学校ブログ

2022年6月の記事一覧

便利便利 教室の大型モニター

 今日も小雨のぱらつくはっきりしないお天気になりました。子どもたちを外で遊ばせてあげられなくて、申し訳ないと思います。早く梅雨が明けないかなあ。

 6年生の社会科の授業です。教科書の資料、「縄文時代と弥生時代の暮らしの様子」のイラストをみて、二つの時代の違いを調べて発表しあう授業でした。

 教科書のイラストがとにかく精緻でよく描けていて、見ていると実に様々な発見があります。社会科は資料!そして資料を読み取る力!この力を付けることがとても大切なのです。6年生が意欲的に取り組んでいて感心しました。

 次は、4年生の図形の授業です。

 三角形、四角形、台形などの特徴を調べ、分類する学習です。田波先生のご指示のもと、がんばっていた4年生。

ここでも、大型モニターが効果的に活用されていました。四角形の特徴を調べるためには視覚的な理解がとても大切ですから。

 この教室の大型モニター、実に便利で授業の大きな助けになります。私(校長)が担任をしていたころはこうはいきませんでした。写真を拡大して提示したくても便利なICT機器がなかったのです。そこで、例えば社会科の「朱印船」の拡大図がほしいと思ったら、図書室で資料を借りてきて、休日に街に一件しかなかった「大型カラーコピー」が置いてある文房具屋さんにいって、1枚500円も出して、A3資料をつくらなければなりませんでした。

 しかし、現場にPCが普及し始めたことで、こうした不便さが劇的に改善されました。インターネット上の資料を著作権に配慮しながらコピーして、パワーポイントで提示できるようになったのです。ところが、「液晶プロジェクター」が学校に1台しかなかったものだから、ほんとは放送室保管だったのに、私がほとんど教室に置きっぱなしにして、顰蹙を買いました(笑)。

 その時代からすると、すべての教室にあるわけではないものの、PCにつなぐとすぐ画面がぱっと出せるモニターが、各階においてあることは本当に授業をやるものにとってありがたいものです。

 「教育は人なり」「最大の教育環境は教師なり」という格言があります。先生の力量こそ大切、という金言ですが私はこれに加えたい言葉があります。「教育は予算なり」。子どもたちにとって、行き届いたわかりやすい授業を行うためには、十分な施設・設備を整える予算がとても大切だと思います。もちろん、黒板が重要です。でも、それだけでは限界がありますから(笑)。

子どもたちの集団下校にご理解とご協力をありがとうございました

 本日、午後市内で起きた不審者事案により、全校児童の下校について、吉川市の指示のもと、全市的に学校待機等を行いました。保護者の皆様にはご理解とご協力をいただき、誠にありとうございました。

 その後、吉川市から「安全が確認されました」との情報が入りました。詳しい情報は学校にも入っていないのですが、安心してよいと思います。

 急なご連絡にもかかわらず、お子さんの安全を考え、学校での留め置きにご理解をいただいた保護者の皆様、お忙しい中、お迎えにきてくださった保護者の皆様、大変ありがとうございました。

梅雨の晴れ間に

 ここのところ、ずっと梅雨らしい雨が続いていましたが、今日はカラッと晴れて、梅雨の合間の晴天になりました。休み時間、待ちきれなかった子どもたちは元気に校庭に出て、思うままドッジボール等の遊びを楽しんでいました。遊ぶことはストレスの発散と思考力の深まりにつながります。元気に遊ぶのはとてもよいことです。

 書写の授業の様子です。丁寧な字を書くために、集中していた子どもたちの様子が立派でした。字のきれいさはノート指導につながり、学力向上にプラスになります。がんばっていた子どもたちの姿が頼もしく見られました。

 算数の少人数指導の様子です。子どもたちが解き方を一生懸命教え合っていました。一人一人がよくがんばっていて、感心しました。

 教え合いは有効な学習方法です。教師は全体と、個別の指導が必要なお子さんを大切にして、カバーします。一方で、「ちょっと背中を押してあげればわかる」お子さんが多くいます。そうしたお子さんは、教え合いで理解が深まるのです。また、教えてあげるお子さんは、教えることで力を伸ばします。学力を定着させるための効果的な学習手段を示す「ラーニングピラミッド」において、「教える」ことは、最も学力が高まる方法とされています。現在の「主体的・対話的で深い学び」においても、教え合いや発表、発信等が重視されているのもそのためです。

 子どもたちは一人一人素晴らしい力をもっています。その力を教育リソースとして活用することは、全員の力を伸ばすことにも有効です。教え合いを大切にしていきたいと思います。

1年生食育指導を行いました

 梅雨の休みに晴れ間がのぞき、子どもたちが休み時間校庭で遊ぶことができました。よかった!

 1年生が中曽根小の小野栄養教諭と給食センターのスタッフの方をお招きして、「食育指導」を行いました。

 「給食センターは何人ぐらいの給食をつくってると思いますか?」

「100人!」「1000人!」

「吉川市の全部の学校の小中学生の給食をつくってるんですよ。7000人分です!」

「えー?!」

「でも、私たちはみなさんにおいしい給食を食べてもらおうとがんばっています。給食はとても栄養があって、体にいいようにバランスよくつくられているんです。みなさん、食べられていますか?」

「食べてるー!」「おいしいー!」「給食大好きー!」

「ありがとー!!じゃあ、今日は、給食センターの給食づくりのひみつについて、お伝えします。まずは、私たちがきている白衣についてお話しまーす。」「はーい!!」

 こんなやりとりで始まった食育指導。さすが栄養教諭 小野先生。子どもたちの心をわしづかみにして、お話を分かりやすくしてくださいました。

 このあと担任の先生に聞いたら、子どもたちはいつにもまして給食を一生懸命食べて、残りがほとんどなかったそうです。1年生って、素直で本当に素晴らしいですね。

 食育指導の第一歩は、食材への畏敬の念と、つくってくださる人への感謝の気持ちをもたせることだと思います。毎日食卓に運ばれる食事が、どれほど多くの人が携わり、多くの命をいただいているのか。それに対して、「ありがたく、いただきます。」という気持ちをもたせることが豊かな心の育成につながると思います。

 小野先生、給食センターのスタッフの皆様、今日は素晴らしい機会をありがとうございました。

6年生 租税教室を行いました

 ここのところ雨が続き、休み時間子どもたちを運動場で遊ばせることができず、「晴れないかなあ」と思っていました。今日はお昼から久しぶりに太陽が顔をのぞかせ、グランドコンディションは十分ではなかったのですが、なんとか子どもたちを運動場に出すことができました。

 6年生は税理士の戸井田さんをお招きして、租税教室を行いました。最初の質問は、「この施設は、税金を使って運営されているかどうか、考えてくださいね。」というクイズで始まりました。子どもたちも「あ、これは使ってそう!」とノリノリで答えていました。

 その後「もし、税金がなかったらどうなるか?」の教材アニメを鑑賞しました。声優はあのドラゴンボールの野沢雅子さん。いやー、幅広く仕事をされていますね。そして、戸井田税理士さんから、公共の利益のため税金を使うことがいかに大切か、わかりやすくお話をしていただきました。

 ハイライトは、「現金の重さ体験コーナー」。はい、これが一億円です。「えー?!本物?」と子どもたちもびっくり。もちろん、フェイク一億円です。でも、重さは本物と同じ。さあ、1億円がどのぐらいの重さか、もってみましょう。

 「え?!重!!」「すっげー!」「一億円って、こんなに重いの?!」

 子どもたちが驚くのも無理はありません。一万円札は一枚1グラム。すると、1億円では10キログラムにもなります。改めて、みんな札束の重さにびっくりしていました。

 子どもたちが社会科で学んだ政治において、税金の使い道を、国民の代表たる国会議員が決めるのは最も重要な仕組みです。選挙年齢が18歳に引き下げられ、いずれ選挙権をもつようになる子どもたちに、税金の使われ方について正しく理解させるのは、主権者教育という視点からも、とても重要だと思います。

 それにしても、1億円は重かった!テレビの2時間ドラマなどで、人質の身代金を3億円要求した犯人が、用意されたジュラルミンケースをひょいっともち上げて、すたこらさっさ―と逃げるのは真っ赤な嘘、ということになりますね(笑)。

 子どもたちに貴重な学習の機会をご提供くださった戸井田さん、今日は大変ありがとうございました。