学校ブログ

子どもたちの学習を捗らせる方法とは

 まさに、夏の再来です。ここ数日の涼しさが吹き飛び、今日は夏本番の暑さとなりました。それでも子どもたちは休み時間元気に遊び、あふれんばかりのエネルギーを見せていました。ただ、注意すべきは熱中症。体育や休み時間前後には水分摂取をさせたり、外に出る授業では長時間活動をさせないなど、気を付けています。

 下の写真は、6年生の算数の授業風景です。2組で、「教え合い」を導入することで学力向上を図っています。

 本校に限らず吉川市では、算数は複数の教師によるティーム・ティーチングや少人数授業を行っています。そうすると、一人当たりの教師が担当する児童の数が少なくなり、きめ細やかな指導ができます。

 ただ、それにも限界があります。また、子どもたちの学習内容の定着の度合いも様々で、前学年までの学習内容の定着が不安な子も、あとちょっと背中を押してあげれば理解できる子もいます。

 そこで、教え合いを推進するのです。班の中には必ず算数が得意な子がいます。その子を貴重な学習リソースとして活躍してもらっています。その間、教師は教え合いだけでは学習内容の定着が難しい子に個別指導をします。

 でもそれじゃ、教える子は時間をとられて損をするんじゃ?と思うことなかれ。「ラーニングピラミッド」によれば、「人に教える」ことは、もっとも学習内容が定着する方法と言われています。教えることによって、その子はもっと力が伸びるのです。

 練習問題を教え合うことで習熟を図り、そのあとは個別で実際のテストを想定した「チャレンジ問題」に取り組ませ、学習内容の定着度を確認します。そこでつまずきが見られた子は、次の時間に個別指導を行い、学力アップを図ります。

 私たちは生きる上で多くの課題に対峙します。その際、自分一人だけで解決するケースは少ないでしょう。多くの場合は、いろいろな人に相談し、協力して課題解決に取り組むはずです。算数においても、それは同じだと思います。子どもたちはとてもよくがんばり、互いにしっかり教え合うことで着実に力を高めています。それは、学級のチームワーク向上にも役立つのです。

 下の写真は、5年生の家庭科の様子です。練習用布で、波縫いの練習をしていました。ここで工夫が必要なのは、その手順を全員にわかるよう示すことです。かつてはデジタルカメラを液晶プロジェクターにつないで、教師の手元を拡大したりしたのですが、これがとても大変でした。でも今は、教科書会社が教材の作業の手順を示した動画を公開しています。子どもたちはタブレット端末を開き、その動画をみることで手順を確認して、自分のペースですすめることができます。いやーこれは便利。私が担任していたころとは隔世の感があります。5年生の子どもたちも自分のペースで、集中して取り組んでいました。

 教え合い、動画。方法は違えど、それぞれ子どもたちの学習を支える支援の手立てです。効果的に用いることで、学習を円滑に進めたいと思います。