学校ブログ

五年生田植え体験 田植えっておもしろい。農家の人ってすごい!

 昨日とは打って変わって、さわやかな青空が広がり、気持ちのよい好天となりました。

 五年生が、JAさいかつのスタッフの皆様と、農業ボランティアの皆様のご協力のもと、田植え体験を行いました。

熱中症指数は「安全」。準備も整えて、さあ田植え体験開始です。

 はじめに田植え機のデモンストレーションをみせていただきました。「すごい!」「速い!」子供たちから思わず出た言葉が「農家の人って、すごい!」

 農業指導者の方に、田植えのやり方を教えていただきました。「なえは、根本から切り離して3~5本を植えてください。」「はい!」子供たちはご説明の一つ一つに、きちんと返事をしていました。

 さあ、いよいよ田んぼの中に入ります。「冷たい!」「気持ちいい!」最高のお天気が、子供たちの作業を支えてくれました。ここで足をとられて転倒する子もいるのですが、担任の先生や農業ボランティアの方のお話をきちんと聞いて、ゆっくり進んだため、転んだ子がいなかったことにも感心しました。

 徐々に慣れ、田植え作業も調子に乗ってきました。「田植え、おもしろい!!」思わず、そんな言葉があちこちから聞こえてきました。

 なえがなくなったら、スタッフの方にいただきます。「ありがとうございます!」お礼もよく言えました!

 作業は予定通り、およそ1時間で終了しました。最後に、お世話になったスタッフの皆様にお礼をいいました。

「今日は、本当にありがとうございました!」

 スタッフの方ともすっかり打ち解けて仲良くなり、みんな笑顔で田植え会場を後にしました。

「ありがとうございました!」「さようならー。」

 転んだ子も、気分が悪くなった子もなく、楽しく作業をさせていただくことができました。スタッフの皆様にお礼をお伝えすると、こんなことを話してくださいました。

「ぜひ、お子さんが食べている学校給食は、吉川市のお米だということを伝えてください。」

 食の形態が、どんどん変化してきています。家族が不在でひとりで食事をする「孤食」、「外食」に対して、ケータリングサービスで配達されたものを家で食べる「中食」。コンビニやスーパーにいけば、豊富でおいしい食材を、いつでも自由に食べることができます。

 でも、その食材一つ一つに込められた生産者の方の思いや苦労、そして食材を生み出した自然の恵みに思いを馳せることがあるでしょうか。いいえ、食事が運ばれてきたら、「いただきます」も言わずに無言で口に運ぶ機会が多くなっているのではないでしょうか。

 私たちがいただく食材一つ一つには、自然の恵みと、生産者の方の想いが込められているのです。それを知らせ、自然への尊崇の気持ちをもち、生産者の方への感謝の気持ちをもたせることが、食育の第一歩だと思います。

 吉川市の皆さんに、おいしいお米を食べてもらいたい。それこそが、生産者の皆様の願いだと思います。そのため、農業に従事される皆様は、日々大切にお米や野菜などを育てていらっしゃると思います。今日の田植え体験は、その思いやお米づくりの苦労や努力のほんの一部を、子供たちに知らせることができたと思います。

 5年生はこれから総合的な学習の時間に、お米について感じた疑問について丁寧に調べていきます。そうした学習が、子供たちの食に対する意識を変えていきます。「いただきます」は、自然や生産者、調理してくださった方への感謝の言葉です。それが、本当の意味をもった言葉になりますように。

 JAさいかつの皆様、農業ボランティアの皆様、貴重な学習の機会をいただき、本当にありがとうございました。