学校ブログ

子どもたちの体力を高めるためには

 昨日よりだいぶ気温が下がりましたが、その分午後はとても心地よい風が運動場に吹き抜けていました。

4年生が体育で鉄棒の授業に取り組んでいました。岩出先生の号令のもと、「前回り降り」や逆上がりの練習にがんばって取り組む子どもたち。岩出先生も優しい言葉がけで、鉄棒が苦手な子どもたちも一切否定することなく「だいじょうぶだよ。」「OK!それでいいよ。」と一生懸命励ましていました。とてもさわやかな光景でした。

 ただ、ちょっと気になることもありました。鉄棒の得意・苦手が分かれていることです。もちろん、全員が鉄棒が得意である必要はありません。苦手なことがあってよいし、それが自然です。でも、苦手なことにも立ち向かっていく姿勢は学ばせたいものです。だって、長い人生で得意なことだけやっていればいいなんてことはありませんから。

 これは子どものせいではないと思います。生活環境の変化が大きいと思います。

 昔の子どもは、公園の木登りを楽しむ遊びをよくやりました。私も小学生のころ、夢中で木登りを友達と競いました。でも今、木登りをすると「危ない!降りなさい!」と注意されることが多いのではないでしょうか。不審者の出現や、新型コロナの拡散、そして携帯ゲームの普及など、子どもの外遊びが制限される要因が多くなっていると思います。そんな中、得意な子は鉄棒で遊ぶけれど、そうでない子は鉄棒に触る機会が少なくなるので、苦手意識が強くなってしまう。そんなことも二極化の要因の一つかもしれません。

 便利な世の中は、子どもたちの健全な身体を育てにくい方向に進んでいるのかもしれません。

 鉄棒などの器械運動は、体重の軽い小学校低・中学年までにやらせることが望ましい。体が大きくなる高学年では、落下の恐怖が付きまとい、練習を恐れるようになるからです。

 だからこそ、学校や家庭が、子どもたちの健康な身体を育てるために、外に連れ出して遊ばせる必要があるのですね。明日からのゴールデンウィーク、今年は2年ぶりに外出制限がかかっていません。お子さんの心身の健康のため、ご家族で楽しく外遊びをされること思います思います。きっと、ご家族のすばらしい思い出にもなりますから(笑)。