学校ブログ

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50m走計測 順位じゃないよ 大切なのは一生懸命走りぬくこと 

 午前中は気持ちのよい青空が広がり過ごしやすかったのですが、午後からは曇り空が広がりました。明日はやはり、雨になりそうです。

 50m走の計測に取り組んでいる学級が多くなってきています。これから始まる新体力テストの基礎データや、運動会の準備のためです。走る前の子供たちは悲喜こもごも。それでいい。誰だって、最初から好成績を収める自信などもてないし、それがふつうだと思います。

 走り終わった子供たちは笑顔で「〇位だった!」と教えてくれます。「そうか、よくやった!すごいね!」というと、得意げな笑顔を返してくれます。中には、「おれ、だめなんだよなー。走っても、遅いんだもん。」という子もいます。そんな子には必ずこう返します。

「順位じゃないよ。全力で走りぬいた子はみんな立派だ。自分と誰かを比べることなんかない。頭をからっぽにして、全力で走れば、それでいい。」

 子供は一人一人が異なる才能や素質をもっています。筋力も、骨格も、運動能力も、生活習慣も異なります。よーいドン!で走って、速くゴールを駆け抜ける子は素晴らしい。走るのが得意ではないことを知っていて、それでも一生懸命ゴールまで走り抜ける子は、負けないぐらい素晴らしい。走る速さの順位という一つの物差しで、子供の価値を測ることはできないと思います。大切なのは、その過程を称賛し、努力をねぎらい、自信を育てることです。

 「子供は将来、厳しい競争社会に身を投じる。だから、小学校のうちから適度な競争を体験させ、負けない心を育てることが必要なんだ。」

 メディアに露出する、したり顔の論者がいう言葉の一つです。学力向上にも、体力向上にも、競争心が大切だと信じて疑わない。それはご自身が厳しい競争社会を生き抜いてきた自負と、豊富な人生経験が言わせるのかもしれません。

 でも私は、それよりも大切なことがあると思います。「たとえ足が遅くったって、それでいいんだ。最後まで一生懸命走りたい。自分ならそれができるんだ。」そう思える勇気、やればできるんだという自己効用感。それこそが、学校が育てたい子供の心です。子供を誰かと比べない。「あなたはあなた、素晴らしい存在。誰とも自分を比べる必要はない。何事にも自信をもって、ベストを尽くせば、それでいいよ!」

 そうした大人の言葉がけや接し方が、子供たちの自信と勇気を育てていくと思います。

 

 

運動会の足音 少しずつ

 今は、1年で一番さわやかな季節かもしれませんね。運動場で体育を行う子供たちも、心地よい風を感じていたように思いました。少しずつ、運動会の足音が近付いてきました。熱中症に気を付けながら、外での体育も行っていきたいと思います。

 また、本日は高学年および少人数学級の懇談会を行いました。お忙しいところご参加いただいた保護者の皆様、大変ありがとうございました。写真なしで、申し訳ございません。

 

123年生懇談会 ありがとうございました

 4月21日(金)、1,2,3年生の学級懇談会を行いました。多くの保護者の皆様にご来校いただきました。写真は子供たちの授業と異なり教室に入ることができないのでこのようなもので申し訳ございません。雰囲気を感じていただければと思います(笑)。

 年度はじめの子供たちの様子、各学年での連絡等をお聞きいただき、スムーズな学級経営にご協力をいただければと思います。お忙しい中のご参加を大変ありがとうございました。

図工室の机、ぴっかぴか

 図工室の机は、いつもキズキズのガタガタです。無理もありません。彫刻刀やのこぎりを使う際の土台となるからです。でも、版画の下絵や、水彩画を描くとき、表面がガタガタだと描く線までガタガタになってしまいます。でも、だからといってリニューアルは現実的ではありません。

 そこで、学校用務員の山崎さんが腕まくりをして、図工室の机をきれいにしてくれました。ありきたりの道具では不足がある、と知り合いの大工さんから電動カンナを借りてきて徹底的に表面を滑らかにしたあと、ニスを6回も重ね塗りをしてくれました。昨年の12月ごろから作業に入り、先日、ついに作業が終了しました。

 ご覧のとおり、机がぴっかぴかになりました。そのほか、壁の色もきれいに塗って、図工室が生まれ変わったようです。山崎さん、お疲れさまでした。

 この図工室で作品づくりに取り組める子供たち。作業が楽しくなりそうです。

1年生を迎える会を行いました

 4月20日(木)、1年生を迎える会を体育館で行いました。令和5年度から、学校の教育活動に係る制限が大幅に緩和され、体育館での全校行事も行えるようになりました。

 マスクの着脱は求めないことが基本となりますが、「県立学校版 新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン~令和5年度~」によれば、音楽の歌唱時は「児童同士の距離を確保する」と指示されています。体育館では十分な距離をとることが難しいため、歌を歌うときなどはマスクを着け、飛沫防止を心掛けました。

 素晴らしかったのは、各学年の出し物です。2年生の鍵盤ハーモニカ演奏、3年生の学校クイズ、4年生の給食大好き!を表現した劇、5年生の学校の楽しいことの紹介、6年生の北谷小の先生方の紹介。どれも、短い時間ながら発表時のチームワークが素晴らしく、「1年生に喜んでもらおう」という気持ちにあふれていました。

 1年生はもちろん大喜び。2年生から、朝顔の種をプレゼントしてもらいました。最後は高学年にリードされて花のアーチを退場し、会場は大きな拍手に包まれました。

 体育館での全校一体となった行事。なんと感動的だったのでしょう。2~6年生が歌う校歌や出し物を、1年生は満面の笑顔で見つめ、拍手喝さいを贈っていました。きっと、1年生にとってすてきな思い出の1ページになったことでしょう。そして来年は「去年、楽しかったから、今度は自分たちが1年生を喜ばせてあげよう。」と思い、高学年の子供たちの心を受け継いでくれることでしょう。

「行事は人を育てる」。まさにそのとおりだと思います。こうした心温まるイベントを通して、子供たちの豊かな心やコミュニケーション能力、誰とも仲良くなれる力をはぐくんでいきたいと思います。

 

4月19日(水)授業風景

 初夏を思わせる暑い一日になりました。校内のあちらこちらでみられた風景をお伝えします。

 2年生が、明日20日(木)の「1年生を迎える会」のリハーサルを熱心に行っていました。去年は迎えられる立場だった1年生、いよいよ、一学年上のお兄さんお姉さんとして新一年生を歓待します。がんばりを期待します!

 4年生の習字の授業で、道具の扱いなどを子供たちがしっかり聞いていました。「墨汁をこぼさないようにね!一度こぼしたら、大変なことになります!」いや、まったくその通り。習字を指導したことのある教師なら、激しく同意です(笑)。

 外国語の授業も始まっています。楽しみながら学んでいく英語は、子供たちにとっても待ち遠しい授業の一つです。

 3年生が運動場(校庭)で、楽しく春探しをしていました。たくさんの生き物やきれいに咲いた花をみかけて、観察カードに丁寧に模写していました。はじめての理科、みんな生き生きと学習していました。

 保護者の皆様が、子供たちの体調管理や学習道具の準備をご協力くださったおかげで、各学年とも順調な滑り出しができていると感じます。明日もがんばります!

6年生 全国学力学習状況調査

 昨日より、ぐっと気温が低くなりました。急激な気温の変化によって、体調を崩しがちなお子さんもいることと思います。新学期の疲れも、たまりやすくなります。夜は早めの就寝を心がけるようお願い申し上げます。

 6年生が、全国学力・学習状況調査を行いました。国語・算数・質問用紙の三つです。御覧のように、みな一生懸命取り組んでいました。大変だったと思います。

 かつて「PISAショック」と呼ばれた社会事案がありました。2003年のPISA(国際学力調査)で日本の順位が急落し、2002年に導入された「ゆとり教育」がやり玉に挙がった件です。そもそも2002年にゆとり教育が導入されたのなら、翌年2003年にPISAを受けた子供たちは「非ゆとり教育」の世代だったはずで、ゆとり教育を非難するのは適切とはいえません。そんな冷静な分析は、ほとんど俎上に上がらなかったと記憶しています。

 そもそも、国際学力調査を「国際学力オリンピック」のようにとらえることが過ちです。学力とは、「その国がうまく運営されている指標」の一つです。社会福祉や子育て政策、教育政策が充実している国は学力が高いのです。それが低いということは、国家の運営に課題がある証拠で、国際学力調査は、それを明らかにすることを狙いとしています。それなのに、国の順位の上下動に一喜一憂して、学校での学習内容を増加させるなど、付け焼刃の対策をとることは決してプラスになりません。現代では、そうした社会認識がだいぶ広がってきたように感じます。

 大切なことは、「どれほどの学力を保持すれば、子供たちや社会にとってプラスとなり、その目標を達成するためにはどのような課題があり、効果的に解決するためにはどのような方策が最適か」を冷静に考え、社会全体で共有することだと思います。そのことは、個人にも当てはまるのではないでしょうか。

 子供たちが目標に届かない点数をとってきたら、叱るのではなく、「そうか、がんばったけど届かなかったね。いや、大丈夫。ここが課題だと思うよ。もう一回、復習してみよう。大丈夫、反復練習すれば必ずできるよ。」と、一緒に教科書を開いてみる。そのような冷静な対応が、とても大切だと思います。

 ペーパーテストの点数など、目に見える学力=「認知能力」は子供たちの学力の一部にすぎません。やる気、粘り強さ、協調性、相手を思いやる心、美しいものに感動する豊かな心。そうした数値化できない「非認知能力」こそとても大事で、伸ばすことの重要性がいっそう高まってきています。

 目に見える学力、目に見えない学力。その両方を大切なものとしてとらえ、社会全体で育てていくことが大事だと思います。そのために、私たち教職員は努力してまいります。

それぞれのスタート がんばる子供たち

 先週月曜日に新学期がスタートして、2週目に入りました。各学級では順調に学習指導のスタートを行っています。

 音楽は、換気と適切な距離がとれれば合唱・合奏練習ができるようになりました。まだ、楽譜読みなどの基本を行っていますがみな集中して取り組んでいました。

 高学年では、実験が多くなるので理科室の正しい使い方を学ばせる必要があります。先生のいうことをしっかり聞いて、これからの学習準備に努めていました。

 習字では、机や教室を汚さない工夫が必要です。今日は新聞紙でカバーづくり。これがあれば、掃除の手間がかかりません。本当に基礎・基本の部分ですが、とても大切です。

 実際には思ったようにスムーズにはいかないものです。それでも、何事も最初が肝心。子供たちも、教職員も、一生懸命やっている北谷小学校です。

少しずつ軌道に乗ってきた新学期

 新学期、特に新年度のスタートは、学校は大変な忙しさになります。学級開き、係活動、委員会、クラブなどのスタート、校内行事の準備。子供たちも新しい教室、新しい環境に慣れるまでは一定の時間がかかります。

 それを支える先生方も本当に忙しく、毎日準備で遅くまで残っている職員がほとんどです。決して望ましいことではないのですが、様々な準備が一気に集中する新学期においては、仕方ないことともいえます。時間の経過とともに、徐々に軌道に乗せていくしかありません。また、忙しい中やっていることですので、ミスが出ることもあります。なるべくご迷惑をおかけしないように気を付けております。どうかご理解くださるようお願いします。

 それでも、ご覧の写真のように、徐々に授業も学級経営も軌道に乗ってきました。今日は金曜日、明日から週末です。子供たちも教職員も、やっと一息つける、というところでしょうか。

 週末、ゆっくり過ごして鋭気を養い、また来週に備えていただければと思います。あわただしい4月。ようやく、折り返し地点です。

一年生はじめての給食

 風が強い一日になりました。黄砂も飛ぶとのことで、心配です。お子さんは大丈夫だったでしょうか。

 一年生は、今日はじめて給食を食べました。まだ、「補食」と呼ばれる簡易給食なので、メニューはパンと牛乳だけです。

 担任の先生が、「パンはのどにつっかえないように、指でちぎりながら食べましょう。では、いただきますをしましょう。」「いただきまーす!」

 もちろんパンは、何も入っていない給食パンです。牛乳も、いつもの牛乳です。でも、なんと子供たちはなんとおいしそうにパンをほおばったことか。「おいしい!」という声がたくさん飛び、教室に笑顔があふれました。

 あんなにおいしそうに食べてもらえたら、きっと製パン業者の方も喜んでくださることでしょう。

新学期から、黙食も必要なくなったので、食べながらの会話も楽しめます(大声は出せませんが)。毎日楽しく、給食を食べましょう。明日の給食も、楽しみですね!

令和5年度 第一学期始業式

 令和5年度がスタートしました。登校指導をしていると、朝子供たちが元気な挨拶をしてくれたことをとてもうれしく思いました。

 始業式は、オンラインで行いました。4月から、体育館を使っての全校行事ができるようになったので体育館で行いたかったのですが、前日まで統一地方選の影響で体育館を使えなかったため、今回はオンラインで実施しました。

 転出された先生方、新しい先生方、そして担任の先生を発表しました。発表のたび、教室から歓声が起きることが伝わりました。

 代表の6年生児童も、新年度に挑む決意を力強く発表してくれて素晴らしかったです。

 校長講話では、マスクについての方針を伝えました。4月からはマスクを外すことが基本となります。抵抗感がある子供たちも少なくないと思うので、まず教師が外して、「大丈夫だよ」と安心感を与えたいと思います。

 また、1年間を通じて生活のきまりをしっかり守っていこう、と呼びかけました。具体的には①授業が始まる2分前に着席して待つ ②心を込めて、黙って掃除をする ③気持ちのよい挨拶や返事をする の三つです。生活目標のお話でも、挨拶をしっかりしていこう、とお話ししました。

 「時を守り、場を清め、礼を正す」とは、哲学者であり教育者である森信三先生(明治29年9月23日~平成4年11月21日)の教えの一つである「職場再建の三原則」です。これはこのまま、学校教育にも当てはまると思います。時間を守ることは、社会の基本です。協力して学校をきれいにすることで、美しい心が育ちます。気持ちのよい挨拶をすることは、仲間や味方を増やすコミュニケーションの第一歩となります。こうした共通理解を、子供たちに伝えていきたいと思います。

 令和5年度も、子供たちが明るく楽しく学べる学校づくりを保護者、地域の皆様とともに進めてまいります。ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

令和4年度 修了式

 花曇りの一日になりました。でも、北谷小の桜は満開です。

 令和4年度の最終日となりました。この教室、担任の先生、この仲間たちと過ごす最後の日となります。オンラインで修了式を行いました。

 子どもたちの1年間の努力を労い、次年度また大きな夢をもって、小さな目標を達成していくことの大切さを伝えました。

代表の1年生も、家でしっかり練習してきた成果を発揮して、立派に作文を読み上げてくれました。

 修了式のあと、各学級では児童に通知表を渡し、3学期の成長を称賛しました。黒板をみると、担任からのメッセージが。前日、心を込めて描いたものです。子どもたちもこれをみて、うれしかったことでしょう。可能な範囲で、掲載します。

 どの黒板も、1年間の思い出や子どもたちへの労い、感謝の心がいっぱいにあふれていました。担任からの精いっぱいのメッセージ、子どもたちに伝わったと思います。

 担任や仲間、教室との最後の別れを済ませ、子どもたちは笑顔で帰宅の途に着きました。

 一年間、子どもたちが様々な教育活動においてよくがんばり、大きな成長を遂げたのは保護者・地域の皆様のご支援のおかげと、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 次年度も北谷小学校をよろしくお願いいたします。

6年生中学校出前説明会と6年生を送る会

 いよいよ、卒業式まであと2日となりました。今日も、卒業関係の行事を2つ行いました。3校時、南中学校の福嶋校長先生と、3年生担任の先生に来ていただき、「出前授業」を行いました。中学校進学に関する不安を解消するためのものです。中学校のことを説明したあとは、子どもたちの質問を受け付けてくださいました。

 子どもたちからは部活や校則にかかわる質問が多かったとのこと。卒業前に、進学に関する不安を解消することは中一プロブレムの解決に大いに役立ちます。南中の先生方、ありがとうございました。

 5時間目は、「6年生を送る会」を行いました。コロナ対策で一同に集まることはできないので、6年生が校内を練り歩く形式になりました。スタート地点となった音楽室には、在校生が心を込めてつくった掲示物が飾ってありました。貼られたイラストの一つ一つが、心を込めて描いてありました。

 各学級は、6年生が廊下を通るときに感謝の気持ちを表そうと、それぞれが一生懸命準備をしていました。

 その中を通って行った担任の先生と6年生たち。きっと、うれしかったことでしょう。

 6年生代表児童も、とてもしっかりしたお礼の言葉を述べてくれました。立派な態度でした。

 6年生はこれまで、通学班やかがやきタイム、委員会やクラブで下学年の面倒をよくみてくれました。全校児童が感謝の気持ちを込めて開いてくれたこの「送る会」。きっと、6年生の思い出の1ページになったと思います。

 一生懸命準備してくれた1年生から5年生のみんな、どうもありがとう!

 

PTA美化活動 ご参加いただいた皆様 大変ありがとうございました

 ここのところ、「学校ブログ」の更新が滞っていて申し訳ございません。昨日3月15日(水)の出来事になります。

午後3時より、PTAの皆様にお集まりいただき、「PTA美化活動」を行っていただきました。もうすぐ卒業式・修了式。次の学年に教室を渡すために、子どもたちも掃除の時間等に教室をきれいにしているのですが、それには時間が足りないこともあります。

 そこで、PTAの皆様のご協力をいただき、教室内外の美化活動を行っていただきました。

 正味一時間、手分けをして各教室やベランダ、流しなどをきれいにしていただきました。大変ありがたかったです。

「立つ鳥跡を濁さず」。日本人の美しい伝統的価値観です。PTAの皆様にお手伝いいただいたことで、その意味を子どもたちにしっかりと伝えることができると思います。ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。

調理実習 みんなでつくったご飯とお味噌汁は最高!

 3学期になり、コロナ感染防止による教育活動の制限が大幅に緩和されたため、音楽の合奏や合唱、そして家庭科の調理実習もできるようになりました。

 5年生が家庭科で、ご飯とお味噌汁づくりに取り組みました。調理実習の進め方と注意事項を聞いて、さあ実習スタート。最初はおっかなびっくりで包丁を握っていた子も、次第に真剣な目つきに。作業にどんどん熱が入っていきました。

 お味噌汁の具は大根とねぎと油揚げ。いろいろな包丁の切り方を試すためです。だしは、煮干し!教科書のとおり、頭とはらわたを取り除きます。男子はしきりと「煮干しの頭食べたーい。」いやいや、だめです。そこを乗り除くと、だしの苦みがなくなるからね(笑)

 苦心して調理実習が終了。ちょっぴりご飯におこげができた班もあったけれど、みんな上手に炊き上がりました。お味噌汁の出来栄えもばっちり!さあ、試食です。「いただきまーす!」

 「おいしい!」「おこげ最高!」「味噌汁のだしの味がうちと違う!」「だしが効いてて、おいしい!」

「もっと食べたーい!」「さいこー!」

 給食後の5,6時間目の実習できたが、みんな、自分たちがつくったご飯とお味噌汁の出来栄えに大満足。ご覧のとおり、家庭科室に笑顔があふれました。

 

 コロナの影響で、3年間も思ったように活動ができなかった子どもたち。ようやく、雪解けの季節となり、学校に日常が戻ってきました。ふだん、食が細い子も、大喜びで自分たちでつくったご飯と味噌汁をほおばったとか。この感動って、子どもたちの成長にとっても大切だと思います。

 今日の調理実習は、子どもたちの小学校の楽しい思い出の1ページになることでしょう。皆さん、がんばりましたね!

 

初任者指導員 新井先生 ありがとうございました

 年度末です!いつもなら授業中、各教室を見回ったり、業間・昼休みに運動場で子どもの様子を見ながら縄跳びや鉄棒を教えたりしていたのですが、ここのところ大量の年度末業務が押し寄せてきて、朝から机に座りっぱなしです。昨日も突発的な業務がいくつも入って、ホームページも更新できませんでした・・・。申し訳ございません。

 昨日のことになります。本校の初任者の先生を支えてくださった初任者指導員の新井先生が、3月9日最終日となりました。

 新井先生は優しく、時には厳しく初任者の先生をご指導いただき、教室でいつも支援してくださいました。初任者の先生方が、精一杯がんばって1年間乗り越えられるのも、新井先生のご尽力のおかげです。ささやかながら、職員室でお別れセレモニーを行った時の様子です。

 新井先生、一年間本当にありがとうございました。ぜひまた、北谷小に遊びにいらしてください。

バトンクラブ昼休みオンステージ!

 2月10日は雪が降り、凍えるような寒さだったのに、その一か月後の今日は5月を思わせるような陽気になりました。本当に、季節の移り変わりは早いものです。

 昼休み、バトンクラブが発表を行いました。昨年はコロナで実施を見送っていたのですが、子どもたちにとって練習の成果を発表する場を設けることはとても大切です。今日3月8日、満を持して昼休みに運動場で発表を行いました。大勢のギャラリーが集まる中、バトンクラブ・オン・ステージが華々しく開催されました。

 最初は表情が少し硬かった子どもたちも、観客の声援や拍手を受け、次第に演技が熱を帯びてきました。演目が終わると、大きな拍手が送られ、満足感からか笑顔もたくさん溢れました。練習の成果を存分に発揮できたこと、そのおかげで堂々とした楽しい発表ができたこと、素晴らしかったと思います。バトンクラブのみなさん、本当に素晴らしい発表でした。

 来週の3月13日から、政府の基本対処方針によりマスクの着脱は個人の判断となります。でも、学校は文部科学省、県・市教育委員会の指導により3月31日までマスク着用を基本とします。しかし、教育活動に係る制限はすでに大部分が解除されています。子どもたちの学校生活がコロナ前に戻る日も近いと感じます。

 3年間にわたり、学校生活で様々な制限を受けてきた子どもたち。でも、雪解けの日ももうすぐです。今日のバトンクラブの華やかな発表は、そのことを予感させる北谷小にとって、価値あるイベントになりました。

アニメ映画「めぐみ」を観て みなさん一人一人が「めぐみさん」です

 日中ぐんぐん気温が上がり、子どもたちの声ははや「暑い!」になりました。つい一か月前に雪が降ったことが嘘のようです。

 4年生で、北朝鮮拉致問題について道徳で学習しました。主題は「家族の絆」です。「みなさんにとって、家族とは何ですか?」という担任の問いかけから始まりました。「大切なもの」「なくてはならないもの」という子どもたちの発言を受け、「今日は、『めぐみ』を観てみましょう。」と、教室で動画を上演しました。

 映し出されたアニメーションの中では、めぐみさんをいとおしみ大切に育てる横田夫妻の姿と、中学校1年生で、突如拉致され、家族と引き離されためぐみさんの悲壮な姿と、愛する娘を奪われたことに絶望しながらも、決して諦めることなく拉致問題の解決を叫び続ける横田さんご夫妻のお姿が描かれていました。

 それから46年もの月日が流れました。2020年、無念な思いを残して横田 滋さんは亡くなられました。早紀江さんはなお、拉致問題の解決を願い活動を続けておられます。

 動画を見終わったあと、子どもたちに家族の結び付きについて意見や感想を聞いてみました。

「家族がいることは、当たり前ではないことがわかりました。」

「家族はいつ失われるかもわからないのだから、家族を大切にしたいと思います。」

「めぐみさんのように、自分がいるだけで家族が幸せを感じるなら、うれしいです。」

「お母さんの誕生日が近いから、お祝いをしてあげたい。」

 どれも、素晴らしい意見でした。早紀江さんは、常々語っておられる言葉があります。

「私たちは、北朝鮮で暮らす人々を憎んでなどいません。ただただ、娘に再会したい。それだけなのです。」

 感想に、北朝鮮について書く子は一人もいませんでした。ただ、家族にとって自分自身が大切な存在であることを思い、改めて家族との絆に思いを馳せていました。最後に、子どもたちに伝えました。

「横田さんは今もなお、めぐみさんとの再会を信じて、様々な活動に取り組んでおられます。それほど、横田さんご夫妻にとってめぐみさんは大切な家族だったんですね。でもそれは、みなさんも同じです。おうちの方にとっては、皆さんが『めぐみさん』なんです。ご家族との結び付きを大切にしてね。そして、家族のためにできることを考えてみてください。」

 愛する家族との別離ほど悲しいことがあるでしょうか。アニメ映画「めぐみ」はそれを教えてくれました。拉致問題の一日も早い解決を、日本のだれもが願っています。そこに、子どもたちが加わりました。

 

あら不思議 学習の道具がすてきなアートに

 今日はひな祭り。でも、給食のひな祭りメニューは昨日で、今日は中華メニューでした。教室を回っていると低学年の女子児童二人に「校長先生、なんで、昨日の給食がひなまつりメニューだったのー?」と聞かれたので、

「それは、給食センターのご配慮だよ。今日給食がちらし寿司だと、おうちに帰ってからもまたちらし寿司でメニューがかぶっちゃって、せっかくごちそうを用意したおうちのひとが『えーまたー?』とか言われてがっかりするかもしれないでしょ。だから今日は麻婆豆腐なんだよ。」

というと、二人とも「あっそっかー!!」「わかったー!!」とものすごく納得してくれました。いや、今月一番の効果的な指導になりました(笑)。

 3年生の教室では、コンパス、三角定規を使ったアート大会が繰り広げられていました。

 コンパスや三角定規で書いた線を、色鉛筆やクレパス、チョークタンポなどできれいに色付けをして、カラフルですてきな作品がたくさんできました。みんな大喜び。

 さて、1年生の教室を訪れると、クロームブックで、「自分が描いたイラスト」をアニメーション化するプログラム学習を進めていました。それぞれのイラストが、画面上で楽しく動き回り、これまたみんな、大喜び。

 ふだん覚えたり練習したりすることが多くて大変な勉強も、こんなに楽しい一面もありますね。楽しく学べたことが、学習意欲のさらなる向上につながればいいな、と思います。

 さあ、三学期も残り少なくなりました。また来週も、みんないっしょにがんばりましょう。

アンパンマン 本当のヒーロー

 学年末のあまりの忙しさに、なかなか教室巡視もできず申し訳ないです。

1年生の教室で、特別の教科 道徳の時間にやなせたかし先生のアンパンマンをとりあげていました。

 うれしいことに入学式で私がアンパンマンのことを話したことを覚えていて、「校長先生がいってた!」と発言してくれた子どももいました。

 戦中戦後の過酷な時代。「おなかを減らすことほどつらいことはない」と実感したやなせ先生は、どこにでも飛んでいって、自分を犠牲にしてでも、おなかを減らした人においしいものを食べさせてあげる、本当のヒーローをお考えになりました。それこそがアンパンマンでした。

 子どもたちを喜ばすために、どんなに苦しくても、作品をつくり続けたやなせ先生こそ、本物のヒーローに違いありません。

 「ぼくは、自分のことをヒーローだなんて思ったことはない。でも、子どもたちに伝えたい。好きなことを続けることで、本当の自分になれるよ。それができた人は、ヒーローといえるかもしれないな。」

 やなせ先生の優しい作品からは、そんなお声が聞こえてきそうです。

 私たちは幸せです。多くの先人の、素晴らしい人生を学ぶことができますから。これからも、子どもたちに素晴らしい人生の先生方を紹介していきたいと思います。