学校ブログ

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6年生中学校出前説明会と6年生を送る会

 いよいよ、卒業式まであと2日となりました。今日も、卒業関係の行事を2つ行いました。3校時、南中学校の福嶋校長先生と、3年生担任の先生に来ていただき、「出前授業」を行いました。中学校進学に関する不安を解消するためのものです。中学校のことを説明したあとは、子どもたちの質問を受け付けてくださいました。

 子どもたちからは部活や校則にかかわる質問が多かったとのこと。卒業前に、進学に関する不安を解消することは中一プロブレムの解決に大いに役立ちます。南中の先生方、ありがとうございました。

 5時間目は、「6年生を送る会」を行いました。コロナ対策で一同に集まることはできないので、6年生が校内を練り歩く形式になりました。スタート地点となった音楽室には、在校生が心を込めてつくった掲示物が飾ってありました。貼られたイラストの一つ一つが、心を込めて描いてありました。

 各学級は、6年生が廊下を通るときに感謝の気持ちを表そうと、それぞれが一生懸命準備をしていました。

 その中を通って行った担任の先生と6年生たち。きっと、うれしかったことでしょう。

 6年生代表児童も、とてもしっかりしたお礼の言葉を述べてくれました。立派な態度でした。

 6年生はこれまで、通学班やかがやきタイム、委員会やクラブで下学年の面倒をよくみてくれました。全校児童が感謝の気持ちを込めて開いてくれたこの「送る会」。きっと、6年生の思い出の1ページになったと思います。

 一生懸命準備してくれた1年生から5年生のみんな、どうもありがとう!

 

PTA美化活動 ご参加いただいた皆様 大変ありがとうございました

 ここのところ、「学校ブログ」の更新が滞っていて申し訳ございません。昨日3月15日(水)の出来事になります。

午後3時より、PTAの皆様にお集まりいただき、「PTA美化活動」を行っていただきました。もうすぐ卒業式・修了式。次の学年に教室を渡すために、子どもたちも掃除の時間等に教室をきれいにしているのですが、それには時間が足りないこともあります。

 そこで、PTAの皆様のご協力をいただき、教室内外の美化活動を行っていただきました。

 正味一時間、手分けをして各教室やベランダ、流しなどをきれいにしていただきました。大変ありがたかったです。

「立つ鳥跡を濁さず」。日本人の美しい伝統的価値観です。PTAの皆様にお手伝いいただいたことで、その意味を子どもたちにしっかりと伝えることができると思います。ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。

調理実習 みんなでつくったご飯とお味噌汁は最高!

 3学期になり、コロナ感染防止による教育活動の制限が大幅に緩和されたため、音楽の合奏や合唱、そして家庭科の調理実習もできるようになりました。

 5年生が家庭科で、ご飯とお味噌汁づくりに取り組みました。調理実習の進め方と注意事項を聞いて、さあ実習スタート。最初はおっかなびっくりで包丁を握っていた子も、次第に真剣な目つきに。作業にどんどん熱が入っていきました。

 お味噌汁の具は大根とねぎと油揚げ。いろいろな包丁の切り方を試すためです。だしは、煮干し!教科書のとおり、頭とはらわたを取り除きます。男子はしきりと「煮干しの頭食べたーい。」いやいや、だめです。そこを乗り除くと、だしの苦みがなくなるからね(笑)

 苦心して調理実習が終了。ちょっぴりご飯におこげができた班もあったけれど、みんな上手に炊き上がりました。お味噌汁の出来栄えもばっちり!さあ、試食です。「いただきまーす!」

 「おいしい!」「おこげ最高!」「味噌汁のだしの味がうちと違う!」「だしが効いてて、おいしい!」

「もっと食べたーい!」「さいこー!」

 給食後の5,6時間目の実習できたが、みんな、自分たちがつくったご飯とお味噌汁の出来栄えに大満足。ご覧のとおり、家庭科室に笑顔があふれました。

 

 コロナの影響で、3年間も思ったように活動ができなかった子どもたち。ようやく、雪解けの季節となり、学校に日常が戻ってきました。ふだん、食が細い子も、大喜びで自分たちでつくったご飯と味噌汁をほおばったとか。この感動って、子どもたちの成長にとっても大切だと思います。

 今日の調理実習は、子どもたちの小学校の楽しい思い出の1ページになることでしょう。皆さん、がんばりましたね!

 

初任者指導員 新井先生 ありがとうございました

 年度末です!いつもなら授業中、各教室を見回ったり、業間・昼休みに運動場で子どもの様子を見ながら縄跳びや鉄棒を教えたりしていたのですが、ここのところ大量の年度末業務が押し寄せてきて、朝から机に座りっぱなしです。昨日も突発的な業務がいくつも入って、ホームページも更新できませんでした・・・。申し訳ございません。

 昨日のことになります。本校の初任者の先生を支えてくださった初任者指導員の新井先生が、3月9日最終日となりました。

 新井先生は優しく、時には厳しく初任者の先生をご指導いただき、教室でいつも支援してくださいました。初任者の先生方が、精一杯がんばって1年間乗り越えられるのも、新井先生のご尽力のおかげです。ささやかながら、職員室でお別れセレモニーを行った時の様子です。

 新井先生、一年間本当にありがとうございました。ぜひまた、北谷小に遊びにいらしてください。

バトンクラブ昼休みオンステージ!

 2月10日は雪が降り、凍えるような寒さだったのに、その一か月後の今日は5月を思わせるような陽気になりました。本当に、季節の移り変わりは早いものです。

 昼休み、バトンクラブが発表を行いました。昨年はコロナで実施を見送っていたのですが、子どもたちにとって練習の成果を発表する場を設けることはとても大切です。今日3月8日、満を持して昼休みに運動場で発表を行いました。大勢のギャラリーが集まる中、バトンクラブ・オン・ステージが華々しく開催されました。

 最初は表情が少し硬かった子どもたちも、観客の声援や拍手を受け、次第に演技が熱を帯びてきました。演目が終わると、大きな拍手が送られ、満足感からか笑顔もたくさん溢れました。練習の成果を存分に発揮できたこと、そのおかげで堂々とした楽しい発表ができたこと、素晴らしかったと思います。バトンクラブのみなさん、本当に素晴らしい発表でした。

 来週の3月13日から、政府の基本対処方針によりマスクの着脱は個人の判断となります。でも、学校は文部科学省、県・市教育委員会の指導により3月31日までマスク着用を基本とします。しかし、教育活動に係る制限はすでに大部分が解除されています。子どもたちの学校生活がコロナ前に戻る日も近いと感じます。

 3年間にわたり、学校生活で様々な制限を受けてきた子どもたち。でも、雪解けの日ももうすぐです。今日のバトンクラブの華やかな発表は、そのことを予感させる北谷小にとって、価値あるイベントになりました。

アニメ映画「めぐみ」を観て みなさん一人一人が「めぐみさん」です

 日中ぐんぐん気温が上がり、子どもたちの声ははや「暑い!」になりました。つい一か月前に雪が降ったことが嘘のようです。

 4年生で、北朝鮮拉致問題について道徳で学習しました。主題は「家族の絆」です。「みなさんにとって、家族とは何ですか?」という担任の問いかけから始まりました。「大切なもの」「なくてはならないもの」という子どもたちの発言を受け、「今日は、『めぐみ』を観てみましょう。」と、教室で動画を上演しました。

 映し出されたアニメーションの中では、めぐみさんをいとおしみ大切に育てる横田夫妻の姿と、中学校1年生で、突如拉致され、家族と引き離されためぐみさんの悲壮な姿と、愛する娘を奪われたことに絶望しながらも、決して諦めることなく拉致問題の解決を叫び続ける横田さんご夫妻のお姿が描かれていました。

 それから46年もの月日が流れました。2020年、無念な思いを残して横田 滋さんは亡くなられました。早紀江さんはなお、拉致問題の解決を願い活動を続けておられます。

 動画を見終わったあと、子どもたちに家族の結び付きについて意見や感想を聞いてみました。

「家族がいることは、当たり前ではないことがわかりました。」

「家族はいつ失われるかもわからないのだから、家族を大切にしたいと思います。」

「めぐみさんのように、自分がいるだけで家族が幸せを感じるなら、うれしいです。」

「お母さんの誕生日が近いから、お祝いをしてあげたい。」

 どれも、素晴らしい意見でした。早紀江さんは、常々語っておられる言葉があります。

「私たちは、北朝鮮で暮らす人々を憎んでなどいません。ただただ、娘に再会したい。それだけなのです。」

 感想に、北朝鮮について書く子は一人もいませんでした。ただ、家族にとって自分自身が大切な存在であることを思い、改めて家族との絆に思いを馳せていました。最後に、子どもたちに伝えました。

「横田さんは今もなお、めぐみさんとの再会を信じて、様々な活動に取り組んでおられます。それほど、横田さんご夫妻にとってめぐみさんは大切な家族だったんですね。でもそれは、みなさんも同じです。おうちの方にとっては、皆さんが『めぐみさん』なんです。ご家族との結び付きを大切にしてね。そして、家族のためにできることを考えてみてください。」

 愛する家族との別離ほど悲しいことがあるでしょうか。アニメ映画「めぐみ」はそれを教えてくれました。拉致問題の一日も早い解決を、日本のだれもが願っています。そこに、子どもたちが加わりました。

 

あら不思議 学習の道具がすてきなアートに

 今日はひな祭り。でも、給食のひな祭りメニューは昨日で、今日は中華メニューでした。教室を回っていると低学年の女子児童二人に「校長先生、なんで、昨日の給食がひなまつりメニューだったのー?」と聞かれたので、

「それは、給食センターのご配慮だよ。今日給食がちらし寿司だと、おうちに帰ってからもまたちらし寿司でメニューがかぶっちゃって、せっかくごちそうを用意したおうちのひとが『えーまたー?』とか言われてがっかりするかもしれないでしょ。だから今日は麻婆豆腐なんだよ。」

というと、二人とも「あっそっかー!!」「わかったー!!」とものすごく納得してくれました。いや、今月一番の効果的な指導になりました(笑)。

 3年生の教室では、コンパス、三角定規を使ったアート大会が繰り広げられていました。

 コンパスや三角定規で書いた線を、色鉛筆やクレパス、チョークタンポなどできれいに色付けをして、カラフルですてきな作品がたくさんできました。みんな大喜び。

 さて、1年生の教室を訪れると、クロームブックで、「自分が描いたイラスト」をアニメーション化するプログラム学習を進めていました。それぞれのイラストが、画面上で楽しく動き回り、これまたみんな、大喜び。

 ふだん覚えたり練習したりすることが多くて大変な勉強も、こんなに楽しい一面もありますね。楽しく学べたことが、学習意欲のさらなる向上につながればいいな、と思います。

 さあ、三学期も残り少なくなりました。また来週も、みんないっしょにがんばりましょう。

アンパンマン 本当のヒーロー

 学年末のあまりの忙しさに、なかなか教室巡視もできず申し訳ないです。

1年生の教室で、特別の教科 道徳の時間にやなせたかし先生のアンパンマンをとりあげていました。

 うれしいことに入学式で私がアンパンマンのことを話したことを覚えていて、「校長先生がいってた!」と発言してくれた子どももいました。

 戦中戦後の過酷な時代。「おなかを減らすことほどつらいことはない」と実感したやなせ先生は、どこにでも飛んでいって、自分を犠牲にしてでも、おなかを減らした人においしいものを食べさせてあげる、本当のヒーローをお考えになりました。それこそがアンパンマンでした。

 子どもたちを喜ばすために、どんなに苦しくても、作品をつくり続けたやなせ先生こそ、本物のヒーローに違いありません。

 「ぼくは、自分のことをヒーローだなんて思ったことはない。でも、子どもたちに伝えたい。好きなことを続けることで、本当の自分になれるよ。それができた人は、ヒーローといえるかもしれないな。」

 やなせ先生の優しい作品からは、そんなお声が聞こえてきそうです。

 私たちは幸せです。多くの先人の、素晴らしい人生を学ぶことができますから。これからも、子どもたちに素晴らしい人生の先生方を紹介していきたいと思います。 

いよいよ3月 いろいろあった1日

 朝の気温は3度でしたが、日中の気温は20度にも上がりました。運動場の梅の花も咲き、今日から3月。まとめの時期です。

 朝は体育朝会を行いました。最後の「2分間八の字」の記録をとりました。どの学年も、一生懸命息を合わせて跳んでいた様子が素晴らしかったです。

 でも、これが最後の体育朝会となると、一抹の寂しさを感じざるを得ません。朝から元気に体を動かすことは、心身の健やかな成長にとって大きなプラスとなりますから。

 3.4時間目は吉川視聴覚障がい者協会の方と、幸手市手話サークルの皆様をお招きして、4年生の手話体験を行いました。講師を務めてくださった方のお話がとても興味深かったです。

「マスクを、できる範囲で外して、ゆっくりとしゃべってもらうと、とてもうれしいです。」

 まさに、聴覚に障がいのある方の生きた言葉です。子どもたちの心に、これほど響く教材もないことでしょう。

 その後、1組・2組に分かれて手話を詳しく教えていただきました。とても分かりやすかったです。実際にそのことに携わっていらっしゃる方のお話は、子どもたちにとって最高に価値ある教材です。お越しくださった皆様、大変ありがとうございました。

 昼休みは、かがやきタイムで「6年生ありがとう集会」を開きました。在校生が6年生に感謝のお手紙を渡したあと、室内でハンカチ落としなどのゲームをして楽しく過ごしました。5年生が集会を仕切るためによくがんばってくれました。5年生、ありがとう!

 3月は本当にいろいろなことがあります。終わりよければすべてよし。令和4年度をよい形で締めくくりたいと思います。

3月オンライン朝会 平和で素晴らしい国 日本

 2学期からオンライン朝会では、意図的に偉人のお話をしています。学校運営協議会でも、「子どもたちに、人生の指針となるような偉人の生き方を示すことが大切なのではないか」というご意見をいただいたからです。

 2月24日は、ウクライナ戦争が開戦してから1年になります。戦争は消耗戦の様相をみせ、終わりがまだ見えない状態です。北谷小の子どもたちには、戦争の悲惨さと、平和を維持することの大切さについて伝えたいと思いました。

 子どもたちに話したのは、パキスタンのマララ・ユスフザイさんです。マララさんは2012年、15歳のときに少年兵に左側頭部を撃たれ、瀕死の重傷を負いました。それは、マララさんのお父さんが女学校を経営していたことが一つの理由でした。

 当時、パキスタンは過激な宗教組織と内戦状態にありました。宗教組織のリーダーは、勢力の拡大とともに、パキスタンの人々に厳しい生活制限を与えました。映画やテレビは禁止。音楽を聴いたり、ダンスをしたりすることは犯罪。女性は学校に行ってはいけない。女性の服装はすべて、宗教組織のリーダーが決めたものだけ。

 宗教組織のリーダーは、国内150もの学校を破壊し、マララさんのお父さんの経営する学校を閉鎖すると宣言しました。11歳のマララさんは、将来お医者さんになることを目指し、日々勉強に打ち込んでいました。友達と楽しく学ぶ学校が大好きだったのです。しかし、組織のいうことに表立って反対すれば、容赦ない報復が待っていました。自由を叫び、銃で撃たれ命を落とした女子学生もいました。しかし、マララさんはジャーナリストのインタビューを受け、平和の大切さと、学校を存続させてほしいと訴えます。その願いもむなしく、学校は閉鎖されてしまいます。

 数年後、組織のリーダーは突然「学校を再開する」と言い出しました。喜びに満ち溢れたのもつかの間、マララさんが撃たれたのは、その後でした。若い兵士が突然「お前は神の兵士を侮辱した」と近距離からマララさんを撃ったのです。しかし、すぐに病院に運ばれたマララさんは、必死の治療のかいもあって、命を取り留めました。

 撃たれた翌年の2013年、マララさんは国連で演説の機会が与えられます。マララさんは訴えます。

「私を撃った兵士を憎んではいません。私はガンジーやマザー・テレサの教えを学びました。平和を愛し、万人を愛すること。これこそが、世界から戦争をなくす唯一の手段です。戦争をなくすためには、教育以外に解決策はありません。」

 この話のあと、子どもたちにこう話しました。

「毎日学校に来るのは大変ですね。あー、今日は休みたいと思う日だってあるでしょう。でも、日本は自由な国です。インターネットも、動画も、音楽も自由に見聞きすることができます。学校に来れば、友達と仲良く学んだり遊んだりできます。

 みなさん、日本は平和で素晴らしい国です。学校で勉強ができるのも、平和だからです。その日本の未来を支えていくのは、みなさんなのです。一日一日を大切にして、勉強に運動にがんばっていきましょう。」

 ほんの少しでも、マララさんの勇気ある行動が子どもたちの心に響いてくれればいいな、と思います。