学校ブログ

2022年6月の記事一覧

暑い暑い!でも・だから・入りたいプール学習

 日中の気温が軽く35度を超える猛暑日が続いています。吉川市では、外気温が35度を超えると原則外での運動を禁止するよう取り決めを設けてあります。35度越えの防災無線が入ると、学校も外での運動を中止します。

 今日は、昨日、おとといを上回る暑さとなりました。でも、防災無線が入らないうちは、水泳学習を行うチャンス。もちろん、防災無線が入るとそこで水泳学習を中止し、エアコンの効いた教室内に戻るようにしています。今日は、2時間目に6年生、3時間目に2年生が入りました。午前11時過ぎごろ放送が入ったので、2年生は学習を早めに切り上げ、午後の5年生の水泳指導は中止にしました。

 水に入った子どもたちはとてもうれしそう。安全に気を付けながら、学習を続けました。プールサイドにはたっぷり水を撒いて、やけどにも気を付けました。

 子どもたちからすれば、外気温が35度を超えたからといって、水泳指導が中止になるのは、とても残念で悔しいことでしょう。こちらとしても忍びないのですが、子どもたちの健康と安全には変えられません。5年生は、本日5時間目の授業の実施を見合わせて、明日できないか調整することにしました。

 猛暑の原因は太平洋上の海水温が急上昇するラニーニャ現象といいます。それにしても、まだ6月に日中の気温が体温を上回るほど上昇するのは異常としかいいようがありません。校内には冷房設備があるからまだいいものの、ひと昔の前のようにエアコンがなかったらと思うとぞっとします。

 日本の公立小・中学校の多数が、7月下旬から夏休みを実施するのは、「暑くて学習が成立しないから」が主な理由です。しかし、ここ数年の異常な夏の暑さからすると、こうした習慣も見直さなければならないのではないでしょうか。

 学習指導要領が改訂されるたびに学習内容が増え、教科書が分厚くなっていきます。学習内容が増えれば、授業時数に余裕がなくなります。かつて、学校五日制に伴う学習内容の3割減が、国際学力調査等における日本の順位の低下の要因だ、と新聞やニュースワイドショー等が強く非難したことも一因です。でも実際は、学校五日制の導入に伴って授業時数そのものが減ったのですから、学習内容は実質1割しか減らされていなかったのです。それも、子どもたちのゆとりのなさによる学習上の試行錯誤ができないことへの配慮でした。残念ながら、そうした配慮は評価されませんでした。

 とかく批判されがちな学校現場のゆとりですが、私はとても大切だと思っています。ゲリラ降雨、台風の凶暴化に伴う水害、猛暑、そしてコロナ感染。子どもたちを取り囲む環境が大きく変わってきています。それらに柔軟に対応するために、学習にゆとりをもたせることはとても大切なのではないでしょうか。

未来の自分に借金しない・・・余裕をもつことの大切さ

 本日も、大変暑い日になりました。でも、吉川市役所から、外での運動禁止の防災無線が入った時刻がお昼だったので、午前中はプールに入ったり、業間休みに外に出たりすることができました。

 また、午後からは授業参観の二日目を行いました。大変な暑さにもかかわらず、ご来校くださり、子どもたちの成長の様子を見守ってくださった保護者の皆様、大変ありがとうございました。

 暑い中がんばって授業を受けている子どもたちにとって、励みになったことと思います。

 そして朝は、オンライン朝会を行いました。話した内容は三つ。①暑いと体力を消耗し疲れやすくなる。生活習慣を整えよう。②暑いと家で過ごす時間が長くなるけれど、スマホやタブレット端末の画面をみつめる時間が長くなると、体調を崩したり、いらいらしやすくなったりする(VDT症候群)。オンラインゲームやネット動画鑑賞は、おうちの人と時間を決めて、やろう。

 特に①ですが、人間は暑くなると何もしなくても一日2~3リットルの汗をかきます。それに伴うエネルギー消費は、クロールで1時間泳いだ時のエネルギーに匹敵する量です。しかも暑いと水分を多くとるので胃液が薄まり、食欲も減退します。だから、暑いときは普段よりいっそう、早めの就寝を心掛けたり、三食バランスのよい食事をとったりする配慮が必要なのです。

 最後にしたのが、「未来の自分に借金しない」というお話です。漢字練習の宿題をやるとき、「面倒だから」と後回しにすると、未来の自分に負担を回すことになります。これが「未来の自分への借金」です。でも、そううまくいかないことが多く、面倒を後回しにして確実にやり遂げられる保証は案外少ないものです。それより、面倒なことから先に片付けることが大切。家に帰ったらまず宿題に取り組み、短時間で集中して済ませる。そして、すっきりした気分で、自由な時間を満喫する。これは近年の研究で自律神経を安定させ、情緒の安定や健康状態の維持・向上、作業効率のアップにも大きくプラスになることが明らかになっています。

 面倒なことを後回しにするのは、未来の自分を苦しめることになります。それよりも、いやなことを率先して済ませ、自分の時間を有効に使う。その大切さに気付いてほしいと思い、このお話をしました。夏休みまであと3週間、健康に気を付け、がんばってほしいと思います。

  

第一学期授業参観にご来校ありがとうございました

 関東地方は一気に梅雨が明け、まるで8月のような暑さに見舞われました。

そんな中、5時間目に授業参観を行いました。大変な暑さの中、ご来校くださった保護者の皆様。本日はたいへんありがとうございました。一部、教室の様子をお届けします。

 どの学級の子どもたちも、がんばっている姿を保護者の皆様にみてほしい、と一生懸命授業に参加していました。やっぱり、子どもたちは保護者の皆様にがんばっている姿をみてほしいのです。「しっかりやっていて、偉かったよ。」という賞賛の言葉がほしいのです。

 本日、ご来校くださり、子どもたちの姿をご覧になっていただいた保護者の皆様、大変ありがとうございました。どうか、子どもたちが帰宅したら、部屋を涼しくして、十分に休養をとらせてあげてください。そして、「今日の授業参観、よくがんばっていたねえ。」「明日からまた暑いから、今日は早く寝て体力を付けて、また明日がんばってね。」とねぎらいの言葉をかけてあげてください。

 子どもたちは今日、保護者の皆様に一学期成長した姿をみせようと、とてもよくがんばっていました。それを大人が認めることで、子どもたちの中に心のエネルギーがあふれ、明日の活力につながると思います。

子どもたちが夢中で取り組む活動

 一心不乱に作品制作に取り組む子どもたち。5年生水彩画「季節を感じて」の授業です。

下描きのとき、子どもたちに指示したことが二つあります。①本物をよくみて、描く。②カタツムリのように、ゆっくり、描く。

彩色のとき、指示したことも二つです。①絵の具の道具を正しく使う。②葉は緑じゃない、木や地面は茶色じゃない。本物の色をよくみて、自然な色を混色してつくること。

 この指示で、子どもたちの絵が変わります。

 新しい学習指導要領では、子どもたちがもつイメージを豊かに広げることが優先課題の一つです。現場には、教師の指導を入れることが、あまり好ましくないとされる風潮もあります。教師が率先して技術中心に伝えると、子どもたちの創造性・自発性を損ねる、という危惧があるのでしょう。傾聴すべき指摘です。

 でも、最前線にいる私たち教師の声にも耳を傾けてほしい。画用紙を与えられて、すらすらと描く才能豊かな子ばかりではないのです。「何を描いたらいいのか、わからない。」そうした子どもたちに、技術を伝えないでいると、図工を好きにさせることができない。苦し紛れに描いた絵は、喜びにつながらないし、ほめてもその言葉が胸の琴線を揺らすことがないのです。

 今回、子どもたちには校庭のお気に入りの形式をクロムブックで撮影し、「すてき」と思った景色を、画用紙の上で一生懸命表現しています。時間はかかっていますが、どれも素晴らしい力作ができあがりつつあります。

 子どもたちには、基礎・基本、知識・技能を習得させることが大切なのです。大空に向かって高くジャンプするには、踏みしめる固い大地が必要であるように。

 子どもが生き生きと目を輝かせて学習に取り組むのは、自由を与えられたときだけではありません。自由を前にすると、悩む子が少なくないのです。すすむべき方向性と、その達成に必要な知識・技能が与えられたとき、子どもたちは驚くような力を発揮して、素晴らしい成果を築き上げます。

 室町時代の能の大成者、観阿弥・世阿弥はこのような言葉を残しています。

「10歳までは、何をさせても幽玄だ。(美しく趣がある)しかしその後は、正しく基礎・基本を学ばせなければ、絶対に大成することはない。」

 

 

交通安全教室を行いました

 梅雨らしい、蒸し暑い日が続きます。それでも、交通安全教室を外で行えたのは幸いでした。

吉川警察署、交通安全指導員、市役所危機管理課の皆様をお迎えして、全学年の交通安全教室を行いました。

 1,2年生は横断歩道のわたり方、3~6年生は自転車の安全な乗り方について学習しました。

 3~6年生は、代表児童が自転車をもってきて、乗り方のお手本を示してくれました。自転車をもってきてくれた子たち、どうもありがとう。

 交通安全ルールの順守はとても大切です。子どもたちはそれがわかっていても、気が緩んだり、「早く遊びにいこう」という気持ちが先行したりして、事故が発生します。私たち教職員も、子どもたちの安全指導については、帰りの会や集団下校時の声掛けにより毎日行っているのですが、目が届かないところまで注意することはやはり難しいと感じます。

 そこで吉川警察署交通安全課の方や、日ごろよりお世話になっている交通指導員の皆様をお招きして、直接お話をしていただいたのです。第一線で働いておられる方のお言葉は、重みが違います。子どもたちの心に、交通ルールを守ることの大切さが響いてくれるといいな、と思います。

 それでも、事故の発生率を0にすることはできません。学校・家庭・地域が一体となり、子どもたちの安全を見守る必要があると思います。学校でも、飛び出しはいけない、道路の斜め横断は危険、自転車はルールを守って、など、大切なことを呼びかけることを続けます。ご家庭でも子どもたちへのお声がけを継続していただければと思います。

 本日お越しくださった吉川警察署および交通指導員、危機管理課の皆様、大変ありがとうございました。