学校ブログ

2022年12月の記事一覧

令和4年度 二学期終業式

 朝の冷え込みはそれほどではありませんでしたが、日中急に風が強くなりました。しかし、冬の空がどこまでも澄み渡るお天気でした。

 本日、二学期終業式を迎えました。終業式は、いつものようにオンラインで行いました。本当は体育館で、子どもたちの表情をみながら話をしたいところです。でもオンラインも決して悪くありません。手元の資料を子どもたちにはっきりと見せられるからです。本日は、二学期の子どもたちのがんばりを労うために、表情をみせたく思いました。周囲に気を付けながらマスクを外し、校長講話を行いました。

 主な内容は、「形から入ることの大切さ」です。二学期の子どもたちのがんばりを称賛したあと、次のようにお話ししました。

「明日から冬休みですね。日本の伝統文化や行事に触れる機会がたくさんあります。大掃除、大晦日、除夜の鐘、初日の出、初夢、お年玉・・・。どれも聞いたことがある言葉ですね。みなさんが楽しみにしているお年玉は必ず袋に入っていますね。どうしてだと思いますか?実は「袋に入っている」という形が大切なのです。

 昔、プロ野球チームで「東映フライヤーズ」というあまり強くないチームがありました。ところが、水原茂という人が監督になると、めきめきと力を付け、2年目には優勝してしまったのです。いったいどんな魔法を使ったのでしょう。

 実は水原監督は、フライヤーズのユニフォームを一新したのです。それも、当時最強といわれたジャイアンツのユニフォームに似せ、しかももっとかっこいいデザインにしたのです。それと、選手が試合会場まで移動する列車を、一番高級な一等車にしたそうです。

 選手たちはそれまで、「どうせ俺たちは弱いんだ」という暗い気持ちでいたのです。でもユニフォームがかっこよくなって、がぜんファンから注目されるようになりました。「ひょっとして、自分たちって、すごいのかな?」と思うようになったのです。

 するとチームがどんどんよい方向に向かって、とうとう二年目に優勝してしまったのです。このように、人は見た目でやる気になることがあります。

 ここで、自分のことを振り返ってみてください。例えば筆箱。中に入っている鉛筆は、ちゃんと削ってありますか?使いやすい消しゴムが入っていますか?子育てアドバイザーの人によれば、筆箱の中身がきちんと整っていることで、勉強の力も上がるそうです。

 冬休み、もちかえった道具の中身をきちんと整理して、ぴかぴかにしてみてください。きっと三学期、やる気が上がりますよ。」

 日本人は、様式美を好むといわれます。形から入ることが、よいきっかけになることもあります。子どもたちは冬休み、学習用具をもちかえります。お手数ですがそれらをご家庭でも点検していただき、整理整頓をお手伝いしていただければ幸いです。きっと、三学期の学習が楽しみになり、子どもたちの力になると思います。

 その後、代表児童の言葉、生徒指導主任、安全主任の指導を行い、終業式を終えました。代表のお子さんは2学期の振り返りをクロームブックのプレゼンで行うなど、ICT活用の有用性を全校児童に見せてくれました。生徒指導主任からは望ましい生活習慣を保つことの大切さ、安全主任からは火遊びや道路での遊びに注意すること、登下校を見守ってくださるボランティアの皆様へ感謝の気持ちをもつことについて伝えました。

 教室にいくと、担任が「黒板アート」で、二学期の子どもたちのがんばりを労っていました。「ワンピース」や「ブルーロック」、「スパイファミリー」のキャラクターが、笑顔で二学期の振り返りを称賛していました。担任の子どもたちへの気遣いでした。

 そして通知表を、一人一人の子どもに励ましの言葉とともに渡していました。「よくがんばったね。三学期は、この課題に取り組めば、もっと伸びるよ。」子どもたちも真剣にうなずきながら聞いていました。

「校長先生!ぼくたちみんな、二学期がんばったよ!いぇーい!」

 最後に、全校で一斉下校を行いました。寒い中でしたが、班長さん・副班長さんが班員を迎え入れ、安全を見守りながら下校しました。班長さん・副班長さん、いつもありがとう!

 「さようならー!よいお年をー!」みんな、笑顔で帰っていきました。二学期、本当によくがんばったね。毎日、一生懸命勉強や運動に取り組んでくれてありがとう。また三学期、みんなで力を合わせてがんばろう。

 年末年始は、様々な伝統的な文化や行事に触れ、豊かな心をはぐくむ機会も多いと思います。どうか、コロナなど病気や事故・けがにお気を付けになり、よい年末年始をお過ごしください。

 二学期も、北谷小ホームページをご覧いただき、まことにありがとうございました。北谷小を見守ってくださった保護者・地域の皆様に、心より御礼申し上げます。

 

 

逆上がり補助器の修理ができました

 今朝の外気温はついにマイナス3度となりました。いよいよ、冬のど真ん中に来たな、という感じがするぐらいの寒さです。

 鉄棒のところに設置してある逆上がり補助器がボロボロになってしまったので、用務員の山崎さんに修理を依頼しました。時間をかけ丁寧に修理をしてくれて、ごらんのとおり、ピカピカに生まれ変わりました。その仕上がり、まさにプロ級!

 早速、体育主任の小川先生が校庭に設置してくれて、これでもう大丈夫。子どもたちの練習のお役に立ちそうです。山崎さんはいつも職人並みの技を発揮して、外部に注文しないでも修理をしてくれます。ありがたいですね。

 いつも、この北谷小ホームページをご覧いただき、まことにありがとうございます。ご承知のとおり、今週は通知表の仕上げ作業にかかりっきりになります。しばらく更新をお休みして、最終日に二学期最後の更新をしたいと思います。

 ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

 

外国語の授業と子どもたちのICT活用能力

 昨日より寒い一日になる、と予報ではいっていたのですが思ったより日中は暖かかったです。

 外国語の授業をのぞきました。外国語指導の先生と、ALTの先生のご指導で、5年生がお買い物のスキットについて練習していました。

 メニューの一覧をみせ、「What would do you like?」「I'd like Hamberger.Hou much is this?」とお気に入りのメニューを注文して、値段を聞くスキットです。先生方の模範演技をみたあと、子どもたちはさっそくペアをつくって、練習を始めました。みんな楽しそうに会話を交わしていました。

 実生活の場面に基づく、生きた英会話の練習が楽しい雰囲気の中で続き、かつての外国語の授業とは隔世の感があります。こうして、子どもたちは英会話に親しみ、中学校での英語の授業の基礎が築かれていくのです。

 昔、「あいあむ、えーと、すちゅーでんと。えーとはいらんよ。」と学校の外国語の授業を揶揄するようなCMがありましたが、今の学校の授業の指導法はずっと進んでいますね。

 5年生の社会科では、プログラム学習キット「MESH」を授業に活用する場面がありました。

 地図帳に記載された地名がどのページにあるかを当てていくウォーミングアップですが、そこで次の児童を指名するのにMESHのプログラムが使われていました。センサーのボタンを押すと、画面上にランダムに出席番号が表示されるものです。

 これだけなら、フリーのアプリで代用が利くのでは?と思うところですが、なんとこのプログラムはクラスの児童が組んだものだったのです。自らアプリ開発をしたわけですね。それが授業で使われる意義はとても大きい。プログラム学習を単なる学習で終わらせることなく、クラスの授業で役立つものをつくりあげたわけですから。いや、感心することしきりです。すごいの一言!

 ICTの利活用能力は、子どもたちのほうがずっと高いのかもしれません。プログラム学習が、子どもたちの大きな可能性を感じさせてくれた瞬間でした。

 

 

霧の朝

 今日の朝も、外気温1度。寒い朝になりました。それに加えて、今日はいつもと違った景色になりました。下の写真をご覧ください。北谷小の運動場です。

 ご覧のとおり、大変な霧になりました。

 でも、グラウンドコンディションは悪くなかったので、いつもの朝と同じように、元気いっぱい外に出て体を動かしました。子どもたちの関心をひいたものが、もう一つありました。

 いつものように子どもたちと一緒に校庭を走ろうと外に出ると、「校長先生、みてみてー!」と呼び止められました。

 何かと思っていってみると、小さな氷があったのです。上の写真ではちょっとわからないのですが、鉄棒の下ではもっとはっきりしていました。鉄棒のマットの上に、小さな氷のかけらがたくさんあったのです。マットの上の水分が凍って、白く見えたので、子どもたちがたくさん氷を手に入れることができました。

「わー、氷がたくさんあるー!!」

 霧のおかげで、いつもと一味も二味も違った運動場。幻想的な太陽の写真を撮ろうとしたら、子どもに割り込まれてしまいました。「いぇーい!」

 思えば、私たちが子どもの頃より、水たまりの氷や霜柱をみる機会が格段に減っていると思います。そのうち、霜柱をみたことがない、という子が出てくるのでしょうか。改めて、自分たちにできることをやって、二酸化炭素排出の量を減らし、地球温暖化を食い止めることに協力したいものですね。冬の朝、子どもたちが氷をたくさん見つけて、日本の美しい四季を感じられるように。

校内書き初め展を行いました

 このところ、休み時間元気に遊べていた子どもたち。今日は一転して雨模様になりました。そして今日から5時間授業です。いよいよ学期末進行。忙しくなります。

 本日、校内書き初め展を行いました。3~6年生は体育館で行いました。体育館は窓を開け、CO2メーターで測定しながら十分な換気を行い、子どもどうしも可能な限り距離を開け、感染に気を付けました。

 子どもたちは、これまでの練習の成果を発揮しようと、一生懸命作品づくりに取り組みました。

 中には、「校長先生、ここ(の撥ね)どうやってやったらいいか、わかりません。」と質問してくる子もいました。とても感心しました。そうした質問をしてきた子は、向上心に富み、素晴らしい気付きができる高い能力の持ち主です。

 習字に限らず、ならいごとというものは正しいやり方を知って、繰り返し練習をすることではじめて技能が上達します。技術を身に着けるには時間がかかります。週1度の書写では、理論を教えるのが精いっぱい。学校の書写の時間だけで、満足のいく作品をつくりあげることはとても難しいといえるでしょう。

 大切なことは一人一人手をとって、筆の扱いを教えてあげることです。そうすることで、子どもははじめて「あ、こうすればこの撥ねや払いがきれいに書けるんだ。」と理解します。全員にやってあげたいところです。でも時間も人手もありません。担任や主観教諭・教頭をしていたこと書写を担当すると、いつもはがゆく思っていました。

 「習うより慣れよ。」先人の遺した貴重な教えです。正しいやり方を覚え、何度も何度も繰り返す。上達するにはそれしかありません。しかし、今の学校教育はあまりにもやることが多く、集中してできないのがなんとももどかしいところです。

 それらを差し置いても、日本の美しい伝統の書き初めが、学校教育をとおして子どもたちに継承されていくのは素晴らしいことだと思います。ICTがいくら発達しても、美しい字を書く喜びは失われることがないと思います。

 今日の書き初めは、どの学年もとてもよくがんばっていました。

「よくがんばったね。出来栄えなど、気にしなくてよい。ベストを尽くしたあなたの姿勢は、立派だ。」

 そのように言葉を掛け、がんばってよい作品づくりに挑戦した子どもたちの姿勢そのものを称賛することが、私たち大人にできる最善策の一つだと思います。