学校ブログ

2023年4月の記事一覧

令和5年度 離任式 感動的だった子供たちの歌声

 今年のGWは、過去に例がないほど暑くなりそうです。今日も、初夏を思わせる陽気になりました。

5校時、離任式を行いました。北谷小を去られた懐かしい先生方がお越しになりました。

 感心したのは、子供たちの姿勢です。体育館に入り、静かに姿勢よく待つことができました。先生方が入場すると、一斉に拍手を送ってくれました。

 涙をぐっと堪えながら、代表児童の作文を読んでくれた子供たち。先生方一人一人の話を受け、拍手をしたり笑ったり表情豊かに話に聞き入った子供たち。

 そして全校で歌った「離任式の歌」。心を込めて歌った歌声が、私たち職員の胸を打ちました。じーんと、胸が熱くなる感動を味わいました。

「・・・♪本気でしかってくれた 本気でだきしめてくれた ぼくのことをいつでも わかってくれた先生

 さよならなんていやだよ おわかれなんてしないよ これからもずっと先生は ぼくの先生だよ♪・・・。」

 短い練習時間にもかかわらず、先生方のために心を込めて歌った子供たち。先生方への最高のプレゼントになったと思います。

 出会いがあれば、別れがあります。その一つ一つが、子供たちの胸に大切な何かを残し、成長へとつながっていきます。出会いに感謝する心、別れを惜しむ心。それは、子供たちの健やかな成長のために欠かせない、大切な宝物ではないでしょうか。

 体育館で歌を歌うことに、心配される向きもあるかと思います。でも、今日の離任式は、子供たちの温かい心を成長させる価値ある行事であり、その胸に感動を刻む大切な思い出になりました。私は、そう信じて疑いません。

 北谷小を去られた先生方の次の舞台でのご活躍を、心からお祈りいたします。

 

雨の日でも楽しいクラブ活動

 先週のお天気とはうってかわって、一日雨模様となりました。こんな日は、外遊びができないので子供たちも持て余し気味になります。

 そんなとき、今日は6時間目がクラブ活動でした。その様子をほんの少し、お伝えします。

 実験やキーボード練習、ゲームを楽しんだり。クロームブックで探したお気に入りの絵を模写したり、はじめて触れる楽器の練習に打ち込んだり、バスケや卓球を和気あいあいと行ったり。どのクラブも、とても楽しそうでした。個人的に、人生ゲームをものすごく久しぶりにみました(笑)。

 クラブ活動のよいところは、子供たちの自発的な活動が尊重されることです。まさに、憩いの時間でしょう。学校は将来立派に自立するための基礎的・基本的な資質・能力を身に付ける場所ではありますが、やっぱり、そうした楽しみの時間があることが大切だと思います。それは、大人も子供も同じです。

 ゆとり教育が学力低下を招くと強い批判を浴びた時期がありましたが、私はゆとり教育は価値ある営みだと考えます。子供たちを育てるのは試行錯誤と成功体験だからです。また、自発的な行動を尊重し、敢えて失敗から学ばせることも必要だと考えています。クラブ活動は、そうした経験ができる貴重な時間でもあります。子供たちが楽しめる時間を大切にしていきたいと思います。

 

 

50m走計測 順位じゃないよ 大切なのは一生懸命走りぬくこと 

 午前中は気持ちのよい青空が広がり過ごしやすかったのですが、午後からは曇り空が広がりました。明日はやはり、雨になりそうです。

 50m走の計測に取り組んでいる学級が多くなってきています。これから始まる新体力テストの基礎データや、運動会の準備のためです。走る前の子供たちは悲喜こもごも。それでいい。誰だって、最初から好成績を収める自信などもてないし、それがふつうだと思います。

 走り終わった子供たちは笑顔で「〇位だった!」と教えてくれます。「そうか、よくやった!すごいね!」というと、得意げな笑顔を返してくれます。中には、「おれ、だめなんだよなー。走っても、遅いんだもん。」という子もいます。そんな子には必ずこう返します。

「順位じゃないよ。全力で走りぬいた子はみんな立派だ。自分と誰かを比べることなんかない。頭をからっぽにして、全力で走れば、それでいい。」

 子供は一人一人が異なる才能や素質をもっています。筋力も、骨格も、運動能力も、生活習慣も異なります。よーいドン!で走って、速くゴールを駆け抜ける子は素晴らしい。走るのが得意ではないことを知っていて、それでも一生懸命ゴールまで走り抜ける子は、負けないぐらい素晴らしい。走る速さの順位という一つの物差しで、子供の価値を測ることはできないと思います。大切なのは、その過程を称賛し、努力をねぎらい、自信を育てることです。

 「子供は将来、厳しい競争社会に身を投じる。だから、小学校のうちから適度な競争を体験させ、負けない心を育てることが必要なんだ。」

 メディアに露出する、したり顔の論者がいう言葉の一つです。学力向上にも、体力向上にも、競争心が大切だと信じて疑わない。それはご自身が厳しい競争社会を生き抜いてきた自負と、豊富な人生経験が言わせるのかもしれません。

 でも私は、それよりも大切なことがあると思います。「たとえ足が遅くったって、それでいいんだ。最後まで一生懸命走りたい。自分ならそれができるんだ。」そう思える勇気、やればできるんだという自己効用感。それこそが、学校が育てたい子供の心です。子供を誰かと比べない。「あなたはあなた、素晴らしい存在。誰とも自分を比べる必要はない。何事にも自信をもって、ベストを尽くせば、それでいいよ!」

 そうした大人の言葉がけや接し方が、子供たちの自信と勇気を育てていくと思います。

 

 

運動会の足音 少しずつ

 今は、1年で一番さわやかな季節かもしれませんね。運動場で体育を行う子供たちも、心地よい風を感じていたように思いました。少しずつ、運動会の足音が近付いてきました。熱中症に気を付けながら、外での体育も行っていきたいと思います。

 また、本日は高学年および少人数学級の懇談会を行いました。お忙しいところご参加いただいた保護者の皆様、大変ありがとうございました。写真なしで、申し訳ございません。

 

123年生懇談会 ありがとうございました

 4月21日(金)、1,2,3年生の学級懇談会を行いました。多くの保護者の皆様にご来校いただきました。写真は子供たちの授業と異なり教室に入ることができないのでこのようなもので申し訳ございません。雰囲気を感じていただければと思います(笑)。

 年度はじめの子供たちの様子、各学年での連絡等をお聞きいただき、スムーズな学級経営にご協力をいただければと思います。お忙しい中のご参加を大変ありがとうございました。

図工室の机、ぴっかぴか

 図工室の机は、いつもキズキズのガタガタです。無理もありません。彫刻刀やのこぎりを使う際の土台となるからです。でも、版画の下絵や、水彩画を描くとき、表面がガタガタだと描く線までガタガタになってしまいます。でも、だからといってリニューアルは現実的ではありません。

 そこで、学校用務員の山崎さんが腕まくりをして、図工室の机をきれいにしてくれました。ありきたりの道具では不足がある、と知り合いの大工さんから電動カンナを借りてきて徹底的に表面を滑らかにしたあと、ニスを6回も重ね塗りをしてくれました。昨年の12月ごろから作業に入り、先日、ついに作業が終了しました。

 ご覧のとおり、机がぴっかぴかになりました。そのほか、壁の色もきれいに塗って、図工室が生まれ変わったようです。山崎さん、お疲れさまでした。

 この図工室で作品づくりに取り組める子供たち。作業が楽しくなりそうです。

1年生を迎える会を行いました

 4月20日(木)、1年生を迎える会を体育館で行いました。令和5年度から、学校の教育活動に係る制限が大幅に緩和され、体育館での全校行事も行えるようになりました。

 マスクの着脱は求めないことが基本となりますが、「県立学校版 新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン~令和5年度~」によれば、音楽の歌唱時は「児童同士の距離を確保する」と指示されています。体育館では十分な距離をとることが難しいため、歌を歌うときなどはマスクを着け、飛沫防止を心掛けました。

 素晴らしかったのは、各学年の出し物です。2年生の鍵盤ハーモニカ演奏、3年生の学校クイズ、4年生の給食大好き!を表現した劇、5年生の学校の楽しいことの紹介、6年生の北谷小の先生方の紹介。どれも、短い時間ながら発表時のチームワークが素晴らしく、「1年生に喜んでもらおう」という気持ちにあふれていました。

 1年生はもちろん大喜び。2年生から、朝顔の種をプレゼントしてもらいました。最後は高学年にリードされて花のアーチを退場し、会場は大きな拍手に包まれました。

 体育館での全校一体となった行事。なんと感動的だったのでしょう。2~6年生が歌う校歌や出し物を、1年生は満面の笑顔で見つめ、拍手喝さいを贈っていました。きっと、1年生にとってすてきな思い出の1ページになったことでしょう。そして来年は「去年、楽しかったから、今度は自分たちが1年生を喜ばせてあげよう。」と思い、高学年の子供たちの心を受け継いでくれることでしょう。

「行事は人を育てる」。まさにそのとおりだと思います。こうした心温まるイベントを通して、子供たちの豊かな心やコミュニケーション能力、誰とも仲良くなれる力をはぐくんでいきたいと思います。

 

4月19日(水)授業風景

 初夏を思わせる暑い一日になりました。校内のあちらこちらでみられた風景をお伝えします。

 2年生が、明日20日(木)の「1年生を迎える会」のリハーサルを熱心に行っていました。去年は迎えられる立場だった1年生、いよいよ、一学年上のお兄さんお姉さんとして新一年生を歓待します。がんばりを期待します!

 4年生の習字の授業で、道具の扱いなどを子供たちがしっかり聞いていました。「墨汁をこぼさないようにね!一度こぼしたら、大変なことになります!」いや、まったくその通り。習字を指導したことのある教師なら、激しく同意です(笑)。

 外国語の授業も始まっています。楽しみながら学んでいく英語は、子供たちにとっても待ち遠しい授業の一つです。

 3年生が運動場(校庭)で、楽しく春探しをしていました。たくさんの生き物やきれいに咲いた花をみかけて、観察カードに丁寧に模写していました。はじめての理科、みんな生き生きと学習していました。

 保護者の皆様が、子供たちの体調管理や学習道具の準備をご協力くださったおかげで、各学年とも順調な滑り出しができていると感じます。明日もがんばります!

6年生 全国学力学習状況調査

 昨日より、ぐっと気温が低くなりました。急激な気温の変化によって、体調を崩しがちなお子さんもいることと思います。新学期の疲れも、たまりやすくなります。夜は早めの就寝を心がけるようお願い申し上げます。

 6年生が、全国学力・学習状況調査を行いました。国語・算数・質問用紙の三つです。御覧のように、みな一生懸命取り組んでいました。大変だったと思います。

 かつて「PISAショック」と呼ばれた社会事案がありました。2003年のPISA(国際学力調査)で日本の順位が急落し、2002年に導入された「ゆとり教育」がやり玉に挙がった件です。そもそも2002年にゆとり教育が導入されたのなら、翌年2003年にPISAを受けた子供たちは「非ゆとり教育」の世代だったはずで、ゆとり教育を非難するのは適切とはいえません。そんな冷静な分析は、ほとんど俎上に上がらなかったと記憶しています。

 そもそも、国際学力調査を「国際学力オリンピック」のようにとらえることが過ちです。学力とは、「その国がうまく運営されている指標」の一つです。社会福祉や子育て政策、教育政策が充実している国は学力が高いのです。それが低いということは、国家の運営に課題がある証拠で、国際学力調査は、それを明らかにすることを狙いとしています。それなのに、国の順位の上下動に一喜一憂して、学校での学習内容を増加させるなど、付け焼刃の対策をとることは決してプラスになりません。現代では、そうした社会認識がだいぶ広がってきたように感じます。

 大切なことは、「どれほどの学力を保持すれば、子供たちや社会にとってプラスとなり、その目標を達成するためにはどのような課題があり、効果的に解決するためにはどのような方策が最適か」を冷静に考え、社会全体で共有することだと思います。そのことは、個人にも当てはまるのではないでしょうか。

 子供たちが目標に届かない点数をとってきたら、叱るのではなく、「そうか、がんばったけど届かなかったね。いや、大丈夫。ここが課題だと思うよ。もう一回、復習してみよう。大丈夫、反復練習すれば必ずできるよ。」と、一緒に教科書を開いてみる。そのような冷静な対応が、とても大切だと思います。

 ペーパーテストの点数など、目に見える学力=「認知能力」は子供たちの学力の一部にすぎません。やる気、粘り強さ、協調性、相手を思いやる心、美しいものに感動する豊かな心。そうした数値化できない「非認知能力」こそとても大事で、伸ばすことの重要性がいっそう高まってきています。

 目に見える学力、目に見えない学力。その両方を大切なものとしてとらえ、社会全体で育てていくことが大事だと思います。そのために、私たち教職員は努力してまいります。

それぞれのスタート がんばる子供たち

 先週月曜日に新学期がスタートして、2週目に入りました。各学級では順調に学習指導のスタートを行っています。

 音楽は、換気と適切な距離がとれれば合唱・合奏練習ができるようになりました。まだ、楽譜読みなどの基本を行っていますがみな集中して取り組んでいました。

 高学年では、実験が多くなるので理科室の正しい使い方を学ばせる必要があります。先生のいうことをしっかり聞いて、これからの学習準備に努めていました。

 習字では、机や教室を汚さない工夫が必要です。今日は新聞紙でカバーづくり。これがあれば、掃除の手間がかかりません。本当に基礎・基本の部分ですが、とても大切です。

 実際には思ったようにスムーズにはいかないものです。それでも、何事も最初が肝心。子供たちも、教職員も、一生懸命やっている北谷小学校です。