学校ブログ

2年生ザリガニ釣り

台風の接近もあり、幾分暑さも和らいだようでした。

2年生が、前回延期になったザリガニ釣りに行きました。場所は、中央公民館近くです。登校のときから「今日ザリガニ釣りなんだー」「楽しみー」といっていた2年生。1時間目、さっそく出かけていきました。その時の様子です。

 暑すぎず、お天気はちょうどよかったようですが、残念ながら「獲れ高」はそれほどではなかったようです。でも、小さいながらもザリガニをゲットできた子は、「つれたー!」と満面の笑みで学校に戻ってきました。獲ってきたザリガニは、みんなで共有して、生活科での学習にいかしていきます。

 今の子どもは、自然と触れ合う機会がどんどん少なくなってきています。いっとき、某学習帳の表紙にカブトムシやクワガタの写真が掲載されなくなったのは有名な話です。カブトやクワガタを怖がって、触れない子どもが増えたのがその理由とのこと。以前、私が2年生のザリガニ釣りに付き合ってザリガニを釣ってきたときのこと。教室で観察しようとザリガニを見せると、「くさい!!」「こわい!!」と男子も女子も全く近付こうとしなかったことに驚いたことをよく覚えています。

 ほかにも、クモが大っ嫌いな子どもが多いことも個人的に気になります。教室内外でクモをみると、子どもたちは大騒ぎして、クモを排除しようとします。そんなとき私は、「いやいや、クモはいい生き物だから殺したりしちゃだめだよ。」とたしなめます。「いいかい、例えば雨上がりの朝。朝露に濡れたクモの巣をみたことある?まるで宝石がちりばめられたネックレスみたいで、すっごくきれいだよ。それに、クモは誰にも教えてもらっていないのに巣のつくり方を知ってる。不思議だろ?クモは、かしこい生き物だよ。」というと、子どもたちは「ふーん。」「そうかも。」という表情をします。

 「くさい」「こわい」「気持ち悪い」。それは、自分の気持ちに正直な感情です。でも、ザリガニも、カブトムシも、クワガタも、クモも自分の命を一生懸命生きています。それを個人の感情だけで忌み嫌うのは、豊かな心の育成の妨げになるような気もするのです。自分と異なる存在の小さな命をいとおしむ優しさは、いじめをなくす上でもとても大切だと思います。

 そのためにも、今日2年生が行ったように、自然に直接触れる体験がとても大切だと思います。泥水まみれの用水路の中で、懸命に生きてるザリガニたち。その命をいとおしみ、大切にしようとする心情を、すべての子どもたちがもってくれますように。