2023年7月の記事一覧
通学班会議を行いました
今日は熱中症指数が今週はじめて「注意」レベルだったので、業間休みに外遊びができました。でも、昼休みは「通学班会議」を予定していたので、各教室に通学班ごと集まって、安全な登下校について話し合いを通して確認しました。
今日の通学班会議では、特に以下の点を確認しました。
〇 登下校中、石を蹴飛ばしたり、拾った棒を振り回したりと危険な行為をしないこと。
〇 急な雷雨など、天候が急変したら、慌てず近くの避難できる場所に避難すること。また、傘をさす場合、風にもっていかれないようにしっかり握ること。
小さなことですが、経験がない子供たちには教えることが大切です。
登下校中の石けりにはちょっと困っています。危険な行為です。蹴った石が他者にぶつかったり、通りがかった車にぶつかったりしたらおおごとになります。でも、注意しても、なかなかやめない子が多いと感じます。子供はいらいらしているとき、また、開放的な気分になったとき、そうした行為を行うことがあるようです。
私の主観ですが、昔に比べて、今の子供はいらいらしていることが多いように感じます。昔の子供は、もっと時間に余裕がありました。周りに豊かな自然がありました。野原で転げまわったり、草原に寝転んで流れる雲を見つめたり、小川のせせらぎをじっと眺めたりして、ストレスを解消していました。自分を癒すことができました。
それに比べ、今の子供はずっと忙しく、生活環境に多くの制限があると思います。ゲームに癒しを求める子もとても多くなっています。しかしゲームにはVDT症候群やゲーム依存など多くの弊害があることが科学的に証明されています。今の子供たちの辛いところです。
学校帰りは、開放的な気分になり、友達と悪ノリしたくなることもあるでしょう。でも、やってよいこととやってはいけないことがあります。それをしっかり伝えていくのも、大人の役目です。夏休みに向けて、改めて交通ルールやマナーについても確認する必要があると思います。
ご家庭でも、改めて登下校中の安全な歩行について話題にしていただければ幸いです。
3年生 着衣泳を行いました
各学年は、水泳学習の最終日に「着衣泳」を行っています。万が一水の事故にあっても、自分で自分の命を守ることができるように、です。今日、熱中症指数が「危険」に達したのは業間休みの時間帯だったので、業間休みからは外での活動を中止にして、1,2時間目のみ水泳学習を行いました。
今日、3年生は着衣泳を行いました。まずは水慣れをしてから着衣泳の説明をしました。
「水慣れが終わったところで、いよいよ着衣泳に入ります。もってきた服を着て、靴を履いてください。」
子供たちはどきどきしながら、服を着ます。「なんか変な感じ・・・。」
さあ、いよいよ着衣のままプールに入りました。「きゃー!」「おわー!」楽しそうな絶叫がプールにこだましました。
「水の中を歩いてみましょう。」
「あ、歩きにくい!」服を着たまま水の中を歩くというはじめての感覚に、みんな一同に驚いていました。
「では一度、上がってみましょう。」
「うわ、重いのはんぱない!」水をたっぷり含んだ服は、ものすごく重くなっていて、その重さに子供たちは改めてびっくり。
「今度は、フロートにペットボトルを使ってみましょう。こうやってペットボトルを抱きかかえて、泳がないようにして浮いてください。」
「む、むずかしい・・・。」「できたー!」
こうして、楽しく1時間で着衣泳は終了しました。「いぇーい!」
着衣のまま水に落ちると、重い衣服が体にからまって、身動きがとれなくなります。あせって手足を動かすと、余計に絡まって、ますます動けなくなります。手足を動かすと、急速に体力を消耗します。また、落ちた瞬間シャツがめくれかえって視界をふさぐこともパニックのもととなります。
そのため着衣泳の基本は「泳がない」こと。今日子供達には「浮いて待つ」ことの大切さを伝えました。着衣のまま水に落ちたら、あわてず騒がず、流木やペットボトルをフロートにすること。そして体力を消耗することなく浮いて待ち、救助を待つ。これが一番確実な方法です。
ヨーロッパの運河がある地方の学校は、水深3mものプールで授業を行うと聞きます。子供たちは服を着たままプールサイドに立ち、そこで先生方がえいやっと子供たちをつき押して、子供たちはプールに落ちます。すると、あまりにも思うように動けなくて、足も届かないのでパニックに陥る。その経験から、子供たちは「服のまま水に落ちるとなんて大変なんだ!」と危機感をもって着衣泳の必要性を学んでいきます。
一方、日本の小学校のプールは深いところでも水深1m10㎝です。子供たちはすぐに足が着くプールで、バタ足やクロールの練習をします。子供たちの安全のためにもそれがよいと考えられていますが、それが仇となるケースもあります。
もう30年近く前になりますが、北海道で5人の中学生が川岸にあった筏に乗って遊んでいたところ、ロープがほどけて川に流れだしてしまいました。その結果、着衣のまま水に飛び込んだ子が亡くなるという悲惨な事故がありました。5人のうち泳ぎに自信があった子が3人、自信がなかった子が2人。意外にも助かったのは、泳ぎに自信がなかった2人でした。泳ぎに自信があった3人は向こう岸にたどり着こうとして着衣のまま水に飛び込み、そのまま溺れてしまったというのです。残りの2人は、筏に乗ったままだったので、救助を待つことができました。安全なプールで軽々長い距離を泳げる3人は、助かる自信があったのでしょう。なんとも皮肉な話です。
着衣泳は、命を守るために必要な学習です。ヨーロッパの国々では、水泳学習とは着衣泳のことで、命を救うための泳法を学ぶことがメインとのこと。「クロールや平泳ぎは、ボーナスのようなもの」という認識のほうが強いとも聞きます。。一方、バタ足、蹴伸びから入る日本の水泳学習のやり方は、オリンピック選手を育てるための方法ともいわれています。ヨーロッパのやり方も、大いに学ぶところがありますね。
まずは、危険な場所で水遊びをしないこと。そして万が一、着衣のまま水に落ちたら、慌てず騒がず、浮いて待つこと。ご家庭でも、お子さんにお声がけをいただければと思います。
一年生 アサガオの絵
今日も昨日に負けず劣らずの暑い一日になりました。今日も、9時過ぎに熱中症指数が「危険」になりました。水泳学習はまだ熱中症指数が「危険」になる前の1時間目のみとして、それ以降の外・体育館での運動・遊びは中止としました。子供たちにとっては残念だった思います。それでも、子供たちの大切な健康を損ねるわけにはいきません。もしお子さんが「今日も外で遊べなかったー」とこぼしていたら、フォローをいただければ幸いです(笑)。
今日をいれて、1学期は残り7日間。追い込みに入りました。学習のまとめに余念のない学級や、まとめのテストをがんばる学級など、学期末特有の雰囲気にあふれていました。
1年生の教室を訪れると、「クレヨンやパスは友だち」という単元で、子供たちがアサガオの絵を一生懸命描いていました。ぼかしの技法を使うと、実にきれいなアサガオを描くことができます。事実、画用紙の上に、色鮮やかなアサガオが満開になり、みんなとっても上手でした。子供たちはみな「きれいに描けた!」と大満足でした。
1年生がこれほどアサガオをきれいに描けたのは、毎日がんばって水やりをしていたアサガオの花が、やっときれいに咲いたからです。それがうれしくて、その想いを、このアサガオの絵に込めたからです。
図工はこれが大切なのです。想いを作品という形にするのが図工、いや芸術の神髄です。「さあ、未来の夢を描いてみよう」と呼びかけでも、多くの子が戸惑って、なかなか筆が進みません。でも、このように投げかけると、絵が変わるのです。
「みんな、毎朝アサガオの水あげ、がんばったねえ。そのおかげでアサガオの花がとってもきれいに咲いたよ。アサガオの花がみんなに『水をたくさんもらってうれしいな。おかげできれいな花がさいたよ。ありがとう!』ってお礼をいってるよ。ほんとうによかったね。そのうれしい想いを、きれいな絵にのこしてみない?」
絵は想いです。たとえ技術は未熟でも、まっすぐ引こうとした線がぐにゃぐにゃ曲がっても、自分が感じたことを一生懸命表そうと想いをこめて描いた絵は、美しく、そして魅力的で、まばゆいばかりの光を放つのです。
「生成AI」が普及しています。お金をかければ、誰もがプロのような作品をコンピューターグラフィックスで創造できる時代になりました。でも私にとっては、「そんなもん」です。(プログラマーの方、ごめんなさい)今日、1年生が想いを込めて描いたアサガオの魅力を上回ることなど、コンピューターグラフィックスにできるとは思えないのです。
1年生のみんな、アサガオの絵、とってもすてきに描けたよ!
とても暑い日でした
7月10日(月)、熱中症警戒アラートが発令されました。熱中症指数が午前9時30分過ぎに「危険」になったので、残念ですが2校時以降の水泳学習や外・体育館での運動を中止にしました。子供達には残念だったと思いますが、熱中症にかかる危険性と引き換えにはできません。この暑さは数日間続きそうです。ご家庭でもご配意くださるようお願いします。
朝は表彰朝会を行いました。暑さのため、体育館に集まることを避け、オンラインで実施しました。校内硬筆展で、特選以上の成績をとった児童を校長室で表彰し、その様子を各学級に中継しました。
その後、子供たちに話をしました。
「賞状をもらった人たちは立派です。でも、賞のあるなしにかかわらず、最後まで丁寧に作品を仕上げた人はそれに負けないぐらい立派です。硬筆展の目的は賞をもらうことではなく、練習の成果を生かして、ふだんのノートの字を美しく書くことです。そのことを意識してくださいね。」
授業の様子をいくつかお届けします。2年生の紙粘土作品づくり。絵具を混ぜるときれいな色になることと、加工がしやすいことでみんな大喜びで作品をつくっていました。
5年生は林間学校の準備に余念がありません。林間学校のNGワードは「先生、次どこいくんですか?」です。しおりが頭に入っていれば、迷わず、みんなと集団行動ができますね。そのための事前学習はとても大切。しっかりできていました。
6年生は総合的な学習の時間で「世界の国々の生活習慣と文化」を調べ、発表していました。発表もよくまとまっていたけれど、さすが6年生。聞く態度もいいですね。
さあ、今週が終わればいよいよ3連休。それが過ぎれば、夏休みはもう目と鼻の先です。暑さに負けず、最後まで子供たちががんばれるようご家庭でのご支援をお願いいたします。
ディジタル・シチズンシップ授業を行いました
今日は、とても暑い日でした。WBGTを常に監視して、その結果、昼休みの外遊びを中止にしました。子供たちにとっては残念だったと思いますが、熱中症は本人に自覚がないところで急に気分が悪くなったり、熱が出たりするので、やむを得ないところです。週末は最高気温が少し下がるようですが、くれぐれもご家族の熱中症防止にご配意ください。
本日、5年生と中学年を対象に、「ディジタル・シチズンシップ教育」を行いました。講師はいつもお越しくださる吉川市教委 教育指導支援員 大西 幸雄 先生です。複数の教室で同時に授業を行うため、大西先生は会議室からリモートで講義を行ってくださいます。
子供たちは大西先生のお話を、モニター越しにしっかりした態度で聞きます。大西先生からも、子供たちの様子はよくみえています。
今回の講義の内容は、SNS上の情報の取り扱い等でした。大西先生が示された資料をもとに、子供たちは話し合ったり、じっくり考えたりして、意見をまとめていきます。ご覧のように、たくさんの子がしっかりした答えをワークシートに意欲的に書き込んでいました。
大西先生の講義は、教えるのを最小限に留め、結論も求めません。そうすることで、子供たち自身の「納得解」を引き出すのです。常に「どうするのがいいと思う?」と子供の考えを尊重します。教えすぎは子供たち自身の考えを深めることにはならないからです。指導者として、最新で魅力的な教材を提供し、子供たちの話し合いを活性化することで、教育の効果を上げていらっしゃいます。
何より、ICTの長所も短所も理解し、正しく活用することで自らの生活を豊かにする子、社会のよき参画者となる資質と能力をもつ子の育成に重点をおいていらっしゃいます。チャットGPTにしても、あれこれ危惧して敬遠するより、「まずは使ってみましょうよ!楽しいから。」というのが大西先生の一貫した姿勢です。
吉川市の子供たちも教職員も、こうしたご指導を継続的に行っていただくことで、ICTの「食わず嫌い」がほとんどないように感じます。そして、「あっ、こうして使うといいじゃん!」というアイディアを協働して考え、よりよい答えをみつけていく。そうした好循環ができていることをはっきり感じます。
到来するsociety5.0。その豊かさを享受し、自らの生活を向上させていくことは自己実現と幸福につながります。吉川市の子供たちは、本当に幸せだなあと思います。大西先生、ご指導をありがとうございました。
吉川市立北谷小学校
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