学校ブログ

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2学期が始まりました 子どもたちに「見通し」と「希望」を与えたいと思います

 冒頭の文章でも触れましたが、今日から79日間の新学期が始まります。欠席した児童は0ではないものの、新型コロナの感染等によるお休みがとても少なかったことに安堵しました。ただそこで安心してはいけないと思います。学校だよりの文章でも触れたように、特に、室内換気に気を付けていきたいと思います。ご家庭では、毎日お子さんの体温計測と、アプリLEBERへの入力にご協力ください。

 始業式の校長講話では、長い2学期、充実した日々を送り自分を成長させるために「目標」をもつことの大切さについて話しました。「夢は大きく、目標は小さく」といいます。日々の小さな目標を着実にこなすことが、自分を大きく成長させます。子どもたちが自分自身で毎日小さな目標を立て、それを実現していくことが成長への着実な道のりです。ご家庭でもご支援をいただければ幸いです。

 4年生代表児童が、1学期の成果と2学期の抱負を述べてくれました。1学期、自分は先生に認めてもらったり、努力したりしてこれだけ成長できた。だから、2学期はこんな目標を立ててがんばりたい。素晴らしい内容を、静かだけれど、力強い言葉で述べてくれました。全校児童の模範になったと思います。ありがとう!

 教室に、笑顔と歓声が戻ってきました。近年では、「登校日」を設けることがなくなりました。それがあると、新学期への不安を和らげるクッションになるので、ないことが心配でしたが、子どもたちは思ったよりもずっと元気でした。きっと、久しぶりに友達と出会えたこともうれしかったのでしょう。とてもありがたく思いました。このよい流れを大切にしていきたいと思います。

 今日、子どもたちがとても元気に登校してきてくれたのも、ご家庭の支えがあったことが大きかったと思います。夏休み、子どもたちの生活を支えてくださり、本当にありがとうございました。

 長い2学期を有意義に過ごすには、「見通しをもつこと」「希望をもって努力すること」が大切だと思います。その日その日を行き当たりばったりで過ごすことなく、いつでも未来の自分を見つめ、今の自分の不足を補う努力を少しずつ積み上げることに、成長の糧があります。職員一同、子どもたちが日々健やかに成長できるよう、一生懸命支えていきたいと思います。2学期もよろしくお願いいたします。

一学期終業式 楽しく、充実した夏休みを

 梅雨のぶり返しのような雨続きの日が過ぎ、夏本番を思わせる暑さになりました。

今日で、69日間の一学期が終了しました。一学期終業式を行いました。担任の先生も、黒板に子どもたちのこれまでのがんばりを労い、黒板いっぱいにメッセージを書いて迎えました。

 終業式の校長講話は、コロナの第七波に備えて感染に十分気を付けることと、夏休みの時間を使って、「読書」と「自然体験」に親しむよう伝えました。どちらも、子どもたちの心を潤し、探究心を高め、生きる力と豊かな心をはぐくむものです。子どもたちはゲームやYouTube鑑賞に傾きがちです。それは、どちらも心をとらえて離さない魅力があるからです。でも、それらは「残らない喜び」です。ゲームも、ネット動画鑑賞も、みているときは楽しいかもしれないけれど、終わってしまえば何も残らない。そして、そのうちにどんどんもっと刺激のあるものが欲しくなってくる。たとえてみれば、「降りてしまうと何も残らない」ジェットコースターと同じです。

 その反面、読書や自然体験は「残る喜び」です。知的探求心を満たしたり、心を潤したりしてくれる読書や五感を使った自然体験は、成長につながる素晴らしい営みです。その呼び水にするために、ちょっとしたクイズを出してみました。

 子どもたちが読書や自然体験に親しめるようにするのは、ご家庭のお考えがとても大切です。夏休みが子どもたちにとって有意義なものになるように、ご配意いただければ幸いです。(写真は、「下から上に登る雷って、ある?」のクイズです。)

 そして2年生の代表児童が、1学期にがんばったことの作文をしっかりした口調で読み上げてくれました。とても立派な態度でした。聞いていた子どもたちも、1学期の自分の努力をふり返り、2学期の成長のばねにしてほしいと思います。

 そのあと、安全主任の小池先生や、生徒指導主任の郷田先生から夏休みの生活で気を付けることを伝えました。水の事故、花火、交通事故など、注意すべきことがいろいろあります。学校でも繰り返し指導いたしました。ご家庭でもお声掛けくださるようお願いいたします。

 こうして子どもたちは先生方から通知表を預かり、笑顔で帰宅していきました。今年の夏休みは39日間。長いようで、あっという間です。その貴重な一日一日を未来に向かう成長にプラスにするためにも、読書や自然体験をたくさんしてほしいと思います。また、楽しく過ごすために、事故やケガ、感染等に十分気を付けてほしいと思います。

 保護者の皆様のご理解とご支援のもと、一学期を終了させることができました。心よりお礼申し上げます。お子さんとごいっしょに、保護者の皆様も感染に十分ご注意の上、楽しい夏休みをお過ごしください。

 

ナイロン製ランドセルの使用について

 いつも大変お世話になります。日頃より本校の教育活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。保護者の皆様に子どもたちを支えていただいたことにより、明日一学期の終業式を迎えることとなりました。

 突然で恐縮ですが、本日はナイロン製ランドセルについてホームページ上でお伝えします。

 先日、本校の保護者の方から「ナイロン製ランドセルを使用してよいか」というお問い合わせがありました。そこで、吉川市教育委員会や市内の複数の小学校に問い合わせてみたところ、いずれも「ランドセルの材質に特に規定はない」「学校の考えで使用を認めてよい」との返答がございました。 

 その一方で、ナイロン製ランドセルには次のような課題があると考えます。

① 従来のランドセルと大きく異なる形状のものは、登下校中等のトラブルにつながる可能性がある。

② 軽量である反面、衝撃吸収性に劣るかもしれない。そのためクロームブックのような精密機械を持ち運ぶ際に、落としたりぶつかったりしたとき破損する可能性がある。

 このことから、ご家庭のお考えのもとナイロン製ランドセルをご使用になるときは、次の2点にご配慮いただけれると幸いです。

① 形状は、従来のランドセルと近いものを選ぶ。

② クロームブックを持ち運ぶときは、万が一ランドセルがぶつかったり落としたりしても、破損しないようにキャリングケース(安価なものでよい)を使用するなどして、衝撃に備える。

 これらのことにお気を付けいただければ、ご家庭のお考えのもと、ナイロン製ランドセルをご使用いただいて構いません。

 北谷小ではお子さんのランドセルの軽量化を図るため、引き続き「置き勉」の利用を推進しています。詳しくは、担任または北谷小までお問い合わせください。

 また、このページでお伝えした内容は、保護者の皆様にナイロン製ランドセルの購入をお勧めするものでは決してないことを申し添えます。

 以上、よろしくお願いいたします。

PTAおやじ会の皆様のご協力のもと「流しそうめん体験」を行いました

 5月の「飯ごう炊飯体験」に続き、PTAおやじ会の皆様のご協力のもと、「流しそうめん体験」を行いました。事前の打ち合わせで、新型コロナ感染防止についても十分話し合いました。

 おやじ会の皆様は、「子どもたちのために、安全対策に万全を期します。」と力強い表情でおっしゃってくださいました。そのお言葉のとおり、様々な面でご配慮をいただきました。子どもたちの手指の消毒の励行、人数の密を避けるための二部制での実施、スタッフの皆様の健康観察及びビニール手袋の使用や取り箸と食べる箸の分化など、細部にわたるまで防疫体制を徹底してくださいました。

 9時30分のスタートとともに集まってきた子どもたち。ぱらついていた雨も上がり、流しそうめん日和となりました。さっそくそうめんを流し始めると、そこにははち切れんばかりの笑顔が溢れました。

 子どもたちの喜びようといったらなかったです。朝早くから準備をしてくださったおやじ会の皆様も、終始笑顔で対応してくださいました。

「子どもたちの笑顔がみられてうれしいです。」

「今日一番のほうびが、子どもたちが喜んでくれたことです。」

とくちぐちにおっしゃっていました。本当に、皆様のご厚意と献身的なご努力に頭の下がる思いでした。

 そうめんを嬉しそうにほおばる子どもたちの傍らで、おやじ会の皆様方とお話ししました。

「こういう機会って、本当に貴重ですね。集まって、笑顔で流しそうめんを楽しむ体験は、子どもたちのかけがえのない思い出になって、豊かな心の育成につながると思うんです。」

「先生、そうなんですよ。今は残念なことに家で過ごすことが多くなっているけれど、SNSをやったりネット動画をみているだけじゃはぐくめない、大切なものがたくさんあると思います。」

「流しそうめんは、北谷小の伝統として永いんです。私も子どもの頃、お世話になりました。自分が大人になったら、今度は自分が子どもたちの笑顔のためにがんばりたいな、って思ったんです。そうした思いは、子どもたちに受け継がれていくと思います。今日は子どもたちの笑顔がみられて本当によかった。」

 ありがとうございます。本当に、そのとおりだと思います。私は、子どもたちの豊かな心の源の一つは、「郷土愛」だと考えています。

 おやじ会の皆様のお話を聴いて、ふと思い出したことがあります。話が飛んで恐縮ですが、私が福島県猪苗代町を訪れ、はじめて会津磐梯山の美しく雄大な姿をみたとき、白虎隊の悲劇を理解できたような気がしました。ああ、若い藩士たちは、この美しい故郷を命をかけて護りたかったのだろうな、と感じました。護るべき大切で美しい故郷がある。それは、私たちの心の根っことして、人生を力強く支えているような気がするのです。

 故郷の素晴らしさは、自然の美しさだけとは限りません。豊かな田園風景、心躍る文化と伝統、そしてそこに暮らす人々の心のぬくもり。それらすべてが、郷土に暮らす人々の心の根っこになると思います。今日、おやじ会の皆様が子どもたちに与えてくださった心のぬくもりは、ふるさと吉川の大切な思い出になり、子どもたちの心の礎になるのではないでしょうか。

 「国家の品格」で有名な藤原正彦先生は、「英雄は、美しい田園風景の中で育つ」とおっしゃいました。心から同意します。美しいふるさとは、子どもたちを立派にはぐくんでくれます。

 おやじ会の皆様、今日は子どもたちのために素晴らしい体験を与えてくださり、本当にありがとうございました。

 

NTT特別授業 インターネット普及と環境保護

 ここのところのお天気は、まさに梅雨の戻りです。一時はあれほど暑かったのに。三連休のお天気が心配です。

16日金曜日、NTTの皆様を講師としてお招きし、4年生で環境教育に関する特別授業を行いました。

 まずは講師の皆様の自己紹介。「みなさん、よろしくお願いします。今日は、ICTと環境保護についてお話しします。」

 「昔、電話は画期的な発明でした。人が時間をかけて長い距離を移動することなく、遠くの人とお話ができるようになったのです。そのかわり、電話料は相当に高額でした。この電話機をみたことがありますか?」

「あっ、知ってる!」「サザエさんが使ってた!」「ちびまる子ちゃんも!」そうですねえ、黒電話はアニメの中でしかみたことないでしょうね(笑)。

 「このように、NTTは人と人とをつなぐ仕事をしています。今では、携帯電話やスマートフォンを使えば、簡単につながるようになりましたね。こんなこともできるんですよ。」

 ちょっと写真がなくてすみません。このあと、教室のモニター画面にはアニメ調の絵柄の男の子のキャラクター(アバター)が現れ、クラスが騒然となりました。アバターは子どもたちの質問にリアルタイムで答えてくれます。「実はこのアバターは、北谷小の先生なんですよー」「えー?!」「今の声は、本物の声を変えていたのですが、ちょっと本物の声を聴いてみましょう。」「4年生のみなさーん、誰かわかったかなー?」「あー!!」「校長先生ー!!」

 そう、正解は別室でアバターを演じていた私でした。

 講師の先生のお話が続きます。「このように、インターネットの通信網が発達していくと、人が長距離を移動する必要が少なくなっていきます。すると、排ガスを出す自動車を使う機会が減っていきますね。また、電子データのやりとりによって、紙を必要以上に使うことがなくなります。排ガスや紙を燃やすことによって、環境にどんな影響が出るか、みなさん知っていますか?」

「二酸化炭素です。」「地球温暖化だと思います。」

「そのとおりです。みなさん、よく知っていますね。」子どもたちはお話をしっかり聴いていました。その様子を、来校された中原市長さんもその様子を見守っておられました。

 「さあ、それでは、みなさんが今日からできる環境保護について、話し合ってみましょう。」市長さんも、子どもたちに混じって話し合いに参加してくださいました。

 あっという間の45分間でした。子どもたちはインターネットなど通信網の普及が環境保護にもつながることをしっかり学びました。

 私にとっても、考えさせられる授業でした。科学技術の進歩は環境保護と相反する要素をもちあわせる一面があるように誤解を受けるかもしれません。でもそれは一昔前の話。今のテクノロジーの進歩は、持続可能な社会のためにあります。科学技術の発展は、人間のエゴのためにあるのではなく、地球、生物、人、すべての命の繁栄のためにあるべきなのだと感じました。

 NTTスタッフの皆様、おかげさまで未来を担う子どもたちにとても貴重な学習をさせていただきました。大変ありがとうございました。

 

3年生着衣泳

 昨日の夜の雨はすごかったです。私(校長)の自宅は久喜市ですが家の前の道路が少し冠水するほどでした。線状降水帯の形成によるゲリラ降雨には、気を付けないといけないですね。

 三年生が、水泳の締めの学習として、着衣泳を行いました。汚れてもOKな服を着たままプールにきた子どもたちは、シャワーを浴びるなり「きゃあ~~~」と大絶叫。いつもと違う水泳の学習が始まりました。

 水に入った子どもたちが驚いたのが、服の重さです。「こんなに重くなるの?!」「動きにくい!!」ただ、水に入って、出ただけなのに、いつもとの違いにみんなびっくりしていました。

 次に、歩いてみると、さらにびっくり。「歩きにくい!!」

 水から出た子どもたちに話しかけると、「こんなに重くなるなんて、思わなかった。」「すごく、歩きにくかった。」と口々に述べていました。そこで、「そうなんだよ。だから、服を着たまま泳ぐと、あまりの重さにびっくりして、パニックになって、疲れてしまって、おぼれちゃうんだ。」と伝えると、「あーそうか!」と納得した様子でした。

 今から30年以上前になりますが、北海道でいかだ遊びをしていた5人の高校生が、急流に流されるという事故が発生しました。そのうち3人は残念ながら命を落とし、2人は助かりました。皮肉なことに、亡くなった3人は泳ぎが得意で、2人は泳ぎが苦手だったそうです。泳がなかった2人が、助かったのです。

 子どもたちが体験したように、着衣のまま水に落ちると、服がめくれあがって視界をふさぎます。そのあと、想定外に重くなった衣服が手かせ足かせになり、体力を奪い、パニックに陥ったままおぼれてしまうケースが多いのです。着衣のまま水に落ちた時、するべきことはただ一つ。「何かにつかまって、泳がず、救助を待つこと。」これに尽きるのです。

 日本のプールは80センチ~1.2メートルほどです。しかし、ヨーロッパでは水深3メートルものプールを使って、まず着衣泳を体験させます。服を着せたままの子どもたちを、教師がえいやっと水に突き落とすところから授業が始まります。すると子どもたちは泳げないことに驚きます。そこから、落ちた時の対処法を学ばせる必然性が生じ、子どもたちは真剣に命が助かる方法を学ぶのです。日本の学校では、蹴のび→バタ足→クロール・・・、と競泳を教えていきますが、ヨーロッパでは「競泳の技能はボーナスのようなもの」ととらえ、着衣泳を重視し、命が助かる方法を真っ先に子どもたちに伝えるのです。日本の学習指導要領も、このヨーロッパの方針を学ぶ必要があるのではないでしょうか。

 毎年日本各地で多くの水の事故が発生し、尊い命が奪われていきます。私たちはその事故から学び、その犠牲を決して無にしない努力をすべきだと思います。

保幼小連携事業 教室にいらっしゃった懐かしい先生方

 一学期も、残すところあと一週間と少しになりました。今日もとても暑く大変でした。でも、授業は学期末進行でテストが多くなり、子どもたちもいっそう大変だと思います。でも、ここが踏ん張りどころです。学期末進行を乗り切れば、楽しい楽しい夏休みが待っています(笑)。引き続き、お子さんの健康管理にご配意くださるようお願いいたします。

 さて、本日は1年生の教室に保育園・幼稚園の先生が2回目の訪問にいらっしゃいました。「小1プロブレム」に対応するため、保育園・幼稚園・小学校が連続して子どもたちの様子をみて、それぞれの発達段階での成長を確認することで連携をなだらかにすることがねらいです。

 でも、学期末のため子どもたちもあわただしく課題に取り組んでいたため、いらっしゃった先生方にも少しお手伝いをしていただきました。わあ、なんて豪華なゲストティーチャー陣(笑)!子どもたちも先生方のご支援に応えて、一生懸命がんばって課題と向き合っていました。

 最後に、子どもたちにこう投げかけました。「今日は、お世話になった保育園・幼稚園の先生がお越しくださいました。みんなが小学校に入学しても、先生方は温かく見守ってくださっていますよ。だから、みんな安心してこれからもがんばってね。」

 子どもたちは、学校・家庭・地域が連携してみんなで育てるものです。だから、保育園・幼稚園・小学校・中学校の連携もとても大切になるのです。

 いらっしゃった先生方も、子どもたちとのふれあいをとても喜んでおられました。先生方、どうもありがとうございました。これからも、がんばる北谷小の1年生を見守ってくださいますようお願いします。

 

ささのは さらさら 短冊に込められた子どもたちの願い

 午後から晴れたものの、気温がそれほど上がらず、休み時間子どもたちは元気に外遊びができました。とてもよかったです。

 今日は七夕。教室を訪れると、授業に集中する子どもたちの傍らに、短冊かざりを付けた笹の葉が。その枝を飾る短冊には、一人一人の願いが込めてありました。

 1年生の教室の七夕飾りの短冊です。こんな願いが書いてありました。

「がんばっておよぎたい」「しょうらいケーキ屋さんになりたい」「歯医者さんになるぞ」・・・・

 どれも、すてきな夢を書いたものばかりで、感心しました。笹の葉に飾りはきれいだったけれど、そこに書かれた子どもたちの夢は、もっと美しく輝いていました。

 将来、なりたいものがある。夢がある。子どもたちは、それだけで素晴らしい。「夢は、もった段階で半分実現している」といいます。夢を描いた七夕飾りをつくったから願いが叶うのではなく、願いを叶える意志の力をもった子が、願いを書くのかもしれません。

「飛べば必ず天に至る。」中国のことわざです。

「夢を追い続ける勇気があれば、すべての夢は実現します。」ウォルト・ディズニーが遺したことばです。

 自分の夢に向かって真っすぐ歩みを続ければ、いつかは必ず目標にたどり着く、という先人の教えです。大人たちが、そう子どもたちに語ることで、子どもの姿勢もかわってくることでしょう。

 そうした子どもたちの純粋な歩みを、天の川をはさんでおり姫様も彦星様も、優しく見守ってくださっていることでしょう。このブログをアップしている16時50分、空には晴れ間がのぞいています。年に一度の逢瀬が叶いますように。

 

一学期最終クラブ

 台風の影響が少なくてホッとしました。蒸し暑かったものの、気温も先週ほどではなく、ありがたかったです。

一学期最終クラブを行いました。すべてのクラブではありませんが、その時の様子です。

 運動系も文化系も、楽しそうに活動していました。クラブは子どもたちの自主性が大切にされる活動。好きなことに打ち込めて、みなのびのびとしていました。

 今の学校は、ほんとうにゆとりがありません。たくさんの学習内容を消化していくために、教師も、子どもも、めいっぱい動いています。でも、がんばればがんばるほど、心も体も疲れます。だから、ほっとする瞬間や場所は、子どもにも教師にも必要なのです。

 クラブは子どもたちにとってそういう時間の一つだと思います。今日、楽しそうに活動に取り組む子どもたちをみて、改めて思いました。

 さあ、あともうすぐで楽しい夏休み。その期間中は、子どもたちもご家族の皆様にも、自分を癒す時間を大切にしていただきたいと思います。

 一学期も、あとわずか。明日も、がんばります。

  

2年生ザリガニ釣り

台風の接近もあり、幾分暑さも和らいだようでした。

2年生が、前回延期になったザリガニ釣りに行きました。場所は、中央公民館近くです。登校のときから「今日ザリガニ釣りなんだー」「楽しみー」といっていた2年生。1時間目、さっそく出かけていきました。その時の様子です。

 暑すぎず、お天気はちょうどよかったようですが、残念ながら「獲れ高」はそれほどではなかったようです。でも、小さいながらもザリガニをゲットできた子は、「つれたー!」と満面の笑みで学校に戻ってきました。獲ってきたザリガニは、みんなで共有して、生活科での学習にいかしていきます。

 今の子どもは、自然と触れ合う機会がどんどん少なくなってきています。いっとき、某学習帳の表紙にカブトムシやクワガタの写真が掲載されなくなったのは有名な話です。カブトやクワガタを怖がって、触れない子どもが増えたのがその理由とのこと。以前、私が2年生のザリガニ釣りに付き合ってザリガニを釣ってきたときのこと。教室で観察しようとザリガニを見せると、「くさい!!」「こわい!!」と男子も女子も全く近付こうとしなかったことに驚いたことをよく覚えています。

 ほかにも、クモが大っ嫌いな子どもが多いことも個人的に気になります。教室内外でクモをみると、子どもたちは大騒ぎして、クモを排除しようとします。そんなとき私は、「いやいや、クモはいい生き物だから殺したりしちゃだめだよ。」とたしなめます。「いいかい、例えば雨上がりの朝。朝露に濡れたクモの巣をみたことある?まるで宝石がちりばめられたネックレスみたいで、すっごくきれいだよ。それに、クモは誰にも教えてもらっていないのに巣のつくり方を知ってる。不思議だろ?クモは、かしこい生き物だよ。」というと、子どもたちは「ふーん。」「そうかも。」という表情をします。

 「くさい」「こわい」「気持ち悪い」。それは、自分の気持ちに正直な感情です。でも、ザリガニも、カブトムシも、クワガタも、クモも自分の命を一生懸命生きています。それを個人の感情だけで忌み嫌うのは、豊かな心の育成の妨げになるような気もするのです。自分と異なる存在の小さな命をいとおしむ優しさは、いじめをなくす上でもとても大切だと思います。

 そのためにも、今日2年生が行ったように、自然に直接触れる体験がとても大切だと思います。泥水まみれの用水路の中で、懸命に生きてるザリガニたち。その命をいとおしみ、大切にしようとする心情を、すべての子どもたちがもってくれますように。

 

研究授業 子どもたちを算数好きにすることの大切さ

 今日は幾分暑さが和らぎ、幸いです。

 いくつかの学年の教室に、笹の木が入りました。七夕かざりをつくるためです。ちょっと覗いたら、「泳ぎが上達しますように」「サッカーの大会で優勝できますように」と、正しく願いが書いてありました。七夕かざりは、「技能向上」を願うものです。織姫が機織りの技能向上を願ったことが起源とされています。それをしっかり教えないと「ゲームがほしい」になってしまいますから(笑)。それにしても、笹はすてきですね。一気に七夕ムードができあがります。奈良時代から伝わる日本の美しい伝統行事ですね。

 本日、3年3組の谷井先生と6年2組の渡邉先生が算数の研究授業を行いました。(5時間目出張していたので、6-2の写真がなくてすみません)

 3年3組の授業は2桁の暗算。足して100になる組み合わせを見つけるにはどうしたらよいか話し合って、その考えを生かして後半は「谷井商店」でのお買い物体験を行いました。たくさんのお菓子の中から、100円になる組み合わせを見つけたら、お店の人からポイントスタンプを押してもらいます。もう、子どもたちは夢中になって取り組み、「はい、じゃあここまでね。」といわれると「やだー!」「もっとやりたいー!」という声が上がるほどでした。3年生のみんな、よくがんばったね。

 学習で大切なのは、教室で完結することなく、実生活で生きて働く知識・技能を獲得することです。学んで終わり、ではなく、実際に模擬的な体験をすることで、子どもたちは「あ!勉強って、役に立つ!」「楽しい!」という実感をもちます。その思いが、子どもたちをその教科の勉強を好きにさせます。

 この授業のために、担任の谷井先生は一生懸命準備をして臨みました。子どもたちもその情熱に応え、夢中で授業に取り組みました。とても美しい授業でした。

 6年2組の授業も同様でした。やはり、教師にとって最大の喜びの一つは、子どもたちに喜んでもらう授業をすることです。お二人の先生の努力が実った、素晴らしい研究授業だったと思います。

 子どもたちに、勉強を好きになってもらうために。私たち教員は、これからもがんばります。

 

 

民生委員連絡会 地域全体で子どもたちを見守る大切さ

 このホームページは、日曜日の午前中、エアコンの効いた部屋でアップしています。だからこうして落ち着いてキーボードをたたけるのですが、先週の暑さといったらありませんでした。保護者の皆様も、お子さんの熱中症について、ご心配とご配慮をいただいたと思います。

 7月1日(金)の午後4時から民生委員連絡会を実施しました。学校での子どもたちでの様子や、地域で見守っていただきたいことについて協議をしました。暑い中でご来校くださった民生委員の皆様、大変ありがとうございました。地域にお住まいの民生委員の方ならではの貴重な情報もいただきました。

 地域における子どもたちの安全を守るために最も有効な方法の一つが、地域の人と顔見知りになることと言われます。地域を子どもたちが歩いていて、近所にお住まいの方に「こんにちはー」と挨拶をする。すると、「ああ、いい挨拶だね」と返し、「○○さんのところのお子さんが、遊んでいるな。」と覚えていただく。すると、万が一の事態が起きた場合、対応が非常に早くなります。地域全体で、子どもたちを見守る体制は、とても大切です。

 そうした意味でも、学校と民生委員の皆様が連携することは重要だと思います。子どもは学校・家庭・地域が一体となって育てるのが一番よい。かつての日本にはそうした習慣がありました。しかし、欧米型の個人主義の浸透や、コロナ禍による外出制限、近所づきあいの希薄化などにより、地域でのつながりは薄くなっています。子どもたちの安全のためにも、改めて地域との連携を大切にすることが重要だと思います。

暑い暑い!でも・だから・入りたいプール学習

 日中の気温が軽く35度を超える猛暑日が続いています。吉川市では、外気温が35度を超えると原則外での運動を禁止するよう取り決めを設けてあります。35度越えの防災無線が入ると、学校も外での運動を中止します。

 今日は、昨日、おとといを上回る暑さとなりました。でも、防災無線が入らないうちは、水泳学習を行うチャンス。もちろん、防災無線が入るとそこで水泳学習を中止し、エアコンの効いた教室内に戻るようにしています。今日は、2時間目に6年生、3時間目に2年生が入りました。午前11時過ぎごろ放送が入ったので、2年生は学習を早めに切り上げ、午後の5年生の水泳指導は中止にしました。

 水に入った子どもたちはとてもうれしそう。安全に気を付けながら、学習を続けました。プールサイドにはたっぷり水を撒いて、やけどにも気を付けました。

 子どもたちからすれば、外気温が35度を超えたからといって、水泳指導が中止になるのは、とても残念で悔しいことでしょう。こちらとしても忍びないのですが、子どもたちの健康と安全には変えられません。5年生は、本日5時間目の授業の実施を見合わせて、明日できないか調整することにしました。

 猛暑の原因は太平洋上の海水温が急上昇するラニーニャ現象といいます。それにしても、まだ6月に日中の気温が体温を上回るほど上昇するのは異常としかいいようがありません。校内には冷房設備があるからまだいいものの、ひと昔の前のようにエアコンがなかったらと思うとぞっとします。

 日本の公立小・中学校の多数が、7月下旬から夏休みを実施するのは、「暑くて学習が成立しないから」が主な理由です。しかし、ここ数年の異常な夏の暑さからすると、こうした習慣も見直さなければならないのではないでしょうか。

 学習指導要領が改訂されるたびに学習内容が増え、教科書が分厚くなっていきます。学習内容が増えれば、授業時数に余裕がなくなります。かつて、学校五日制に伴う学習内容の3割減が、国際学力調査等における日本の順位の低下の要因だ、と新聞やニュースワイドショー等が強く非難したことも一因です。でも実際は、学校五日制の導入に伴って授業時数そのものが減ったのですから、学習内容は実質1割しか減らされていなかったのです。それも、子どもたちのゆとりのなさによる学習上の試行錯誤ができないことへの配慮でした。残念ながら、そうした配慮は評価されませんでした。

 とかく批判されがちな学校現場のゆとりですが、私はとても大切だと思っています。ゲリラ降雨、台風の凶暴化に伴う水害、猛暑、そしてコロナ感染。子どもたちを取り囲む環境が大きく変わってきています。それらに柔軟に対応するために、学習にゆとりをもたせることはとても大切なのではないでしょうか。

未来の自分に借金しない・・・余裕をもつことの大切さ

 本日も、大変暑い日になりました。でも、吉川市役所から、外での運動禁止の防災無線が入った時刻がお昼だったので、午前中はプールに入ったり、業間休みに外に出たりすることができました。

 また、午後からは授業参観の二日目を行いました。大変な暑さにもかかわらず、ご来校くださり、子どもたちの成長の様子を見守ってくださった保護者の皆様、大変ありがとうございました。

 暑い中がんばって授業を受けている子どもたちにとって、励みになったことと思います。

 そして朝は、オンライン朝会を行いました。話した内容は三つ。①暑いと体力を消耗し疲れやすくなる。生活習慣を整えよう。②暑いと家で過ごす時間が長くなるけれど、スマホやタブレット端末の画面をみつめる時間が長くなると、体調を崩したり、いらいらしやすくなったりする(VDT症候群)。オンラインゲームやネット動画鑑賞は、おうちの人と時間を決めて、やろう。

 特に①ですが、人間は暑くなると何もしなくても一日2~3リットルの汗をかきます。それに伴うエネルギー消費は、クロールで1時間泳いだ時のエネルギーに匹敵する量です。しかも暑いと水分を多くとるので胃液が薄まり、食欲も減退します。だから、暑いときは普段よりいっそう、早めの就寝を心掛けたり、三食バランスのよい食事をとったりする配慮が必要なのです。

 最後にしたのが、「未来の自分に借金しない」というお話です。漢字練習の宿題をやるとき、「面倒だから」と後回しにすると、未来の自分に負担を回すことになります。これが「未来の自分への借金」です。でも、そううまくいかないことが多く、面倒を後回しにして確実にやり遂げられる保証は案外少ないものです。それより、面倒なことから先に片付けることが大切。家に帰ったらまず宿題に取り組み、短時間で集中して済ませる。そして、すっきりした気分で、自由な時間を満喫する。これは近年の研究で自律神経を安定させ、情緒の安定や健康状態の維持・向上、作業効率のアップにも大きくプラスになることが明らかになっています。

 面倒なことを後回しにするのは、未来の自分を苦しめることになります。それよりも、いやなことを率先して済ませ、自分の時間を有効に使う。その大切さに気付いてほしいと思い、このお話をしました。夏休みまであと3週間、健康に気を付け、がんばってほしいと思います。

  

第一学期授業参観にご来校ありがとうございました

 関東地方は一気に梅雨が明け、まるで8月のような暑さに見舞われました。

そんな中、5時間目に授業参観を行いました。大変な暑さの中、ご来校くださった保護者の皆様。本日はたいへんありがとうございました。一部、教室の様子をお届けします。

 どの学級の子どもたちも、がんばっている姿を保護者の皆様にみてほしい、と一生懸命授業に参加していました。やっぱり、子どもたちは保護者の皆様にがんばっている姿をみてほしいのです。「しっかりやっていて、偉かったよ。」という賞賛の言葉がほしいのです。

 本日、ご来校くださり、子どもたちの姿をご覧になっていただいた保護者の皆様、大変ありがとうございました。どうか、子どもたちが帰宅したら、部屋を涼しくして、十分に休養をとらせてあげてください。そして、「今日の授業参観、よくがんばっていたねえ。」「明日からまた暑いから、今日は早く寝て体力を付けて、また明日がんばってね。」とねぎらいの言葉をかけてあげてください。

 子どもたちは今日、保護者の皆様に一学期成長した姿をみせようと、とてもよくがんばっていました。それを大人が認めることで、子どもたちの中に心のエネルギーがあふれ、明日の活力につながると思います。

子どもたちが夢中で取り組む活動

 一心不乱に作品制作に取り組む子どもたち。5年生水彩画「季節を感じて」の授業です。

下描きのとき、子どもたちに指示したことが二つあります。①本物をよくみて、描く。②カタツムリのように、ゆっくり、描く。

彩色のとき、指示したことも二つです。①絵の具の道具を正しく使う。②葉は緑じゃない、木や地面は茶色じゃない。本物の色をよくみて、自然な色を混色してつくること。

 この指示で、子どもたちの絵が変わります。

 新しい学習指導要領では、子どもたちがもつイメージを豊かに広げることが優先課題の一つです。現場には、教師の指導を入れることが、あまり好ましくないとされる風潮もあります。教師が率先して技術中心に伝えると、子どもたちの創造性・自発性を損ねる、という危惧があるのでしょう。傾聴すべき指摘です。

 でも、最前線にいる私たち教師の声にも耳を傾けてほしい。画用紙を与えられて、すらすらと描く才能豊かな子ばかりではないのです。「何を描いたらいいのか、わからない。」そうした子どもたちに、技術を伝えないでいると、図工を好きにさせることができない。苦し紛れに描いた絵は、喜びにつながらないし、ほめてもその言葉が胸の琴線を揺らすことがないのです。

 今回、子どもたちには校庭のお気に入りの形式をクロムブックで撮影し、「すてき」と思った景色を、画用紙の上で一生懸命表現しています。時間はかかっていますが、どれも素晴らしい力作ができあがりつつあります。

 子どもたちには、基礎・基本、知識・技能を習得させることが大切なのです。大空に向かって高くジャンプするには、踏みしめる固い大地が必要であるように。

 子どもが生き生きと目を輝かせて学習に取り組むのは、自由を与えられたときだけではありません。自由を前にすると、悩む子が少なくないのです。すすむべき方向性と、その達成に必要な知識・技能が与えられたとき、子どもたちは驚くような力を発揮して、素晴らしい成果を築き上げます。

 室町時代の能の大成者、観阿弥・世阿弥はこのような言葉を残しています。

「10歳までは、何をさせても幽玄だ。(美しく趣がある)しかしその後は、正しく基礎・基本を学ばせなければ、絶対に大成することはない。」

 

 

交通安全教室を行いました

 梅雨らしい、蒸し暑い日が続きます。それでも、交通安全教室を外で行えたのは幸いでした。

吉川警察署、交通安全指導員、市役所危機管理課の皆様をお迎えして、全学年の交通安全教室を行いました。

 1,2年生は横断歩道のわたり方、3~6年生は自転車の安全な乗り方について学習しました。

 3~6年生は、代表児童が自転車をもってきて、乗り方のお手本を示してくれました。自転車をもってきてくれた子たち、どうもありがとう。

 交通安全ルールの順守はとても大切です。子どもたちはそれがわかっていても、気が緩んだり、「早く遊びにいこう」という気持ちが先行したりして、事故が発生します。私たち教職員も、子どもたちの安全指導については、帰りの会や集団下校時の声掛けにより毎日行っているのですが、目が届かないところまで注意することはやはり難しいと感じます。

 そこで吉川警察署交通安全課の方や、日ごろよりお世話になっている交通指導員の皆様をお招きして、直接お話をしていただいたのです。第一線で働いておられる方のお言葉は、重みが違います。子どもたちの心に、交通ルールを守ることの大切さが響いてくれるといいな、と思います。

 それでも、事故の発生率を0にすることはできません。学校・家庭・地域が一体となり、子どもたちの安全を見守る必要があると思います。学校でも、飛び出しはいけない、道路の斜め横断は危険、自転車はルールを守って、など、大切なことを呼びかけることを続けます。ご家庭でも子どもたちへのお声がけを継続していただければと思います。

 本日お越しくださった吉川警察署および交通指導員、危機管理課の皆様、大変ありがとうございました。

便利便利 協働学習を可能とするアプリ「ムーブノート」

 今日も朝から蒸し暑く分厚い雲が空を覆い、天気の急変が心配されましたがなんとか子どもたちの下校までもってくれました。

 4年生が、国語で俳句・短歌づくりに取り組んでいました。そこで効果的に活用されていたのが学習端末クロームブックに搭載されたアプリ「ムーブノート」です。

 子どもたちがそれぞれの端末で俳句を考え、それを「ムーブノート」を使って共有フォルダー上に電子的に提出します。

 すると、作品が教室の大型モニターに一目瞭然で表示されます。ぼくの作品、届いたかな?

 子どもたちは作品のテーマの重なりや、同じ表現を使っている場合の工夫などを互いに確認しながら、作業を進めることができるのです。

 これと同じことを黒板でやろうとしたら、ちょっと手間がかかります。B4の紙などを配り、そこに俳句を書かせればいいのでは?と思われるかもしれませんが、鉛筆で書いた文字は教室の後ろからは見えにくいのです。だからといって、太く濃くマジックで書くと、時間がかかり、作品の直しも利かなくなります。

 そこで「ムーブノート」の出番です。作品の送付や、見比べることなどがとても簡単に行えます。これぞ「協働学習」です。

 先に提出した児童の作品が、モニターに映し出されていると、それを見てしまって独自性が育たないのでは?というご懸念があるかもしれません。しかし、それでよいと考えます。はじめからイメージをもっている子は、何も見なくてもすらすら書いてしまいます。そういう子ばかりではありません。作文でも図工でもそうですが、原稿用紙や真っ白な画用紙を与えられて、頭を抱え込んでしまう子が少なくありません。それが自然なことです。誰もがクリエイティブな能力をもっているわけではありません。

 そうした子たちには、ヒントが必要なのです。私たち大人だって、「〇〇についてレポートを書け」といわれたら、必ず何かを参考にするはずです。大人がそうなのだから、子どもだって参考資料は大切です。このような学習を繰り返すうちに、自分の考えが固まってきて、独力でもアイディアを考えられるようになっていきます。一人一人が発達段階を踏まえた成長を遂げていくのですから。

 そのような意味で、この「ムーブノート」の活用は、子どもたちの力を伸ばすうえでとても有効です。しかも今日はICT支援員の湯川先生がサポートしてくださいました。ありがたいことこの上ないです。

 逆上がりが苦手な子には逆上がり補助機による練習が有効です。俳句がなかなか思いつかない子は、級友の作品をみて「あ、こういうふうに書けばいいのか。」とインスピレーションがもてればグッドです。先日、黒板の大切さを述べましたが、いやあ、ICTって、本当にありがたいものですね(映画の紹介風に)。

 

 

6月21日(火)いろいろありました

 今日は、とにかく忙しい一日でした(いや毎日ですが笑)。午前中は、管理担当訪問といい、東部教育事務所や吉川市教育委員会の先生方が、学校運営や施設・設備等が安全に管理されているかを視察にいらっしゃいました。

 そして3年生は、1時間目から安全マップづくりのために、地域探検に出かけました。

 この時、とても多くの保護者の皆様が、見守りボランティアに参加してくださいました。おかげ様で、子どもたちが安全に地域を探検することができました。お越しくださった保護者の皆様、子どもたちのためにご助力いただき、大変ありがとうございました。

 そして今日、はじめて水泳学習を行えた学年が多くありました。

 写真は5年生の様子です。高学年児童は、プール清掃を一生懸命行ってくれたので、今日入れてとてもよかったです。終わったあと子どもたちに感想を聞くと、「楽しかったー!」「シャワーが冷たかったー!」と笑顔で応えてくれました。

 5時間目は、岩出教諭が初任者研修の研究授業を行いました。今日がはじめての研究授業。ちょっと緊張していたようでしたが、この日のために一生懸命授業の準備をした岩出教諭。子どもたちもそのがんばりに応えようと、一生懸命取り組んでいました。こういう美しい光景を見ると、私のようなロートルは、「あー、若いっていいなあ」と思ってしまいます(爆笑)。

 何かとあわただしかった今日一日。無理もありません。気付けば6月も下旬、一学期のゴールが少しずつ近付いてきています。残る日々、学校に課せられた行事を丁寧にこなし、授業で子どもたちの力を高めながら、一学期の終業式というゴールを目指していきたいと思います。

 沖縄が早くも梅雨明けしたといいます。これから、季節は夏にどんどん向かっていくことでしょう。季節の変わり目、また子どもたちの体調管理が重要となってきます。一学期のゴールに向けて子どもたちが毎日元気に登校できるよう、保護者の皆様のご配意がいただければ幸いです。どうかよろしくお願いいたします。

保幼小連携事業を行いました

 今日も、とても暑い日になりました。気温が高いだけでなく、湿度も高かったので子どもたちも大変だったと思います。中には長袖の子もいたので、今日のような気候の日は、脱ぐことができる服装の準備をご配意いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 本日、保幼小連携事業を行いました。昨年まで、幼稚園や保育園で子どもたちをみてくださった先生方が、入学した子どもたちの学習の様子をみて、保幼小連携について情報を共有し、接続を滑らかにする取組です。

 最初に、1年1組の様子をみていただきました。絵具の授業に取り組んでいた子どもたちは、懐かしい先生方がいらしたことがとてもうれしかったようです。先生方に見守られながら、張り切って作品制作に取り組んでいました。

 次は、1年2組の国語です。音読の練習に取り組んでいた子どもたち。先生方がいらしゃったのをみて、俄然張り切って音読に取り組みました。

 音読の発表もとても上手にできました。授業が終わると、ご覧のとおり「せんせー!」とおおはしゃぎで先生方に寄っていき、「がんばったねー!」「立派だったよー!」とたくさんほめてもらいました。お世話になった先生方に久しぶりに会えたのがよほどうれしかったのでしょう。ほほえましい光景でした。

 保幼小連携の最も大切なねらいは、「小1プロブレム」を防ぎ、小学校入学と、それ以降の学校生活をスムーズに進めることです。保育園・幼稚園の先生方との情報共有は、児童理解や本人にあった支援を行う上でとても大切です。

 子どもたちにとっても、小学校に入学しても、懐かしい先生方が見守ってくださっていることが、強い心の支えになってくれることでしょう。今後もこうした連携を大切にしたいと思います。

6年社会科見学 科学技術館と国会議事堂を訪れました

 先週金曜日17日、6年生はバスで東京 科学技術館と国会議事堂を訪れました。当初は渋滞が心配されましたが、後半道路状況が改善し、予定通り午前中の見学先 科学技術館に到着することができました。

 様々な科学的実験や社会の先進インフラを経験できる魅力的なブースがたくさん。自動運転等をモチーフにしたドライブシミュレーターが特に人気でした。2枚目の写真は、鉄鋼製品を使った巨大なピタゴラスイッチ。これが面白かった!

 お昼は科学技術館近くの北の丸公園で。この日は暑かったのですが、日陰の場所をとれたので比較的涼しい場所でお弁当にありつけました。

 午後からは国会議事堂を訪れました。ご多忙にも関わらず、地元国会議員の方が迎えてくださり、子どもたちに話しかけてくださいました。

 「今回の国会でも、国民生活に関わる様々な問題について議論してきました。多くの法案をとおしました。国会は皆さんの生活を支える予算を決める大切な場所です。そして皆さんはあと6年で選挙権を手に入れることになります。よき主権者になるためにも、皆さん本を読んで、たくさん勉強してください。今日は国会に来てくれて、ありがとうございました。」

 おそらく、政治の道を志すために、多くの勉強をされたことでしょう。その中でも本は最良の師だったに違いありません。実感のこもったお言葉をありがとうございました。最後に、国会議事堂の前で記念写真を撮り、永田町を後にしました。

 子どもたちが国会議事堂を訪れることには、大きな意義があると思います。6年生は社会科で公民と歴史、世界地理を学習します。子どもたちの感覚では、政治も歴史も、教科書や資料集の中での出来事かもしれません。

 しかし、唯一の立法の場としての国会は、北谷小の前を通る道路から地続きの場所にあるのです。政治も歴史も、遠い世界の話ではありません。私たちと同じ生身の人間である政治家の方たちが、国民の幸せを願い、日々議論を重ね、人々の暮らしを支える予算が成立するのです。その政治家を決めるのは、国民の一票なのです。

 「努力する人間は希望を語り、怠ける人間は不満を語る。」作家 井上靖先生のお言葉です。子どもたちには、政治に対する不平不満だけを述べ、行動しない人に育ってほしくありません。そのために、政治の仕組みを理解し、私たちがどのように政治に関わるかを学ぶことが大切です。

 「国があなたのために何ができるかではなく、あなたが国のために何ができるかを問うてほしい。」J・F・ケネディの言葉です。子どもたちに言葉をかけてくださった議員の方のお話に相通じるものがあります。人の幸せとは、施しを求めることではなく、自ら理念をもって行動し、手応えを感じることにあると思います。

 ちょっと話が遠大になりましたが、今ほど若者にとって政治との関わりを考えることが求められる時代はないと思います。子どもたちにはこの社会科見学をとおして、よき主権者になるための学びを続けてほしいと思います。

 

 

 

運動朝会とデジタル・シチズンシップ

 今日は朝から運動場が使えたので、予定通り運動朝会を行いました。各学年に別れ、一人一人がそれぞれの運動に生き生きと取り組んでいました。

 朝、体を動かすことは子どもたちの心身の成長にとって大変有益です。ストレスが低減され、学習への集中力が高まり、授業への意欲が向上します。梅雨の合間に運動朝会ができてラッキーでした。

 5,6時間目、吉川市ICT教育特別講師の大西先生をお迎えして高学年の「デジタル・シチズンシップ」を行いました。インターネット等SNSの光と闇の部分をクローズアップし、その利便性の陰に潜む危うさについて、わかりやすくお話をいただきました。5,6年生と少人数学級同時の授業だったので、講師の大西先生は図書室からオンラインでお話をしてくださいました。クロームブックの双方向通信機能を使って、講義の感想を子どもたちがオンラインで発表したり、電子データを提出したりするなど、デジタル・シチズンシップにふさわしい授業になりました。

 大西先生のお話は、深みのある研究を、子どもたちにとって分かりやすい視点で示した素晴らしいものでした。例えば、SNSで個人情報を発信するときは、情報漏洩の危険性が常に伴います。大西先生は、自ら描かれたイラストでお示しになり、「このイラストの中に、このままSNSで発信してはいけないが箇所がたくさんあるよ。〇を付けてごらん。」と視覚的に示してくださいました。授業が終わった後、子どもたちからは「SNSで情報を発信するときは、よく考えないといけないことが分かった。」「インターネットは便利だけれど、気を付けなければいけないことがたくさんあることが分かった。」など、よい感想が寄せられました。

 現代社会はソサエティー5.0等と呼ばれ、高度にシステム化された情報インフラが市民生活に溶け込み、ネットをあらゆる場面で活用することで、これまでとは次元の異なる便利さ、豊かさが追求される社会といわれます。子どもたちはそうした社会で生活するうえで、ネットの闇の部分も十分承知しておく必要があります。大西先生は、子どもたちの学びのため、全市的にICT教育を展開してくださっています。本当にありがたいと思います。

 子どもたちが今日の講義を受け、よりよきネット社会の担い手として成長してくれますように。大西先生、本日は大変ありがとうございました。

便利便利 教室の大型モニター

 今日も小雨のぱらつくはっきりしないお天気になりました。子どもたちを外で遊ばせてあげられなくて、申し訳ないと思います。早く梅雨が明けないかなあ。

 6年生の社会科の授業です。教科書の資料、「縄文時代と弥生時代の暮らしの様子」のイラストをみて、二つの時代の違いを調べて発表しあう授業でした。

 教科書のイラストがとにかく精緻でよく描けていて、見ていると実に様々な発見があります。社会科は資料!そして資料を読み取る力!この力を付けることがとても大切なのです。6年生が意欲的に取り組んでいて感心しました。

 次は、4年生の図形の授業です。

 三角形、四角形、台形などの特徴を調べ、分類する学習です。田波先生のご指示のもと、がんばっていた4年生。

ここでも、大型モニターが効果的に活用されていました。四角形の特徴を調べるためには視覚的な理解がとても大切ですから。

 この教室の大型モニター、実に便利で授業の大きな助けになります。私(校長)が担任をしていたころはこうはいきませんでした。写真を拡大して提示したくても便利なICT機器がなかったのです。そこで、例えば社会科の「朱印船」の拡大図がほしいと思ったら、図書室で資料を借りてきて、休日に街に一件しかなかった「大型カラーコピー」が置いてある文房具屋さんにいって、1枚500円も出して、A3資料をつくらなければなりませんでした。

 しかし、現場にPCが普及し始めたことで、こうした不便さが劇的に改善されました。インターネット上の資料を著作権に配慮しながらコピーして、パワーポイントで提示できるようになったのです。ところが、「液晶プロジェクター」が学校に1台しかなかったものだから、ほんとは放送室保管だったのに、私がほとんど教室に置きっぱなしにして、顰蹙を買いました(笑)。

 その時代からすると、すべての教室にあるわけではないものの、PCにつなぐとすぐ画面がぱっと出せるモニターが、各階においてあることは本当に授業をやるものにとってありがたいものです。

 「教育は人なり」「最大の教育環境は教師なり」という格言があります。先生の力量こそ大切、という金言ですが私はこれに加えたい言葉があります。「教育は予算なり」。子どもたちにとって、行き届いたわかりやすい授業を行うためには、十分な施設・設備を整える予算がとても大切だと思います。もちろん、黒板が重要です。でも、それだけでは限界がありますから(笑)。

子どもたちの集団下校にご理解とご協力をありがとうございました

 本日、午後市内で起きた不審者事案により、全校児童の下校について、吉川市の指示のもと、全市的に学校待機等を行いました。保護者の皆様にはご理解とご協力をいただき、誠にありとうございました。

 その後、吉川市から「安全が確認されました」との情報が入りました。詳しい情報は学校にも入っていないのですが、安心してよいと思います。

 急なご連絡にもかかわらず、お子さんの安全を考え、学校での留め置きにご理解をいただいた保護者の皆様、お忙しい中、お迎えにきてくださった保護者の皆様、大変ありがとうございました。

梅雨の晴れ間に

 ここのところ、ずっと梅雨らしい雨が続いていましたが、今日はカラッと晴れて、梅雨の合間の晴天になりました。休み時間、待ちきれなかった子どもたちは元気に校庭に出て、思うままドッジボール等の遊びを楽しんでいました。遊ぶことはストレスの発散と思考力の深まりにつながります。元気に遊ぶのはとてもよいことです。

 書写の授業の様子です。丁寧な字を書くために、集中していた子どもたちの様子が立派でした。字のきれいさはノート指導につながり、学力向上にプラスになります。がんばっていた子どもたちの姿が頼もしく見られました。

 算数の少人数指導の様子です。子どもたちが解き方を一生懸命教え合っていました。一人一人がよくがんばっていて、感心しました。

 教え合いは有効な学習方法です。教師は全体と、個別の指導が必要なお子さんを大切にして、カバーします。一方で、「ちょっと背中を押してあげればわかる」お子さんが多くいます。そうしたお子さんは、教え合いで理解が深まるのです。また、教えてあげるお子さんは、教えることで力を伸ばします。学力を定着させるための効果的な学習手段を示す「ラーニングピラミッド」において、「教える」ことは、最も学力が高まる方法とされています。現在の「主体的・対話的で深い学び」においても、教え合いや発表、発信等が重視されているのもそのためです。

 子どもたちは一人一人素晴らしい力をもっています。その力を教育リソースとして活用することは、全員の力を伸ばすことにも有効です。教え合いを大切にしていきたいと思います。

1年生食育指導を行いました

 梅雨の休みに晴れ間がのぞき、子どもたちが休み時間校庭で遊ぶことができました。よかった!

 1年生が中曽根小の小野栄養教諭と給食センターのスタッフの方をお招きして、「食育指導」を行いました。

 「給食センターは何人ぐらいの給食をつくってると思いますか?」

「100人!」「1000人!」

「吉川市の全部の学校の小中学生の給食をつくってるんですよ。7000人分です!」

「えー?!」

「でも、私たちはみなさんにおいしい給食を食べてもらおうとがんばっています。給食はとても栄養があって、体にいいようにバランスよくつくられているんです。みなさん、食べられていますか?」

「食べてるー!」「おいしいー!」「給食大好きー!」

「ありがとー!!じゃあ、今日は、給食センターの給食づくりのひみつについて、お伝えします。まずは、私たちがきている白衣についてお話しまーす。」「はーい!!」

 こんなやりとりで始まった食育指導。さすが栄養教諭 小野先生。子どもたちの心をわしづかみにして、お話を分かりやすくしてくださいました。

 このあと担任の先生に聞いたら、子どもたちはいつにもまして給食を一生懸命食べて、残りがほとんどなかったそうです。1年生って、素直で本当に素晴らしいですね。

 食育指導の第一歩は、食材への畏敬の念と、つくってくださる人への感謝の気持ちをもたせることだと思います。毎日食卓に運ばれる食事が、どれほど多くの人が携わり、多くの命をいただいているのか。それに対して、「ありがたく、いただきます。」という気持ちをもたせることが豊かな心の育成につながると思います。

 小野先生、給食センターのスタッフの皆様、今日は素晴らしい機会をありがとうございました。

6年生 租税教室を行いました

 ここのところ雨が続き、休み時間子どもたちを運動場で遊ばせることができず、「晴れないかなあ」と思っていました。今日はお昼から久しぶりに太陽が顔をのぞかせ、グランドコンディションは十分ではなかったのですが、なんとか子どもたちを運動場に出すことができました。

 6年生は税理士の戸井田さんをお招きして、租税教室を行いました。最初の質問は、「この施設は、税金を使って運営されているかどうか、考えてくださいね。」というクイズで始まりました。子どもたちも「あ、これは使ってそう!」とノリノリで答えていました。

 その後「もし、税金がなかったらどうなるか?」の教材アニメを鑑賞しました。声優はあのドラゴンボールの野沢雅子さん。いやー、幅広く仕事をされていますね。そして、戸井田税理士さんから、公共の利益のため税金を使うことがいかに大切か、わかりやすくお話をしていただきました。

 ハイライトは、「現金の重さ体験コーナー」。はい、これが一億円です。「えー?!本物?」と子どもたちもびっくり。もちろん、フェイク一億円です。でも、重さは本物と同じ。さあ、1億円がどのぐらいの重さか、もってみましょう。

 「え?!重!!」「すっげー!」「一億円って、こんなに重いの?!」

 子どもたちが驚くのも無理はありません。一万円札は一枚1グラム。すると、1億円では10キログラムにもなります。改めて、みんな札束の重さにびっくりしていました。

 子どもたちが社会科で学んだ政治において、税金の使い道を、国民の代表たる国会議員が決めるのは最も重要な仕組みです。選挙年齢が18歳に引き下げられ、いずれ選挙権をもつようになる子どもたちに、税金の使われ方について正しく理解させるのは、主権者教育という視点からも、とても重要だと思います。

 それにしても、1億円は重かった!テレビの2時間ドラマなどで、人質の身代金を3億円要求した犯人が、用意されたジュラルミンケースをひょいっともち上げて、すたこらさっさ―と逃げるのは真っ赤な嘘、ということになりますね(笑)。

 子どもたちに貴重な学習の機会をご提供くださった戸井田さん、今日は大変ありがとうございました。

令和4年度 プール開きを行いました

 梅雨らしい天気が続きます。そんな中ですが、本日業前の時間にプール開きを行いました。

 運動委員の子たちからは、水泳学習のルールについての説明がありました。練習した成果を生かして、落ち着いて立派な説明ができました。

 体育主任の小川教諭からは、「水泳指導を安全に行うことは、皆さんの大切な命を守ることにつながります。先生方のご指示をよく聴いて、ルールを守って安全に楽しく水泳学習を進めましょう。」というお話がありました。

 私(校長)からは、水泳学習の楽しさと、目標に向かって練習することの大切さを伝えました。水泳は非常に優れた運動です。無理なく全身の筋肉を使い、とても効率的に運動を行うことができます。夏場に心配される熱中症の危険性もありません。水に浮くことでリラックス効果が高まり、ストレスが軽減されます。スイミングスクールに通うお子さんが多いのも、水泳が子どもたちの健全な成長にプラスである証明だと思います。

 子どもたちにはなるべく多くの回数に参加してほしいと思います。特に、水泳が苦手なお子さんは、こんな思いをもっていないでしょうか。

「みんな25メートル泳げるのに、自分は10メートルも泳げないから恥ずかしい。だからプールは嫌だ。」

 自分と誰かを比べる必要はありません。10メートル泳げないのなら、10メートル泳ぐことを目標にすればよいのです。そして、自分の目標の達成に向かって、マイペースで練習すれば、それが一番素晴らしいことです。

 学校で目指すのは、得意・不得意にかかわらず、楽しく体を動かす子の育成です。自分と誰かを比べたりせず、自分に合った目標を決め、それに向かってこつこつと努力できれば素晴らしい。そうした子どもたちを育てたいと思います。

 保護者の皆様におかれましては、お子さんの体調管理や水泳用具の準備等にご配意くださるようお願いいたします。

6年生理科 板書の大切さ

 関東地方がはやばやと梅雨に入り、雨がしとしとと降る日が続きます。お子さんの体調はいかがでしょうか。体調を崩しやすい時期です。早めの就寝等をお願いします。

 理科室をのぞくと、6年生が一生懸命理科の実験に取り組んでいました。唾液に含まれる消化酵素の実験です。先生の指示に従って、子どもたちはがんばって実験の準備を進めていました。

目をひいたのは渡辺先生の板書でした。授業のめあて、実験の進め方、結果などが整然と書かれていたのです。

 これが、とても大切なことです。黒板にめあてや実験の方法がしっかり書いてあれば、子どもたちは迷うことなく作業を進めることができます。板書は時間がかかるアナログな方法ですが、学習するうえで欠かせない有効な手段だととらえます。

 GIGAスクール構想が進み、一人一台クロームブックが配備されました。もちろん、それも有効に活用しています。でも、先生が黒板に書く、子どもたちがそれを鉛筆と消しゴムでノートに写す。昔から伝えられてきた方法は、実に大切です。

 何事にも不易と流行があります。流行がICT活用や外国語の学習なら、先生の話を姿勢をよくして聴く、ノートを丁寧に写す。意見をまずノートに書き込み、手を挙げて発表する。これが不易の部分で、こちらもとても重要です。

 そのために、北谷小では、板書指導をしっかり行っていきたいと思います。

引き渡し訓練へのご協力 大変ありがとうございました

 本日、児童引き渡し訓練を行いました。ご来校くださった保護者の皆様には、ご多用中、そして足元のお悪い中お越しくださり、大変ありがとうございました。

 雨天のため、体育館に一度お集まりいただいてからの引き渡しでしたが、特に混乱もなく、スムーズに行うことができたのは、皆様のご協力のおかげだと感謝申し上げます。

 本日の引き渡し訓練は、関東全域に震度6の震災が発生した想定でした。かねてから報道されているように、南海トラフ地震巨大地震の発生が心配されます。また、数年来異常気象が続いており、台風の激甚化や線状降水帯の出現によるゲリラ降雨や竜巻など、天気の急変についても十分注意しなくてはいけません。6月3日のようなことがないよう、今後、細心の注意を払って登下校等について判断いたします。その際は、速やかにご家庭に連絡して連携を図りたいと思います。本日のように保護者の方へお子さんの引き渡しをご依頼申し上げることも起きると思います。改めて、今後もよろしくお願い申し上げます。

 本日は、大変ありがとうございました。

天気の急変の対応 申し訳ございませんでした

 いつも大変お世話になります。

 本日6月3日(金)の午後3時25分ごろ、天気の急変の予報を受け、授業を切り上げました。

 その時点のピンポイント予報では、午後4時から雨が降るとの情報だったので、急いで下校をさせようとしたところ、雹が降り始めたり、雷が鳴ったりしたので、一部の児童が下校した後でしたが、玄関を出た児童は、学校に留め置きました。

 その際、メール配信が遅れたことから、保護者の皆様には大変なご心配とご迷惑をおかけしました。大変申し訳ございませんでした。

 今回のことを反省し、今後は天気の急変が早まる事態が生じることを見越して、早め早めの対応を心がけ、お子さんの安全を守りたいと思います。心よりお詫び申し上げます。

 大変申し訳ございませんでした。

 

 

デジタル・シチズンシップ教育を行いました

 今日もいいお天気となり、日中の気温も高くなりました。

冒頭に書いたように、吉川市から講師の大西先生をお招きし、「デジタル・シチズンシップ教育」を行いました。

これまで学校はネット上のモラルやマナーを学ばせる「情報モラル教育」には力を入れてきました。しかし、一人一台の端末が配備され、これからの社会はますますネットと切り離すことができなくなります。ネットを活用し、社会のよき担い手を育成することがねらいです。

 大西先生は、わかりやすく子どもたちに話しかけてくださいました。

「ネットは、一度情報を出すと「消せない」んだ。意味が分かるかな。」

「いろんな人がみて、広がっちゃうから?」

「そうだ。よくわかるね。それに、ネットの情報には「うそ」も含まれている。その情報が本当かどうか、よく考えながら情報を使うことが大切なんだ。」

 大西先生は子どもたちにもわかりやすくお話をしてくださいました。

 公園遊びなら、私たち大人は子どもたちに注意や指導をすることができます。公園での遊びの経験があるからです。しかし、ネットの世界では、大人よりも子どものほうが詳しいという逆転現象が起きます。大人のあずかり知らないところで、子どもたちがネットの闇に飲み込まれる事態もあるのです。

 だからといって、ネットと生活を切り離すことはできません。Iot(もののインターネット)、web5.0という言葉に象徴されるように、ネットはこれから社会そのものを大きく変革し続けることでしょう。その波に飲み込まれることなく、正しく活用し、安全で豊かな生活を送るためには、子どもたちと、支える私たち大人がネットの特性を十分理解していく必要があります。

 大西先生、今日はわかりやすいお話を大変ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

5,6年生 プール清掃を行いました

 昨日と打って変わって、さわやかな晴天が広がりました。気温も上昇しましたが、思ったよりカラッとした気候だったので、それほどしんどい感じはしませんでした。ただ、気温の激しい変化は子どもたちの体にダメージを与えます。早めの就寝など、休養を十分とらせていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 今日から6月です。今月から、水泳指導も始まります。それに先立って、5,6年生がプール清掃を行ってくれました。写真は、6年生の作業の様子です。

 子どもたちは協力しながら、がんばって作業してくれたので、ドロドロだったプールが徐々にきれいになりました。高学年児童のみんな、ありがとう!本当によくやってくれました。

 子どもたちのプール清掃の準備等にご協力をいただいた保護者の皆様、大変ありがとうございました。

オンライン朝会 マスク着用の新しいルール

 一転、肌寒い雨の一日になりました。

 明日から6月です。朝は、6月のオンライン朝会を行いました。そこで説明したのは、新しいマスク着用のルールです。5月末、文科省および厚労省から、マスク着用についての新しいルールが通知されました。それを受け、本校でも以下のようにマスク着用ルールを定めます。

①屋外・屋内にかかわらず、体育のときはマスク着用を必要としない。

②登下校のときは、マスク着用を必要としない。

③朝マラソンや休み時間の外遊びのときも、ほかの人と近くなければマスクを外してよい。

④マスクを外すのが心配だという人は無理に外さなくてよい。ただし、気温の上昇に伴い熱中症の心配があるときは、先生がマスクを外すことを呼びかける。

 これらのルールを、朝会および学級指導をとおして子どもたちに周知しました。浸透までは時間がかかると思いますが、ご家庭でのご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

 梅雨についても、お話をしました。梅雨になると、日照不足や低気圧の状態が続くことから、精神を安定させる脳内物質セロトニンが分泌されにくくなります。また、気温の乱高下も、ストレスの原因となります。こうした理由から、子どもたちの情緒が不安定になる傾向があり、6月は生徒指導上の事案が多く発生するといわれています。

 それらを防ぐには、以下の取組が効果的です。

①朝起きたらカーテンを開け、朝日を浴びる。

②朝食をしっかりとる。

③晴れた日は外に出て積極的に体を動かす。

④夜はお風呂にゆっくりつかってリラックスする。

⑤早めの就寝を心がける。

 6月でも、規則正しい生活習慣を送っていれば、体調の異変や情緒の不安定さが防げるということです。

 また、この時期は、子どもが廊下を走ったり階段から飛び降りたりして、けがや事故が多くなります。これにも理由があります。

 人間には、五感以外にも様々な感覚が備わっています。その一つが「前庭感覚」です。これは、身体を無意識にコントローするために重要な感覚です。この前庭感覚を高めるため、子どもは無意識のうちに、縦と横に加速や重力を感じる刺激を求め、狭い教室の中を走り回ったり、階段から飛び降りたりするのです。こうした刺激を得ると情緒が安定するといわれています。雨の日に廊下や階段を走り回ったりするのは、本能に基づく行動ということです。

 だからこそ、制御するのが難しいのです。そこで改めて6月の目標を廊下・階段歩行に定めました。いくら本能に基づく行動といっても、事故やケガが起きてからでは遅いですから。

 子どもたちの行動は、一つ一つが科学的な知見に基づき説明することができます。それを十分理解したうえで指導することが大切です。保護者の皆様におかれましては、お子さんの健康管理のため、規則正しい生活習慣づくりにご配意くださいますようお願いいたします。

5年生田植え体験を行いました

 昨日は大変な暑さになりましたが、今日は若干暑さがゆるんだのでありがたかったです。

 5年生はJAさいかつ吉川支店の皆様のご協力のもと、学校近くの田で田植え体験をさせていただきました。子どもたちには汚れてもよい服装等を準備してもらいました。保護者の皆様、ご協力くださり大変ありがとうございました。

 はじめに、コンバインでの田植えを見せていただきました。子どもたちからは「すごーい!」と称賛の拍手が起きました。

 次に、田植えの方法についてのご指導をいただきました。「五本ずつ、ちぎって植えてください。」

 さあいよいよ、田植えの開始です。泥に足をとられて大変でしたが、何とか定位置に着き、作業を開始しました。

 足場の大変さに最初は子どもたちも戸惑っていましたが、JAのスタッフの皆様にご支援をいただきながら、徐々にコツを飲み込み、作業を進めていきました。子どもたちのがんばりに感心しました。

 約1時間かけて、作業終了。みんな、泥んこになりながら本当によくがんばりました。

 JAの皆様が水のタンクを用意してくださり、手を洗って学校に戻りました。

 子どもたちはとても大変だったと思います。また、靴や服が泥んこになり、申し訳なかったと思います。でも子どもたちに「お米をつくることの大変さ」を実感してほしかったのです。毎日何気なく食卓に運ばれてくるご飯には、生産者の方の大変なご苦労と、大地の恵が詰まっていることを理解して、農作物と生産者の方に感謝の気持ちをもってほしかったのです。それが、食育のスタートになると思います。

 子どもたちにも、保護者の皆様にも大変な思いをさせてしまいましたが、貴重な体験になったと思います。お米一粒も大切にする気持ちをもってほしいと思います。

 JAさいかつ吉川支店の皆様、子どもたちのために貴重な体験の場をご用意いただき、本当にありがとうございました。

校内硬筆展を行いました

 今日も暑くなりました。もう、気候はすっかり初夏・・・と思いつつも、明日はまた雨になりそうです。天候が目まぐるしく変わる昨今、お子さんの体調管理にご配意くださるようお願いいたします。

 校内硬筆展を行いました。代表して、6年生の作品制作の様子をお届けします。

 集中して、用紙に向かってきれいな字を書こうとがんばっている様子がお分かりになると思います。6年生以外の学年も、最後までがんばって本番に臨みました。

 そのあとは、作品を廊下に掲示しました。「すごい!上手だね!」「濃くしっかり書けていてすごいなあ。」と声を掛けるとみなにこにこっとして、嬉しそうでした。

 子どもたちは、「誰が金賞かな。」「金賞とれるかな。」ということが気がかりでしょう。でも、大切なことは、金賞の受賞の有無ではなく、書写で学んだことを生かして、普段のノートの字をきれいに書くことです。

 東大生のノートがきれいなことはよく知られています。じゃあどうして?といえば、ノートをきれいに書くと、勉強が楽しくなるからです。わかったことをカラフルなペンで書き加えたり、ちょっとしたイラストを添えたりすると、ノートづくりがとても楽しい。そうしたやりがいをもつと、勉強の内容が自然と身に付いてきます。脳の中の記憶をつかさどる海馬という部位は、面白い、楽しいことを率先して記憶します。要は、楽しみながらやると頭に入るのです。東大生のノートがきれいなのは、そうした理由もあるでしょう。

 字がきれいなことは、学力向上に大いにプラスになります。書写で学んだことを生かすだけでなく、ノート指導にも力を入れていきたいと思います。

 北谷小のみんな、硬筆展の作品づくり、よくがんばりました。努力した分は、必ずプラスになるよ。ノートづくりにその力を生かしてね。

 

北谷小に日常が戻ってきました

 体感的には昨日より暑く感じられる一日となりました。昨日24日(火)に運動会ができて、よかったかな、と思いました。

 運動会というビッグイベントが終わり、北谷小に日常が戻ってきました。教室の授業の様子です。

 昨日が運動会という一大行事だったということを忘れるぐらい、当たり前の日常がありました。算数や国語の授業にがんばって取り組んでいました。まだ集中しきれない子も、徐々にこれから慣れていくことでしょう。

 一方で、体育館では運動会の名残ともいう光景がありました。運動会の表現の出来具合をチェックしていたのです。

 運動会はもちろん、体育の授業の一環です。それなら当然その成果は教科体育の評価の対象となります。一人一人の踊りが、体育の評価の観点のもとチェックを受けていました。子どもたちにとっては、昨日の大舞台と同じぐらい大変だったかもしれませんね(笑)。

 運動会を終えて、感じたことがあります。運動会はあくまでも、日頃の地道な学習の積み重ねの成果です。重要なことは、運動会というビッグイベントを成功させようと気張るのではなく、日頃から当たり前の日常、ふつうの一日一日を大切にしていくこと。それが成功の秘訣ではないかと思います。

 「大事を成すと欲すれば、まず小事を成せ。」かの上杉鷹山の言葉です。大きな目標をもったのなら、まず、日常の当たり前の一つ一つを丁寧にこなしていくことが重要だ、という意味と捉えます。人生の一大事に邂逅したとき。勝負の場となる会場の門をくぐったとき。勝敗はすでに決しているのかもしれません。

 運動会が終わった今だから、日常の授業を大切にしたいと思います。

令和4年度春季運動会を開催しました

 日中の気温の上昇が心配されましたが、思ったよりからりとした晴天だったので、具合が悪くなった児童は少なく、多くのお子さんが元気に午前中の競技を終えることができました。

 令和4年5月24日(火)、北谷小学校春季運動会を開催しました。

 冒頭を飾ったのは、紅白応援団の力強い応援合戦です。応援団は距離をおいてマスクを着けての声出し応援を行いました。それ以外の児童はマスクを着け、声を出さずペットボトルの鳴り物を使って応援を行いました。両軍とも息のあった応援で、見事なチームワークを見せてくれました。応援団のみなさん、よくがんばりました!

 次に行われた各学年の徒競走です。順位より大切なこと、それは全力で走りぬくことです。それを守り、最後まで全力で走りぬきました。

 低学年の表現、「いろとりどりよりどりみどり」。フラフープを使ったダンスの息がぴったり。動作もかわいらしく、大いに会場を沸かせました。

 令和4年は、沖縄のメモリアルイヤー。中学年の「ちむどんどんするサー!北谷っ子エイサー!」太鼓を使った踊りが力強く爽やかで、今に伝わる沖縄伝統の踊りを見事に表現しました。中学年になると、表現力が飛躍的に向上しますね。

 トリを飾るのは高学年の「心に響け、華麗に舞え!北谷の華144人」。組体操とフラッグによる表現を組み合わせました。最後は見事なチームワークで、フラッグを使った見事なウェーブで踊りを締めました。水色と黄色の鮮やかなフラッグが、会場に鮮やかに映えました。

 いよいよ最後の種目、選抜選手による代表リレーです。どのチームも、全力で走りぬき、見事にバトンをつなぎました。会場の声援も一体となり、ラストを大いに盛り上げました。特に高学年リレーは最後まで手に汗握るデッドヒートとなりました。リレー選手たち、素晴らしい力走をありがとう!

 優勝は紅組、準優勝は白組という結果になりました。

 運動会で勝つことは大切です。価値ある目標です。でも、それがすべてではないと思います。多くのスポーツは、試合終了を「ゲームオーバー」といいます。しかし、ラグビーは「ノーサイド」といいます。試合が終われば、敵も味方もない。そこにいるのは、ラグビーを愛する素晴らしい仲間たちだけだ、という考えです。私はこのラグビーの高貴な精神こそ、子どもたちに学ばせたいと考えます。

 運動会は、日頃の体育の成果を発表する場です。自分たちの努力の成果を、保護者の皆様にご覧いただく貴重な機会です。それなら、過度に勝敗にこだわらせる必要はないと思います。一生懸命走って、たとえ順位は下の方でも、全力で走りぬいてゴールした子は、みな立派で、尊い精神をもっています。賞賛に値する姿勢です。

 そして、勝っても負けても、子どもたちの成長につなげることが大切だと思います。仲間と味方に「戦ってくれてありがとう。」と感謝し、戦いが終わったあとに、以前よりもっと仲良くなれるようにする。それが運動会の教育的価値だと考えます。

 朝早くから会場にお越しいただき、子どもたちに温かいご声援を送ってくださった保護者の皆様。準備・片づけ、会場周辺の安全確保等に献身的なご努力をくださったPTA役員の皆様。今日は本当にありがとうございました。

 

いよいよ春季運動会が明日に迫りました

 本番を控え、本日は最終練習と、運動会準備に追われました。朝の全体練習の様子です。

 開会式練習では、応援団長さんが、本番さながらで、選手宣誓や優勝杯返還を行いました。

 その後は全校児童で本番と同じ形式で応援合戦の練習をしました。両チームとも、熱が入りました。

 お知らせしていたとおり、応援団はマスクをして声を出しますが、全校児童はペットボトルでつくった鳴り物で声を出さないで応援します。声なしで果たして場を盛り上げることができるのか心配しておりましたが、いざやってみるとどうでしょう。応援団の音頭に従ってみんなペットボトルを威勢よく鳴らし、声を出さなくても見事な応援になっています。応援団のみんなのリードがよかったおかげです。応援団のみなさん、素晴らしかったですよ。

 コロナだから実施を見合わせるのではなく、コロナだけれど、やれることを工夫してやろうという姿勢をもてば、子どもたちの活動も変わります。運動会は団結力、チームワークを育てる大切な行事。学習内容が増えて時間が十分にはとれず、以前のようにゆとりをもって練習に取り組めないのはつらいけれど、与えられた時間の中で、先生方も子どもたちも一生懸命動いています。

 明日は、その成果をご覧にいらしてください。どうか宜しくお願いいたします。

運動会の全体応援

 今日も暑い日となりました。21日(土)は、曇りで今のところだいじょうぶそうです。

 朝の時間、各教室で応援練習を行いました。令和4年度は全体応援を行います。応援団は、マスクを付け、声を出します。全校児童は、声を出さず、ペットボトルで「鳴り物」をつくって、ガンガン音をたたいて練習します。

 今日は、各教室で応援団のビデオを流し、それをもとに、教室で応援練習を行いました。もちろん、安全に行えるよう担任が見守りました。

 新型コロナ感染防止で、野外のマスク着用の例外規定は見送られそうです。だからといって、応援がいっさいできないか、といえばそんなことはありません。鳴り物を使った応援でも、紅白それぞれの団の心を一つにすることはできると思います。

 大切なことは、子どもたちの成長に資する、心に残る行事にすること。運動会の応援は、その大事な要素の一つと思います。

 保護者の皆様にはお子さんのペットボトルの用意でご協力をいただき、ありがとうございました。静かなる応援、盛り上げるように子どもたちはがんばっています。

澄み渡る青空に映える高学年表現のフラッグ

 一転、日中の気温が上昇し、初夏を感じさせる陽気となりました。子どもたちも急に暑くなったので大変だったと思います。そんな中でしたが、運動場(校庭)では高学年の児童が組体操の完成目指して、練習に励んでいました。

 青空になびくフラッグのきれいなこと。5年生が水色、6年生が黄色です。ウクライナ国旗を思わせる美しいコントラストです。

 ペアで向き合って、フラッグのコンビネーションで魅せます。

 最後の大技、ビッグウェーブに向けての練習。最高に盛り上がる瞬間目指して、技の完成度を高めていきます。

 暑い中、子どもたちも大変でした。でも6年生にとっては最後の運動会。思い出に残るイベントにしたいものです。

 私も、自分が6年生だったときの表現種目をいまだ覚えています。「宇宙戦艦ヤマト」の壮大なテーマにのった組体操でした。最後の大技、タワーが決まった時、会場からたくさんの拍手を受け、最高の気分でした。小学校の運動会は、忘れられない大切な記憶の1ページとなります。練習は大変だけれど、苦労した分だけ、会場から賞賛の拍手をいただくことができます。がんばってほしいですね。

 でも、連日がんばっていると疲労も蓄積すると思います。保護者の皆様にはご家庭でのケアをお願いできればありがたく存じます。どうか、宜しくお願いいたします。

 北谷小5,6年生、がんばっています。

第1回学校運営協議会を開催しました

 運動会の練習が進んでいますが、今日も雨模様で、外での練習がなかなか進まないのがつらいところです。それでも、子どもたちはチームワークよくよくがんばっていました。

 第1回学校運営協議会を実施しました。地域の代表の皆様にご参加いただき、校長の学校経営方針をご説明して、ご意見やご指導をいただく会議の場です。そうすることで、地域に根差した教育を行い、学校・家庭・地域が一体となった教育体制を築くことが大きな目的です。

 校長の説明のあと、ご参加いただいた委員の皆様からご意見や励ましのお言葉をいただきました。とても力強く思いました。ご来校くださった皆様、本当にありがとうございました。

 学校・家庭・地域が一体となった教育体制づくりはとても大切です。報道等で「家庭や地域の教育力が低下した」ということをしばしば耳にしますが、私は「それは違う」と思います。

 かつての日本では、教育、特に子どもたちの将来に関する考えが一貫していたのです。よい学校に入り、よい会社に就職すれば、一生の幸せが保証される、と考えられていたのです。先生も、おうちの人も、近所のお年寄りも、口をそろえて、「一生懸命勉強すれば、幸せになれるぞ。」といいました。だから子どもたちは、疑問をもたず、勉強に熱意をかたむけたのです。

 しかし時代の移り変わりとともに社会の価値観が多様化しました。企業の終身雇用制が終焉し、一流企業に就職したから、人生の幸せが保証されるという時代ではなくなりました。勉強することの意味を、見出しにくい時代になったのです。OECDの国際学力調査で、日本の子どもたちの学習意欲の低さが指摘されますが、そこにも理由があるように思います。

 だからこそ、学校・家庭・地域が連携する必要があるのです。将来、立派に自立して生活できるようになるためには、どんな力を備えることが必要か。どんな努力をすれば、幸せになれるか。それを大人たちが口を揃えることがとても大切です。本日行った学校運営協議会には、そうした意味があります。

 これからも、学校運営協議員の皆様とともに、地域とともに歩む学校づくりに努力してまいります。委員の皆様、大変ありがとうございました。

校内硬筆展と理科の実験

 一日雨模様となりました。予定していた1校時の運動会全体練習は水曜日に延期になりました。そして、肌寒い日でした。子どもたちが風邪をひいたりしないよう、ご配意くださるようお願いします。

 2年生の教室で、硬筆展の授業が始まっていました。みんな、先生の指示を聞いて、きれいな字を書くために張り切って取り組んでいました。感心です。

 大切なことは、硬筆展の練習など、書写の時間だけでがんばるのではなく、普段からきれいなノートの字を書くよう心掛けること。ラーニングピラミッドの事例でもわかるように、キーボードで文字を打ち込むより、ノートに字を書いたほうが、学習効果が高いのです。きれいな字が書けることは、学力向上の上で大きな役割を果たします。硬筆の練習で得た成果を、日頃のノート指導に生かしていけるよう指導していきたいと思います。

 5年生は、理科室で振り子の実験に取り組んでいました。振り子が一往復する時間は、どのような条件に左右されるか、真剣に実験結果を見守っていました。そうそう、この実験、とても楽しいんです。教室がよい「アカデミックな雰囲気」に包まれていて好ましいと思いました。

 よく、「子どもの理科離れ」がメディアで報じられます。でも、長年現場をみている私には全然そんな感じはありません。子どもたちのほとんどが、理科の実験や観察が大好きだからです。ICTが普及して、必要であればいつでもインターネット動画が見られます。だからといって、実験は不要、なんてことは絶対にありません。見て、聞いて、手で触って、予想して、はじめて理解が深まるのです。

 硬筆といい、理科の実験といい手を使っての作業です。ICTがもてはやされますが、これらの学習はやっぱりとても大切。ICTスキルを高める反面、こうした学習も大切にしていきたいと思います。

PTA「おやじ会」主催 飯盒炊飯体験を行いました

 北谷小PTA「おやじ会」の皆様が、子どもたちのために「飯盒炊飯体験」を開催してくださいました。

 感染防止に最大限努めるという条件で、市教委にも許可をいただきました。参加希望の子どもたちが、巻き割をしたり、材料を切ったりして作業に参加し、飯盒炊飯とカレーづくりに取り組みました。

 おやじ会の皆様が入念に準備をしてくださり、子どもたちもとてもよく手伝ったので、作業がとてもスムーズに進みました。喫食は距離をおいての黙食に努めました。子どもたちはみな、「おいしかった」「楽しかった」と大喜びでした。

 作業の様子を見ていて気付いたことがあります。飯盒は、マキ割りから始めます。火を着け、出来上がるまで火勢を落とさないよう見張らなければいけません。子どもたちはみんな「早くご飯が炊けないかなあ」と笑顔で待っているのです。とても楽しそうな様子でした。出来上がったご飯は、おこげがたくさん。それもまたごちそうで、みんな「おいしい!」と大感激していました。

 その様子を見て、改めて感じました。待つ中にこそ、幸せがあるのだと。今の社会は便利すぎて、慌ただしくて、スピーディーさを是とします。でも昔の暮らしのように、決して豊かではないけれど、家族みんなが食事の準備を手伝い、「早く炊けないかな」と首を長くして待つ食事のできあがりを待つ中にこそ、家族の喜びがあったのではないでしょうか。

 それもすべて、おやじ会の皆様が子どもたちのためを思って、準備・運営に力を入れてくださったからです。おやじ会の皆様、ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。おかげさまで貴重な体験ができました。そして、忘れていた大切なことを改めて子どもたちに伝えることができました。

3年生「ふわふわ空気の積み木」

 一転、雨模様の一日になりました。明日は関東も大雨となる予想、北谷小ホームページをご覧いただいている皆様も、お気を付けください。

 3年生の図工の様子です。「えっ、これが図工?!」と思われるかもしれませんが、立派な単元教材です。「ふわふわ空気の積み木」。空気を入れたビニル袋の大きさやふわふわ感を生かして、自由な発想を生かして作品づくりに取り組みます。みんなきゃあきゃあと大喜びで創作に熱中していました。

 廊下も、階段も、児童昇降口も、あっという間にアートの広場に早変わり。壁に貼り付けアーチやトンネルをつくったり、固めて「かまくら」をつくったり。あっという間に時間が過ぎていきました。

 まったく、子どもたちの想像力は大したものです。空気を入れたビニール袋が何に変身するかな?と問いかけると、大人には想像もつかないようなオブジェに変身させます。

 今の子どもたちはおそらく自宅でゲームにかじりつく時間が長くなっているから、こういうとき大丈夫かな?なんて思うのは大人の杞憂ですね。子どもたちはのびのびと楽しそうに豊かな想像力を働かせ、自由自在にアート作品をつくっていく。まったく、子どもたちの柔軟な発想には驚かされます。

 きっと昔の子どもたちも、野山や原っぱにでかけて、落ち葉や枝木などで思う存分にアート作品をつくっていたのでしょう。そうした機会が奪われつつある現代、こうした取組を授業で行うことは大いに価値があると思います。

 3年生、がんばりました!

生活科 学校探検と 図工の水彩画

 今日も少し涼しく、比較的過ごしやすかったもののお天気は下り坂のようです。週末にかけて天候も崩れる模様、ご家庭におかれましてもご注意ください。

 1,2年生が学校探検をしています。2年生が先輩として、1年生を案内しているのです。とてもよい取組だと思います。2年生の、先輩としての自覚と責任感をはぐくめますから。一緒に職員室に入ると、歴代校長先生の写真に夢中になってしまって、あらら、案内は?となるグループも少しありましたが、それでも2年生はがんばって、1年生をよくリードしていました。2年生、立派です。

 3,4時間目は、校長がちょっと5年生の教室にお邪魔して、図工の水彩画の指導をしました。

図工が苦手だー、という子がいます。その理由は、「うまく描けないからいやだ」「面倒くさい」がほとんど。それでよいと思います。世の中の人すべてがクリエイティブな才能をもっているわけがありません。それが自然のことわりです。

 でも、小学校の使命の一つは「子どもたちをその教科の学習を好きにさせる」ことだと思います。そこから、子どもの自信や自己肯定感がはぐくまれるからです。そこで、「どう描いたら、すてきな絵ができるか」を具体的に指導しました。線画の描き方、絵の具の使い方の基礎・基本を子どもたちにしっかりと伝え、練習をさせました。

 するとどうでしょう。たった2時間で、子どもたちの絵が明らかに変わったのです。子どもの秘めたる才能とは本当に大したものです。ちょっとコツを伝えただけで、自分の中で上手に消化し、真剣な目で画用紙に向かい合い、自分でも驚くようなきれいな線を描いていました。

 私は、日本人の図工の才能、美術的センスは世界一だと思っています。古くは縄文時代の家屋から古代の建築物、水墨画、浮世絵、新しいものならジャパニメーション。いずれも世界に誇れる第一級品です。そのDNAを受け継ぐ子どもたちは、誰もが素晴らしい才能を秘めていると感じます。そして、日本人に限らず、教室で学ぶすべての子が、そのよい影響を受け、力を高めていくのも素晴らしいと思います。それを引き出すきっかけを与えるのが、教育の役割だと思います。ただ、丁寧に描くだけにちょっと時間がかかるのですが。

 子どもの才能を引き出した瞬間。私たち教師にとって、もっともうれしい時です。またちょっと教室にお邪魔して、子どもたちと一緒に水彩画制作を楽しんでいきたいと思います。

 

子どもたちにとって外遊びとは

 私の手元の計測では、今日の日中の最高気温は23度。暑くもなく寒くもなく、最高のお天気でした。

 運動会の練習が進んでいます。見たのは低学年と高学年の練習光景だったのですが、どちらも体育館で「型」を一生懸命学んでいました。これである程度覚えてきたら運動場に出て「体型」を学び、仕上げとなります。子どもたちもがんばっているのですが、それ以上にがんばっているのが先生方です。うちわぼめになってしまうかもしれませんが、振付をマスターし、子どもたちの前で笑顔で披露する先生方のスキルはすばらしいなあと感じます。

 一学期が始まってはや一か月がたちますが、北谷小の子どもたちについて強く感じることが「外遊びが上手だなあ」ということです。私は担任の時、業間休み・昼休みいずれも必ず外で子どもたちと遊びました。それが子どもたちとの良好なコミュニケーションを築き、学級経営も学習指導も一段とスムーズになるからです。

 その習慣が抜けず、いまだに業間・昼休みとも特別な用事がない限り外に出ているのですが、「校長せんせー」と呼ばれて、鉄棒を教えたり、ドッジボールの審判をしたりとお声がかかります。

 ドッジボールですが、北谷小の子どもたちが上手なことに驚きます。いえ、技術ではありません。楽しく遊ぶスキルです。現代社会においては、外遊びが上手にできない子が多い。勝ちにこだわりすぎて、自チームに有利なルールを強引につくって相手に押し付けたり、相手のちょっとしたルール破りが許せず、必要以上に非難したり。それだと遊びがちっとも楽しくなくなってしまいます。大切なことは勝利にこだわることより、みんなが楽しめること。少々ルールから外れても「まあいいか」と互いに許しあって、きゃあきゃあと楽しむのが一番よい。この「遊びのスキル」も、経験していないと身に付かないものなのです。その点、北谷小の子たちはみんなが楽しく外遊びができるので、大したものだなあと感心します。

 外遊びはゲーム以上の喜びを与え、凝り固まった頭や体をほぐし、学力や体力向上を促します。運動すると運動能力や集中力がアップすることは脳科学でも証明されています。さらにストレスを発散させ、情緒の安定にもつながります。運動することは子どもにとってよいことだらけなのですね。

 運動会の練習にいそしみ、日ごろの体育の成果を発表することもOK.また、友達と楽しく外遊びをすることもベリーグッド。確かなエビデンスに基づき、子どもの成長にプラスになることをすすめていきたいと思います。

 

第1回吉川市立北谷小学校学校運営協議会について

 以下のとおり、「吉川市学校運営協議会実施要領」にもとづき第一回吉川市立北谷小学校学校運営協議会を開催します。協議会は原則公開となります。傍聴を希望される方は、お手数ですが同実施要領をご一読の上、5月16日(月)午後5時までに北谷小学校までご連絡くださるようお願いいたします。

1 日 時 令和4年5月17日(火)午後3時00分~午後4時30分

2 場 所 北谷小学校1階 図書室

3 次 第(予定)

 (1) 委嘱状交付 (2) 教育委員会あいさつ (3) 委員自己紹介 

 (4) 議事 〇 令和4年度学校経営方針について 〇 協議(意見交換)

学校運営協議会実施要領 .pdf  第3号様式.pdf

 

 

運動会の練習 がんばっています

 さわやかな5月の風が運動場を吹き抜けていきます。気持ちのよい晴天になりました。

各学年・ブロックで運動会の練習が進んでいます。マスクを着用し、体育館にいるときは換気を十分行い、感染症対策にも務めています。

 運動会は、日ごろの体育の学習成果を保護者・地域の皆様にお示しする学習成果発表会としての性格をもっています。子どもたちは、力を合わせてよい演技をしようと、練習に励んでいます。

 疲れを知らない子どもたちですが、がんばりすぎるとおうちに帰ってきてから疲れを感じることもあると思います。バランスのよい食事や早めの就寝、お風呂に入ってリラックスなど、ご配意いただければ幸甚です。

 5月21日(土)の本番に向けて、みんなで協力してがんばっています。みんな、とても立派です。保護者の皆様のご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。

かがやきタイム(異年齢グループ活動)を行いました

 ゴールデンウィークも明け、いよいよ運動会に向けての準備一色になります。そう思った矢先の天候不順と気温低下。子どもたちも大変だと思います。お子さんの体調管理に、引き続きご配意くださいますようお願いします。

 昼休みに「かがやきタイム」を行いました。異年齢集団活動で、1年生から6年生までがいっしょのグループで遊びをします。今日は最初だったので、顔合わせをしたあと、「自己紹介ゲーム」などをして、楽しく過ごしました。

 今日は各グループのリーダーが指揮を執り、あえて先生方は指導しないよう心掛けました。6年生は準備してきたセリフやゲームの例示などを一生懸命やって、低学年の子たちに頼りがいある姿勢をみせてくれました。

 6年生が立派な態度で下学年の子たちをリードしてくれたことに驚きました。さすが最高学年です。

 「責任ある立場は人を育てる」といいます。「よし、僕たちががんばって下の学年の子たちをリードしなくちゃ」という思いが、高学年の子の責任感や実行力を育てていきます。これが、学校のよいところです。

 現代社会は学校に学力向上を求めます。でも、大切なのは学力だけじゃありません。「年下の子たちが、楽しく過ごせるよう、がんばらなくちゃ。」こうした姿勢こそ、子どもたちの将来の自立につながる大切な資質だと思います。

 6年生のみんな、立派な姿勢だったよ。ありがとう!