学校ブログ

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新学期二日目 各教室の様子

 今日もとても暑い日になりました。3時間授業は今日まで。学校生活のリズムを整えるにはちょうどよい日程だと感じます。一部、各教室の様子をお届けします。

 6年生が図工室で合同ガイダンスを行っていました。6年生は来週から吉川市合同開催の市内陸上競技大会の練習に入ります。熱中症の予防に気を付けながら、限られた時間の中での練習となります。聞いている子供たちも姿勢も、真剣でした。

 1年生がノートに平仮名の練習をしていました。先生の指示を聞き、パッと取り掛かって、「上手に書けた~」とノートを笑顔でみせてくれました。まだ小学校に入学して半年の1年生、徐々にペースができていると感じました。

 4年生がクロームブックで夏休みの思い出をスライドにまとめ、それを共有して見合っていました。夏休みの思い出発表会、今しかできない1年に一度の取り組みです。

 5年生は両クラスとも、二学期の係活動決めをしていました。

 これは学校外ではあまり意識されていないのですが、係と当番は似て非なるものです。どちらも学級の仕事を責任をもって行うことは同じですが、「行うことが決まっている」と当番活動と違って、係活動は「活動の内容を自分たちで創意・工夫して実践する」のが特徴です。

 2組の髙橋先生が子供たちに次のような指導をしていました。

「係活動は、自分が好きなことをやればいいのではありません。5年2組の学級目標は『仲良く助け合い、明るい笑顔を守り抜こう』です。この目標が実現できるようアイディアを考えるのが係活動です。その視点をしっかりもって、自分がなりたい係を決めてください。」

 まさにそのとおり。素晴らしい指導です。係活動は子供たちのアイディアを尊重することが大切ですが、活動が恣意的なものにならないよう配慮する必要があります。係活動の目的が「ぼく、お笑い芸人が好きだから『お笑い係』をつくります!」では不足です。「昼休み、男女別々に遊んでいるから、みんなを仲良くさせるため男女一緒の遊びを進めたい。だからレク係をやります!」という発想がとても大切なのです。

 そうしたアイディアが認められ、その活動が級友から「楽しかった!」と評価されると、「自己有用感」を育てることができます。これは、「自分たちの活動がクラスの役に立った」と評価されたときに感じる喜びで、望ましい勤労観、職業観を育てるうえでとても大切なものです。学級で係活動に力を入れることには、大きな教育的意義があります。

 これから学校は、働き方改革推進のため、「聖域なき教育活動の厳選」を進めていくことになります。学校行事などの様々な教育活動を、大ナタを振るって削減していく。学校現場を持続可能なものにするために大切な取り組みです。でも私は知っています。特定の価値観に基づいて「これは不要」と切り捨てられたものの中に、実は子供の心身の成長を促す大切なものがたくさん含まれていということを。その視点は、常に忘れないようにしたいと思います。

 係活動が充実すれば、教室が明るく活気に満ちた場所になります。5年生にはがんばってほしいですね。

 

 

2学期がスタートしました 早寝・早起き・朝ごはんの習慣を

 本日8月28日(月)、2学期を開始しました。元気に登校してきた子供たち。早速、夏休みどこに出掛けたかを楽しそうに話してくれました。

 令和5年度から、朝会等全校集会は体育館で実施しています。しかし今回は、夏休みが明けたばかりで冷房のない中での朝会は熱中症の心配が伴うと判断し、始業式は各教室でオンラインで行いました。ただ、体育館に全校児童を一堂に集め、よい姿勢で話を聴かせることには一定の教育効果があります。その日の最高気温などを確かめながら、いずれは体育館に戻していきたいと思いますのでご了承ください。

 始業式の校長講話では、2学期は一年で一番学力・体力が伸びる時期であること、「行事は人を育てる」の例えのとおり、行事に打ち込むことで学力・体力・仲間と協力する力が高めること、そして熱中症への注意するためにも、学校に通うリズムを取り戻すためにも、「早寝・早起き・朝ごはん」を守ることの大切さを伝えました。

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 また、代表児童もしっかりした内容の作文を読み上げ、二学期への決意を述べてくれました。とても立派でした。

 教室では、子供たちが久しぶりの仲間との再会を喜び、宿題提出のチェックを受けたり、二学期の決め事をしていました。北谷小では黒板に子供たちへのウェルカムメッセージをかく先生が多く、毎回感心しています。一部、教室の様子をご覧いただきます。

(4年生は特別教室で学年合同集会を行っていました。学年の歩みをそろえ、連帯感を高める取り組みです)

 夏休み、子供たちも友達と会って、いろいろな活動に取り組みたかったのでしょう。どの子もうれしそうな表情でした。

しかし、学校に通うという生活のリズムを取り戻すにはご家庭のサポートが必要です。そのために、早めの就寝、決まった時刻での起床、そしてゆとりをもって朝ごはんを食べさせること。なかなか難しい、というお子さんもいるかもしれません。その場合は、「早く寝かせる」より「決まった時刻に起こす」に注力するといいようです。そして昼寝はさせないこと。すると自然に、早く値付けるようになります。

 また、朝食をとらないで登校することは、スマホでいえば、残りの充電が2パーセントで登校するようなもので、あっという間に電池切れになってしまいます。十分な睡眠、朝食をしっかりとることで学力・体力・気力が充実し、コロナや熱中症への耐性も高まります。2学期のスタート、改めて「早寝・早起き・朝ごはん」にお取り組みくださるようお願いいたします。

 ご家庭のご支援を受け、子供たちにとって学びがいのある教育活動を展開し、学力・体力・豊かな心などの生きる力を伸ばしていきたいと考えます。

 二学期も、職員一同がんばってまいります。保護者・地域の皆様のご理解とご協力を宜しくお願いいたします。

 

南中学区小中一貫合同研修会を開催しました

 夏休みも、いよいよ残り少なくなりました。お子さんの様子はいかがでしょうか。学校にいく時間に起きて、しっかり朝食をとって、机に向かうなどの習慣をつくり、2学期のスムーズなスタートにつなげていただければ幸いです。

 教職員は、夏休みはとれもののずっと連続してとれるということはありません。本日は、北谷小・吉川小・南中の職員が吉川小に集まり、小中一貫合同研修会を行いました。

 小中一貫教育の重要性が高まっています。9年間を見通して連続した教育を行うことで子供たちの学力や体力、生活規律を効率よく高めることができることや、中一ギャップを最小限に防ぐことなどがねらいです。

 何より、小・中の先生方が膝を突き合わせて協議をすることで、小・中の滑らかな連携を図ることができます。

 とはいえ、先生方からも「ああ~まだ体が慣れない」との悲鳴も(笑)。生活リズムを切り替えるのは大変です。

 それでも、二学期のスタートが順調なものになるよう私たち教職員も着々と準備を進めています。ご家庭でのお子さんの生活リズムの整えをよろしくお願いいたします。

 

一学期終了しました ご家族でよい夏休みをお過ごしください

 7月20日(木)、一学期が終了しました。大過なく、この日を迎えられたことに、改めて保護者・地域の皆様のご支援に感謝申し上げます。

 終業式の様子をお届けします。校長講話では、二刀流 大谷 翔平選手にはるかに先駆け、メジャーリーグで活躍した「野球の神様」ベーブ・ルースの話をしました。

 

 ルースは複雑な家庭環境に育ったせいか、手の付けられない不良少年だったといいます。しかし9歳で施設に預けられた彼は、人生を変える恩師に出会います。その名をブラザー・マシアス・バウトラー神父。神父は、愛情たっぷりにルースを育てます。最初は不信感をもっていたルースも次第に心を開き、マシアス神父を実の父親のように慕っていきました。マシアス神父は、ルースの野球の才能を見抜き、休日を費やして熱心にルースに野球を教えます。そのかいあって、みるみるうちに才能を開花させたルースは、メジャーリーガーのスカウトの目に留まり、メジャーリーグ球団に入団して、ピッチャーとバッターの二刀流で目覚ましい大活躍をみせます。かの有名な「予告ホームラン」も、ルースの偉大さを伝える神話となり、いまだ彼は「野球の神様」として、世界中から尊敬を受けています。

 ルースはがんに冒され、53歳で、アメリカの英雄として幸せな生涯を閉じました。もし彼が、マシアス神父に出会わなかったら、ずっと不良のまま生涯刑務所の中で過ごしていたかもしれません。

 出会いは、人生を変えます。子供たちにはこう伝えました。「出会いは、人生を変えます。夏休み、よい出会いを、よい体験を。」

 代表の児童も、一学期がんばったこと、二学期にがんばりたいことをしっかりした口調で伝えました。素晴らしい発表となりました。

 式の最後に、校歌斉唱を行いました。音楽の時間など日頃の練習の成果を生かして、美しい歌声が体育館に響きました。

 生徒指導主任からは夏休みの生活指導を、安全主任からは事故防止についての指導を行いました。夏休み、ルールを守って、交通事故に気を付けて、安全に過ごしてほしいと思います。

 各教室では、担任が黒板メッセージを通して、子供たちの一学期の努力を労いました。先生の黒板メッセージ、子供たちも喜んでくれたことでしょう。

 担任の先生が、一人一人の努力を称賛しながら、通知表を渡していました。子供たちはうなずきながら先生の言葉をしっかりと聞いていました。

 そして3時間目が終わり、子供たちは誰もが笑顔で帰途に着きました。さようなら!楽しい夏休みを!

 子供たちがこうして明るい気持ちで夏休みを迎えることができるのも、保護者・地域の皆様にこれまで温かく見守っていただいていたからだと思います。本当にありがとうございました。

 夏休みは、またとない体験や、素晴らしい出会いが訪れる時期です。子供たちにたくさんの豊かな体験をさせていただければ幸甚です。子供たちの純真な心は、豊かな出会いや体験をどんどん吸収し、すくすくと成長していきます。かのベーブ・ルースもそうでした。多くの人の愛情こそが、子供たちの成長に欠かせない大切なものなのです。

 ご家族様で、よい夏休みをお過ごしください。そして8月28日、子供たちが元気に登校してきてくれることをお待ちしています。一学期、大変ありがとうございました。

高学年 探究型学習講座

 今日は昨日よりいくらか最高気温が低く、熱中症指数も「危険」にまでぎりぎり届かなかったので、注意喚起しながら外遊びをOKにしました。一学期も最後ですから、業間休みは遊ばせてあげたかったので、よかったです!

 2校時、吉川市教委教育支援員の大西先生をお招きして、高学年児童の「探究型学習講座」を行いました。ご承知のとおり、令和5年度より吉川市の公立小・中学校は全校で「探究型学習」を推進しています。ICTを積極的に活用して、子供たちの興味・好奇心を生かした主体的な課題解決的な学習を推進するものです。大西先生は、会議室からオンラインで、5,6年生の教室の子供たちに講義と演習を行ってくださいました。

 御覧のように、高学年の児童はとてもしっかりした姿勢で大西先生のお話を聴き、探究型学習への理解を深めていました。

 大西先生のお話はいつも先進的でユニークです。今回も感心したのは、次のようなお話。

「桃太郎のお話ってあるよね。なんで、お供は犬、きじ、さるなんだろう?こんなことも、調べてみたい疑問になるね。それと、桃太郎はお供をどうやって評価したのかな。当然、鬼ヶ島にいって働きをしたのなら、それは評価の対象になるだろう?それって、いわゆる「論功行賞」だよね。戦国武将も、兵士を戦いぶりで評価した。すると、社会科にもつながってくるね。どう?調べてみたい疑問って、いっぱいあるだろう。」

 加えて、理科の自由研究の発表についても「これまでは模造紙やノートにまとめていただろうけれど、クロームブックのスライドや動画を使ってもいいんだよ。」など、ICT機器を使っての可能性をたくさん示唆してくださいました。高学年の児童には大きなヒントになったと思います。

 新しいものを導入するときは、必ずマイナスファクターが働きます。脳学者 中野信子先生によれば、日本人は世界一不安を感じやすい国民性だとのこと(なんでも、幸福をつかさどる脳内物質セロトニンを運ぶ遺伝子が短い人の割合が世界一多いそうです)。それ故に日本人は勤勉で、貯蓄を好むのだとか。うーん納得。だから、chatGPTの導入においても、「不安だー」「どうすんだー」と、あれやこれやと意見が飛び交っています。

 ただ、大西先生のお考えはいつも一つです。

「ICTはもう子供たちの生活の一部になる。社会のよき構成員として、活用しないわけにはいかない。だから、よいところも危険性もしっかり勉強して、正しく使っていこうよ。豊かで賢い生活を送るために。」

 まったくそのとおりだと思います。夏休みは自由研究にぴったりの季節。ICTを賢く活用して、知的好奇心を高めてほしいと思います。

 大西先生、本日も大変ありがとうございました。