスキルです。現代社会においては、外遊びが上手にできない子が多い。勝ちにこだわりすぎて、自チームに有利なルールを強引につくって相手に押し付けたり、相手のちょっとしたルール破りが許せず、必要以上に非難したり。それだと遊びがちっとも楽しくなくなってしまいます。大切なことは勝利にこだわることより、みんなが楽しめること。少々ルールから外れても「まあいいか」と互いに許しあって、きゃあきゃあと楽しむのが一番よい。この「遊びのスキル」も、経験していないと身に付かないものなのです。その点、北谷小の子たちはみんなが楽しく外遊びができるので、大したものだなあと感心します。

 外遊びはゲーム以上の喜びを与え、凝り固まった頭や体をほぐし、学力や体力向上を促します。運動すると運動能力や集中力がアップすることは脳科学でも証明されています。さらにストレスを発散させ、情緒の安定にもつながります。運動することは子どもにとってよいことだらけなのですね。

 運動会の練習にいそしみ、日ごろの体育の成果を発表することもOK.また、友達と楽しく外遊びをすることもベリーグッド。確かなエビデンスに基づき、子どもの成長にプラスになることをすすめていきたいと思います。