学校ブログ

2022年9月の記事一覧

時を守り 場を清め 礼をただす

 朝夕には秋の涼しさを感じますが、日中はとても暑くなりました。気温差が激しく、体調を崩しやすい時期となります。感染拡大防止のためにも、お子さんの健康管理に引き続きご配意くだされば幸いです。また、保護者の皆様もどうかご自愛ください。

 一生懸命算数の計算練習に打ち込む4年生。みんな、とてもよくがんばっていました。その教室の前面に、次のような掲示物が貼ってあります。「時を守り 場を清め 礼をただす」。

 2学期より、各教室に掲示した共通の掲示物です。現在本校では小中一貫教育の取組の一つである「チャイム2分前着席」に取り組んでいます。それに伴い、2学期の生徒指導方針の中心となる部分として、全校で共通理解を図っています。

 もとは、教育学者 森 信三先生のお言葉です。これには、次のような教育的価値が込められているとされています。

「時間を守る」ことは、相手を思いやること、相手を敬うこと。ゆとりをもつことで、自らのパフォーマンスを高められること。

「場を清める」とは、与えられた責任を果たすこと。気付く人になること。心を磨くこと、謙虚になること。

「礼をただす」とは、挨拶をすることで、心を開いて相手に近付くこと。また、率先して自分から心を開くこと。

 森先生のこの言葉は、人間として最も大切なこととして、企業でも導入されています。

 2分前着席を守ることは、手段であって目標ではありません。そこには「生き方指導」の願いが込められています。子どもたちが将来立派に自立するための行動指針でもあります。

 北谷小では、こうしたことも共通理解して、子どもたちを指導していきたいと思います。保護者・ご家庭の皆様のご理解とご協力を賜れば幸いです。

「教育長メッセージ」の掲載について

 命の重み、尊さへの理解は、いつだって社会の共通課題です。8月20日、東京都渋谷区で埼玉県に暮らす中学校3年の少女が通りがかりの母娘に切りつけ、社会に大きな衝撃を与えました。また、夏休み明けは未成年者の自殺が多くなります。

 埼玉県教育委員会より、髙田 直芳教育長から、メッセージが届きましたので、ここ学校ホームページに掲載します。

02_(小学生向け)教育長メッセーシ・.pdf

05_(保護者向け)教育長メッセーシ.pdf

 子どもたちを救えるのは、私たち子どもたちの身近にいる大人しかいません。そして、常に「命は大切なんだよ」ではなく、「あなたが大切なんだよ」というメッセージを投げかけ、悩みに寄り添うことが大切だと思います。

 保護者の皆様のご理解とご協力に、お願い申し上げます。

ピアニカ練習 感染防止に気を付けて進めていきます

 午後から雨がぱらつくなど、不安定なお天気でした。

 2年生の音楽の授業の様子です。これまでは、コロナ感染防止のため、合唱や演奏の授業では、音を出すのを控えたり、指使いのみの練習を行っていました。

 しかし8月下旬に埼玉県教育委員会から指示が入り、これまでは制限がかかっていた合唱や演奏、家庭科の調理実習なども感染防止に最大限配慮しながら進めてよいとの指導がありました。従いまして、子どもたちの音楽への感性、技能、そして音楽を楽しみ親しむ姿勢をはぐくむため、合唱や演奏を少しずつ始めていきたいと思います。やはり、音が出せると子どもたちの学習への意欲もまるでかわってきます。音楽は、読んで字のごとく、「音を楽しむ」教科ですから♪

 演奏時以外はマスクを着用する、教室の二方向の窓を開け必ず換気するなどの感染防止に配慮し、子どもたちが楽しく学べる授業を進めていきたいと思います。

 保護者の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

 

子どもたちの学習を捗らせる方法とは

 まさに、夏の再来です。ここ数日の涼しさが吹き飛び、今日は夏本番の暑さとなりました。それでも子どもたちは休み時間元気に遊び、あふれんばかりのエネルギーを見せていました。ただ、注意すべきは熱中症。体育や休み時間前後には水分摂取をさせたり、外に出る授業では長時間活動をさせないなど、気を付けています。

 下の写真は、6年生の算数の授業風景です。2組で、「教え合い」を導入することで学力向上を図っています。

 本校に限らず吉川市では、算数は複数の教師によるティーム・ティーチングや少人数授業を行っています。そうすると、一人当たりの教師が担当する児童の数が少なくなり、きめ細やかな指導ができます。

 ただ、それにも限界があります。また、子どもたちの学習内容の定着の度合いも様々で、前学年までの学習内容の定着が不安な子も、あとちょっと背中を押してあげれば理解できる子もいます。

 そこで、教え合いを推進するのです。班の中には必ず算数が得意な子がいます。その子を貴重な学習リソースとして活躍してもらっています。その間、教師は教え合いだけでは学習内容の定着が難しい子に個別指導をします。

 でもそれじゃ、教える子は時間をとられて損をするんじゃ?と思うことなかれ。「ラーニングピラミッド」によれば、「人に教える」ことは、もっとも学習内容が定着する方法と言われています。教えることによって、その子はもっと力が伸びるのです。

 練習問題を教え合うことで習熟を図り、そのあとは個別で実際のテストを想定した「チャレンジ問題」に取り組ませ、学習内容の定着度を確認します。そこでつまずきが見られた子は、次の時間に個別指導を行い、学力アップを図ります。

 私たちは生きる上で多くの課題に対峙します。その際、自分一人だけで解決するケースは少ないでしょう。多くの場合は、いろいろな人に相談し、協力して課題解決に取り組むはずです。算数においても、それは同じだと思います。子どもたちはとてもよくがんばり、互いにしっかり教え合うことで着実に力を高めています。それは、学級のチームワーク向上にも役立つのです。

 下の写真は、5年生の家庭科の様子です。練習用布で、波縫いの練習をしていました。ここで工夫が必要なのは、その手順を全員にわかるよう示すことです。かつてはデジタルカメラを液晶プロジェクターにつないで、教師の手元を拡大したりしたのですが、これがとても大変でした。でも今は、教科書会社が教材の作業の手順を示した動画を公開しています。子どもたちはタブレット端末を開き、その動画をみることで手順を確認して、自分のペースですすめることができます。いやーこれは便利。私が担任していたころとは隔世の感があります。5年生の子どもたちも自分のペースで、集中して取り組んでいました。

 教え合い、動画。方法は違えど、それぞれ子どもたちの学習を支える支援の手立てです。効果的に用いることで、学習を円滑に進めたいと思います。

 

 

高学年外での体育 熱中症に気を付けながら

 朝方は涼しかったものの、日中は気温が上がり暑くなりました。台風の影響は大きくなさそうですが、熱中症には常に気を配る必要があると思います。

 そうしたさなか、高学年が外で体育を行っていました。6年は短距離走、5年は走り幅跳びです。一生懸命やっている子がほとんどでしたが、中にはまだ気合が入らない子も(笑)。体育においては、目標をもたせることが大切ですが、なかなかその気にさせるのが難しい場面もあります。この蒸し暑さがそれを助長しているのかもしれません。気を付けるべきは、熱中症。子どもたちに声掛けをしながら、徐々にペースをつかませていければと思います。

 体力は学力と同じぐらい大切な生きる力です。小学生のうち、体を動かす楽しさ、記録を伸ばす喜びを味わわせることはとても大切です。暑さから身を守らせることも大切ですが、暑さに負けない基礎体力を伸ばすことも大切。子どもたちの健やかな成長のため、気を付けながら指導していきたいと思います。繰り返しになりますが、ご家庭でも早めの睡眠、バランスのよい食事、整った生活習慣づくりなどにご協力ください。