学校ブログ

小野先生に食育指導の授業をしていただきました

 11月も中旬に差し掛かると、さすがに日中の暑さも一息つき、ようやく「秋が深まったかな?」という実感がもてるようになります。

 栄養士の小野先生をお迎えして、6年生が食育の授業を行いました。

「それでは、今日の授業では一食の献立を考えてもらいます。皆さん、五大栄養素はわかりますか?」

「はい!」「「炭水化物」「たんぱく 質  」「 脂質  」「ビタミン」「 無機質 」です。」

「はい正解。さすが6年生、完璧です。そして、メニューづくりには、その先にも課題があるんです。」

「その一つが、季節感です。献立づくりでは、季節感を意識するといいですね。例えば今年は昨年よりはサンマが安くなりました。その付け合わせに、スイカはどうでしょう。」

「えー。」「ちぐはぐです。」「秋と夏がごっちゃ混ぜ。」「柿とかがいーです。」

「そうですね。それが季節感の演出で、メニューを考える上で大切にしたいことです。」

 子供たちは、うんうんとうなずきながらお話を聴いています。

「それに加え、色合いも大切です。例えば主食がごはん、汁物はお味噌汁。主菜がサバの味噌煮、副菜がほうれん草のゴマみそ和え。このメニューの問題はどこでしょう。」

「みそ味ばっかり(笑)。」「色合いがほとんど茶色!」

「その通りです。おみその味付けばっかりで、色も同じ。これでは、せっかくの食卓が楽しくありません。色合いなども、メニューづくりに取り入れるといいですね。」

「それでは、これまでの学習を生かして、夕食のメニューをつくってみましょう。例えばねえ、ご家庭の会話でこんなことがあります。今日の夕食、何にしようかしら・・・、と思って家族に聞きます。すると「なんでもいいよ。」という答えが返ってくることがあるけれど、ちょっと困りますね。まず、和・洋・中のどれかに決めるといいでしょう。さあメニューをつくってみましょう。わからない人は、質問してね。」

 早速子供たちはメニューづくりに取り掛かります。

「えーっと、主食はやっぱりご飯だよねえ。」

「鳥からって、和食?洋食?」

「ちょっと見せて・・・。なにこれ、主菜がオムレツで副菜が豚バラ巻き、汁物が豚汁?肉ばっかじゃん!」

「あーそっかー(汗)。」

 子供たちは実に楽しそうにメニューを考えていきます。

「さあ、みんな一生懸命考えてくれました。夕食の献立、つくってみてどうでした?」

「大変でしたー。」「考えること多くて。」

「そうですね。私たちも、苦労しながら給食のメニューを考えています。これからもおいしく食べてくれるとうれしいです。みなさんが考えたメニューは、給食の献立づくりの参考にさせていただきます。ひょっとして、皆さん考案のメニューが、採用されるかもしれませんよ(笑)。」

「あ、じゃこれ採用してくださーい!」

 とても楽しい1時間の学習になりました。

 北谷小は今年度、総合的な学習の時間に積極的に食育を行っています。南中学区で、共通したテーマです。今日、6年生が楽しく食育学習を行ったことは、子供たちの実生活に役立つだけではなく、小中一貫教育のプラスにもなるでしょう。

 食は生活、健康の基本。これからも、バランスのよい食事を意識してほしいと思います。小野先生、楽しい授業をありがとうございました。