学校ブログ

2023年6月の記事一覧

新体力テスト 子供の体力の低下について

 雨は降らなかったものの、ちょっとぐずついた曇り空が広がり、梅雨らしさが感じられました。でも業間・昼休みとも子供たちは元気に外で遊べました。

 運動会も終わり、学校では新体力テストに取り組んでいます。その様子を、おとどけします。まずは、6年生の体育館でのシャトル・ランです。記録を伸ばすために粘り強くがんばる男子児童を、女子が応援していた様子がとても微笑ましかったです。

 次は、運動場で50メートル走の記録を測定する3年生たち。みんながんばっていました。後ろで運動会の応援歌「ゴーゴーゴー」をうたって応援する子も。運動会、終わってるってば。

 このときはボール投げも同時に行いました。さあ思いっきり!といいたいところですが、ボール投げは肩の強さではありません。投げ方です。力むと地面にたたきつけてしまうことも。経験がものをいう種目なので、難しいです。

 体育館では、2年生が「反復横跳び」に取り組んでいました。数を数えるのは5年生です。「しっかりー!」「がんばってー!」と声援も飛び、それにこたえて2年生もがんばっていました。

 そして、立幅とび。記録をとるのがけっこう難しく、5年生も苦労しながら測定していました。ありがとう5年生、おかげで2年生は安心して取り組むことができたよ!

 御覧のように、子供たちは一生懸命練習や記録測定に打ち込んでいました。中には「校長先生、持久力をもっと伸ばしたいんだけどどうしたらいいですか?」と真剣な表情で聞いてきた子もいました。偉いなあ、と感心しました。

 結果については学校・市・県・全国単位で集計されるので、子供たちの体力向上のための課題が明確になります。課題となった体力については、教科体育で取り組ませたいところです。しかし、昨年度までできていた「業前運動」ができなくなったのは痛いところですが、工夫して行っていきたいと思います。

 新体力テストの統計結果が出るたびに、「子供たちの体力 30年前と比較して低下の一途」等と、新聞、テレビが悲観的に報道することがちょっと気になります。子供たちの生活スタイルや環境が30年前とは比較にならないぐらい変化しているのです。体力が低下傾向になるのは、当たり前です。

 私が子供のころは、公園や神社の木に夢中になって登って遊んだものです。そうして、握力や腕の力が鍛えられました。今、公園の木に登ったりしたら「危ないから降りなさい!」「なんてことするの!!」とたちまち叱られることでしょう。キャッチボールして遊ぶ子も少なくなっています。「公園でボールを扱わないでください」と注意書きがされている公園も多いのです。ボールがぶつかると、多くのトラブルが発生するためでしょう。子供たちがのびのびと運動し、体力を伸ばす機会と環境が少なくなってきています。

 仕方なく、子供たちは家でゲームをして遊びます。子供たちを責められるでしょうか。世の中の価値観や生活スタイルが大きく変わってきているのです。それなのに「30年前の子供に比べると、現代の子供の体力は低下の一方」という言い方はどうなの?と思ってしまいます。

 科学雑誌「NEWTON」の初代編集長、物理学者で東京大学名誉教授でいらした故 竹内 均先生は、著作の中で次のように述べておられました。

「子供たちの体力を高める最もよい方法は、トレーニングをすることでもスポーツを習わせることでもない。昔と同じように、野っぱらで転げまわって、楽しく外遊びをさせることが一番です。」

 まったく、その通りだと思います。子供たちの体力が低下しています、学校や家庭、地域で連携して一層努力しなさい、なんて誰だってわかってます。その前に、子供たちがのびのび遊べる環境を整備し、社会全体で機会を保障することが大事なんじゃないか、と考えます。新聞・テレビがそっちにも目を向けてくれるといいな・・・なんて思ったりもします。

 御覧のように、北谷小の子供たちを含め、日本の小中学生たちはみんながんばっています。保護者の皆様も、子供たちを遊ばせたり、時間をやりくりしてスポーツを習わせたりして、体力向上に努めてくださっています。そういうことを、新聞・テレビ等の報道で、もっとアピールしてほしいですね(笑)。

 

避難訓練・引き渡し訓練を行いました

 先週金曜日、2日(金)の下校ではご心配をおかけしました。職員が分担して、各コースで安全に集団下校をさせましたが、濡れてしまったお子さんも多かったと思います。申し訳ございませんでした。

 本日、避難訓練・引き渡し訓練を行いました。子供たちは避難訓練の放送をよく聞いて、「お・か・し・も・ち」の約束を守り、安全に落ち着いて運動場の本部に避難することができました。

 その後引き渡し訓練を実施しました。保護者の皆様にはご多用の中ご協力いただきありがとうございました。おかげで引き渡しをスムーズに行うことができました。

 先週の大雨による道路冠水、5月に千葉県、石川県で起きた震度5弱の地震、隣国から発射されるミサイルなど対応しなくてはいけない災害が多くあります。その都度、保護者の皆様のご理解とご協力のもと子供たちを安全に避難させることが重要となってきます。

 そのためにも、本日の引き渡し訓練はとても貴重な機会となりました。保護者の皆様のご協力に心より感謝申し上げます。

教育実習生研究授業

 午後からは風雨が強くなりました。下校でご心配をおかけして申し訳ございませんでした。

 今週5月29日(月)から1週間、栄養教諭の教育実習生として2年生の教室に入っていた篠原さんが、研究授業を行いました。題材は「梅干し」。季節にぴったりの食材です。

 「今日は、梅干しについて勉強します。みなさん、食べたことありますか。」

「本物を配るよー。手に取ってみてみてね。」「わーい!」「いいにおいー。」

「気付いたことをワークシートに書いてね。」

「みなさん、たくさんの気付きをありがとう。いい意見がたくさん出ましたね。」

「梅干しは、食品が悪くなるのを防いだり、熱中症を防いでくれたりする素晴らしい食品です。ぜひ、食べてみてね。」「はーい!」

 よく研究されたとてもよい授業でした。子供たちも、梅干しの優れた性質をよく理解できて、興味をもちました。

篠原さんは、栄養教諭の実習の一部として、毎回給食を食べる前にしっかり下調べをして、子供たちにその食品のよさを知らせました。そのおかげで、給食を食べるのをためらっていた子が、「食べられた!」と喜んでいました。

これこそ、食育を行うことの価値だと思います。

 1週間という短い期間でしたが、子供たちにとっても、素晴らしい学びの機会となりました。篠原さん、お疲れ様。そして本当にありがとう。夢がかなうことを応援していますよ。

教職員 デジタルシチズンシップ研修を行いました

 今日は業間・昼休みに運動場で遊ぶことができましたが、明日は台風の接近と梅雨前線の影響で一日雨になりそうです。風雨も強くなりそうなので、傘の持ち方など、ご家庭でもお声がけくださると幸いです。よろしくお願いいたします。

 放課後、吉川市教育委員会特任教育支援員 大西 久雄先生をお招きしてデジタルシチズンシップ研修を行いました。「フィルターバブル」「エコーチェンバー」「マイクロターゲッティング」等、ICTの生活への浸透に伴い生じる事象を調べ、報告しあうという内容です。大西先生のご指導のもと、職員一同、熱心に研修に取り組みました。

 短い時間でしたが、とても有意義な研修となりました。

 生成AIの利活用について、社会全体の共通ルールをつくる必要性が高まりました。chatGPTなどを使用すれば、読書感想文や高校・大学のレポートなどが簡単につくれてしまう時代になりました。しかし、そうかといって、それらを禁止し、子供たちから遠ざけるべきではありません。Society5.0といわれる現代社会において、ICTの望ましい利活用なくして、社会の構成員になることはできないからです。

 私たち大人も、子供たちにICTの望ましい使い方について教えるだけの知識と技能を蓄えておく必要があります。今日の研修成果を生かして、ICT教育の推進に努めてまいりたいと思います。

 大西先生、有意義な研修を大変ありがとうございました。