学校ブログ

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私こそ 令和のかたりべ~吉川市児童生徒プレゼンテーション大会~

 10月1日(土)、吉川市民交流センターおあしすで、吉川市児童生徒プレゼンテーション大会が行われました。2回目の実施ということで、私ははじめて会場を訪れました。

 意外だったのは、その発表形式。お子さんが座ったままの姿勢でプレゼン画面を提示して説明するのではなく、まるで一流企業のCEOが、新製品のプレゼンテーションをするように、身振り手振りを加えながらステージの上を自由に歩き回るかたちだったのです。これは、とても新鮮に感じました。

 本校からも6年生のお子さんが出場し、緊張しながらも自分の言葉で、日頃の思いをしっかりと会場にいらした皆さんに伝えることができました。とても立派で、素晴らしかったと思います。

 人類の真理は普遍ですが、その時代に生きる若者の価値観には不易と流行、変わらない部分と移りゆく部分があります。その若者の視点から今大切に思うことをアピールし、多くの人に知ってもらうことは社会の共生のためにとても価値あることだと思います。

 参加したお子さんたちはそれぞれの思いを精一杯会場に伝えようとがんばっていました。みな立派だったと思います。素晴らしい大会でした。

4年生大洗アクアワールド見学 社会科見学のすばらしさ

 いや、暑い!日中の強い日差しは、真夏そのものでした。

一日遅れの更新で申し訳ございません。9月29日(木)、4年生は茨城県大洗アクアワールドに遠足に行きました。昨年度はコロナ禍のため、遠足にいけなかった今年の4年生。みんな、満面の笑顔でバスに乗って出発しました。

 お天気もよく、最高の遠足日和となりました。大迫力で繰り広げられるイルカショーにみんな大喜び。最前列に座っていた子は「きゃー!水かかったー!」とこれまた笑顔で悲鳴を上げていました。

 戻ってきた子たちは、はしゃいでちょっと疲れた様子が見られたものの、遠足での楽しかった体験にとても満足していました。本当に行けてよかったです。

 大洗アクアワールドにはちょっとしたエピソードがあります。2011年3.11。あの東北大震災が起きた日です。いわき市の水族館、アクアマリンふくしまも大変な被害に見舞われました水や電気の供給も絶たれ、水棲動物たちの命が極めて危険な状況に晒されたのです。スタッフの皆様は困惑し、苦悩し、絶望の淵に追いやられました。

 その窮地を救ってくれたのが日本中の水族館、とりわけ大洗アクアワールドだったのです。大変な思いと苦労をして水棲動物たちを輸送し、アクアワールドの水槽で預かり、アクアマリンふくしまが復興するまで、大切に飼育してくれたのです。今でもアクアマリンふくしまのスタッフの皆様は、アクアワールドの皆様のご厚意と友情に深く感謝しておられるそうです。

 そうした動物たちの命を大切にするスタッフの皆様の熱意と愛情があってこそ、アクアワールドの生き物たちがいきいきと輝いて見えるのでしょう。子どもたちが受けた感動は、動物たちの命の輝きに加え、スタッフの皆様の心遣いだったと思います。

 理科は、自然と地球を好きにする教科。そして社会は、「人」を好きにする教科です。だからこそ、社会科見学では、第一線で働く人たちのすばらしさを好きになる場面にたくさん出会うことができます。

 それを見逃さず、子どもたちに価値を伝え、人の素晴らしさを賛辞し、希望を与える。私たち大人の大切な務めだと思います。

3年生スーパーマーケット見学

 日中の気温上昇はまだまだかなりのものです。今日、イオンタウン吉川美南店まで往復した3年生は大変だったと思います。でも、戻ってきた子の表情は、みな明るく、見学が楽しかったことをうかがわせました。

 3年生が吉川美南駅近くのイオンタウン吉川美南店で社会科のスーパーマーケット見学に行ってきました。今日は3年1組の児童でした。お店の方はとても親切に、店内の見学や、バックヤードまで見せてくださいました。

 普段はめったにみられないスーパーの内部を見せていたただいて、子どもたちは大喜びでした。

 社会科の最高の教材は、本物です。本物に、みて、きいて、ふれて、肌で感じて、はじめて教科書で学んだ知識を深めることができます。それができないから、普段は資料集やインターネットを用いるのです。未来を担う子どもたちに、インターネットで見聞きした情報だけで、すべてが分かった気になっているような大人になってほしくないと思います。

 行き慣れたスーパーも、多くのスタッフの皆様のご苦労と、努力と、創意工夫と、素晴らしいチームワークから成り立っています。それを知ることで、社会を見る目が違ってきます。スーパーを利用するとき、店員の皆様への敬意が生まれます。それこそが、社会科を学ぶ目的だと思います。

 3年生は素晴らしい体験と、価値ある学習をさせていただきました。貴重な時間をご提供いただいたイオンタウン吉川美南店のスタッフの皆様に、心より感謝申し上げます。大変ありがとうございました。

ノート、クロームブック、黒板、モニター。それぞれの役割

 朝夕はだいぶ冷え込んできましたが、日中の暑さは相変わらずです。

 3年生の算数の授業の様子です。この授業では、黒板とモニターを使い分けています。黒板とモニターは、それぞれ役割が異なります。モニターは情報をカラーで素早く提示しますが、画面が切り替わるため情報を残しておくことができません。黒板は書くのに時間がかかりますが、その分、情報を残すことができます。そのため、子どもたちが自分で問題を解くときに、黒板に出ている解き方や公式を参考にすることができます。そして、子どもたちはノートを一生懸命写しています。脳科学の面からも、手を使って書き込むほうが前頭前野を活性化して、学力の定着が促されることが明らかになっています。

 4年生が道徳でクロームブックを使っています。モニターに映し出されているのは「心の色」。道徳では意見の対立を生む教材があります。例えば、足の不自由な方が横断歩道を渡ろうとしていた。手を貸してあげるか、怖くてためらうか、などの授業です。それぞれ考えの理由について意見を交換し合い、考えを深めていくことが授業の大切なポイントです。

 先生は、それをクロームブックを使って赤と青の色分けで表しました。子どもの心の中は赤一色、青一色ではありません。それぞれ「色の割合」があります。その割合が、話し合いを通じて少しずつ変わっていく。それがいいのです。

 色分けは子どもたち一人一人のディスプレイにも映し出されるため、ほかの子の心の揺れもわかります。それを一つの材料にして、自分の心を深めていけばいいのです。こうしたクロームブックの使い方は、子どもたちの考えを深めるうえで、とても有効です。

 最後に、音楽です。アプリが楽譜を自動演奏するので、五線に描かれた音符がどのようなメロディーを奏でるのかがわかります。実は、楽譜を読む能力はとても高度なもので、音楽の授業を受けただけではなかなか身に付かないのが現状です。しかし、こうしてクロームブックのアプリを使うと、機械が自動演奏してくれるので、だいたいのイメージが把握できます。子どもたちに音楽を親しませるための有効な方策です。

 ノート、クロームブック、黒板、大型モニター。それぞれ長短があり、学習の目的のために使い分ける必要があります。ディジタルデバイスの進歩には目覚ましいものがあり、できることがどんどん増えるけれど、ノートと黒板がなくなることはずっとずっと先になることでしょう。

 例えば、移動の手段がどんどん高速化されています。そのうち、空飛ぶドローンタクシーなんてものも出てくるでしょう。それは素晴らしいテクノロジーの進歩ですが、散歩や自転車の魅力も捨てがたいものがあります。景色に触れながらゆっくりと楽しむことは、空飛ぶタクシーでは決して味わえないでしょうから。それと同じかもしれません。あ、ちょっと昭和のノスタルジーが出てしまいました(笑)。

初任者研修研究授業

 日に日に涼しくなり、季節が一歩一歩進んでいるようです。秋の深まりを感じます。

 授業力向上のために、年に定数回の研究授業が設けられています。今日は、お二人の先生が道徳の研究授業を行いました。

 この日のために、授業準備に一生懸命打ち込んできたお二人の先生。授業からは、その熱意が伝わってきました。子どもたちはそれに応えるかのように自分の意見を発表し、しっかりした考えを道徳ノートに記していました。

 教職員は、大学を出たての初任者でも、担任として学級を任されることになっています。それは50年前から変わらない制度です。それは時として、若い先生には大きな試練となることがあります。だからこそ、職場全体で若い先生を支えることが求められます。お二人の先生の献身的な努力を私たちはいつも見守っています。

 今日の授業は子どもたちの考えや道徳的価値を深めるよい実践となりました。二人の若い先生の真摯な努力の成果だと思います。今、日本中の学校における教員不足が社会問題となっています。希望をもって現場に入った若い先生を社会全体で支えていくことがとても大切だと思います。保護者の皆様のご理解をいただければと思います。よろしくお願いいたします。