学校ブログ

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南中学区小中一貫合同研修会を開催しました

 夏休みも、いよいよ残り少なくなりました。お子さんの様子はいかがでしょうか。学校にいく時間に起きて、しっかり朝食をとって、机に向かうなどの習慣をつくり、2学期のスムーズなスタートにつなげていただければ幸いです。

 教職員は、夏休みはとれもののずっと連続してとれるということはありません。本日は、北谷小・吉川小・南中の職員が吉川小に集まり、小中一貫合同研修会を行いました。

 小中一貫教育の重要性が高まっています。9年間を見通して連続した教育を行うことで子供たちの学力や体力、生活規律を効率よく高めることができることや、中一ギャップを最小限に防ぐことなどがねらいです。

 何より、小・中の先生方が膝を突き合わせて協議をすることで、小・中の滑らかな連携を図ることができます。

 とはいえ、先生方からも「ああ~まだ体が慣れない」との悲鳴も(笑)。生活リズムを切り替えるのは大変です。

 それでも、二学期のスタートが順調なものになるよう私たち教職員も着々と準備を進めています。ご家庭でのお子さんの生活リズムの整えをよろしくお願いいたします。

 

一学期終了しました ご家族でよい夏休みをお過ごしください

 7月20日(木)、一学期が終了しました。大過なく、この日を迎えられたことに、改めて保護者・地域の皆様のご支援に感謝申し上げます。

 終業式の様子をお届けします。校長講話では、二刀流 大谷 翔平選手にはるかに先駆け、メジャーリーグで活躍した「野球の神様」ベーブ・ルースの話をしました。

 

 ルースは複雑な家庭環境に育ったせいか、手の付けられない不良少年だったといいます。しかし9歳で施設に預けられた彼は、人生を変える恩師に出会います。その名をブラザー・マシアス・バウトラー神父。神父は、愛情たっぷりにルースを育てます。最初は不信感をもっていたルースも次第に心を開き、マシアス神父を実の父親のように慕っていきました。マシアス神父は、ルースの野球の才能を見抜き、休日を費やして熱心にルースに野球を教えます。そのかいあって、みるみるうちに才能を開花させたルースは、メジャーリーガーのスカウトの目に留まり、メジャーリーグ球団に入団して、ピッチャーとバッターの二刀流で目覚ましい大活躍をみせます。かの有名な「予告ホームラン」も、ルースの偉大さを伝える神話となり、いまだ彼は「野球の神様」として、世界中から尊敬を受けています。

 ルースはがんに冒され、53歳で、アメリカの英雄として幸せな生涯を閉じました。もし彼が、マシアス神父に出会わなかったら、ずっと不良のまま生涯刑務所の中で過ごしていたかもしれません。

 出会いは、人生を変えます。子供たちにはこう伝えました。「出会いは、人生を変えます。夏休み、よい出会いを、よい体験を。」

 代表の児童も、一学期がんばったこと、二学期にがんばりたいことをしっかりした口調で伝えました。素晴らしい発表となりました。

 式の最後に、校歌斉唱を行いました。音楽の時間など日頃の練習の成果を生かして、美しい歌声が体育館に響きました。

 生徒指導主任からは夏休みの生活指導を、安全主任からは事故防止についての指導を行いました。夏休み、ルールを守って、交通事故に気を付けて、安全に過ごしてほしいと思います。

 各教室では、担任が黒板メッセージを通して、子供たちの一学期の努力を労いました。先生の黒板メッセージ、子供たちも喜んでくれたことでしょう。

 担任の先生が、一人一人の努力を称賛しながら、通知表を渡していました。子供たちはうなずきながら先生の言葉をしっかりと聞いていました。

 そして3時間目が終わり、子供たちは誰もが笑顔で帰途に着きました。さようなら!楽しい夏休みを!

 子供たちがこうして明るい気持ちで夏休みを迎えることができるのも、保護者・地域の皆様にこれまで温かく見守っていただいていたからだと思います。本当にありがとうございました。

 夏休みは、またとない体験や、素晴らしい出会いが訪れる時期です。子供たちにたくさんの豊かな体験をさせていただければ幸甚です。子供たちの純真な心は、豊かな出会いや体験をどんどん吸収し、すくすくと成長していきます。かのベーブ・ルースもそうでした。多くの人の愛情こそが、子供たちの成長に欠かせない大切なものなのです。

 ご家族様で、よい夏休みをお過ごしください。そして8月28日、子供たちが元気に登校してきてくれることをお待ちしています。一学期、大変ありがとうございました。

高学年 探究型学習講座

 今日は昨日よりいくらか最高気温が低く、熱中症指数も「危険」にまでぎりぎり届かなかったので、注意喚起しながら外遊びをOKにしました。一学期も最後ですから、業間休みは遊ばせてあげたかったので、よかったです!

 2校時、吉川市教委教育支援員の大西先生をお招きして、高学年児童の「探究型学習講座」を行いました。ご承知のとおり、令和5年度より吉川市の公立小・中学校は全校で「探究型学習」を推進しています。ICTを積極的に活用して、子供たちの興味・好奇心を生かした主体的な課題解決的な学習を推進するものです。大西先生は、会議室からオンラインで、5,6年生の教室の子供たちに講義と演習を行ってくださいました。

 御覧のように、高学年の児童はとてもしっかりした姿勢で大西先生のお話を聴き、探究型学習への理解を深めていました。

 大西先生のお話はいつも先進的でユニークです。今回も感心したのは、次のようなお話。

「桃太郎のお話ってあるよね。なんで、お供は犬、きじ、さるなんだろう?こんなことも、調べてみたい疑問になるね。それと、桃太郎はお供をどうやって評価したのかな。当然、鬼ヶ島にいって働きをしたのなら、それは評価の対象になるだろう?それって、いわゆる「論功行賞」だよね。戦国武将も、兵士を戦いぶりで評価した。すると、社会科にもつながってくるね。どう?調べてみたい疑問って、いっぱいあるだろう。」

 加えて、理科の自由研究の発表についても「これまでは模造紙やノートにまとめていただろうけれど、クロームブックのスライドや動画を使ってもいいんだよ。」など、ICT機器を使っての可能性をたくさん示唆してくださいました。高学年の児童には大きなヒントになったと思います。

 新しいものを導入するときは、必ずマイナスファクターが働きます。脳学者 中野信子先生によれば、日本人は世界一不安を感じやすい国民性だとのこと(なんでも、幸福をつかさどる脳内物質セロトニンを運ぶ遺伝子が短い人の割合が世界一多いそうです)。それ故に日本人は勤勉で、貯蓄を好むのだとか。うーん納得。だから、chatGPTの導入においても、「不安だー」「どうすんだー」と、あれやこれやと意見が飛び交っています。

 ただ、大西先生のお考えはいつも一つです。

「ICTはもう子供たちの生活の一部になる。社会のよき構成員として、活用しないわけにはいかない。だから、よいところも危険性もしっかり勉強して、正しく使っていこうよ。豊かで賢い生活を送るために。」

 まったくそのとおりだと思います。夏休みは自由研究にぴったりの季節。ICTを賢く活用して、知的好奇心を高めてほしいと思います。

 大西先生、本日も大変ありがとうございました。

6年生最後のプール そして林間学校フォークダンス練習

 今日も関東一円に熱中症警戒アラートが発令されました。幸い、午前8時30分の段階ではWBGT(熱中症指数)が「危険」になっていなかったので、1時間目、6年生は着衣泳を行うことができました。他の学年同様、「浮いて待つ」の基本にならい、「泳がないで、浮いて体力の消耗を避け、救助を待つ」ことを指導しました。

 6年生にとっては小学校最後の水泳指導になりました。思い出の1ページに刻みつつ、夏の安全な生活に生かしてほしいと思います。

 同じころ、体育館では5年生が林間学校のフォークダンスの練習に打ち込んでいました。

 この男女で組むフォークダンス練習、学年・学級の雰囲気がよくないと、なかなかうまくいきません。子供たちが真剣に取り組もうとしないことがあり、せっかくの練習が台無しになることがあるのです。ところが、この5年生は違いました。そんな心配は皆無!でした。みんなで協力して、いい思い出をつくろうという雰囲気を感じ取ることができました。練習はとてもスムーズで、意欲的にみんなで一丸となって打ち込もうとする姿勢が伝わってきました。

 5年生の林間学校、素晴らしい行事になりそうです。

 さあ、夏休みまであと2日。暑い日が続きそうですが、お子さんの体調管理にご配意くださるようお願いいたします。

流しそうめん体験 おやじの会の皆様 PTA行事支援の皆様 ありがとうございました

 7月15日(日)は、最高気温38度の猛暑日となりました。そんな、暑い中でしたが、「おやじの会」の皆様とPTA行事支援の皆様のご協力のもと、希望者を対象に「流しそうめん体験」を行いました。

 気温が35度を超える中での準備で、皆様にはご苦労をおかけしましたが、参加した子供たちは一同に楽しそうに流れてくるそうめんをたぐって、すすっていました。

 昨年もそうだったのですが、子供たちのうれしそうな顔をみるとこちらもうれしくなります。地域のコミュニティーはこうしてはぐくまれていくのだな、と改めて感じます。今年はお祭りも復活し、コロナ禍で薄れた地域の絆ががまた戻ってきそうです。これもうれしいことですね。

 大変な暑さの中、入念に準備してくださったおやじの会の皆様、PTA行事支援の皆様、本当にありがとうございました。

 このページは日曜日に更新しています。働き方改革推進のため、短めで申し訳ございませんが、ご理解とご協力のほどをお願いします(笑)。

一学期も残りわずかです

 今日は熱中症指数が「注意」レベルだったので、業間・昼休みの遊びも、プール学習も無事に行うことができました。いやーありがたかった。暑いのにプールに入れないのでは、子供たちがかわいそうですから。

 学期末の授業の様子を少しだけお伝えします。

 先日お伝えした着衣泳。他の学年でも続々実施できました。どの学年の子供たちも、着衣のまま水に入った時の抵抗感・重さにびっくり。この経験が大切です。

 まずは、危険な水遊びをせず、着衣のまま水に落ちる事態を避けること。万が一水に落ちたら、「浮いて待つ」を徹底すること。命を守る、大切な条件です。

 各学年で、教科学習発表会が続いています。自分で調べて終わり、ではなく、他の児童にわかりやすく発表すること。これが学力向上のプラスとなります。ほかの子に説明するうえで、この言葉で大丈夫かな。ここに説明を加えたほうがいいかな。あれこれ考え、発表の原稿を校正する段階で、思考力やコミュニケーション能力がぐんと深まっていきます。

 教育先進国フィンランドでも、このアウトプット学習を非常に大切にします。自分の思いは、他者に理解してもらうことで価値が高まりますから。

 3年生のそろばんの授業です。そろばんの計算方法は、合理的な計算や柔軟な思考を深める上で非常に有効とされています。算数の究極の目標は「念頭操作」と言われます。指やおはじき、数理ブロックを使って計算するのが「具体操作」。紙と鉛筆で図を使って計算するのが「半具体操作」。そろばんもこの「具体操作」に当たります。そろばんの練習を続け、熟練してくると頭の中にそろばんの珠ができて、そろばんがなくても計算できるようになります。これが「念頭操作」です。スマホや紙と鉛筆がなくても、すらすら計算ができる。それが算数の究極の目標というわけですね。そろばんはそうした力を高める上で、非常に有効とされています。

 

 今はスマートフォンにも計算機能が付いている時代です。今時そろばん?そろばんの計算練習って、意味あるの?スマホに計算機付いてるんだから、暗算なんて、できなくってもいいじゃん!そんなご意見もあるでしょう。

 でも近年、そろばんは欧米やアジア諸国でも取り入れられ、「世界最良の算数教具」としてのグローバルな教育ツールになりつつあります。それを日本人が知らないでは、ちょっと沽券にかかわりますね(笑)。

 軽佻浮薄がもてはやされる世の中ですが、遠回りや面倒なことの中にもたくさんの大切なことがちりばめられています。選り好みせず、先入観ももたず、とりあえずチャレンジ!そうした姿勢をもつ子供たちを育てたいですね。

通学班会議を行いました

 今日は熱中症指数が今週はじめて「注意」レベルだったので、業間休みに外遊びができました。でも、昼休みは「通学班会議」を予定していたので、各教室に通学班ごと集まって、安全な登下校について話し合いを通して確認しました。

 今日の通学班会議では、特に以下の点を確認しました。

〇 登下校中、石を蹴飛ばしたり、拾った棒を振り回したりと危険な行為をしないこと。

〇 急な雷雨など、天候が急変したら、慌てず近くの避難できる場所に避難すること。また、傘をさす場合、風にもっていかれないようにしっかり握ること。

 小さなことですが、経験がない子供たちには教えることが大切です。

 登下校中の石けりにはちょっと困っています。危険な行為です。蹴った石が他者にぶつかったり、通りがかった車にぶつかったりしたらおおごとになります。でも、注意しても、なかなかやめない子が多いと感じます。子供はいらいらしているとき、また、開放的な気分になったとき、そうした行為を行うことがあるようです。

 私の主観ですが、昔に比べて、今の子供はいらいらしていることが多いように感じます。昔の子供は、もっと時間に余裕がありました。周りに豊かな自然がありました。野原で転げまわったり、草原に寝転んで流れる雲を見つめたり、小川のせせらぎをじっと眺めたりして、ストレスを解消していました。自分を癒すことができました。

 それに比べ、今の子供はずっと忙しく、生活環境に多くの制限があると思います。ゲームに癒しを求める子もとても多くなっています。しかしゲームにはVDT症候群やゲーム依存など多くの弊害があることが科学的に証明されています。今の子供たちの辛いところです。

 学校帰りは、開放的な気分になり、友達と悪ノリしたくなることもあるでしょう。でも、やってよいこととやってはいけないことがあります。それをしっかり伝えていくのも、大人の役目です。夏休みに向けて、改めて交通ルールやマナーについても確認する必要があると思います。

 ご家庭でも、改めて登下校中の安全な歩行について話題にしていただければ幸いです。

3年生 着衣泳を行いました

 各学年は、水泳学習の最終日に「着衣泳」を行っています。万が一水の事故にあっても、自分で自分の命を守ることができるように、です。今日、熱中症指数が「危険」に達したのは業間休みの時間帯だったので、業間休みからは外での活動を中止にして、1,2時間目のみ水泳学習を行いました。

 今日、3年生は着衣泳を行いました。まずは水慣れをしてから着衣泳の説明をしました。

「水慣れが終わったところで、いよいよ着衣泳に入ります。もってきた服を着て、靴を履いてください。」

 子供たちはどきどきしながら、服を着ます。「なんか変な感じ・・・。」

 さあ、いよいよ着衣のままプールに入りました。「きゃー!」「おわー!」楽しそうな絶叫がプールにこだましました。

「水の中を歩いてみましょう。」

「あ、歩きにくい!」服を着たまま水の中を歩くというはじめての感覚に、みんな一同に驚いていました。

「では一度、上がってみましょう。」

「うわ、重いのはんぱない!」水をたっぷり含んだ服は、ものすごく重くなっていて、その重さに子供たちは改めてびっくり。

「今度は、フロートにペットボトルを使ってみましょう。こうやってペットボトルを抱きかかえて、泳がないようにして浮いてください。」

「む、むずかしい・・・。」「できたー!」

 こうして、楽しく1時間で着衣泳は終了しました。「いぇーい!」

 着衣のまま水に落ちると、重い衣服が体にからまって、身動きがとれなくなります。あせって手足を動かすと、余計に絡まって、ますます動けなくなります。手足を動かすと、急速に体力を消耗します。また、落ちた瞬間シャツがめくれかえって視界をふさぐこともパニックのもととなります。

 そのため着衣泳の基本は「泳がない」こと。今日子供達には「浮いて待つ」ことの大切さを伝えました。着衣のまま水に落ちたら、あわてず騒がず、流木やペットボトルをフロートにすること。そして体力を消耗することなく浮いて待ち、救助を待つ。これが一番確実な方法です。

 ヨーロッパの運河がある地方の学校は、水深3mものプールで授業を行うと聞きます。子供たちは服を着たままプールサイドに立ち、そこで先生方がえいやっと子供たちをつき押して、子供たちはプールに落ちます。すると、あまりにも思うように動けなくて、足も届かないのでパニックに陥る。その経験から、子供たちは「服のまま水に落ちるとなんて大変なんだ!」と危機感をもって着衣泳の必要性を学んでいきます。

 一方、日本の小学校のプールは深いところでも水深1m10㎝です。子供たちはすぐに足が着くプールで、バタ足やクロールの練習をします。子供たちの安全のためにもそれがよいと考えられていますが、それが仇となるケースもあります。

 もう30年近く前になりますが、北海道で5人の中学生が川岸にあった筏に乗って遊んでいたところ、ロープがほどけて川に流れだしてしまいました。その結果、着衣のまま水に飛び込んだ子が亡くなるという悲惨な事故がありました。5人のうち泳ぎに自信があった子が3人、自信がなかった子が2人。意外にも助かったのは、泳ぎに自信がなかった2人でした。泳ぎに自信があった3人は向こう岸にたどり着こうとして着衣のまま水に飛び込み、そのまま溺れてしまったというのです。残りの2人は、筏に乗ったままだったので、救助を待つことができました。安全なプールで軽々長い距離を泳げる3人は、助かる自信があったのでしょう。なんとも皮肉な話です。

 着衣泳は、命を守るために必要な学習です。ヨーロッパの国々では、水泳学習とは着衣泳のことで、命を救うための泳法を学ぶことがメインとのこと。「クロールや平泳ぎは、ボーナスのようなもの」という認識のほうが強いとも聞きます。。一方、バタ足、蹴伸びから入る日本の水泳学習のやり方は、オリンピック選手を育てるための方法ともいわれています。ヨーロッパのやり方も、大いに学ぶところがありますね。

 まずは、危険な場所で水遊びをしないこと。そして万が一、着衣のまま水に落ちたら、慌てず騒がず、浮いて待つこと。ご家庭でも、お子さんにお声がけをいただければと思います。

一年生 アサガオの絵

 今日も昨日に負けず劣らずの暑い一日になりました。今日も、9時過ぎに熱中症指数が「危険」になりました。水泳学習はまだ熱中症指数が「危険」になる前の1時間目のみとして、それ以降の外・体育館での運動・遊びは中止としました。子供たちにとっては残念だった思います。それでも、子供たちの大切な健康を損ねるわけにはいきません。もしお子さんが「今日も外で遊べなかったー」とこぼしていたら、フォローをいただければ幸いです(笑)。

 今日をいれて、1学期は残り7日間。追い込みに入りました。学習のまとめに余念のない学級や、まとめのテストをがんばる学級など、学期末特有の雰囲気にあふれていました。

 1年生の教室を訪れると、「クレヨンやパスは友だち」という単元で、子供たちがアサガオの絵を一生懸命描いていました。ぼかしの技法を使うと、実にきれいなアサガオを描くことができます。事実、画用紙の上に、色鮮やかなアサガオが満開になり、みんなとっても上手でした。子供たちはみな「きれいに描けた!」と大満足でした。

 1年生がこれほどアサガオをきれいに描けたのは、毎日がんばって水やりをしていたアサガオの花が、やっときれいに咲いたからです。それがうれしくて、その想いを、このアサガオの絵に込めたからです。

 図工はこれが大切なのです。想いを作品という形にするのが図工、いや芸術の神髄です。「さあ、未来の夢を描いてみよう」と呼びかけでも、多くの子が戸惑って、なかなか筆が進みません。でも、このように投げかけると、絵が変わるのです。

「みんな、毎朝アサガオの水あげ、がんばったねえ。そのおかげでアサガオの花がとってもきれいに咲いたよ。アサガオの花がみんなに『水をたくさんもらってうれしいな。おかげできれいな花がさいたよ。ありがとう!』ってお礼をいってるよ。ほんとうによかったね。そのうれしい想いを、きれいな絵にのこしてみない?」

 絵は想いです。たとえ技術は未熟でも、まっすぐ引こうとした線がぐにゃぐにゃ曲がっても、自分が感じたことを一生懸命表そうと想いをこめて描いた絵は、美しく、そして魅力的で、まばゆいばかりの光を放つのです。

 「生成AI」が普及しています。お金をかければ、誰もがプロのような作品をコンピューターグラフィックスで創造できる時代になりました。でも私にとっては、「そんなもん」です。(プログラマーの方、ごめんなさい)今日、1年生が想いを込めて描いたアサガオの魅力を上回ることなど、コンピューターグラフィックスにできるとは思えないのです。

 1年生のみんな、アサガオの絵、とってもすてきに描けたよ!

 

 

とても暑い日でした

 7月10日(月)、熱中症警戒アラートが発令されました。熱中症指数が午前9時30分過ぎに「危険」になったので、残念ですが2校時以降の水泳学習や外・体育館での運動を中止にしました。子供達には残念だったと思いますが、熱中症にかかる危険性と引き換えにはできません。この暑さは数日間続きそうです。ご家庭でもご配意くださるようお願いします。

 朝は表彰朝会を行いました。暑さのため、体育館に集まることを避け、オンラインで実施しました。校内硬筆展で、特選以上の成績をとった児童を校長室で表彰し、その様子を各学級に中継しました。

 

 その後、子供たちに話をしました。

「賞状をもらった人たちは立派です。でも、賞のあるなしにかかわらず、最後まで丁寧に作品を仕上げた人はそれに負けないぐらい立派です。硬筆展の目的は賞をもらうことではなく、練習の成果を生かして、ふだんのノートの字を美しく書くことです。そのことを意識してくださいね。」

 授業の様子をいくつかお届けします。2年生の紙粘土作品づくり。絵具を混ぜるときれいな色になることと、加工がしやすいことでみんな大喜びで作品をつくっていました。

 5年生は林間学校の準備に余念がありません。林間学校のNGワードは「先生、次どこいくんですか?」です。しおりが頭に入っていれば、迷わず、みんなと集団行動ができますね。そのための事前学習はとても大切。しっかりできていました。

 6年生は総合的な学習の時間で「世界の国々の生活習慣と文化」を調べ、発表していました。発表もよくまとまっていたけれど、さすが6年生。聞く態度もいいですね。

 さあ、今週が終わればいよいよ3連休。それが過ぎれば、夏休みはもう目と鼻の先です。暑さに負けず、最後まで子供たちががんばれるようご家庭でのご支援をお願いいたします。