校内書き初め展を行いました
このところ、休み時間元気に遊べていた子どもたち。今日は一転して雨模様になりました。そして今日から5時間授業です。いよいよ学期末進行。忙しくなります。
本日、校内書き初め展を行いました。3~6年生は体育館で行いました。体育館は窓を開け、CO2メーターで測定しながら十分な換気を行い、子どもどうしも可能な限り距離を開け、感染に気を付けました。
子どもたちは、これまでの練習の成果を発揮しようと、一生懸命作品づくりに取り組みました。
中には、「校長先生、ここ(の撥ね)どうやってやったらいいか、わかりません。」と質問してくる子もいました。とても感心しました。そうした質問をしてきた子は、向上心に富み、素晴らしい気付きができる高い能力の持ち主です。
習字に限らず、ならいごとというものは正しいやり方を知って、繰り返し練習をすることではじめて技能が上達します。技術を身に着けるには時間がかかります。週1度の書写では、理論を教えるのが精いっぱい。学校の書写の時間だけで、満足のいく作品をつくりあげることはとても難しいといえるでしょう。
大切なことは一人一人手をとって、筆の扱いを教えてあげることです。そうすることで、子どもははじめて「あ、こうすればこの撥ねや払いがきれいに書けるんだ。」と理解します。全員にやってあげたいところです。でも時間も人手もありません。担任や主観教諭・教頭をしていたこと書写を担当すると、いつもはがゆく思っていました。
「習うより慣れよ。」先人の遺した貴重な教えです。正しいやり方を覚え、何度も何度も繰り返す。上達するにはそれしかありません。しかし、今の学校教育はあまりにもやることが多く、集中してできないのがなんとももどかしいところです。
それらを差し置いても、日本の美しい伝統の書き初めが、学校教育をとおして子どもたちに継承されていくのは素晴らしいことだと思います。ICTがいくら発達しても、美しい字を書く喜びは失われることがないと思います。
今日の書き初めは、どの学年もとてもよくがんばっていました。
「よくがんばったね。出来栄えなど、気にしなくてよい。ベストを尽くしたあなたの姿勢は、立派だ。」
そのように言葉を掛け、がんばってよい作品づくりに挑戦した子どもたちの姿勢そのものを称賛することが、私たち大人にできる最善策の一つだと思います。
吉川市立北谷小学校
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