学校ブログ

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交通安全教室を行いました

 朝7時の段階では、午前10時に雨が降る可能性が50%だったので、運動場での交通安全教室は難しいと判断して、体育館で行うことをお知らせしました。皮肉なもので、保護者の皆様にメッセージ配信した直後、さわやかな青空が広がり、結局雨は降らなかったけれど、交通安全教室は体育館で行うことになりました。日中の気温が上昇したので、室内でよかったかもしれません。自転車の準備をしてくださったご家庭の皆様、ありがとうございました。

 吉川警察署交通課の方と、交通安全指導員の皆様をお招きして、ご指導をいただきました。低学年では、横断歩道の安全なわたり方についてが中心です。「吉川警察 交通課からきました。今日は、安全な横断歩道のわたり方について勉強しましょう。」「はい!」

「横断歩道が青でも、とまって、みて、かくにんする、をしっかり守りましょう。」

 

 体育館に設置した模擬信号と横断歩道で、全員が横断歩道を渡る練習をしました。

 中・高学年では、自転車の点検の仕方、正しい乗り方が中心です。

「自転車を乗る前に、安全に乗れるかを必ず点検してください。ブタベルサハラって、聞いてことがありますか?」

「あります!」「そう、ブレーキ、タイヤ、ベル、サドル、ハンドル、ライトのことですね。それぞれがしっかり動くか確かめておくことがとても大切です。」

 中学年も高学年も、最後まで集中して話を聴くことができました。最後に、お世話になった警察官の方と交通指導員にお礼をいいました。「ありがとうございました!」

 警察官の方の高学年児童にされたお話がとても印象的でした。

「私は以前、刑事課にも生活安全課にもいました。そこで一番つらかった仕事が、事故で命を落とした小学生のご遺体をご家族に引き合わせ、事故の状況などを説明することでした。その時の保護者の方のつらい表情が忘れられません。もう二度と、あんな思いをしたくありません。事故はだれも望みません。わざと事故を起こす人もいません。事故にかかわった方全員が不幸になります。みなさん、どうか交通ルールを守って、命を大切にしてください。交通事故の怖さを忘れないでください。みなさんが事故にあわないことを、願っています。」

 現場を知る警察官の方ならではの言葉が胸に刺さりました。交通事故の悲惨さ、恐ろしさが子供たちにひしひしと伝わったと思います。最前線にいらっしゃる方のお言葉は、これ以上ないほど、価値あるものだと思いました。

 子供たちには、交通安全教室で学んだことを今日から早速実践するように伝えました。小学生の事故の第一のピークは5月中旬。ゴールデンウィークのさなかです。令和6年度は、早めに交通安全教室を実施できて、とてもよかったと思います。

 事故はいつでも、だれにでも起こりうるものです。だからこそ、交通ルールを守らなければいけません。ご家庭でも改めて話題にして、子供たちへの言葉がけをお願いします。

 吉川警察の方、交通安全指導員の皆様、ありがとうございました。 

 

 

高学年児童と1年生 学習の様子を比べると

 昨日より気温が下がり過ごしやすくなりましたが、昼頃から風が強くなりました。西日本から雨雲が近付いているようで、明日の交通安全教室が心配です。予報によれば、雨は午前8時頃には止むようで、通学に影響がないことを祈るばかりです。

 自転車をもってきてくれるご家庭に感謝申し上げます。明日はお子さんに気を付けて自転車を転がしてくるようお伝えください。

 校内巡視をしていると、高学年の教室では子供たちが落ち着いて学習に臨んでいました。一学期が始まって一週間、高学年児童は軌道にのって、学びをすすめています。

 その一方で、1時間目、1年生が職員室を訪れました。学校内を知るための学習です。今日は、職員室の訪れ方について学んでいました。

「職員室に入るときは学級名とお名前をいって、用事をいいましょう。」「はーい。」

そのあと、「失礼しまーす」といいながら、1年生が職員室を一周していきました。感心したのは、「おはようございます。」と個別にあいさつできた子が多かったこと、先生の指導のとおり、静かに職員室を歩けたことです。礼儀正しいこと、先生の指導を理解して行動できるのは何にもまして素晴らしいこと。しっかりしたお子さんがとても多い印象を受けました。すごいね!1年生のみんな。

 教室で落ち着いて授業を受ける高学年、職員室の入り方から学ぶ1年生。その対比が印象的だったのですが、思えば6年生も5年生もたどった道です。職員室を訪れた1年生も、高学年の児童のように学校を支える頼もしい存在に成長していくと思うと、とても楽しみです。1年生の成長に期待大です!

朝のよみきかせ 令和6年度も本を読み味わう子供を育てます

  はや初夏を感じさせる陽気になりました。朝と昼の気温差が大きいので、子供たちには着脱できる衣服で、暑さを調整できるようご配意いただければ幸いです。宜しくお願いいたします。

 北谷小は、令和6年度も「朝の読み聞かせ」を行います。ご承知のように、埼玉県の公立小・中学校は、教職員の働き方改革推進のため、基本的に朝の活動をなくすこととしています。ただ、月一度の全校朝会を行うために、「月曜日課」を設定し、朝会を行わない時間を朝の短学活に充てています。本校ではそこに「読み聞かせ」の時間を残しています。国語科の研修を推進するうえで、子供たちに読書に親しませるためです。

 今日は中学年の各教室に読み聞かせボランティアの皆様に入っていただき、本の読み聞かせを行っていただきました。子供たちもよい姿勢で楽しく聴くことができました。

  各学級でも図書室開きを行い、本の貸し出しのガイダンスを行いました。2年生が嬉しそうに本を手にしていました。

 図書ボランティアの方のお話です。

「各学年の読み聞かせは学期一度しかできないので、読み聞かせが終わったあと『みんな、今日はよい姿勢で聴いてくれてありがとう。一学期はこれで終わりです。二学期は体育館で、学年全体での読み聞かせをするので楽しみにしていてくださいね。」と伝えると子供たちが『えーっ!』『最後なのー?』といってくれました。それがうれしくて…。」

 読書を通じた心のふれあいが、そこにありました。

 子供たちの「本を読み味わう力」。とても大切だと思います。SNSが氾濫する今の社会にあっても、本は子供たちの心を潤す素晴らしいものだと信じます。このホームページをお読みの皆様にも、きっと幼いころに読んだ「心の一冊」がおありだと思います。子供たちにも、そうした一冊をみつける機会を提供し、本に親しんでほしいと思います。

 図書ボランティアの皆様、今日は大変ありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。

数値に表せない「たくましく生きる力」=非認知能力を育てる大人の言葉がけ

 今日は金曜日。学校から配るお知らせも盛りだくさんです。教室を回ると、担任が説明しながら、文書を配付していました。担任が前列の児童に「お願いします(後ろに回してね)。」といって文書を配ると、多くの子が「ありがとうございます。」と返事をします。

 これこそ、「たくましく生きる力」です。

 北谷小では、「たくましく生きる力」を「目標を達成する力(自分と向き合う力)」「感情をコントロールする力(自分を高める力)」「他者と協働する力(他者とつながる力)」と定義しました。プリントを配った先生に「ありがとうございます」がいえるのは、「他者と協働する力」(社交性・敬意・思いやり)に含まれる力です。その光景がみえたとき、「プリントを受け取って『ありがとうございます』がいえるのは、先生にとっても嬉しいことだよ。素晴らしいね。」と声を掛けました。

 また、掃除中に、雑巾がけを夢中でやっていて、机に頭をぶつけた児童が保健室を訪れ、「首から上のけが」ということで職員室に報告がありました。ぶつけたところを確認し、「前に机があることに気付かないほど夢中になって雑巾がけをしてくれてありがとう。床がぴかぴかになってみんなが喜ぶよ。これからも掃除をがんばってね。ただし、頭をぶつけないよう気を付けて。」というと、その子は表情がパアっと明るくなり、「はい!」と笑顔で教室に戻りました。

 掃除を一生懸命やる姿勢。それは「掃除をやりたくない」という欲求を我慢し、「担当する場所をきれいに掃除したい」という「目標を達成する力」で、これも「たくましく生きる力」です。

 非認知能力を育てる、といいますが、これは指導によって「付けさせる」ものではなく、「自分で伸ばしていくもの」です。大人が「これはたくましく生きる力だ!」という視点をもって、タイミングよくその子に声を掛け、「立派な行動だ。あなたはたくましく生きる力をもっている」と評価することで、その子の望ましい行動がより強化されます。

 北谷小では今年度、このようにして子供たちの「たくましく生きる力」=非認知能力を伸ばしていきたいと思います。非認知能力は学力と明確な相関性があり、非認知能力の高い子は学力も伸びます。

 ご家庭でも、子供たちの望ましい行動を見逃さず、言葉掛けをしていただき、子供たちの「たくましい力」を伸ばしていただければ幸甚です。宜しくお願いいたします。

一年生 補食スタート 給食って、おいしー!

 今日もさわやかな春の青空が広がるいいお天気になりました。

 今日から給食が始まりました。1年生にはパンと牛乳の簡易給食「補食」が提供されました。それでも一年生にとってははじめて学校でいただく給食。どきどき、わくわく体験です。

 担任の先生が、丁寧に給食の食べ方を説明します。「パンをビニール袋から出すとき、思いっきり引っ張るとパン!とビニールが破れて、パンが下に落ちてしまうかもしれません。両手を着けて、左右に開くと、上手に開けることができますよ。」

 子供たちの表情も真剣そのもの。みんな集中して、パンの袋開けをがんばりました。その後「できたー!」という笑顔が教室にたくあんあふれました。

 ストローの差し方も覚えて、早速パンと牛乳をいただきました。感想を聞くと「おいしー!」という返事がたくさん返ってきました。みんな、本当にうれしそうで、はじめての給食(補食)、大満足でした。

 片付けは、6年生が手伝ってくれました。「牛乳パックの片付け方は~、ええと~。」すらすらとできた説明ではありませんでした。でもはっきりと、「一年生のためにがんばりたい!」という高学年らしい意志が伝わってきました。

 補食の片付けも、しっかり手伝ってくれた6年生。頼もしい限りでした。

 補食のメニューに出てきたパンは、特別なものではありません。もちろん、生産者の方が一生懸命つくってくださったものですが、「ふつう」の給食パンです。でもそれが、一年生にとっては特別においしいパンだったようです。小学校に入学して、友達と一緒に教室で食べるパンだったから、本当においしく感じられたことでしょう。

 1年生のキラキラした表情をみて、日々の感動を大切にすることの素晴らしさを改めて感じました。