学校ブログ

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便利便利 協働学習を可能とするアプリ「ムーブノート」

 今日も朝から蒸し暑く分厚い雲が空を覆い、天気の急変が心配されましたがなんとか子どもたちの下校までもってくれました。

 4年生が、国語で俳句・短歌づくりに取り組んでいました。そこで効果的に活用されていたのが学習端末クロームブックに搭載されたアプリ「ムーブノート」です。

 子どもたちがそれぞれの端末で俳句を考え、それを「ムーブノート」を使って共有フォルダー上に電子的に提出します。

 すると、作品が教室の大型モニターに一目瞭然で表示されます。ぼくの作品、届いたかな?

 子どもたちは作品のテーマの重なりや、同じ表現を使っている場合の工夫などを互いに確認しながら、作業を進めることができるのです。

 これと同じことを黒板でやろうとしたら、ちょっと手間がかかります。B4の紙などを配り、そこに俳句を書かせればいいのでは?と思われるかもしれませんが、鉛筆で書いた文字は教室の後ろからは見えにくいのです。だからといって、太く濃くマジックで書くと、時間がかかり、作品の直しも利かなくなります。

 そこで「ムーブノート」の出番です。作品の送付や、見比べることなどがとても簡単に行えます。これぞ「協働学習」です。

 先に提出した児童の作品が、モニターに映し出されていると、それを見てしまって独自性が育たないのでは?というご懸念があるかもしれません。しかし、それでよいと考えます。はじめからイメージをもっている子は、何も見なくてもすらすら書いてしまいます。そういう子ばかりではありません。作文でも図工でもそうですが、原稿用紙や真っ白な画用紙を与えられて、頭を抱え込んでしまう子が少なくありません。それが自然なことです。誰もがクリエイティブな能力をもっているわけではありません。

 そうした子たちには、ヒントが必要なのです。私たち大人だって、「〇〇についてレポートを書け」といわれたら、必ず何かを参考にするはずです。大人がそうなのだから、子どもだって参考資料は大切です。このような学習を繰り返すうちに、自分の考えが固まってきて、独力でもアイディアを考えられるようになっていきます。一人一人が発達段階を踏まえた成長を遂げていくのですから。

 そのような意味で、この「ムーブノート」の活用は、子どもたちの力を伸ばすうえでとても有効です。しかも今日はICT支援員の湯川先生がサポートしてくださいました。ありがたいことこの上ないです。

 逆上がりが苦手な子には逆上がり補助機による練習が有効です。俳句がなかなか思いつかない子は、級友の作品をみて「あ、こういうふうに書けばいいのか。」とインスピレーションがもてればグッドです。先日、黒板の大切さを述べましたが、いやあ、ICTって、本当にありがたいものですね(映画の紹介風に)。

 

 

6月21日(火)いろいろありました

 今日は、とにかく忙しい一日でした(いや毎日ですが笑)。午前中は、管理担当訪問といい、東部教育事務所や吉川市教育委員会の先生方が、学校運営や施設・設備等が安全に管理されているかを視察にいらっしゃいました。

 そして3年生は、1時間目から安全マップづくりのために、地域探検に出かけました。

 この時、とても多くの保護者の皆様が、見守りボランティアに参加してくださいました。おかげ様で、子どもたちが安全に地域を探検することができました。お越しくださった保護者の皆様、子どもたちのためにご助力いただき、大変ありがとうございました。

 そして今日、はじめて水泳学習を行えた学年が多くありました。

 写真は5年生の様子です。高学年児童は、プール清掃を一生懸命行ってくれたので、今日入れてとてもよかったです。終わったあと子どもたちに感想を聞くと、「楽しかったー!」「シャワーが冷たかったー!」と笑顔で応えてくれました。

 5時間目は、岩出教諭が初任者研修の研究授業を行いました。今日がはじめての研究授業。ちょっと緊張していたようでしたが、この日のために一生懸命授業の準備をした岩出教諭。子どもたちもそのがんばりに応えようと、一生懸命取り組んでいました。こういう美しい光景を見ると、私のようなロートルは、「あー、若いっていいなあ」と思ってしまいます(爆笑)。

 何かとあわただしかった今日一日。無理もありません。気付けば6月も下旬、一学期のゴールが少しずつ近付いてきています。残る日々、学校に課せられた行事を丁寧にこなし、授業で子どもたちの力を高めながら、一学期の終業式というゴールを目指していきたいと思います。

 沖縄が早くも梅雨明けしたといいます。これから、季節は夏にどんどん向かっていくことでしょう。季節の変わり目、また子どもたちの体調管理が重要となってきます。一学期のゴールに向けて子どもたちが毎日元気に登校できるよう、保護者の皆様のご配意がいただければ幸いです。どうかよろしくお願いいたします。

保幼小連携事業を行いました

 今日も、とても暑い日になりました。気温が高いだけでなく、湿度も高かったので子どもたちも大変だったと思います。中には長袖の子もいたので、今日のような気候の日は、脱ぐことができる服装の準備をご配意いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 本日、保幼小連携事業を行いました。昨年まで、幼稚園や保育園で子どもたちをみてくださった先生方が、入学した子どもたちの学習の様子をみて、保幼小連携について情報を共有し、接続を滑らかにする取組です。

 最初に、1年1組の様子をみていただきました。絵具の授業に取り組んでいた子どもたちは、懐かしい先生方がいらしたことがとてもうれしかったようです。先生方に見守られながら、張り切って作品制作に取り組んでいました。

 次は、1年2組の国語です。音読の練習に取り組んでいた子どもたち。先生方がいらしゃったのをみて、俄然張り切って音読に取り組みました。

 音読の発表もとても上手にできました。授業が終わると、ご覧のとおり「せんせー!」とおおはしゃぎで先生方に寄っていき、「がんばったねー!」「立派だったよー!」とたくさんほめてもらいました。お世話になった先生方に久しぶりに会えたのがよほどうれしかったのでしょう。ほほえましい光景でした。

 保幼小連携の最も大切なねらいは、「小1プロブレム」を防ぎ、小学校入学と、それ以降の学校生活をスムーズに進めることです。保育園・幼稚園の先生方との情報共有は、児童理解や本人にあった支援を行う上でとても大切です。

 子どもたちにとっても、小学校に入学しても、懐かしい先生方が見守ってくださっていることが、強い心の支えになってくれることでしょう。今後もこうした連携を大切にしたいと思います。

6年社会科見学 科学技術館と国会議事堂を訪れました

 先週金曜日17日、6年生はバスで東京 科学技術館と国会議事堂を訪れました。当初は渋滞が心配されましたが、後半道路状況が改善し、予定通り午前中の見学先 科学技術館に到着することができました。

 様々な科学的実験や社会の先進インフラを経験できる魅力的なブースがたくさん。自動運転等をモチーフにしたドライブシミュレーターが特に人気でした。2枚目の写真は、鉄鋼製品を使った巨大なピタゴラスイッチ。これが面白かった!

 お昼は科学技術館近くの北の丸公園で。この日は暑かったのですが、日陰の場所をとれたので比較的涼しい場所でお弁当にありつけました。

 午後からは国会議事堂を訪れました。ご多忙にも関わらず、地元国会議員の方が迎えてくださり、子どもたちに話しかけてくださいました。

 「今回の国会でも、国民生活に関わる様々な問題について議論してきました。多くの法案をとおしました。国会は皆さんの生活を支える予算を決める大切な場所です。そして皆さんはあと6年で選挙権を手に入れることになります。よき主権者になるためにも、皆さん本を読んで、たくさん勉強してください。今日は国会に来てくれて、ありがとうございました。」

 おそらく、政治の道を志すために、多くの勉強をされたことでしょう。その中でも本は最良の師だったに違いありません。実感のこもったお言葉をありがとうございました。最後に、国会議事堂の前で記念写真を撮り、永田町を後にしました。

 子どもたちが国会議事堂を訪れることには、大きな意義があると思います。6年生は社会科で公民と歴史、世界地理を学習します。子どもたちの感覚では、政治も歴史も、教科書や資料集の中での出来事かもしれません。

 しかし、唯一の立法の場としての国会は、北谷小の前を通る道路から地続きの場所にあるのです。政治も歴史も、遠い世界の話ではありません。私たちと同じ生身の人間である政治家の方たちが、国民の幸せを願い、日々議論を重ね、人々の暮らしを支える予算が成立するのです。その政治家を決めるのは、国民の一票なのです。

 「努力する人間は希望を語り、怠ける人間は不満を語る。」作家 井上靖先生のお言葉です。子どもたちには、政治に対する不平不満だけを述べ、行動しない人に育ってほしくありません。そのために、政治の仕組みを理解し、私たちがどのように政治に関わるかを学ぶことが大切です。

 「国があなたのために何ができるかではなく、あなたが国のために何ができるかを問うてほしい。」J・F・ケネディの言葉です。子どもたちに言葉をかけてくださった議員の方のお話に相通じるものがあります。人の幸せとは、施しを求めることではなく、自ら理念をもって行動し、手応えを感じることにあると思います。

 ちょっと話が遠大になりましたが、今ほど若者にとって政治との関わりを考えることが求められる時代はないと思います。子どもたちにはこの社会科見学をとおして、よき主権者になるための学びを続けてほしいと思います。

 

 

 

運動朝会とデジタル・シチズンシップ

 今日は朝から運動場が使えたので、予定通り運動朝会を行いました。各学年に別れ、一人一人がそれぞれの運動に生き生きと取り組んでいました。

 朝、体を動かすことは子どもたちの心身の成長にとって大変有益です。ストレスが低減され、学習への集中力が高まり、授業への意欲が向上します。梅雨の合間に運動朝会ができてラッキーでした。

 5,6時間目、吉川市ICT教育特別講師の大西先生をお迎えして高学年の「デジタル・シチズンシップ」を行いました。インターネット等SNSの光と闇の部分をクローズアップし、その利便性の陰に潜む危うさについて、わかりやすくお話をいただきました。5,6年生と少人数学級同時の授業だったので、講師の大西先生は図書室からオンラインでお話をしてくださいました。クロームブックの双方向通信機能を使って、講義の感想を子どもたちがオンラインで発表したり、電子データを提出したりするなど、デジタル・シチズンシップにふさわしい授業になりました。

 大西先生のお話は、深みのある研究を、子どもたちにとって分かりやすい視点で示した素晴らしいものでした。例えば、SNSで個人情報を発信するときは、情報漏洩の危険性が常に伴います。大西先生は、自ら描かれたイラストでお示しになり、「このイラストの中に、このままSNSで発信してはいけないが箇所がたくさんあるよ。〇を付けてごらん。」と視覚的に示してくださいました。授業が終わった後、子どもたちからは「SNSで情報を発信するときは、よく考えないといけないことが分かった。」「インターネットは便利だけれど、気を付けなければいけないことがたくさんあることが分かった。」など、よい感想が寄せられました。

 現代社会はソサエティー5.0等と呼ばれ、高度にシステム化された情報インフラが市民生活に溶け込み、ネットをあらゆる場面で活用することで、これまでとは次元の異なる便利さ、豊かさが追求される社会といわれます。子どもたちはそうした社会で生活するうえで、ネットの闇の部分も十分承知しておく必要があります。大西先生は、子どもたちの学びのため、全市的にICT教育を展開してくださっています。本当にありがたいと思います。

 子どもたちが今日の講義を受け、よりよきネット社会の担い手として成長してくれますように。大西先生、本日は大変ありがとうございました。

便利便利 教室の大型モニター

 今日も小雨のぱらつくはっきりしないお天気になりました。子どもたちを外で遊ばせてあげられなくて、申し訳ないと思います。早く梅雨が明けないかなあ。

 6年生の社会科の授業です。教科書の資料、「縄文時代と弥生時代の暮らしの様子」のイラストをみて、二つの時代の違いを調べて発表しあう授業でした。

 教科書のイラストがとにかく精緻でよく描けていて、見ていると実に様々な発見があります。社会科は資料!そして資料を読み取る力!この力を付けることがとても大切なのです。6年生が意欲的に取り組んでいて感心しました。

 次は、4年生の図形の授業です。

 三角形、四角形、台形などの特徴を調べ、分類する学習です。田波先生のご指示のもと、がんばっていた4年生。

ここでも、大型モニターが効果的に活用されていました。四角形の特徴を調べるためには視覚的な理解がとても大切ですから。

 この教室の大型モニター、実に便利で授業の大きな助けになります。私(校長)が担任をしていたころはこうはいきませんでした。写真を拡大して提示したくても便利なICT機器がなかったのです。そこで、例えば社会科の「朱印船」の拡大図がほしいと思ったら、図書室で資料を借りてきて、休日に街に一件しかなかった「大型カラーコピー」が置いてある文房具屋さんにいって、1枚500円も出して、A3資料をつくらなければなりませんでした。

 しかし、現場にPCが普及し始めたことで、こうした不便さが劇的に改善されました。インターネット上の資料を著作権に配慮しながらコピーして、パワーポイントで提示できるようになったのです。ところが、「液晶プロジェクター」が学校に1台しかなかったものだから、ほんとは放送室保管だったのに、私がほとんど教室に置きっぱなしにして、顰蹙を買いました(笑)。

 その時代からすると、すべての教室にあるわけではないものの、PCにつなぐとすぐ画面がぱっと出せるモニターが、各階においてあることは本当に授業をやるものにとってありがたいものです。

 「教育は人なり」「最大の教育環境は教師なり」という格言があります。先生の力量こそ大切、という金言ですが私はこれに加えたい言葉があります。「教育は予算なり」。子どもたちにとって、行き届いたわかりやすい授業を行うためには、十分な施設・設備を整える予算がとても大切だと思います。もちろん、黒板が重要です。でも、それだけでは限界がありますから(笑)。

子どもたちの集団下校にご理解とご協力をありがとうございました

 本日、午後市内で起きた不審者事案により、全校児童の下校について、吉川市の指示のもと、全市的に学校待機等を行いました。保護者の皆様にはご理解とご協力をいただき、誠にありとうございました。

 その後、吉川市から「安全が確認されました」との情報が入りました。詳しい情報は学校にも入っていないのですが、安心してよいと思います。

 急なご連絡にもかかわらず、お子さんの安全を考え、学校での留め置きにご理解をいただいた保護者の皆様、お忙しい中、お迎えにきてくださった保護者の皆様、大変ありがとうございました。

梅雨の晴れ間に

 ここのところ、ずっと梅雨らしい雨が続いていましたが、今日はカラッと晴れて、梅雨の合間の晴天になりました。休み時間、待ちきれなかった子どもたちは元気に校庭に出て、思うままドッジボール等の遊びを楽しんでいました。遊ぶことはストレスの発散と思考力の深まりにつながります。元気に遊ぶのはとてもよいことです。

 書写の授業の様子です。丁寧な字を書くために、集中していた子どもたちの様子が立派でした。字のきれいさはノート指導につながり、学力向上にプラスになります。がんばっていた子どもたちの姿が頼もしく見られました。

 算数の少人数指導の様子です。子どもたちが解き方を一生懸命教え合っていました。一人一人がよくがんばっていて、感心しました。

 教え合いは有効な学習方法です。教師は全体と、個別の指導が必要なお子さんを大切にして、カバーします。一方で、「ちょっと背中を押してあげればわかる」お子さんが多くいます。そうしたお子さんは、教え合いで理解が深まるのです。また、教えてあげるお子さんは、教えることで力を伸ばします。学力を定着させるための効果的な学習手段を示す「ラーニングピラミッド」において、「教える」ことは、最も学力が高まる方法とされています。現在の「主体的・対話的で深い学び」においても、教え合いや発表、発信等が重視されているのもそのためです。

 子どもたちは一人一人素晴らしい力をもっています。その力を教育リソースとして活用することは、全員の力を伸ばすことにも有効です。教え合いを大切にしていきたいと思います。

1年生食育指導を行いました

 梅雨の休みに晴れ間がのぞき、子どもたちが休み時間校庭で遊ぶことができました。よかった!

 1年生が中曽根小の小野栄養教諭と給食センターのスタッフの方をお招きして、「食育指導」を行いました。

 「給食センターは何人ぐらいの給食をつくってると思いますか?」

「100人!」「1000人!」

「吉川市の全部の学校の小中学生の給食をつくってるんですよ。7000人分です!」

「えー?!」

「でも、私たちはみなさんにおいしい給食を食べてもらおうとがんばっています。給食はとても栄養があって、体にいいようにバランスよくつくられているんです。みなさん、食べられていますか?」

「食べてるー!」「おいしいー!」「給食大好きー!」

「ありがとー!!じゃあ、今日は、給食センターの給食づくりのひみつについて、お伝えします。まずは、私たちがきている白衣についてお話しまーす。」「はーい!!」

 こんなやりとりで始まった食育指導。さすが栄養教諭 小野先生。子どもたちの心をわしづかみにして、お話を分かりやすくしてくださいました。

 このあと担任の先生に聞いたら、子どもたちはいつにもまして給食を一生懸命食べて、残りがほとんどなかったそうです。1年生って、素直で本当に素晴らしいですね。

 食育指導の第一歩は、食材への畏敬の念と、つくってくださる人への感謝の気持ちをもたせることだと思います。毎日食卓に運ばれる食事が、どれほど多くの人が携わり、多くの命をいただいているのか。それに対して、「ありがたく、いただきます。」という気持ちをもたせることが豊かな心の育成につながると思います。

 小野先生、給食センターのスタッフの皆様、今日は素晴らしい機会をありがとうございました。

6年生 租税教室を行いました

 ここのところ雨が続き、休み時間子どもたちを運動場で遊ばせることができず、「晴れないかなあ」と思っていました。今日はお昼から久しぶりに太陽が顔をのぞかせ、グランドコンディションは十分ではなかったのですが、なんとか子どもたちを運動場に出すことができました。

 6年生は税理士の戸井田さんをお招きして、租税教室を行いました。最初の質問は、「この施設は、税金を使って運営されているかどうか、考えてくださいね。」というクイズで始まりました。子どもたちも「あ、これは使ってそう!」とノリノリで答えていました。

 その後「もし、税金がなかったらどうなるか?」の教材アニメを鑑賞しました。声優はあのドラゴンボールの野沢雅子さん。いやー、幅広く仕事をされていますね。そして、戸井田税理士さんから、公共の利益のため税金を使うことがいかに大切か、わかりやすくお話をしていただきました。

 ハイライトは、「現金の重さ体験コーナー」。はい、これが一億円です。「えー?!本物?」と子どもたちもびっくり。もちろん、フェイク一億円です。でも、重さは本物と同じ。さあ、1億円がどのぐらいの重さか、もってみましょう。

 「え?!重!!」「すっげー!」「一億円って、こんなに重いの?!」

 子どもたちが驚くのも無理はありません。一万円札は一枚1グラム。すると、1億円では10キログラムにもなります。改めて、みんな札束の重さにびっくりしていました。

 子どもたちが社会科で学んだ政治において、税金の使い道を、国民の代表たる国会議員が決めるのは最も重要な仕組みです。選挙年齢が18歳に引き下げられ、いずれ選挙権をもつようになる子どもたちに、税金の使われ方について正しく理解させるのは、主権者教育という視点からも、とても重要だと思います。

 それにしても、1億円は重かった!テレビの2時間ドラマなどで、人質の身代金を3億円要求した犯人が、用意されたジュラルミンケースをひょいっともち上げて、すたこらさっさ―と逃げるのは真っ赤な嘘、ということになりますね(笑)。

 子どもたちに貴重な学習の機会をご提供くださった戸井田さん、今日は大変ありがとうございました。

令和4年度 プール開きを行いました

 梅雨らしい天気が続きます。そんな中ですが、本日業前の時間にプール開きを行いました。

 運動委員の子たちからは、水泳学習のルールについての説明がありました。練習した成果を生かして、落ち着いて立派な説明ができました。

 体育主任の小川教諭からは、「水泳指導を安全に行うことは、皆さんの大切な命を守ることにつながります。先生方のご指示をよく聴いて、ルールを守って安全に楽しく水泳学習を進めましょう。」というお話がありました。

 私(校長)からは、水泳学習の楽しさと、目標に向かって練習することの大切さを伝えました。水泳は非常に優れた運動です。無理なく全身の筋肉を使い、とても効率的に運動を行うことができます。夏場に心配される熱中症の危険性もありません。水に浮くことでリラックス効果が高まり、ストレスが軽減されます。スイミングスクールに通うお子さんが多いのも、水泳が子どもたちの健全な成長にプラスである証明だと思います。

 子どもたちにはなるべく多くの回数に参加してほしいと思います。特に、水泳が苦手なお子さんは、こんな思いをもっていないでしょうか。

「みんな25メートル泳げるのに、自分は10メートルも泳げないから恥ずかしい。だからプールは嫌だ。」

 自分と誰かを比べる必要はありません。10メートル泳げないのなら、10メートル泳ぐことを目標にすればよいのです。そして、自分の目標の達成に向かって、マイペースで練習すれば、それが一番素晴らしいことです。

 学校で目指すのは、得意・不得意にかかわらず、楽しく体を動かす子の育成です。自分と誰かを比べたりせず、自分に合った目標を決め、それに向かってこつこつと努力できれば素晴らしい。そうした子どもたちを育てたいと思います。

 保護者の皆様におかれましては、お子さんの体調管理や水泳用具の準備等にご配意くださるようお願いいたします。

6年生理科 板書の大切さ

 関東地方がはやばやと梅雨に入り、雨がしとしとと降る日が続きます。お子さんの体調はいかがでしょうか。体調を崩しやすい時期です。早めの就寝等をお願いします。

 理科室をのぞくと、6年生が一生懸命理科の実験に取り組んでいました。唾液に含まれる消化酵素の実験です。先生の指示に従って、子どもたちはがんばって実験の準備を進めていました。

目をひいたのは渡辺先生の板書でした。授業のめあて、実験の進め方、結果などが整然と書かれていたのです。

 これが、とても大切なことです。黒板にめあてや実験の方法がしっかり書いてあれば、子どもたちは迷うことなく作業を進めることができます。板書は時間がかかるアナログな方法ですが、学習するうえで欠かせない有効な手段だととらえます。

 GIGAスクール構想が進み、一人一台クロームブックが配備されました。もちろん、それも有効に活用しています。でも、先生が黒板に書く、子どもたちがそれを鉛筆と消しゴムでノートに写す。昔から伝えられてきた方法は、実に大切です。

 何事にも不易と流行があります。流行がICT活用や外国語の学習なら、先生の話を姿勢をよくして聴く、ノートを丁寧に写す。意見をまずノートに書き込み、手を挙げて発表する。これが不易の部分で、こちらもとても重要です。

 そのために、北谷小では、板書指導をしっかり行っていきたいと思います。

引き渡し訓練へのご協力 大変ありがとうございました

 本日、児童引き渡し訓練を行いました。ご来校くださった保護者の皆様には、ご多用中、そして足元のお悪い中お越しくださり、大変ありがとうございました。

 雨天のため、体育館に一度お集まりいただいてからの引き渡しでしたが、特に混乱もなく、スムーズに行うことができたのは、皆様のご協力のおかげだと感謝申し上げます。

 本日の引き渡し訓練は、関東全域に震度6の震災が発生した想定でした。かねてから報道されているように、南海トラフ地震巨大地震の発生が心配されます。また、数年来異常気象が続いており、台風の激甚化や線状降水帯の出現によるゲリラ降雨や竜巻など、天気の急変についても十分注意しなくてはいけません。6月3日のようなことがないよう、今後、細心の注意を払って登下校等について判断いたします。その際は、速やかにご家庭に連絡して連携を図りたいと思います。本日のように保護者の方へお子さんの引き渡しをご依頼申し上げることも起きると思います。改めて、今後もよろしくお願い申し上げます。

 本日は、大変ありがとうございました。

天気の急変の対応 申し訳ございませんでした

 いつも大変お世話になります。

 本日6月3日(金)の午後3時25分ごろ、天気の急変の予報を受け、授業を切り上げました。

 その時点のピンポイント予報では、午後4時から雨が降るとの情報だったので、急いで下校をさせようとしたところ、雹が降り始めたり、雷が鳴ったりしたので、一部の児童が下校した後でしたが、玄関を出た児童は、学校に留め置きました。

 その際、メール配信が遅れたことから、保護者の皆様には大変なご心配とご迷惑をおかけしました。大変申し訳ございませんでした。

 今回のことを反省し、今後は天気の急変が早まる事態が生じることを見越して、早め早めの対応を心がけ、お子さんの安全を守りたいと思います。心よりお詫び申し上げます。

 大変申し訳ございませんでした。

 

 

デジタル・シチズンシップ教育を行いました

 今日もいいお天気となり、日中の気温も高くなりました。

冒頭に書いたように、吉川市から講師の大西先生をお招きし、「デジタル・シチズンシップ教育」を行いました。

これまで学校はネット上のモラルやマナーを学ばせる「情報モラル教育」には力を入れてきました。しかし、一人一台の端末が配備され、これからの社会はますますネットと切り離すことができなくなります。ネットを活用し、社会のよき担い手を育成することがねらいです。

 大西先生は、わかりやすく子どもたちに話しかけてくださいました。

「ネットは、一度情報を出すと「消せない」んだ。意味が分かるかな。」

「いろんな人がみて、広がっちゃうから?」

「そうだ。よくわかるね。それに、ネットの情報には「うそ」も含まれている。その情報が本当かどうか、よく考えながら情報を使うことが大切なんだ。」

 大西先生は子どもたちにもわかりやすくお話をしてくださいました。

 公園遊びなら、私たち大人は子どもたちに注意や指導をすることができます。公園での遊びの経験があるからです。しかし、ネットの世界では、大人よりも子どものほうが詳しいという逆転現象が起きます。大人のあずかり知らないところで、子どもたちがネットの闇に飲み込まれる事態もあるのです。

 だからといって、ネットと生活を切り離すことはできません。Iot(もののインターネット)、web5.0という言葉に象徴されるように、ネットはこれから社会そのものを大きく変革し続けることでしょう。その波に飲み込まれることなく、正しく活用し、安全で豊かな生活を送るためには、子どもたちと、支える私たち大人がネットの特性を十分理解していく必要があります。

 大西先生、今日はわかりやすいお話を大変ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

5,6年生 プール清掃を行いました

 昨日と打って変わって、さわやかな晴天が広がりました。気温も上昇しましたが、思ったよりカラッとした気候だったので、それほどしんどい感じはしませんでした。ただ、気温の激しい変化は子どもたちの体にダメージを与えます。早めの就寝など、休養を十分とらせていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 今日から6月です。今月から、水泳指導も始まります。それに先立って、5,6年生がプール清掃を行ってくれました。写真は、6年生の作業の様子です。

 子どもたちは協力しながら、がんばって作業してくれたので、ドロドロだったプールが徐々にきれいになりました。高学年児童のみんな、ありがとう!本当によくやってくれました。

 子どもたちのプール清掃の準備等にご協力をいただいた保護者の皆様、大変ありがとうございました。

オンライン朝会 マスク着用の新しいルール

 一転、肌寒い雨の一日になりました。

 明日から6月です。朝は、6月のオンライン朝会を行いました。そこで説明したのは、新しいマスク着用のルールです。5月末、文科省および厚労省から、マスク着用についての新しいルールが通知されました。それを受け、本校でも以下のようにマスク着用ルールを定めます。

①屋外・屋内にかかわらず、体育のときはマスク着用を必要としない。

②登下校のときは、マスク着用を必要としない。

③朝マラソンや休み時間の外遊びのときも、ほかの人と近くなければマスクを外してよい。

④マスクを外すのが心配だという人は無理に外さなくてよい。ただし、気温の上昇に伴い熱中症の心配があるときは、先生がマスクを外すことを呼びかける。

 これらのルールを、朝会および学級指導をとおして子どもたちに周知しました。浸透までは時間がかかると思いますが、ご家庭でのご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

 梅雨についても、お話をしました。梅雨になると、日照不足や低気圧の状態が続くことから、精神を安定させる脳内物質セロトニンが分泌されにくくなります。また、気温の乱高下も、ストレスの原因となります。こうした理由から、子どもたちの情緒が不安定になる傾向があり、6月は生徒指導上の事案が多く発生するといわれています。

 それらを防ぐには、以下の取組が効果的です。

①朝起きたらカーテンを開け、朝日を浴びる。

②朝食をしっかりとる。

③晴れた日は外に出て積極的に体を動かす。

④夜はお風呂にゆっくりつかってリラックスする。

⑤早めの就寝を心がける。

 6月でも、規則正しい生活習慣を送っていれば、体調の異変や情緒の不安定さが防げるということです。

 また、この時期は、子どもが廊下を走ったり階段から飛び降りたりして、けがや事故が多くなります。これにも理由があります。

 人間には、五感以外にも様々な感覚が備わっています。その一つが「前庭感覚」です。これは、身体を無意識にコントローするために重要な感覚です。この前庭感覚を高めるため、子どもは無意識のうちに、縦と横に加速や重力を感じる刺激を求め、狭い教室の中を走り回ったり、階段から飛び降りたりするのです。こうした刺激を得ると情緒が安定するといわれています。雨の日に廊下や階段を走り回ったりするのは、本能に基づく行動ということです。

 だからこそ、制御するのが難しいのです。そこで改めて6月の目標を廊下・階段歩行に定めました。いくら本能に基づく行動といっても、事故やケガが起きてからでは遅いですから。

 子どもたちの行動は、一つ一つが科学的な知見に基づき説明することができます。それを十分理解したうえで指導することが大切です。保護者の皆様におかれましては、お子さんの健康管理のため、規則正しい生活習慣づくりにご配意くださいますようお願いいたします。

5年生田植え体験を行いました

 昨日は大変な暑さになりましたが、今日は若干暑さがゆるんだのでありがたかったです。

 5年生はJAさいかつ吉川支店の皆様のご協力のもと、学校近くの田で田植え体験をさせていただきました。子どもたちには汚れてもよい服装等を準備してもらいました。保護者の皆様、ご協力くださり大変ありがとうございました。

 はじめに、コンバインでの田植えを見せていただきました。子どもたちからは「すごーい!」と称賛の拍手が起きました。

 次に、田植えの方法についてのご指導をいただきました。「五本ずつ、ちぎって植えてください。」

 さあいよいよ、田植えの開始です。泥に足をとられて大変でしたが、何とか定位置に着き、作業を開始しました。

 足場の大変さに最初は子どもたちも戸惑っていましたが、JAのスタッフの皆様にご支援をいただきながら、徐々にコツを飲み込み、作業を進めていきました。子どもたちのがんばりに感心しました。

 約1時間かけて、作業終了。みんな、泥んこになりながら本当によくがんばりました。

 JAの皆様が水のタンクを用意してくださり、手を洗って学校に戻りました。

 子どもたちはとても大変だったと思います。また、靴や服が泥んこになり、申し訳なかったと思います。でも子どもたちに「お米をつくることの大変さ」を実感してほしかったのです。毎日何気なく食卓に運ばれてくるご飯には、生産者の方の大変なご苦労と、大地の恵が詰まっていることを理解して、農作物と生産者の方に感謝の気持ちをもってほしかったのです。それが、食育のスタートになると思います。

 子どもたちにも、保護者の皆様にも大変な思いをさせてしまいましたが、貴重な体験になったと思います。お米一粒も大切にする気持ちをもってほしいと思います。

 JAさいかつ吉川支店の皆様、子どもたちのために貴重な体験の場をご用意いただき、本当にありがとうございました。

校内硬筆展を行いました

 今日も暑くなりました。もう、気候はすっかり初夏・・・と思いつつも、明日はまた雨になりそうです。天候が目まぐるしく変わる昨今、お子さんの体調管理にご配意くださるようお願いいたします。

 校内硬筆展を行いました。代表して、6年生の作品制作の様子をお届けします。

 集中して、用紙に向かってきれいな字を書こうとがんばっている様子がお分かりになると思います。6年生以外の学年も、最後までがんばって本番に臨みました。

 そのあとは、作品を廊下に掲示しました。「すごい!上手だね!」「濃くしっかり書けていてすごいなあ。」と声を掛けるとみなにこにこっとして、嬉しそうでした。

 子どもたちは、「誰が金賞かな。」「金賞とれるかな。」ということが気がかりでしょう。でも、大切なことは、金賞の受賞の有無ではなく、書写で学んだことを生かして、普段のノートの字をきれいに書くことです。

 東大生のノートがきれいなことはよく知られています。じゃあどうして?といえば、ノートをきれいに書くと、勉強が楽しくなるからです。わかったことをカラフルなペンで書き加えたり、ちょっとしたイラストを添えたりすると、ノートづくりがとても楽しい。そうしたやりがいをもつと、勉強の内容が自然と身に付いてきます。脳の中の記憶をつかさどる海馬という部位は、面白い、楽しいことを率先して記憶します。要は、楽しみながらやると頭に入るのです。東大生のノートがきれいなのは、そうした理由もあるでしょう。

 字がきれいなことは、学力向上に大いにプラスになります。書写で学んだことを生かすだけでなく、ノート指導にも力を入れていきたいと思います。

 北谷小のみんな、硬筆展の作品づくり、よくがんばりました。努力した分は、必ずプラスになるよ。ノートづくりにその力を生かしてね。

 

北谷小に日常が戻ってきました

 体感的には昨日より暑く感じられる一日となりました。昨日24日(火)に運動会ができて、よかったかな、と思いました。

 運動会というビッグイベントが終わり、北谷小に日常が戻ってきました。教室の授業の様子です。

 昨日が運動会という一大行事だったということを忘れるぐらい、当たり前の日常がありました。算数や国語の授業にがんばって取り組んでいました。まだ集中しきれない子も、徐々にこれから慣れていくことでしょう。

 一方で、体育館では運動会の名残ともいう光景がありました。運動会の表現の出来具合をチェックしていたのです。

 運動会はもちろん、体育の授業の一環です。それなら当然その成果は教科体育の評価の対象となります。一人一人の踊りが、体育の評価の観点のもとチェックを受けていました。子どもたちにとっては、昨日の大舞台と同じぐらい大変だったかもしれませんね(笑)。

 運動会を終えて、感じたことがあります。運動会はあくまでも、日頃の地道な学習の積み重ねの成果です。重要なことは、運動会というビッグイベントを成功させようと気張るのではなく、日頃から当たり前の日常、ふつうの一日一日を大切にしていくこと。それが成功の秘訣ではないかと思います。

 「大事を成すと欲すれば、まず小事を成せ。」かの上杉鷹山の言葉です。大きな目標をもったのなら、まず、日常の当たり前の一つ一つを丁寧にこなしていくことが重要だ、という意味と捉えます。人生の一大事に邂逅したとき。勝負の場となる会場の門をくぐったとき。勝敗はすでに決しているのかもしれません。

 運動会が終わった今だから、日常の授業を大切にしたいと思います。