学校ブログ

2016年6月の記事一覧

34日/69日が過ぎました。

  
●慣れ-習熟・熟練する
  ある老人ホ-ムで働いているAさんの仕事に対する姿勢。
 「彼女は、老人のおむつをたたむときおむつの縫い目が直に肌にあたらないようなたたみ方をする。そのことをAさんは「おむつたたみなんていずれ機械でするようになるでしょうけれど、こうして縫い目があたらないように工夫してたたむところに人間がこの仕事をしている意味があると思っているんですよ。」とほほえみながら話された。固い縫い目があたってはさぞ痛かろう、気持ちわるかろうと思えて、そんな思いを老人たちにさせたくないという気持ちを発露としてそういうたたみ方をしている。Aさんの働き方の豊かさはそこにあると思います。」

●狎れ-あなどる・親しさが過ぎて礼を欠く
 ある書道の先生の話。
 「習字がうまくならない人に共通するのは、文字に”狎れる”ということです。書というのは絵画に比べると、黒と白だけの素人目には単調なものです。しかも、手本を前にひたすら練習を繰り返すという、創作とは無縁に見える世界です。時をあなどって練習する人は、たとえ何百枚、何千枚練習しても、乱雑な時を書きなぐるだけで、少しも上達しません。これに対して、真剣に練習に励む人は、一点、一画をゆるがせにしません。ことに中国や日本の一流の古典を手本にして練習すると、一枚一枚が発見の連続であり、 驚異の連続なのです。そして、習えば習うほど、いよいよ古典の素晴らしさがわかってきて、書の奥深さ、何ともいえない楽しさ、そして、畏れがこみあげてきます。

●馴れ-たびたび経験して普通の事になる。何とも思わなくなる。
  例えば、ある授業で忘れ物をしてしまい、まずいと思い、隣のクラスの人に借りにいく。そして、授業中、次回忘れ物をしないようにと決心したのだが、またもや・・・・
 初めは、まずいという意識が頭の中に働いているが、それが徐々にマヒしてきて、最終的には借りるのが当たり前で、忘れてしまったら借りればいいやとなって忘れ物をしてまずい!という事が何とも思わなくなる。
 
 人生には3つの「なれ」があります。どの「なれ」かによって、人生は退屈にもなれば、味わい深いもの になり、時には大けがをしたりもします。1学期69日の34日が過ぎました。
 初心忘るべからず。生活・授業・部活動・係・委員会などなど取り組む姿勢はどうですか。