学校ブログ

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晴れ 徐々に軌道に乗る三学期の様子

 昨日始まった3学期、各学級でよいスタートを切れるよう指導しています。

 学期はじめ恒例、発育測定です。静かに待つことができました。足、寒!

 各学級で、当番活動や係活動決めが進んでいます。学級づくりの上でとても大切な過程です。誰もが自分の仕事に責任をもつ。どのように動いたら学級のためになるか考える。そうした責任感や判断力を育てます。

 そして、3学期の目標決め。2学期を振り返って、今学期はこれをがんばってみよう。こうした思いが「やりぬく力(意欲・向上心)」や「おちつく力(自制心)」を育てていきます。「漢字を丁寧に書きたい。」「文章がスラスラ書けるようになりたい。」1年生も立派な目標を立てていました。

 授業も始まりました。算数に取り組みます。まずは、2学期の復習に取り組みます。

 こうして、3学期が徐々に軌道に乗ってきました。学校全体でも感染症はまだ少なく、落ち着いた状況です。今週末は三連休、人込みに出掛けるのをなるべく避けるなど、健康に気を付けて、連休明けも元気に登校してきてほしいと思います。学校に来て、級友と力を合わせて学級を軌道に乗せる。それだけで、子供たちは成長していくのですから。

 

朝 3学期始業式を行いました

 昨夜降った40日ぶりの大雨で、朝、路面凍結などの交通障害が出るかと心配しましたが、杞憂に終わり、よかったです。日中、どんどん晴れていき、3学期スタートに相応しいよいお天気になりました。

 3学期の始業式を行いました。インフルエンザの流行で2学期終業式はオンラインで行いましたが、感染症にり患している児童は全校で非常に少なかったので、予定通り体育館で行うことができました。

 校長講話は、新年と新学期のスタートに当たり、将来の夢をもつことの大切さについて話をしました。学校だよりにも書きましたが、昨年12月に大きな飛行機事故が続きました。しかし、昨年1月2日に起きた羽田空港でのJAL旅客機が海上保安庁の航空機と衝突した事故です。パイロットと客室乗務員の必死の働きにより、乗客乗員379名が全員無事に脱出したことは、「奇跡の脱出劇」として世界中の称賛を浴びました。そこであこがれる子供が多い職業の一つとして、大型旅客機パイロットのお話をしました。

 パイロットの夢をかなえることは大変な困難が伴います。また、晴れてパイロットになれても、大勢の命を預かる重責を担います。それでも、実際にパイロットになった方にお話を聞くと

「子供のころから夢だったパイロットになり、お客様を運べるようになったことがとてもうれしかった。」

「空からの素晴らしい景色を見られることが何よりもうれしい。」

「毎年行われる航空祭で、たくさんの子供たちに『お兄さんのようなパイロットになりたい!』といわれる。子供に夢を与えることができて本当にうれしい。」

 など、一堂に喜びを語られるそうです。そしてそのパイロットに必要な力は、と聞かれるとこのような答えが返ってくるそうです。

「なりたい自分になるために、『なりたい』という気持ちを持ち続け、自分を信じて努力を続ける力」

「わからないことはわからないと答える素直な心」

「フライトはチームで行うもの。相手の気持ちを尊重する姿勢」

 これは、本校で育てているたくましく生きる力の「やりぬく力(意欲・向上心)」「おちつく力(自制心)」「つながる力(コミュニケーション力)」に通じます。

 子供たちには、三学期も目標をもって、日々やるべきことにしっかり取り組みましょう、と話しをました。それがたくましく生きる力を伸ばし、未来の夢につながる、と伝えました。

 代表作文を担当した3年生の児童が、目標をもつことの大切さについて立派に述べてくれました。「二学期、持久走記録会や書きぞめ競書会で目標をもって臨みました。三学期も優しい人になる、という目標をもってがんばりたいです。」素晴らしい内容でした。

 その後、各学級で学級開きが行われました。最初はちょっと曇った表情で登校してきた子供たちも、学級で仲間と再会すると笑顔がみられるようになり、3学期のスタートにいきいきと取り組んでいました。

 2学期終業式、出席停止や欠席が多かったので一斉下校ができませんでしたが、本日は予定通り校庭に集合して、通学班での下校を行いました。交通事故にあわないために交通ルールや通学班があること、黄色い安全帽子をかぶることで事故を避けることができることなどを確認し、下校を見送りました。

 ご家庭や地域の皆様のおかげで、こうして順調に3学期のスタートを切ることができました。本当にありがとうございました。

 何人かの子供たちから、「校長先生、あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。」と新年のあいさつをしてもらいました。ああ、冬休みのあいだ、ご家庭内であいさつの大切さについてしっかりお話をいただいているのだろうな、と思いました。

 「1月は行き、二月は逃げ、3月は去る」という言葉にあるように、3学期は、53日間ととても短い期間となりす。しかし、一年のまとめの時期であり、同時に次学年への準備期間でもあります。忙しい日々になりますが、子供たちに目標をしっかりともたせ、日々の教育活動に丁寧に取り組ませたいと考えます。そうすることにより、子供たちの基礎的・基本的学力や、たくましく生きる力を伸ばしていきたいと考えます。その先に、子供たちの明るい未来が開けるからです。

 3学期も、北谷小の教育活動にご理解とご支援を賜りますよう宜しくお願いいたします。

興奮・ヤッター! 2学期終了 終業式を行いました

 8月26日に始まった81日間の2学期も、本日12月24日で終了です。本日、2学期終業式を行いました。校内でインフルエンザが猛威を振るっており、児童を一堂に集めることを避け、オンラインで実施しました。

 校長講話では、2学期を振り返り、それぞれの行事への取り組みを通して成長した子供たちのがんばりを労いながら年末年始の過ごし方や新年を迎える心構えについて話しました。

「冬休みは、年末年始を迎えます。年賀状を書いたり、除夜の鐘をきいたり、おせち料理を食べたりと、日本の伝統的な過ごし方がたくさんあります。その中で、書きぞめがあります。皆さんも12月に競書会を行いましたね。

 その年にはじめて汲む水を「若水」といいます。それを神棚にお供えしてから墨をすり、歳神様のいらっしゃる恵方に向かって、おめでたい言葉や詩歌を書き、一年がよい年になるように祈ったのが書きぞめです。

 年末年始に行う催しは一つ一つ「今年がよい年になるように」という願いを込めたものです。ご家族で行うのもいいですね。また、新年を充実した年にするために、今日先生方からいただく通知票から二学期を振り返り、新年の目標を決めましょう。」

 年末年始の催しには一つ一つ意味があります。みな、新しい年の無病息災を祈り、家族の幸せを願うために行うものです。子供たちにはその意味を知って、家族との時間を大切にしてほしいと思いました。

 通知票の成績は、よかったら「やったー」、低めだったら「ちぇー」で終わらせるものではありません。自分の課題を把握し、長期休業中に努力して、新学期へつなげるためのものです。今日、ご家庭で通知表を開いたら、ぜひ二学期の振り返りと三学期の目標をお子さんとご一緒に決めてくださるようお願いいたします。

 代表児童が代表作文を力強く読み上げてくれました。

「ぼくは、市内音楽会をがんばったことがよかったです。また社会科見学では、ルールを守ってグループ行動ができました。持久走記録会では、練習をがんばったおかげでよい成果を出せて、よかったです。」

 代表に相応しい、立派な内容でした。

 その後教室では、担任の先生が一人一人に2学期のがんばりへの労いと、3学期の課題を話しながら通知表を渡していました。子供たちもうなずきながら通知表を受け取っていました。

 午前中の時間はあっという間に過ぎ去り、下校時刻になりました。本日は、高学年児童に欠席者が多かったので一斉下校の実施が難しく、通常通りの学年下校としました。「さようならー!」というと、「二学期ありがとうございましたー!」「よいお年を!」と元気に返してくれる子もいて、うれしくなりました。みな、満足そうな表情で家路につきました。さようなら、病気や事故に気を付けて!三学期にまた会いましょう。よいお年を!

 二学期、最も大きな行事だった50周年記念式典も、修学旅行も、持久走記録会も、こうして大過なく終えることができました。それも、ひとえに学校の教育活動にご理解とご協力をいただいた保護者・地域の皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

 冬休みの間、お子さんの健康管理や安全にご配意くださるようお願いいたします。二学期、本当にお世話になりありがとうございました。 今日、子供たちに伝えたとおり、ご家族でよい年末年始をお迎えください。

お辞儀 二学期終業式前日 大掃除を行っています

 二学期も今日を除けばあと一日になりました。

 先週から、メッセージ配信でインフルエンザ防止にご協力を依頼させていただいていたところです。しかし今日は感染が先週より拡大して、出席停止や欠席が多くなりました。しかし、今日明日と3時間授業であるため、学級閉鎖の措置は見送らせていただきます。24日の終業式は、児童を体育館に集めることはせず、教室にオンライン中継するリモートで実施いたします。引き続き、お子さんの健康管理にご配意ください。また、医療機関で感染症の診断を受けた場合は、速やかに学校にお知らせください。

 各学級とも授業を終え、今日は学級活動のお楽しみ会や、教室の大掃除に取り組みました。机の脚のごみをとったり、床を磨いたり。各学級で大掃除に取り組む子供たちの姿が見受けられました。

 二学期自分たちで使った教室をきれいにして、三学期を気持ちよく迎えようという日本の伝統的な考え方は素晴らしいと思います。また、「自分の使った場所」だけをきれいにするのではなく、みんなで使った教室を全員できれいにする、というのも日本人の美徳です。

 それ以外にも、年末年始には様々な催しがあります。除夜の鐘をきく、初もうでに行く、家族でおせち料理を食べる、書きぞめをする。その一つ一つに、その年の無病息災と家族の健康と幸せを願う意味が込められています。ご家族で話し合い、家族水入らずの時間を過ごすのも子供の成長と豊かな心の育成にとって大切なことです。

 年末年始も、そうした伝統行事に触れていただき、子供たちに家族の一員として参加させていただければと思います。

 

 

笑う 中原市長さんがあいさつ運動に来てくださいました

 今朝も朝の冷え込みが強くなりました。そんな中、中原市長さんがあいさつ運動にきてくださいました。

 「おはようございまーす!」「おはようございまーす!」

 市長さんのごあいさつに、子供たちは元気なあいさつを返してくれました。

 市長さんのおかげで、活力に満ちた一日のスタートを切ることができました。

 私(校長)も教員生活を長く送っており、移動してきた市町村は6つになります。その中でも、こんなにも学校によく顔を出してくださる市長さんははじめてです。市のトップにある方が、小学校の子供たちのことを気に掛け、あいさつ運動にきてくださることは、吉川市の美点の一つだと思います。

 中原市長さん、今日は本当にありがとうございました。そして、元気なあいさつを返してくれた北谷小の児童の皆さん、ありがとう!

ひらめき 北谷小 縁の下の力持ち

 学校用務員の山崎さんは、北谷小にとってなくてはならない存在です。

 教室のドアの開け閉めが困難になったら、すぐ直してくれます。校庭の遊具の修繕もすぐに請け負ってくれます。春から秋にかけて、校舎前が花いっぱいになるように、いつもプランターの花を育ててくれます。夏、運動場の雑草が伸びると、炎天下の中、刈払い機できれいに草を刈ってくれます。

 そんな山崎さんは今、学校中のトイレ清掃を行って、トイレをきれいにしてくれています。便器についた尿石を、時間をかけてこすり落として、子供たちが使いやすいようにしてくれています。トイレの換気扇も、時間をかけて洗ってくれます。

 コロナが5類に移行してから、子供たちにもトイレ清掃には取り組ませています。トイレ掃除のやり方を決め、短時間でも掃除ができるようにしています。しかし、清掃の時間は毎日10分程度しかとれません。また、教職員も各清掃場所を巡回するので、トイレだけに張り付いていることもなかなかできません。

 世界的にみると、学校の児童生徒が掃除をしているのは少数派のようです。アメリカやイギリスなどの国では守衛や掃除専門のスタッフが行っています。しかし私は、学校の掃除は子供たち自身がやることが望ましいと考えます。自分たちで使う場所は、自分たちの手できれいにする。これは日本人のもつ美徳の一つだと思います。

 ただ、学校は年々忙しくなっており、掃除に十分時間を掛けられなくなってきていることも事実です。だからこそ、山崎さんのような方が教職員や子供たちだけでは手の届かないところをやってくれることを本当にありがたく感じます。そして子供たちには、山崎さんがきれいにしてくれたトイレを、そのままきれいに使うよう指導したいと思います。

 「縁の下の力持ち」。山崎さんのためにあるような言葉です。

 

キラキラ 表彰朝会を行いました

 インフルエンザの波が広がってきています。一方で表彰朝会は、それぞれの作品展や発表会で素晴らしい成績を収めた児童の功績を全校で称賛する貴重な機会となります。体育館の窓を開け、換気に配慮しながら行いました。

 壇上で表彰を受ける児童は、姿勢もとてもしっかりしていました。練習もなく、本番で堂々とした態度をとることができました。こうした点も、立派だと思います。

  そして、全校児童も、表彰状をもらった子たちに、大きな拍手を送ってくれました。

 最後に、賞状をもらった皆さん、おめでとうございます。これからもその力を様々な分野で発揮できるよう、何事にも全力で取り組む姿勢を大切にしてください。

 表彰状をもらった子は、本当によく努力したと思います。賞状は、その栄誉を称える大切なものです。

 でも、作品展や発表会は賞状をもらうために行うものではありません。その作品展の意義や価値を理解し、練習の成果を余すことなく生かして、全力で取り組むことが大切です。結果は、あとからついてくるものです。

 誰ひとり、「どーせ自分は賞状はもらえないから、関係ない。がんばっても、意味がない。」と思ってほしくありません。子供たちは誰もが必ず素晴らしい才能を秘めています。それは宝石の原石のようなもので、磨かなければうずもれたまま、輝くことはありません。何事にも虚心坦懐に一生懸命取り組む。それこそが、宝石を磨き上げるたった一つの方法です。

 その子供の隠された才能を見逃さず、本人も自覚していなかった力に気付かせるのは私たち大人の役割です。子供たちの努力を見守り、才能を見逃さない。これからも力を入れていきたいことの一つです。

曇り とても寒かったけれど、体育がんばっています!

 今日は寒かったです!凍えるほどの寒さでした。

 でも、体育は運動場で行います。1年生がなわとびをがんばっていました。

 写真を撮ってると、「校長先生、みてみてー」と一生懸命縄を跳んで、みせてくれます。寒い中、跳び方もちょっとぎこちなかったりします。それでも、跳んでいるときの笑顔と真剣な表情は、温かく、そして美しくみえました。

 2年生は、体を動かすために、手つなぎ鬼に挑戦。さあ、はじめるよー。

 全力で走り回る2年生。いやあ、元気そのもの!頼もしいったら。

 こちらは6年生の体育館でのバスケットボールの授業です。楽しそうに練習と試合に打ち込んでいました。

 体を動かすことで、体力や免疫機能は向上します。どんどん運動して、体温を挙げることで、風邪や感染症にかかりにくい体になります。それが本来の人間の体がもつ機能です。

 校内でも、インフルエンザ流行の兆しがみえてきました。うがい・手洗いの奨励、換気や湿度の維持など感染症対策は行います。でも、一番大切なのは子供たちの免疫機能そのものを高めることです。

 考えるに、昔子供たちが野っぱらを転げまわって、毎日泥だらけになって遊んでいたころ、子供たちの免疫機能は今よりずっと高かったはずです。今はそうした遊びは望めません。だからこそ、学校での体育や外遊びが重要だと考えます。

 一方、ご家庭でのご支援も欠かせません。三度のバランスのよい食事、十分な睡眠(これ大事です)、手洗いの励行。(アルコール消毒は補助的な手段です。有効なのは、やはり石鹸での手洗いです。)冬休みまであとわずか、子供たちが笑顔で学校に通えるようご理解とご協力をお願いします。

 

笑う 3年生消防自動車見学

 日中、よく晴れていましたが風が冷たかった~。3年生が消防自動車見学を行いました。昨年に引き続き、ご多用にもかかわらず吉川消防署南分署の方がお越しくださいました。

 「今日は、吉川消防署南分署の方が来てくださいました。ごあいさつをしましょう。」

「宜しくお願いします!」

 「こちらは大型の消防自動車です。中には、水が入ってます。」「あ、火を消すためだ!」「そうですね。何リットルぐらい水が入ると思いますか?」「うーん、10リットル?」「(笑)それじゃあ消せないですね。1500リットル入ります。」「えー?!」「いい反応をありがとう!」

「こちらは小型の消防自動車で、水は入っていません。」「えー?!」「その代わり、ボディが小さいので小回りが利くんです。狭い道にも、入っていけます。」「あーそうか!大きいと狭い道に入れない!」

 子供たちは興味津々で説明を聞いていました。

 一方図書室では、消防服体験を行いました。「消防服は、4~500℃の温度に耐えられます。でもそれは一瞬で、あまりに火力が強いようだと、私たちの命が危ないから、離れての消火になります。」

 小さな消防士さん、誕生です!

 「さあ、いろいろわかりましたね。では皆さんに聞きます。将来、消防士になりたい人!」2~3人の子供が手を挙げました。「これだけ?!じゃあ、将来ユーチューバーになりたい人!」「はーい!!」

「やっぱりそうかー!(悲)」

 「これが救急車の中です。ぼくは救急救命士の資格をもっています。もし、患者さんを運んでいるときに心臓がとまったときに備えて、AEDや、アドレナリン注射を置いているんですよ。これが本物です。」「えー!」

 その時、救命士さんの携帯電話にコールが入りました。「すみません、出動がかかりました。」子供たちが見送る中、救急車は現場に急行していきました。「いってらっしゃーい。」「がんばってくださーい。」そのあとの説明は、残った消防自動車の消防士さんがしてくださいました。

 「お忙しい中、ありがとうございました!」「さよーならー!」

 本物の救急車と消防自動車を間近で見た子も多く、また最前線で働く方のお話は真に迫ったものばかりで、子供たちも夢中になってお話を聞いていました。

 将来なりたい職業の人気ナンバーワンがユーチューバー、というのも時代の流れだと思います。かつて花形だったプロ野球選手、パイロット、声優さん、お花屋さんやケーキ屋さん等は、地上波テレビ等で盛んに取り上げられる花形職業ばかりです。子供たちがその活躍を目にする機会も多かったのでしょう。でも今は、子供たちが最も多く目にするメディアはYouTube等のSNSです。人気ユーチューバーにあこがれる子が多くなるのも、自然なことでしょう。

 今日、最後に消防士さんにこんな質問をしてみました。「消防士さんとして、一番大変だったことと一番うれしかったことは何ですか?」すると、こんなお話をしてくださいました。

 「一番つらかったのは、交通事故にあった15歳の少年の命が、目の前で消えていくときでした。彼のもっていたスマートフォンからは、彼女らしい女性の呼びかけの声がずっと続いていました。精神的に本当につらかった。うれしかったのは、ある職場で仕事中に心臓の急変で倒れた方が、無事職場に復帰された、といううれしいお話を聞いた時です。」

 ああ、この方は本当に人の命を救いたいという純粋な動機一つで、このお仕事を選ばれたのだろうな、と感銘を受けました。

 世の中には、メディアに盛んに取り上げられ、まぶしいスポットライトを受けるきらびやかな職業がたくさんあります。でも、そうしたスポットライトが一切当たらずとも、人の命を救うため、社会のインフラ基盤を整備するため、政治・経済を潤滑に行うため、昼夜を問わず働く大勢の方がいらっしゃいます。そうした尊いお仕事が、私たちの安全な暮らしを支えてくださるのです。そうしたたくさんの仕事のすばらしさを伝え、将来の「なりたい自分」を広げることが社会科の重要な役目だと考えます。

 今日は、人の命を救う消防という素晴らしいお仕事を子供たちに伝えることができました。吉川消防署南分署の皆様、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

注意 校内巡視して感じることあれこれ

 昨日に引き続き、今日は4年生・5年生が書きぞめ競書会に臨みました。しーんと静まり返った体育館。画仙紙と真剣に向かい合う子供たちの姿がみられました。みんな、とてもよくがんばっていました。

 授業を行っているクラスをみると、学力向上支援員の先生が子供たちの個別指導を丁寧に行ってくださっていました。本当に、ありがたいです。授業は担任が行うのが基本ですが、子供たちの実態にきめ細やかに応じるためには、補助的な役割を果たしてくださる先生の存在がとてもありがたいものです。教育は、人が織りなす営み。どんなにICTが進化しても、これは変わらないと感じます。

 担任の先生の発問に、元気に挙手する子供たち。子供たちはみな、「学習内容をわかりたい」と願っています。ICTは支援の手立ての一つですが、内容がわからなくなって、パニックに陥った子供をなだめ励ますことは、機械にはできません。教育に携わる人材の確保は、未来を担う子供たちにとって何よりも大切です。

 今、日本の各地で教員不足が深刻です。未だその解決のめどは立っていないように感じます。子供中心の社会、教育立国を標ぼうするのなら、公教育にさらに十分な投資をしてほしいと願うのは私たち現場だけではないと思います。