学校ブログ

6年生社会科の歴史発表

 今日は、とんでもなく寒い日でした。大型寒気団の到来により、寒さは今週水曜日ぐらいにピークを迎えるとのこと。お子さんの寒さ対策に十分ご配意くださいますようお願いいたします。

 6年生が、社会科の授業で、歴史の学習に関する発表を行っていました。私が目にしたグループは、日中戦争から第二次世界大戦の流れについて、調べたことを丁寧に発表していました。指導した教諭によれば、各グループともしっかり調べ学習を行って、発表に備えたとのことでした。淡々と史実を説明するその姿に、理解が進んでいたことを十分うかがい知ることができました。よい発表でした。

 今ほど戦争に関する知識が重要になる時代はないと思います。ウクライナ戦争にいまだ終わりが見えません。このヨーロッパの戦争は、事実に基づき考えると、ロシア側による侵略という見方が正しいと思います。でも、太平洋戦争についてはどうでしょう。その評価に至るためには虚心坦懐、先入観をもたずに謙虚に史実を学び、そして多面的な見方をとおして個人の考えを形成していく必要があると思います。

 日本は、高状況下社会であるといわれています。社会全体に、ある方向性をもった雰囲気が強く醸成されると、それに立ち向かう行動が非常にしにくくなるという特性があります。

 「戦争など、行きたくない。愛する家族と別れるのは絶対に嫌だ。でも、お国のためなのだから仕方ない。」そう思いながら戦場に赴き、命を落としたり、一生残る重篤な傷を負ったりして、苦しみぬいた人がほとんどだったことでしょう。そうした尊い犠牲に感謝と尊敬の気持ちをもち、その御霊に報いるために、平和な世界を永遠に維持していこうという気概を、みんなで共有することが大切だと思います。

 今日、史実を淡々と伝えていく子どもたちから希望を感じることができました。戦争を二度と起こしてはいけない。そのためにも、謙虚に歴史に学ぶことが重要なのだ。そのように考えることができる子どもたちを育てたいと思います。