学校ブログ

【美しい行動】(学校だより)から

 平成25年7月22日、午前9時過ぎ、JR南浦和駅の京浜東北線ホーム。降りようとした女性がホームと電車の隙間に落ち、腰を挟まれ、動けなくなってしまったのです。
 突然、非常ボタンが鳴り響き、駅員数人がホームを走って行きます。「大変だ」何事かとホームに降りた乗客たちは、駅員が、誰かを担ぎ上げようとしているのを目撃しました。

 「電車とホームの間に挟まれたお客様がいますので救助します。」
 アナウンスが流れ、駅員の「皆さん降りて下さい」との呼びかけで、その車両の乗客が次々とおりてきました。
 軽くなった車体を駅員たちは押し上げようとします。それを見た乗客数人も一緒に、「せーの」のかけ声で車体を押しました。それでも1両32トンの車体を上げたまま保つことはできず、「痛い、痛い」という女性の声が聞こえたままです。

 すると電車から降りた人達が次々と集まってきました。およそ40人ほどが車体の空いている場所に手を伸ばし、1列に並んで押すのを手伝ったのです。
 そして3回目の「せーの」で車体を上げたままにすることができ、女性を助けることができたのです。その瞬間ホームには拍手が湧きました。幸い、女性に大きなけがはなく、見ず知らずの乗客同士が協力することで、一人の女性を救ったのです。
 程なく電車が動き出し、人々は電車に乗り込み、それぞれの目的地に向かって行きました。

 この救出劇は、日本のみならず海外でも、驚きを持って報道されました。アメリカのテレビでは、生死に関わる状況でも駅員と乗客が冷静に協力したと称賛し、おそらく日本だけで起こりうることとして、電車が約8分後に通常運転を再開したことも合わせて伝えました。

 翻って中央中、9月の体育祭での協力、そして10月の中央中祭での美しい歌声を作る協力。さらには学校生活のすべてが自分だけのことだけでなく協力して行うことばかりです。
 その協力する心が、やがて世界から称賛される美しい行動に繋がります。
 保護者の皆様、地域の皆様、吉川中央中は美しい行動のできる生徒を育てていきますので、ご支援ご協力よろしくお願いいたします。          燃えよ! 吉川中央中