学校ブログ

図工で多色刷り やっぱり作品づくりは楽しい!

 昨日は雨で遊べなかったので、今日は業間・昼休みいずれも外で遊べて子どもたちも嬉しそうでした。

5年生が図工の多色刷りに取り組んでいました。これが楽しい!色が重なることで表現できるその効果は、刷り上がってからのびっくりどっきりで、わくわくする教材です。慎重にやっていた子どもたちも、刷り上がってきれいな色付けができると「やったー!」と大喜び。みんな楽しそうに、一生懸命作品づくりに取り組んでいました。この楽しさ、作品づくりへの喜びこそ、図工を好きにするための大切な授業の要素です。

 一方、今の子どもたちは、「目が肥えて」います。無理もありません。物心ついたときから「超」が付く高品質な映像ばかりをみせられてきたのです。それゆえ自分の手が生み出す作品は、未完成で、稚拙で、価値がないものと思えてしまう。だから、失敗をこわがり、作品づくりをためらってしまうこともあります。成熟社会に生きる子どもたちの不幸の一つです。

 大人が子どもの作品に触れる時に、大切なことがあります。それは「人の作品と比べないこと」、「ほめ上手になること」です。「下手になっちゃんたんだー。」と子どもがいってきたとき、「じゃあ、次はがんばりなさい。」なんて、いっちゃいけないのです。

「そんなことない。ここのところの線がすごくきれいだし、色の組み合わせもすてき。絶対、下手なんかじゃないよ。誰かと自分を比べる必要なんかない。この絵はあなたのよさが出てる。こういう作品って、大好きだよ。」

 そんな大人の言葉がけが、子どもに自信を付けていきます。「よーし、もっとがんばろう!」という勇気を与えます。

 私たち大人だって、苦手なこと、やったことがなくてうまくできるかどうかわからないことがたくさんあります。子どもならなおさらです。それなら、子どもが怖さを堪えて自信なさげにつくりあげた作品こそ、素晴らしい価値あるものなのです。

 そんな機会を捉えて「よくがんばった!あなたの作品、大好き!!」といってあげることが、私たち大人の務めだと思います。