学校ブログ

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初任者研修研究授業

 日に日に涼しくなり、季節が一歩一歩進んでいるようです。秋の深まりを感じます。

 授業力向上のために、年に定数回の研究授業が設けられています。今日は、お二人の先生が道徳の研究授業を行いました。

 この日のために、授業準備に一生懸命打ち込んできたお二人の先生。授業からは、その熱意が伝わってきました。子どもたちはそれに応えるかのように自分の意見を発表し、しっかりした考えを道徳ノートに記していました。

 教職員は、大学を出たての初任者でも、担任として学級を任されることになっています。それは50年前から変わらない制度です。それは時として、若い先生には大きな試練となることがあります。だからこそ、職場全体で若い先生を支えることが求められます。お二人の先生の献身的な努力を私たちはいつも見守っています。

 今日の授業は子どもたちの考えや道徳的価値を深めるよい実践となりました。二人の若い先生の真摯な努力の成果だと思います。今、日本中の学校における教員不足が社会問題となっています。希望をもって現場に入った若い先生を社会全体で支えていくことがとても大切だと思います。保護者の皆様のご理解をいただければと思います。よろしくお願いいたします。

 

3年生 なまずの学習を行いました

 朝は涼しいをとおりこして「肌寒い」とすら感じました。一気に季節が進んだように思います。子どもたちが体調を崩しやすくなるから少しずつ涼しくなってくれるといいのに~。

 3年生が体育館で「なまずの学習」を行いました。先週、具合の悪いお子さんが多かったので開催は子どもたちの健康状態を確認してから判断しようと考えました。幸いにして、週明けの三年生は健康状態がよい状態に回復したので、予定通り体育館で開催しました。

 お越しいただいたのは創業80年を誇る吉川市のなまず料理の名店「ますや」さんのお二人です。はじめに吉川市となまず料理の関わりについてお話をお聞きしました。

「当時の市長さんが『なまず料理で地域おこしをしよう』と発案されて、私たちなまず料理店が協力したんです。」

 吉川市をなまずの里にしたのは、ますやさんら郷土料理のお店の皆様のお力添えが大きかったのですね。

 感心しながら聞いていた子どもたち。いよいよ、目の前でなまずをさばいていただくことになりました。

 まな板に打ち付け、包丁の柄で頭を叩きなまずを気絶させたときは子どもたちから悲鳴が上がりました。そのあと、料理人さんはあっという間に三枚おろしにしたのです。なんという鮮やかな手並み!子どもたちも目を丸くして見ていました。しかも、三枚に卸したなまずの切り身のなんと美しいこと。それは、子どもたちがよくみる切り身と同じでした。そのためか、怖がる子はとても少なかったように見えました。

 「さあ、それではなまずにちょっとだけ触れてみてください。」おっかなびっくりなまずを触った子どもたち。ますやさんが用意してくださった手拭きタオルで手を拭きながら「ぬめぬめしてるー!」「なんでかなー?」としきりに疑問をもちました。そう、なまずのぬめぬめはもちろん身体を守るためです。なまずの知恵にも感心していた様子でした。

 ますやさんのご主人のお話が続きます。

「なまずは、平安初期から日本の食卓に上がっていました。かつて、都が干ばつに襲われたとき、川底からなまずがたくさんとれたという記録が残っています。その時は高貴な身分の人しか食べられませんでしたが、1600年代、江戸時代になると蒲焼きや天ぷら、たたきにあらいなど、様々ななまず料理が多くの市民の舌を楽しませるようになったのです。そうそう、なまずはコラーゲンという栄養分をたくさん含んでいて、ビタミンB1も豊富です。中国では漢方薬として使われ、日本でも美容食としての人気も高いのですよ。」

 子どもたちはすっかりなまずに魅了されました。感想を述べた代表の子たちは、「ますやさんは、すごいと思いました。」「これからも吉川市の人たちのためにおいしいなまず料理をつくってください。」とますやさんへの感謝の言葉が述べられました。

 学習が終わると、子どもたちは口々に「なまず食べたい!」「今度食べてみる!」と嬉しそうに話していました。

なまず料理と吉川市の結び付きを理解して、興味をもった子がとても多かったです。三年生は三学期に総合的な学習の時間に、郷土の名産、なまずについて学習する予定です。今日は、そのためにとてもよい体験ができました。

 YouTube映像やオンラインの画像では、子どもたちがここまで興味を高めることはなかったでしょう。やはり、最前線で働いていらっしゃる方のお言葉は、子どもたちにとって最高の教材です。ますやの皆様、今日は素晴らしい学びの場をご提供くださり、本当にありがとうございました。

連休谷間の三日間 子どもたちといっしょにがんばります

 三連休明け、新型コロナの広がりを心配しておりましたが、大きな変動はなく、感染は収束に向かう傾向にあります。保護者の皆様には連休中、お子さんの体調管理にご配意をいただいたおかげと思っております。大変ありがとうございました。

 どの学級の子どもたちもよく授業に打ち込んでいてがんばっている様子が伝わってきました。あと二日いったらまた三連休と、生活のリズムを組み立てることが難しいと思いますが、学校でも子どもたちが軌道に乗れるよう励ましていきたいと思います。ご理解とご協力をお願いいたします。(写真はがんばる3年生の様子です。)

 忙しい担任の先生方をカバーするため、書写や家庭科などを担任外の教諭が受け持ち、担任の先生の空き時間を確保しています。まる付けや教材研究のために、とても貴重な時間となります。

 書写を担当する秋山先生が、子どもたち一人一人の作品を称賛している様子です。個々の努力と伸びを認め、言葉がけをして励まし、次の課題を伝えることはとても大切です。

 でも、書写の時間は週に1時間。一週間で45分しかありません。子どもたち一人一人に声をかけるのも時間の制約があります。だから、子どもたちの作品一つ一つに朱を入れ、よいところを認め、課題を示しています。朱を入れるのは時間がかかる作業ですが、子どもたちの上達を促すために、とても有効で大切なことです。

 学校も、働き方改革の例外ではありません。ただ、子どもたちのために欠かせない作業もあります。そのバランスがとても難しく、なかなか答えは見つかりません。大切なことは、子どもたちに自信を付けさせ、その教科を好きにさせること。そのための工夫は、時間をかける価値があります。

 私たち教師も、日々毎日が悩むことばかりです。時間も、人も限られています。その中でも、子どもたちを伸ばす授業をしていきたいと思います。今週はあと二日間。子どもたちと一緒に、がんばっていきます。

 

9月20日(火)の登校 通常どおりとなります

 いつも大変お世話になります。午前11時30分、校長会連絡網をとおして吉川市教育委員会から連絡が入りました。明日20日(火)は、通常どおりの登校となります。子どもたちの登校時間は風雨が強くなることが予想されます。子どもたちが安全に登校できるようご配意いただければ幸いです。お声がけ等よろしくお願いいたします。

 また、ご家族の皆様も、ご自宅の台風への備えにご注力いただき、安全にお過ごしくださるようお願いいたします。

三連休に入ります 感染防止と台風にご注意ください

 いつも「北谷小ブログ」をご覧くださり、まことにありがとうございます。

 現在、北谷小学校では、新型コロナウイルス感染防止のため、複数の学級が学級閉鎖となっております。お子さんや保護者の皆様には大変なご心配とご負担をいただいたと思います。大変申し訳ございません。

 お休み中のお子さんの様子は、健康管理アプリ「LEBER」でモニターしたり、担任がお電話で健康状態を確認させたりしています。現在のところ、これ以上感染が広がる兆候は確認されておりません。しかし、三連休に入ることで、状況が大きく変化する可能性も小さくないと考えております。

 つきましては、三連休の間も、ご家庭で感染防止に努めていただければ幸甚です。人込みへの外出を可能な限り避けたり、お子さんに十分な休養をとらせたりすることで、状況が少しずつ改善に向かうと考えております。ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 また、16日(金)の予報では、台風14号が20日(火)に関東地方に最接近する模様です。状況によっては、子どもたちの安全確保のため吉川市全体で20日(火)の登校時刻が変更される場合がございます。その際は、決定次第アプリ配信で保護者の皆様にお知らせいたしますのでご了承くださるようお願いいたします。

 ご家族様で、新型コロナや台風に十分お気を付けいただき、よい三連休をお過ごしください。

4年生プラネタリウム見学に行きました

 今日もとても暑い日になりました。4年生は予定どおり、吉川市児童館のプラネタリウムの見学に行きました。

 スタッフの方がとても丁寧にご説明くださり、ドームいっぱいに広がる星空の様子を鮮やかに映し出してくださいました。星座、太陽、月の動き、星座早見盤の使い方など、授業で学んだ天体に関する知識を丁寧に説明してくださいました。子どもたちにとって素晴らしい学習の機会となりました。

 説明してくださった方のお話のトーンは落ち着いていて、とても聞きやすかったです。あとで個人的にお話をさせていただいたのですが、幼いころから星空を見上げるのがお好きで、尽きることのない宇宙への情熱を熱っぽく語ってくださったのです。そうしたお気持ちをもった方が、今このように、子どもたちに星空を見上げる喜びを語ってくださったことは、なんてすばらしいのだろうと思いました。

 プラネタリウムは、私たちの心の中にある宇宙へのロマンをかきたててくれます。学習内容をしっかり理解するだけでなく、星空を見上げ、その不思議さ・宇宙の神秘に思いを馳せる、そんな子どもたちに育ってくれるといいな、と心から思いました。

 児童館の皆様、子どもたちのためによくしてくださり、本当にありがとうございました。

 

学級閉鎖要件変更チラシの掲載について

 現在、本校では一つの学年の閉鎖、1学級の閉鎖と、保護者の皆様と子どもたちに多くのご心配をいただいております。まことに申し訳ございません。

 学級閉鎖の要件ですが、従来のように一定数の児童がり患したらなるのではなく、感染経路等を精査して、学校医、教育委員会保健指導担当と協議して決定しております。ご参考までに学級閉鎖要件変更チラシを掲載いたします。ご参照ください。

学級閉鎖要件変更チラシ.pdf

 各教室とも、これまでの感染防止策に加え、オミクロン株Ba-5予防の重点ポイントである換気には特に努めておりますが、今後感染の波が拡大する可能性も否定できません。保護者の皆様には申し訳ございませんが、引き続き、ご家庭でも感染防止にご協力くださいますようお願い申し上げます。

時を守り 場を清め 礼をただす

 朝夕には秋の涼しさを感じますが、日中はとても暑くなりました。気温差が激しく、体調を崩しやすい時期となります。感染拡大防止のためにも、お子さんの健康管理に引き続きご配意くだされば幸いです。また、保護者の皆様もどうかご自愛ください。

 一生懸命算数の計算練習に打ち込む4年生。みんな、とてもよくがんばっていました。その教室の前面に、次のような掲示物が貼ってあります。「時を守り 場を清め 礼をただす」。

 2学期より、各教室に掲示した共通の掲示物です。現在本校では小中一貫教育の取組の一つである「チャイム2分前着席」に取り組んでいます。それに伴い、2学期の生徒指導方針の中心となる部分として、全校で共通理解を図っています。

 もとは、教育学者 森 信三先生のお言葉です。これには、次のような教育的価値が込められているとされています。

「時間を守る」ことは、相手を思いやること、相手を敬うこと。ゆとりをもつことで、自らのパフォーマンスを高められること。

「場を清める」とは、与えられた責任を果たすこと。気付く人になること。心を磨くこと、謙虚になること。

「礼をただす」とは、挨拶をすることで、心を開いて相手に近付くこと。また、率先して自分から心を開くこと。

 森先生のこの言葉は、人間として最も大切なこととして、企業でも導入されています。

 2分前着席を守ることは、手段であって目標ではありません。そこには「生き方指導」の願いが込められています。子どもたちが将来立派に自立するための行動指針でもあります。

 北谷小では、こうしたことも共通理解して、子どもたちを指導していきたいと思います。保護者・ご家庭の皆様のご理解とご協力を賜れば幸いです。

「教育長メッセージ」の掲載について

 命の重み、尊さへの理解は、いつだって社会の共通課題です。8月20日、東京都渋谷区で埼玉県に暮らす中学校3年の少女が通りがかりの母娘に切りつけ、社会に大きな衝撃を与えました。また、夏休み明けは未成年者の自殺が多くなります。

 埼玉県教育委員会より、髙田 直芳教育長から、メッセージが届きましたので、ここ学校ホームページに掲載します。

02_(小学生向け)教育長メッセーシ・.pdf

05_(保護者向け)教育長メッセーシ.pdf

 子どもたちを救えるのは、私たち子どもたちの身近にいる大人しかいません。そして、常に「命は大切なんだよ」ではなく、「あなたが大切なんだよ」というメッセージを投げかけ、悩みに寄り添うことが大切だと思います。

 保護者の皆様のご理解とご協力に、お願い申し上げます。

ピアニカ練習 感染防止に気を付けて進めていきます

 午後から雨がぱらつくなど、不安定なお天気でした。

 2年生の音楽の授業の様子です。これまでは、コロナ感染防止のため、合唱や演奏の授業では、音を出すのを控えたり、指使いのみの練習を行っていました。

 しかし8月下旬に埼玉県教育委員会から指示が入り、これまでは制限がかかっていた合唱や演奏、家庭科の調理実習なども感染防止に最大限配慮しながら進めてよいとの指導がありました。従いまして、子どもたちの音楽への感性、技能、そして音楽を楽しみ親しむ姿勢をはぐくむため、合唱や演奏を少しずつ始めていきたいと思います。やはり、音が出せると子どもたちの学習への意欲もまるでかわってきます。音楽は、読んで字のごとく、「音を楽しむ」教科ですから♪

 演奏時以外はマスクを着用する、教室の二方向の窓を開け必ず換気するなどの感染防止に配慮し、子どもたちが楽しく学べる授業を進めていきたいと思います。

 保護者の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

 

子どもたちの学習を捗らせる方法とは

 まさに、夏の再来です。ここ数日の涼しさが吹き飛び、今日は夏本番の暑さとなりました。それでも子どもたちは休み時間元気に遊び、あふれんばかりのエネルギーを見せていました。ただ、注意すべきは熱中症。体育や休み時間前後には水分摂取をさせたり、外に出る授業では長時間活動をさせないなど、気を付けています。

 下の写真は、6年生の算数の授業風景です。2組で、「教え合い」を導入することで学力向上を図っています。

 本校に限らず吉川市では、算数は複数の教師によるティーム・ティーチングや少人数授業を行っています。そうすると、一人当たりの教師が担当する児童の数が少なくなり、きめ細やかな指導ができます。

 ただ、それにも限界があります。また、子どもたちの学習内容の定着の度合いも様々で、前学年までの学習内容の定着が不安な子も、あとちょっと背中を押してあげれば理解できる子もいます。

 そこで、教え合いを推進するのです。班の中には必ず算数が得意な子がいます。その子を貴重な学習リソースとして活躍してもらっています。その間、教師は教え合いだけでは学習内容の定着が難しい子に個別指導をします。

 でもそれじゃ、教える子は時間をとられて損をするんじゃ?と思うことなかれ。「ラーニングピラミッド」によれば、「人に教える」ことは、もっとも学習内容が定着する方法と言われています。教えることによって、その子はもっと力が伸びるのです。

 練習問題を教え合うことで習熟を図り、そのあとは個別で実際のテストを想定した「チャレンジ問題」に取り組ませ、学習内容の定着度を確認します。そこでつまずきが見られた子は、次の時間に個別指導を行い、学力アップを図ります。

 私たちは生きる上で多くの課題に対峙します。その際、自分一人だけで解決するケースは少ないでしょう。多くの場合は、いろいろな人に相談し、協力して課題解決に取り組むはずです。算数においても、それは同じだと思います。子どもたちはとてもよくがんばり、互いにしっかり教え合うことで着実に力を高めています。それは、学級のチームワーク向上にも役立つのです。

 下の写真は、5年生の家庭科の様子です。練習用布で、波縫いの練習をしていました。ここで工夫が必要なのは、その手順を全員にわかるよう示すことです。かつてはデジタルカメラを液晶プロジェクターにつないで、教師の手元を拡大したりしたのですが、これがとても大変でした。でも今は、教科書会社が教材の作業の手順を示した動画を公開しています。子どもたちはタブレット端末を開き、その動画をみることで手順を確認して、自分のペースですすめることができます。いやーこれは便利。私が担任していたころとは隔世の感があります。5年生の子どもたちも自分のペースで、集中して取り組んでいました。

 教え合い、動画。方法は違えど、それぞれ子どもたちの学習を支える支援の手立てです。効果的に用いることで、学習を円滑に進めたいと思います。

 

 

高学年外での体育 熱中症に気を付けながら

 朝方は涼しかったものの、日中は気温が上がり暑くなりました。台風の影響は大きくなさそうですが、熱中症には常に気を配る必要があると思います。

 そうしたさなか、高学年が外で体育を行っていました。6年は短距離走、5年は走り幅跳びです。一生懸命やっている子がほとんどでしたが、中にはまだ気合が入らない子も(笑)。体育においては、目標をもたせることが大切ですが、なかなかその気にさせるのが難しい場面もあります。この蒸し暑さがそれを助長しているのかもしれません。気を付けるべきは、熱中症。子どもたちに声掛けをしながら、徐々にペースをつかませていければと思います。

 体力は学力と同じぐらい大切な生きる力です。小学生のうち、体を動かす楽しさ、記録を伸ばす喜びを味わわせることはとても大切です。暑さから身を守らせることも大切ですが、暑さに負けない基礎体力を伸ばすことも大切。子どもたちの健やかな成長のため、気を付けながら指導していきたいと思います。繰り返しになりますが、ご家庭でも早めの睡眠、バランスのよい食事、整った生活習慣づくりなどにご協力ください。

 

5年生減災教育(地震)を行いました

 今日の天気を一言でいうと、「蒸し暑い!」それに尽きる一日でした。

 そして9月1日は防災の日。市役所危機管理課の方をお迎えして、地震を想定した「減災教育」を行いました。

各グループごと、北谷小の地図が与えられ、①自宅②近くの公共施設にシールを貼っていった子どもたち。こらこら誰ですか、スーパーマルサンに公共施設のシールを貼っているいる人は。次に、地図の④水路⑤道路⑥通学路にカラーペンで色を付けていきます。すると、子どもたちは気付きます。

「意外に、水路って多いね。」

「自宅の近くに公共施設がない。避難場所は、どこが一番近いかな。」

 子どもたちは、学区の地図を見直して、改めて自分たちの身近なところに潜む危険性に気付いていきます。

 そして、改めて講師の方が東日本震災のときの、道路の切断や水路の危険性について触れ、「強い地震があったとき、どのようにすればよいか、みんなで考えましょう。」と子どもたちの話し合いを促していきました。

 減災教育の基本は、自分の命を自分で守ること。それは、身近な危険を意識し、どのように行動すればよいのかを日ごろから考えておくことが重要となります。この減災教育は毎年度5年生に実施していますが、高学年になった子どもたちの防災意識を高めるためにはとてもよい取組だと思いました。

 危機管理防災課のみなさん、有意義な教育の機会を与えてくださり、大変ありがとうございました。

 

通学班会議を行いました

 朝方は涼しかったけれど、午後はとても暑くなりました。少しずつ、季節が進んできているようにも思います。

教室も、少しずつ軌道に乗ってきました。4年生は、夏休みの体験発表会を子どもたちが生き生きと行っていました。みな立派な発表態度で、とても感心しました。1年生は、ICT支援員の湯川先生のご指導のもと、タブレット端末の操作に一生懸命取り組んでいました。こちらも少しずつ、夏休み気分が抜けつつあるようです。

 昼休みに通学班会議を行いました。新学期を迎え、通学班の場所、集合時刻、安全に登校するためのきまり、横断歩道の歩き方などを改めて確認しました。班長さんを中心に、全員で安全な登校の仕方について話し合うことができました。

 今はまだ、新学期が始まったばかりなので朝の登校の姿勢がよくできています。しかし、日にちが経つと慣れが生じ、ルールを守る姿勢があいまいになってくるかもしれません。学校でも、子どもたちの安全のため、粘り強く指導を続けてまいります。ご家庭でも、事故は油断する心のもとにやってくる、ということをお子さんにお伝えいただけると幸いです。

 2学期第1週もあと2日、引き続き、お子さんの健康管理にご配意くださるようお願いします。

2学期が始まりました 子どもたちに「見通し」と「希望」を与えたいと思います

 冒頭の文章でも触れましたが、今日から79日間の新学期が始まります。欠席した児童は0ではないものの、新型コロナの感染等によるお休みがとても少なかったことに安堵しました。ただそこで安心してはいけないと思います。学校だよりの文章でも触れたように、特に、室内換気に気を付けていきたいと思います。ご家庭では、毎日お子さんの体温計測と、アプリLEBERへの入力にご協力ください。

 始業式の校長講話では、長い2学期、充実した日々を送り自分を成長させるために「目標」をもつことの大切さについて話しました。「夢は大きく、目標は小さく」といいます。日々の小さな目標を着実にこなすことが、自分を大きく成長させます。子どもたちが自分自身で毎日小さな目標を立て、それを実現していくことが成長への着実な道のりです。ご家庭でもご支援をいただければ幸いです。

 4年生代表児童が、1学期の成果と2学期の抱負を述べてくれました。1学期、自分は先生に認めてもらったり、努力したりしてこれだけ成長できた。だから、2学期はこんな目標を立ててがんばりたい。素晴らしい内容を、静かだけれど、力強い言葉で述べてくれました。全校児童の模範になったと思います。ありがとう!

 教室に、笑顔と歓声が戻ってきました。近年では、「登校日」を設けることがなくなりました。それがあると、新学期への不安を和らげるクッションになるので、ないことが心配でしたが、子どもたちは思ったよりもずっと元気でした。きっと、久しぶりに友達と出会えたこともうれしかったのでしょう。とてもありがたく思いました。このよい流れを大切にしていきたいと思います。

 今日、子どもたちがとても元気に登校してきてくれたのも、ご家庭の支えがあったことが大きかったと思います。夏休み、子どもたちの生活を支えてくださり、本当にありがとうございました。

 長い2学期を有意義に過ごすには、「見通しをもつこと」「希望をもって努力すること」が大切だと思います。その日その日を行き当たりばったりで過ごすことなく、いつでも未来の自分を見つめ、今の自分の不足を補う努力を少しずつ積み上げることに、成長の糧があります。職員一同、子どもたちが日々健やかに成長できるよう、一生懸命支えていきたいと思います。2学期もよろしくお願いいたします。

一学期終業式 楽しく、充実した夏休みを

 梅雨のぶり返しのような雨続きの日が過ぎ、夏本番を思わせる暑さになりました。

今日で、69日間の一学期が終了しました。一学期終業式を行いました。担任の先生も、黒板に子どもたちのこれまでのがんばりを労い、黒板いっぱいにメッセージを書いて迎えました。

 終業式の校長講話は、コロナの第七波に備えて感染に十分気を付けることと、夏休みの時間を使って、「読書」と「自然体験」に親しむよう伝えました。どちらも、子どもたちの心を潤し、探究心を高め、生きる力と豊かな心をはぐくむものです。子どもたちはゲームやYouTube鑑賞に傾きがちです。それは、どちらも心をとらえて離さない魅力があるからです。でも、それらは「残らない喜び」です。ゲームも、ネット動画鑑賞も、みているときは楽しいかもしれないけれど、終わってしまえば何も残らない。そして、そのうちにどんどんもっと刺激のあるものが欲しくなってくる。たとえてみれば、「降りてしまうと何も残らない」ジェットコースターと同じです。

 その反面、読書や自然体験は「残る喜び」です。知的探求心を満たしたり、心を潤したりしてくれる読書や五感を使った自然体験は、成長につながる素晴らしい営みです。その呼び水にするために、ちょっとしたクイズを出してみました。

 子どもたちが読書や自然体験に親しめるようにするのは、ご家庭のお考えがとても大切です。夏休みが子どもたちにとって有意義なものになるように、ご配意いただければ幸いです。(写真は、「下から上に登る雷って、ある?」のクイズです。)

 そして2年生の代表児童が、1学期にがんばったことの作文をしっかりした口調で読み上げてくれました。とても立派な態度でした。聞いていた子どもたちも、1学期の自分の努力をふり返り、2学期の成長のばねにしてほしいと思います。

 そのあと、安全主任の小池先生や、生徒指導主任の郷田先生から夏休みの生活で気を付けることを伝えました。水の事故、花火、交通事故など、注意すべきことがいろいろあります。学校でも繰り返し指導いたしました。ご家庭でもお声掛けくださるようお願いいたします。

 こうして子どもたちは先生方から通知表を預かり、笑顔で帰宅していきました。今年の夏休みは39日間。長いようで、あっという間です。その貴重な一日一日を未来に向かう成長にプラスにするためにも、読書や自然体験をたくさんしてほしいと思います。また、楽しく過ごすために、事故やケガ、感染等に十分気を付けてほしいと思います。

 保護者の皆様のご理解とご支援のもと、一学期を終了させることができました。心よりお礼申し上げます。お子さんとごいっしょに、保護者の皆様も感染に十分ご注意の上、楽しい夏休みをお過ごしください。

 

ナイロン製ランドセルの使用について

 いつも大変お世話になります。日頃より本校の教育活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。保護者の皆様に子どもたちを支えていただいたことにより、明日一学期の終業式を迎えることとなりました。

 突然で恐縮ですが、本日はナイロン製ランドセルについてホームページ上でお伝えします。

 先日、本校の保護者の方から「ナイロン製ランドセルを使用してよいか」というお問い合わせがありました。そこで、吉川市教育委員会や市内の複数の小学校に問い合わせてみたところ、いずれも「ランドセルの材質に特に規定はない」「学校の考えで使用を認めてよい」との返答がございました。 

 その一方で、ナイロン製ランドセルには次のような課題があると考えます。

① 従来のランドセルと大きく異なる形状のものは、登下校中等のトラブルにつながる可能性がある。

② 軽量である反面、衝撃吸収性に劣るかもしれない。そのためクロームブックのような精密機械を持ち運ぶ際に、落としたりぶつかったりしたとき破損する可能性がある。

 このことから、ご家庭のお考えのもとナイロン製ランドセルをご使用になるときは、次の2点にご配慮いただけれると幸いです。

① 形状は、従来のランドセルと近いものを選ぶ。

② クロームブックを持ち運ぶときは、万が一ランドセルがぶつかったり落としたりしても、破損しないようにキャリングケース(安価なものでよい)を使用するなどして、衝撃に備える。

 これらのことにお気を付けいただければ、ご家庭のお考えのもと、ナイロン製ランドセルをご使用いただいて構いません。

 北谷小ではお子さんのランドセルの軽量化を図るため、引き続き「置き勉」の利用を推進しています。詳しくは、担任または北谷小までお問い合わせください。

 また、このページでお伝えした内容は、保護者の皆様にナイロン製ランドセルの購入をお勧めするものでは決してないことを申し添えます。

 以上、よろしくお願いいたします。

PTAおやじ会の皆様のご協力のもと「流しそうめん体験」を行いました

 5月の「飯ごう炊飯体験」に続き、PTAおやじ会の皆様のご協力のもと、「流しそうめん体験」を行いました。事前の打ち合わせで、新型コロナ感染防止についても十分話し合いました。

 おやじ会の皆様は、「子どもたちのために、安全対策に万全を期します。」と力強い表情でおっしゃってくださいました。そのお言葉のとおり、様々な面でご配慮をいただきました。子どもたちの手指の消毒の励行、人数の密を避けるための二部制での実施、スタッフの皆様の健康観察及びビニール手袋の使用や取り箸と食べる箸の分化など、細部にわたるまで防疫体制を徹底してくださいました。

 9時30分のスタートとともに集まってきた子どもたち。ぱらついていた雨も上がり、流しそうめん日和となりました。さっそくそうめんを流し始めると、そこにははち切れんばかりの笑顔が溢れました。

 子どもたちの喜びようといったらなかったです。朝早くから準備をしてくださったおやじ会の皆様も、終始笑顔で対応してくださいました。

「子どもたちの笑顔がみられてうれしいです。」

「今日一番のほうびが、子どもたちが喜んでくれたことです。」

とくちぐちにおっしゃっていました。本当に、皆様のご厚意と献身的なご努力に頭の下がる思いでした。

 そうめんを嬉しそうにほおばる子どもたちの傍らで、おやじ会の皆様方とお話ししました。

「こういう機会って、本当に貴重ですね。集まって、笑顔で流しそうめんを楽しむ体験は、子どもたちのかけがえのない思い出になって、豊かな心の育成につながると思うんです。」

「先生、そうなんですよ。今は残念なことに家で過ごすことが多くなっているけれど、SNSをやったりネット動画をみているだけじゃはぐくめない、大切なものがたくさんあると思います。」

「流しそうめんは、北谷小の伝統として永いんです。私も子どもの頃、お世話になりました。自分が大人になったら、今度は自分が子どもたちの笑顔のためにがんばりたいな、って思ったんです。そうした思いは、子どもたちに受け継がれていくと思います。今日は子どもたちの笑顔がみられて本当によかった。」

 ありがとうございます。本当に、そのとおりだと思います。私は、子どもたちの豊かな心の源の一つは、「郷土愛」だと考えています。

 おやじ会の皆様のお話を聴いて、ふと思い出したことがあります。話が飛んで恐縮ですが、私が福島県猪苗代町を訪れ、はじめて会津磐梯山の美しく雄大な姿をみたとき、白虎隊の悲劇を理解できたような気がしました。ああ、若い藩士たちは、この美しい故郷を命をかけて護りたかったのだろうな、と感じました。護るべき大切で美しい故郷がある。それは、私たちの心の根っことして、人生を力強く支えているような気がするのです。

 故郷の素晴らしさは、自然の美しさだけとは限りません。豊かな田園風景、心躍る文化と伝統、そしてそこに暮らす人々の心のぬくもり。それらすべてが、郷土に暮らす人々の心の根っこになると思います。今日、おやじ会の皆様が子どもたちに与えてくださった心のぬくもりは、ふるさと吉川の大切な思い出になり、子どもたちの心の礎になるのではないでしょうか。

 「国家の品格」で有名な藤原正彦先生は、「英雄は、美しい田園風景の中で育つ」とおっしゃいました。心から同意します。美しいふるさとは、子どもたちを立派にはぐくんでくれます。

 おやじ会の皆様、今日は子どもたちのために素晴らしい体験を与えてくださり、本当にありがとうございました。

 

NTT特別授業 インターネット普及と環境保護

 ここのところのお天気は、まさに梅雨の戻りです。一時はあれほど暑かったのに。三連休のお天気が心配です。

16日金曜日、NTTの皆様を講師としてお招きし、4年生で環境教育に関する特別授業を行いました。

 まずは講師の皆様の自己紹介。「みなさん、よろしくお願いします。今日は、ICTと環境保護についてお話しします。」

 「昔、電話は画期的な発明でした。人が時間をかけて長い距離を移動することなく、遠くの人とお話ができるようになったのです。そのかわり、電話料は相当に高額でした。この電話機をみたことがありますか?」

「あっ、知ってる!」「サザエさんが使ってた!」「ちびまる子ちゃんも!」そうですねえ、黒電話はアニメの中でしかみたことないでしょうね(笑)。

 「このように、NTTは人と人とをつなぐ仕事をしています。今では、携帯電話やスマートフォンを使えば、簡単につながるようになりましたね。こんなこともできるんですよ。」

 ちょっと写真がなくてすみません。このあと、教室のモニター画面にはアニメ調の絵柄の男の子のキャラクター(アバター)が現れ、クラスが騒然となりました。アバターは子どもたちの質問にリアルタイムで答えてくれます。「実はこのアバターは、北谷小の先生なんですよー」「えー?!」「今の声は、本物の声を変えていたのですが、ちょっと本物の声を聴いてみましょう。」「4年生のみなさーん、誰かわかったかなー?」「あー!!」「校長先生ー!!」

 そう、正解は別室でアバターを演じていた私でした。

 講師の先生のお話が続きます。「このように、インターネットの通信網が発達していくと、人が長距離を移動する必要が少なくなっていきます。すると、排ガスを出す自動車を使う機会が減っていきますね。また、電子データのやりとりによって、紙を必要以上に使うことがなくなります。排ガスや紙を燃やすことによって、環境にどんな影響が出るか、みなさん知っていますか?」

「二酸化炭素です。」「地球温暖化だと思います。」

「そのとおりです。みなさん、よく知っていますね。」子どもたちはお話をしっかり聴いていました。その様子を、来校された中原市長さんもその様子を見守っておられました。

 「さあ、それでは、みなさんが今日からできる環境保護について、話し合ってみましょう。」市長さんも、子どもたちに混じって話し合いに参加してくださいました。

 あっという間の45分間でした。子どもたちはインターネットなど通信網の普及が環境保護にもつながることをしっかり学びました。

 私にとっても、考えさせられる授業でした。科学技術の進歩は環境保護と相反する要素をもちあわせる一面があるように誤解を受けるかもしれません。でもそれは一昔前の話。今のテクノロジーの進歩は、持続可能な社会のためにあります。科学技術の発展は、人間のエゴのためにあるのではなく、地球、生物、人、すべての命の繁栄のためにあるべきなのだと感じました。

 NTTスタッフの皆様、おかげさまで未来を担う子どもたちにとても貴重な学習をさせていただきました。大変ありがとうございました。

 

3年生着衣泳

 昨日の夜の雨はすごかったです。私(校長)の自宅は久喜市ですが家の前の道路が少し冠水するほどでした。線状降水帯の形成によるゲリラ降雨には、気を付けないといけないですね。

 三年生が、水泳の締めの学習として、着衣泳を行いました。汚れてもOKな服を着たままプールにきた子どもたちは、シャワーを浴びるなり「きゃあ~~~」と大絶叫。いつもと違う水泳の学習が始まりました。

 水に入った子どもたちが驚いたのが、服の重さです。「こんなに重くなるの?!」「動きにくい!!」ただ、水に入って、出ただけなのに、いつもとの違いにみんなびっくりしていました。

 次に、歩いてみると、さらにびっくり。「歩きにくい!!」

 水から出た子どもたちに話しかけると、「こんなに重くなるなんて、思わなかった。」「すごく、歩きにくかった。」と口々に述べていました。そこで、「そうなんだよ。だから、服を着たまま泳ぐと、あまりの重さにびっくりして、パニックになって、疲れてしまって、おぼれちゃうんだ。」と伝えると、「あーそうか!」と納得した様子でした。

 今から30年以上前になりますが、北海道でいかだ遊びをしていた5人の高校生が、急流に流されるという事故が発生しました。そのうち3人は残念ながら命を落とし、2人は助かりました。皮肉なことに、亡くなった3人は泳ぎが得意で、2人は泳ぎが苦手だったそうです。泳がなかった2人が、助かったのです。

 子どもたちが体験したように、着衣のまま水に落ちると、服がめくれあがって視界をふさぎます。そのあと、想定外に重くなった衣服が手かせ足かせになり、体力を奪い、パニックに陥ったままおぼれてしまうケースが多いのです。着衣のまま水に落ちた時、するべきことはただ一つ。「何かにつかまって、泳がず、救助を待つこと。」これに尽きるのです。

 日本のプールは80センチ~1.2メートルほどです。しかし、ヨーロッパでは水深3メートルものプールを使って、まず着衣泳を体験させます。服を着せたままの子どもたちを、教師がえいやっと水に突き落とすところから授業が始まります。すると子どもたちは泳げないことに驚きます。そこから、落ちた時の対処法を学ばせる必然性が生じ、子どもたちは真剣に命が助かる方法を学ぶのです。日本の学校では、蹴のび→バタ足→クロール・・・、と競泳を教えていきますが、ヨーロッパでは「競泳の技能はボーナスのようなもの」ととらえ、着衣泳を重視し、命が助かる方法を真っ先に子どもたちに伝えるのです。日本の学習指導要領も、このヨーロッパの方針を学ぶ必要があるのではないでしょうか。

 毎年日本各地で多くの水の事故が発生し、尊い命が奪われていきます。私たちはその事故から学び、その犠牲を決して無にしない努力をすべきだと思います。