学校ブログ

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令和5年度6年生を送る会 美しい心の交流をありがとう

 今日はまさかの朝から大雪。しかし、子供たちが下校する頃は雪がすっかり消え青空が広がる目まぐるしい陽気に。三寒四温どころか、1日のうちに冬と春が同居したかのようです。これも異常気象でしょうか。

 本日、6年生を送る会を実施しました。今週、学級閉鎖の学級もありましたが、マスク着用、着実な換気等に配慮しながら体育館で行いました。

 6年生が拍手の中、入場してきました。手を振りながら、晴れやかな表情でした。

 全校で「ビリーブ」を合唱しました。指揮の計画委員の児童がとても上手で、歌声がきれいに響きました。

 いよいよ、各学年の出し物です。1・2年生は、国語で一生懸命取り組んだ「くじら雲」「スイミー」の音読。授業でつくった絵が、すてきな6年生へのプレゼントになりました。

 3年生からは、6年生への挑戦状です。「6年生のみなさん、ぼくたちと勝負してください!」長縄や反復横跳び、綱引きで6年生と対決!そして「うわあ、やっぱり6年生にはかないません!今までありがとうございました!」3年生、6年生を楽しませる演出がさえわたり、6年生は大喜び!

 4年生の出し物は6年生思い出クイズ。6年生がこれまで経験してきた学校での行事や担任の先生との思い出などを調べ、それを楽しいクイズに仕立てました。6年生も「あー、そうだそうだ。」と嬉しそうな表情で思い出して、クイズに正解すると大喜び。会場が大いに盛り上がりました。

 5年生は、6年生へのエール!運動会で経験した大きな声援を、力強く6年生に贈りました。「みなさんが残してくれた伝統は、ぼくたち・わたしたちが受け継ぎます!」その後、音楽会でも発表した「風になりたい」の合唱に、全校から手拍子が起きました。

 最後に、6年生から各学年の出し物についてのお礼や、それぞれに向けたメッセージが述べられました。合唱「栄光の架け橋」に、全校児童も聞き言っていました。

 全校児童の拍手の中、満足そうに退場していく6年生。笑顔がこぼれました。

 昨年度まで、体育館に集まることができずオンラインで行ってきた6年生を送る会。晴れて体育館で行うことができました。6年生を喜ばせようと、一生懸命準備して、力いっぱい元気な演技や歌を披露してくれた在校生。各学年の出し物に、顔をほころばせ喜ぶ6年生。互いの発表を通じて、在校生は感謝の思いを、6年生は「みんなありがとう。来年度のことは、任せましたよ。」という心の交流を図ることができました。オンラインは確かに安全です。でも、オンラインでは表現しきれない感動が、体育館に広がりました。在校生の心遣いは、6年生の心の奥にまで、グッと届いたことでしょう。

 体育館の外はまだ、冷たい雨が降りしきっていました。でも体育館の中には、温かな心の交流が花開いていました。

 素晴らしい行事でした。みんな、きれいな心をありがとう。

 

 

6年生 クロームブックのリセット

 今日は晴れて業間休みも昼休みも校庭が使えましたが、明日の明け方は雪予報が出ています。もう、何がなにやら。

 6年生が、吉川市のICT支援員の方をお招きして、使用しているクロームブックのリセット作業を行いました。次年度6年生が使っていたクロームブックは入学してくる新一年生が使用します。そのために現在使っているクロームブックを新品にリセットして渡す準備をします。その作業を6年生自身が行いました。

 まずは説明を受け、データが格納してある共有ドライブの不要なデータを消していきます。

 徐々にデータのデリートが行われ、クロームブックが新品の状態に近くなっていきました。

 これも、一つの卒業までの「儀式」といえるかもしれません。6年生には卒業後、今度は中学校の卒業生が使っていたクロームブックが新品の状態になって与えられます。なにやら、ちょっと不思議な縁を感じます。

 GIGAスクール構想が施行されて5年になります。教育現場で、一人一台のICT端末はすっかり定着し、子供たちは学習や行事のために使いこなしています。例えば、係活動や行事等でちょっとしたイラストを描く際、子供たちはぱっとクロームブックを取り出して、出来合いのイラストをスピーディーに模写していきます。「探す」ことと「写す」ことは上手になります。でも、「0から1を創造する力」は、身に付かないな・・・、なんて考えてしまいます。

 しかしかの藤井 聡太七冠も、将棋AIで棋力を伸ばしたといいます。生成AIが大きく社会を変えようとしています。それに適応する力を日常生活から身に付けさせることは大切なことです。今、子供たちも私たちも、まさに変革期の渦中にいるのかもしれません。

 でもやっぱり、AIが人類を危険視して人類を抹殺すべきとか判断したらどうしよう、とか50歳代は思ってしまいます。いや「ターミネーター」の見過ぎ(笑)。吉川市が推進するデジタルシチズンシップの通り、AIをよく知り、暮らしを豊かにするよう活用していかねば。作業に真剣に打ち込む6年生をみながらそんなことを思っていました。年寄りはいかんな(笑)。

 

 

令和5年度 クラブ最終日

 朝、我が家のドアを開けると車に雪が積もっていました。学校までたどり着くと雪はなく、我が家で降り積もった雪はこちらには積もらなかったようですね。しかし、冬に逆戻りしたようなとても寒い一日になりました。

 本日、令和5年度のクラブの最終日が行われました。その様子を、少しだけお届けします。どのクラブも、今日は1年間のまとめ。そのあと、最後の活動を楽しんでいました。

 あいにく、外は雨が降っていたので運動場系のクラブは校庭が使えなかったのですが、活動ができたクラブはどこも和気あいあいと和やかに活動をすすめていました。クラブ活動は、子供たちにとってオアシスのような時間です。休み時間然り、給食の時間然り、保健室然り。学校には、「非学校空間」や、「勉強から離れて一息つく時間」=心のオアシスが必要なのです。

 新聞・テレビなどのオールドメディアから厳しく糾弾されたゆとり教育の反動から(実際学力低下の原因は授業時数の減ではなかったことが近年の研究で明らかになっています)、教科書は分厚くなり、授業時数も増加しました。国策としてGIGAハイスクール構想やプログラミング教育など新しい教育分野が設けられました。そのため子供たちは重いICT端末をランドセルで持ち歩くことを余儀なくされました。直近のOECD学力調査 PISA2022では日本は数学的リテラシー、読解力、科学的リテラシーすべての分野で世界トップレベルの成績を収めました。ただ、そこに子供たちや現場で働く教職員の生の声は反映されているでしょうか。

 持続可能な社会の秘訣は、人や自然に優しいこと。クラブ活動は子供たちにとって憩いの時間で、学校に必要なものです。次年度も、クラブ活動の時間は確保して、子供たちに楽しんでほしいと思います。

 

 

 

5年生調理実習 白玉づくり

 しばらく暖かい日が続いていましたが、今日は天気が下り坂。昼休みに予定していた長縄練習も、残念ながら延期になりました。

 5年生が調理実習で白玉づくりに挑戦しました。まずは、材料くばり。

「まだ二つの班が上新粉を取りにきてませんよー。」

 白玉づくりのためには、お湯が必要。元栓を開いてから、火を点けましょう。

 さあ、白玉こねこね。水加減が大切!

 黄な粉とあんこを添えて、白玉完成!一学期に学習したお茶の淹れ方を思い出しながら入れました。

 さあ待ちに待った試食タイム!お味はどうですか?柔らかさは?

 おいしい!ばっちりでーす!

 上手にできて、みんな大満足!いぇーい!

 みんな、つくるのに苦労した分、本当においしそうでした。子供たちが食べた白玉は、きっと和菓子屋さんで売っている白玉よりもずっとおいしかったと思います。自分たちで材料からつくったのですから。

 本来、私たちの食事とはそういうものだったと思います。つくるまで、苦労した。できあがるまで、時間がかかった。材料を取りそろえるのも、大変だった。そうした手間と苦労の結晶が、食卓に上がってくる食事だったはずです。そんなのおいしいに決まっています。できあいのものをレンチンして食べる食事より、どれほど貴く、おいしかったことでしょう。

 今はスマホでポチっとすれば、できたての料理が届く「超コンビニ社会」です。経済は活気付き、タイパ(タイムパフォーマンス)に優れた生活を送ることができるでしょう。でもきっと、今日のような調理実習で、たどたどしい手つきながらも、みんなで協力してつくった白玉のおいしさを味わっていなければ、本当の「美味」に達することはできなかったかもしれません。

 何人かの児童が、「うちでつくってみたい!」と笑顔をみせていました。ぜひ、実践してみてください。おうちの人にとって、名だたるパティシエが腕によりをかけてつくったスイーツの1000倍おいしい白玉だんごができるはずです。だって、愛する我が子が心をこめてつくってくれたのだから。

 

 

全校朝会 校長講話 「有終の美を飾ろう」

 今日も春の訪れを感じるとてもいい陽気になりました。3月の全校朝会を行いました。児童はしっかりした姿勢で話を聴きました。

 「3月は今日を入れて、あと15日です。そこでみなさんに、守ってほしいことがあります。」

 

 「3月に『有終の美』を飾ってください。有終の美。難しい言葉ですが、こう書きます。終わりのある美しさという文字です。最後まで一生懸命やりぬいて、成果を残そうという意味です。」

「卒業式の練習をがんばって、素晴らしい式にする。学年末のテストで、今年身に付けた力を発揮して納得のいく成績を残す。授業中の姿勢がよくなかったので、3月はよい姿勢をとる。忘れ物を3月はしないようにする。どれも素晴らしい有終の美です。何より、今の学級の先生方や仲間と、最後まで様々な活動をがんばってやり抜いて、仲間との絆を強めてください。それが『有終の美』を飾る、ということです。」

 みな、しっかりと聞いていました。

 最後に、生徒指導主任から今月の生活目標の指導を行いました。

「3月は、教室をきれいにしようです。校長先生から『有終の美』を飾るというお話がありました。『美』という言葉が入ります。教室をきれいにして次の学年に渡す。とても素晴らしいことです。しっかり掃除をして、お世話になった教室をきれいにしてください。」

 有終の美を飾る。立つ鳥跡を濁さず。どれも、日本人が大切にしてきた道徳観です。有終の美という言葉は子供たちには難しかったかもしれません。でもこの美しい日本の伝統を、子供たちに受け継いでほしいと思いました。

 3学期の3月。一つ一つの教育活動に子供たちが一生懸命打ち込み、有終の美を飾れるよう支援していきたいと思います。