わたしのいのち 生命の尊さ、支えあう命
朝夕の冷え込みとは対照的に、日中が暖かいことが幸いです。
校内巡視をしていると、4年生が道徳の授業に集中して取り組んでいました。主題は「わたしのいのち」、生命の尊さを知り、一生懸命に生きようとする心情を育てる内容です。
主人公のゆうちゃんに、おじいちゃんが語り掛けます。
「人はがんばって生きて100年ちょっと。上り坂もある、下り坂もある。曲がりくねった道なんじゃ。それでも、くじけずに歩いていけるのは、いろんな人たちや、見えるもの、見えないものの大きな力がしっかり支えてくれておるからじゃ。人はときどき、生かされていることを忘れて、道にゆきづまる。そんなときは、胸に手を当てて、じっと心臓の音を聞くことじゃ。」
ゆうちゃんは心配して、
「おじいちゃんは、もうすぐいなくなっちゃうの?」
と尋ねます。
おじいちゃんは優しく答えます。
「誰にもいつかは、道の終わりがくる。それがいつになるかは、わからんことじゃ。わしらにできるのは、一日、一日を、おかげさまでと感謝して、せいいっぱい大切にすることじゃ。」
この話を聞き、子どもたちは淡々と自分の思いを発表していきました。
「命は限られているからこそ、精一杯生きなくちゃいけないんだと思いました。」
「いつも感謝の気持ちを忘れないことが大切なのだと思いました。」
子どもたちはよい意見をたくさん発表していました。充実した授業でした。
命は限られているから貴重なのだ・・・。人生の時間は無限にある、と思っている子どもたちには実感しにくいかもしれません。人は生きてるんじゃなくて、生かされている。だから、誰かのためにがんばることも必要なんだ。伝え続けなければいけないのが大人の務めだと思います。
日本中の学校が、道徳の授業を中心に命の大切さを一生懸命伝えています。でも、命や人権に係る事件や事故をなくすことはとても困難です。命の大切さは、みんなわかっています。だから、こんな言葉がけも必要だと思います。
「命が大切なんて、みんなわかってる。でも、私が伝えたいことはたったひとつだ。あなたが大切なんだよ。」
そうした大人の言葉が、子どもたちの心を育てていくと思います。
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