学校ブログ

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埼玉県学力・学習状況調査を実施しました

 昨日よりもよいお天気になり、とてもさわやかです。一年間で最も心地よい季節のうちの一つですね。

4,5,6年生が埼玉県学力・学習状況調査を行いました。国語・算数・質問紙調査となります。どの学年・学級の教室でも、子供たちは集中して問題に取り組んでいました。

 結果は夏ごろ戻る予定で、それを受け各学年の課題を正確に把握し、学習指導の改善に生かしていきたいと思います。高学年のみんな、よくがんばりました。みんなの努力を大切に扱っていきます。

 話変わって、1年生が何やら外できゃあきゃあとにぎやかだったのでみてみると、鉢に朝顔の種を植えていました。ビニール袋の土がこぼれないように鉢に注ぎ、指で穴をあけ、種を植えます。子供たちは先生のお話をよく聞き、夢中で作業をしていました。よくがんばりました!

 みんなが一生懸命まいた朝顔の種、元気に育つといいですね。これからも、大切に育てていきましょう!

連休明け 運動会練習を進めていきます

 あっという間の五連休でした。途中、事件や事故等について報告がありませんでした。保護者の皆様には、お子さんの安全指導にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございました。

 連休明け、学校は5月20日(土)の運動会に向けて本格的なスタートを切ります。今日も、高学年児童が体育館で練習を進めていました。休み明けにもかかわらず、息のあった動きは見事だったと思います。

 本日5月8日(月)から、新型コロナが5類になり、これまでの教育活動に係る制限がさらに緩和されました。これまで具体的な場面や制限事項が設けられていたことに対し、5月8日からは「近距離・対面・大声での発声や会話を控えること」「児童生徒の間に触れ合わない程度の身体的距離を確保すること」となりました。体育館や音楽室で歌うときのマスク着用も不要となります。学校生活をよりコロナ禍前に近付けることができるようになりました。

 また、これからの季節は熱中症対策にも十分気を付ける必要があります。そのためにも、運動時にマスクを外すことを推奨していきたいと思います。もちろん、無理強いはしないことが前提ですが、子供たちは感覚的に外すことを怖がっている節もあります。熱中症予防が大切だということをしっかり伝えていきたいと思います。

 連休が終わり、生活のリズムを取り戻すことに苦労している子供たちもいると思います。大切なことは、決まった時刻に就寝・起床する整った生活習慣です。引き続き、ご家庭でご配意くださるようお願いいたします。

2年生が立派なお兄さんお姉さんになりました

 いよいよ明日から五連休です。子供たちにとっては楽しみな日々ですが、外出の機会も多くなると思います。本日、ご家庭に連休中気を付けていただきたいことをメッセージで配信いたしました。5月8日からの感染症対策の変更と合わせて、ご理解とご協力をいただければと思います。

 1,2時間目、低学年の児童が学校探検を行いました。今日も朝からあわただしく、それぞれの様子をとらえることができませんでした。その分、校長室に来た子供たちの様子をみていました。

 今日の学習内容は、2年生が1年生を連れて、校内を案内するというものでした。すると、どうでしょう。2年生がとてもしっかりした態度で1年生をリードしていたのです。「こっちにいくんだよ!」「ちゃんと失礼します、をいって!」

 いやはや、驚きました。正直にいうと、つい先日まで2年生はまだまだ幼く見えていました。でも今日は、見違えるように立派に見えたのです。お兄さんお姉さんぶりを発揮して、確かな成長を見せてくれました。

 「責任ある立場は人を育てる」といいます。今日は1年生に校内を案内する、という使命感が2年生を成長させたのだと思います。新型コロナの感染症対策が変更となり、以前の学校の教育活動に戻すことができるようになりました。こうした温かい異学年での触れ合いを通して、子供たちの豊かな心や責任感を育てていきたいと思います。

5月全校朝会を行いました

 いよいよ明後日から五連休。連休明けをスムーズにするためにもこの2日間はしっかりと学校教育活動を行いたいと思います。今日は、5月の全校朝会を行いました。先日の離任式に続き、体育館での実施です。

 体育館に並んだ子供たちは、誰一人おしゃべりをせず、静かに座って待つことができました。特に、5,6年生の姿勢が素晴らしく全校児童のお手本にふさわしいものでした。

 話した内容は「ありがとう」という言葉がもつ力についてです。「1年生を迎える会」、「離任式」はどちらも心に残る素晴らしい行事になりました。それは、子供たちの「ありがとう」の気持ちに満ち溢れていたからです。

 「1年生を迎える会」では、2~6年生が1年生に「入学式て来てくれてありがとう」の気持ちを込めた出し物を披露しました。1年生は拍手喝采で喜び、「お兄さんお姉さんありがとう!」の気持ちを表していました。

「離任式」では、お世話になった先生方に、手紙や離任式の歌で、感謝の気持ちを表すことができました。

 二つの行事での子供たちのがんばりをねぎらい、次のような話をしました。

 「運動会でも、ありがとうの気持ちをもってください。」

 運動会は、紅白に分かれて優勝を目指して力を競い合う行事です。そこでなぜ「ありがとう」の気持ちをもつことが大切なのでしょう。

 運動会の競技は、他の児童と一緒に走ることで成り立ちます。だから順位にかかわらず、「全力で一緒に走ってくれてありがとう」という感謝の気持ちをもつことが大切です。また、指導してくださった先生方、会場で声援を送ってくださった保護者の皆様、多くの方に感謝の気持ちを表すことで、運動会が価値ある行事になると思います。

 全力を出して運動会に臨む。そして、勝っても負けても、全力で戦ってくれた相手に感謝する。この気持ちをもつことで、運動会が子供たちを成長させる素晴らしい行事になる。今日は、このことを講話で伝えました。子供たちはとてもしっかりした態度で聴くことができました。

 その後、今月の生活目標についても指導を行いました。しっかり聴くことができました。

 このような行事で、体育館に一堂に集まり、場の雰囲気を大切にして、よい姿勢で話を聞く。こうした経験は、子供たちの礼節を守る姿勢を育てていきます。

 コロナ禍におけるオンライン朝会も効果的な取り組みでしたが、やはり全校が一堂に集まる機会はとても大切だと思います。

 

令和5年度 離任式 感動的だった子供たちの歌声

 今年のGWは、過去に例がないほど暑くなりそうです。今日も、初夏を思わせる陽気になりました。

5校時、離任式を行いました。北谷小を去られた懐かしい先生方がお越しになりました。

 感心したのは、子供たちの姿勢です。体育館に入り、静かに姿勢よく待つことができました。先生方が入場すると、一斉に拍手を送ってくれました。

 涙をぐっと堪えながら、代表児童の作文を読んでくれた子供たち。先生方一人一人の話を受け、拍手をしたり笑ったり表情豊かに話に聞き入った子供たち。

 そして全校で歌った「離任式の歌」。心を込めて歌った歌声が、私たち職員の胸を打ちました。じーんと、胸が熱くなる感動を味わいました。

「・・・♪本気でしかってくれた 本気でだきしめてくれた ぼくのことをいつでも わかってくれた先生

 さよならなんていやだよ おわかれなんてしないよ これからもずっと先生は ぼくの先生だよ♪・・・。」

 短い練習時間にもかかわらず、先生方のために心を込めて歌った子供たち。先生方への最高のプレゼントになったと思います。

 出会いがあれば、別れがあります。その一つ一つが、子供たちの胸に大切な何かを残し、成長へとつながっていきます。出会いに感謝する心、別れを惜しむ心。それは、子供たちの健やかな成長のために欠かせない、大切な宝物ではないでしょうか。

 体育館で歌を歌うことに、心配される向きもあるかと思います。でも、今日の離任式は、子供たちの温かい心を成長させる価値ある行事であり、その胸に感動を刻む大切な思い出になりました。私は、そう信じて疑いません。

 北谷小を去られた先生方の次の舞台でのご活躍を、心からお祈りいたします。

 

雨の日でも楽しいクラブ活動

 先週のお天気とはうってかわって、一日雨模様となりました。こんな日は、外遊びができないので子供たちも持て余し気味になります。

 そんなとき、今日は6時間目がクラブ活動でした。その様子をほんの少し、お伝えします。

 実験やキーボード練習、ゲームを楽しんだり。クロームブックで探したお気に入りの絵を模写したり、はじめて触れる楽器の練習に打ち込んだり、バスケや卓球を和気あいあいと行ったり。どのクラブも、とても楽しそうでした。個人的に、人生ゲームをものすごく久しぶりにみました(笑)。

 クラブ活動のよいところは、子供たちの自発的な活動が尊重されることです。まさに、憩いの時間でしょう。学校は将来立派に自立するための基礎的・基本的な資質・能力を身に付ける場所ではありますが、やっぱり、そうした楽しみの時間があることが大切だと思います。それは、大人も子供も同じです。

 ゆとり教育が学力低下を招くと強い批判を浴びた時期がありましたが、私はゆとり教育は価値ある営みだと考えます。子供たちを育てるのは試行錯誤と成功体験だからです。また、自発的な行動を尊重し、敢えて失敗から学ばせることも必要だと考えています。クラブ活動は、そうした経験ができる貴重な時間でもあります。子供たちが楽しめる時間を大切にしていきたいと思います。

 

 

50m走計測 順位じゃないよ 大切なのは一生懸命走りぬくこと 

 午前中は気持ちのよい青空が広がり過ごしやすかったのですが、午後からは曇り空が広がりました。明日はやはり、雨になりそうです。

 50m走の計測に取り組んでいる学級が多くなってきています。これから始まる新体力テストの基礎データや、運動会の準備のためです。走る前の子供たちは悲喜こもごも。それでいい。誰だって、最初から好成績を収める自信などもてないし、それがふつうだと思います。

 走り終わった子供たちは笑顔で「〇位だった!」と教えてくれます。「そうか、よくやった!すごいね!」というと、得意げな笑顔を返してくれます。中には、「おれ、だめなんだよなー。走っても、遅いんだもん。」という子もいます。そんな子には必ずこう返します。

「順位じゃないよ。全力で走りぬいた子はみんな立派だ。自分と誰かを比べることなんかない。頭をからっぽにして、全力で走れば、それでいい。」

 子供は一人一人が異なる才能や素質をもっています。筋力も、骨格も、運動能力も、生活習慣も異なります。よーいドン!で走って、速くゴールを駆け抜ける子は素晴らしい。走るのが得意ではないことを知っていて、それでも一生懸命ゴールまで走り抜ける子は、負けないぐらい素晴らしい。走る速さの順位という一つの物差しで、子供の価値を測ることはできないと思います。大切なのは、その過程を称賛し、努力をねぎらい、自信を育てることです。

 「子供は将来、厳しい競争社会に身を投じる。だから、小学校のうちから適度な競争を体験させ、負けない心を育てることが必要なんだ。」

 メディアに露出する、したり顔の論者がいう言葉の一つです。学力向上にも、体力向上にも、競争心が大切だと信じて疑わない。それはご自身が厳しい競争社会を生き抜いてきた自負と、豊富な人生経験が言わせるのかもしれません。

 でも私は、それよりも大切なことがあると思います。「たとえ足が遅くったって、それでいいんだ。最後まで一生懸命走りたい。自分ならそれができるんだ。」そう思える勇気、やればできるんだという自己効用感。それこそが、学校が育てたい子供の心です。子供を誰かと比べない。「あなたはあなた、素晴らしい存在。誰とも自分を比べる必要はない。何事にも自信をもって、ベストを尽くせば、それでいいよ!」

 そうした大人の言葉がけや接し方が、子供たちの自信と勇気を育てていくと思います。

 

 

運動会の足音 少しずつ

 今は、1年で一番さわやかな季節かもしれませんね。運動場で体育を行う子供たちも、心地よい風を感じていたように思いました。少しずつ、運動会の足音が近付いてきました。熱中症に気を付けながら、外での体育も行っていきたいと思います。

 また、本日は高学年および少人数学級の懇談会を行いました。お忙しいところご参加いただいた保護者の皆様、大変ありがとうございました。写真なしで、申し訳ございません。

 

123年生懇談会 ありがとうございました

 4月21日(金)、1,2,3年生の学級懇談会を行いました。多くの保護者の皆様にご来校いただきました。写真は子供たちの授業と異なり教室に入ることができないのでこのようなもので申し訳ございません。雰囲気を感じていただければと思います(笑)。

 年度はじめの子供たちの様子、各学年での連絡等をお聞きいただき、スムーズな学級経営にご協力をいただければと思います。お忙しい中のご参加を大変ありがとうございました。

図工室の机、ぴっかぴか

 図工室の机は、いつもキズキズのガタガタです。無理もありません。彫刻刀やのこぎりを使う際の土台となるからです。でも、版画の下絵や、水彩画を描くとき、表面がガタガタだと描く線までガタガタになってしまいます。でも、だからといってリニューアルは現実的ではありません。

 そこで、学校用務員の山崎さんが腕まくりをして、図工室の机をきれいにしてくれました。ありきたりの道具では不足がある、と知り合いの大工さんから電動カンナを借りてきて徹底的に表面を滑らかにしたあと、ニスを6回も重ね塗りをしてくれました。昨年の12月ごろから作業に入り、先日、ついに作業が終了しました。

 ご覧のとおり、机がぴっかぴかになりました。そのほか、壁の色もきれいに塗って、図工室が生まれ変わったようです。山崎さん、お疲れさまでした。

 この図工室で作品づくりに取り組める子供たち。作業が楽しくなりそうです。

1年生を迎える会を行いました

 4月20日(木)、1年生を迎える会を体育館で行いました。令和5年度から、学校の教育活動に係る制限が大幅に緩和され、体育館での全校行事も行えるようになりました。

 マスクの着脱は求めないことが基本となりますが、「県立学校版 新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン~令和5年度~」によれば、音楽の歌唱時は「児童同士の距離を確保する」と指示されています。体育館では十分な距離をとることが難しいため、歌を歌うときなどはマスクを着け、飛沫防止を心掛けました。

 素晴らしかったのは、各学年の出し物です。2年生の鍵盤ハーモニカ演奏、3年生の学校クイズ、4年生の給食大好き!を表現した劇、5年生の学校の楽しいことの紹介、6年生の北谷小の先生方の紹介。どれも、短い時間ながら発表時のチームワークが素晴らしく、「1年生に喜んでもらおう」という気持ちにあふれていました。

 1年生はもちろん大喜び。2年生から、朝顔の種をプレゼントしてもらいました。最後は高学年にリードされて花のアーチを退場し、会場は大きな拍手に包まれました。

 体育館での全校一体となった行事。なんと感動的だったのでしょう。2~6年生が歌う校歌や出し物を、1年生は満面の笑顔で見つめ、拍手喝さいを贈っていました。きっと、1年生にとってすてきな思い出の1ページになったことでしょう。そして来年は「去年、楽しかったから、今度は自分たちが1年生を喜ばせてあげよう。」と思い、高学年の子供たちの心を受け継いでくれることでしょう。

「行事は人を育てる」。まさにそのとおりだと思います。こうした心温まるイベントを通して、子供たちの豊かな心やコミュニケーション能力、誰とも仲良くなれる力をはぐくんでいきたいと思います。

 

4月19日(水)授業風景

 初夏を思わせる暑い一日になりました。校内のあちらこちらでみられた風景をお伝えします。

 2年生が、明日20日(木)の「1年生を迎える会」のリハーサルを熱心に行っていました。去年は迎えられる立場だった1年生、いよいよ、一学年上のお兄さんお姉さんとして新一年生を歓待します。がんばりを期待します!

 4年生の習字の授業で、道具の扱いなどを子供たちがしっかり聞いていました。「墨汁をこぼさないようにね!一度こぼしたら、大変なことになります!」いや、まったくその通り。習字を指導したことのある教師なら、激しく同意です(笑)。

 外国語の授業も始まっています。楽しみながら学んでいく英語は、子供たちにとっても待ち遠しい授業の一つです。

 3年生が運動場(校庭)で、楽しく春探しをしていました。たくさんの生き物やきれいに咲いた花をみかけて、観察カードに丁寧に模写していました。はじめての理科、みんな生き生きと学習していました。

 保護者の皆様が、子供たちの体調管理や学習道具の準備をご協力くださったおかげで、各学年とも順調な滑り出しができていると感じます。明日もがんばります!

6年生 全国学力学習状況調査

 昨日より、ぐっと気温が低くなりました。急激な気温の変化によって、体調を崩しがちなお子さんもいることと思います。新学期の疲れも、たまりやすくなります。夜は早めの就寝を心がけるようお願い申し上げます。

 6年生が、全国学力・学習状況調査を行いました。国語・算数・質問用紙の三つです。御覧のように、みな一生懸命取り組んでいました。大変だったと思います。

 かつて「PISAショック」と呼ばれた社会事案がありました。2003年のPISA(国際学力調査)で日本の順位が急落し、2002年に導入された「ゆとり教育」がやり玉に挙がった件です。そもそも2002年にゆとり教育が導入されたのなら、翌年2003年にPISAを受けた子供たちは「非ゆとり教育」の世代だったはずで、ゆとり教育を非難するのは適切とはいえません。そんな冷静な分析は、ほとんど俎上に上がらなかったと記憶しています。

 そもそも、国際学力調査を「国際学力オリンピック」のようにとらえることが過ちです。学力とは、「その国がうまく運営されている指標」の一つです。社会福祉や子育て政策、教育政策が充実している国は学力が高いのです。それが低いということは、国家の運営に課題がある証拠で、国際学力調査は、それを明らかにすることを狙いとしています。それなのに、国の順位の上下動に一喜一憂して、学校での学習内容を増加させるなど、付け焼刃の対策をとることは決してプラスになりません。現代では、そうした社会認識がだいぶ広がってきたように感じます。

 大切なことは、「どれほどの学力を保持すれば、子供たちや社会にとってプラスとなり、その目標を達成するためにはどのような課題があり、効果的に解決するためにはどのような方策が最適か」を冷静に考え、社会全体で共有することだと思います。そのことは、個人にも当てはまるのではないでしょうか。

 子供たちが目標に届かない点数をとってきたら、叱るのではなく、「そうか、がんばったけど届かなかったね。いや、大丈夫。ここが課題だと思うよ。もう一回、復習してみよう。大丈夫、反復練習すれば必ずできるよ。」と、一緒に教科書を開いてみる。そのような冷静な対応が、とても大切だと思います。

 ペーパーテストの点数など、目に見える学力=「認知能力」は子供たちの学力の一部にすぎません。やる気、粘り強さ、協調性、相手を思いやる心、美しいものに感動する豊かな心。そうした数値化できない「非認知能力」こそとても大事で、伸ばすことの重要性がいっそう高まってきています。

 目に見える学力、目に見えない学力。その両方を大切なものとしてとらえ、社会全体で育てていくことが大事だと思います。そのために、私たち教職員は努力してまいります。

それぞれのスタート がんばる子供たち

 先週月曜日に新学期がスタートして、2週目に入りました。各学級では順調に学習指導のスタートを行っています。

 音楽は、換気と適切な距離がとれれば合唱・合奏練習ができるようになりました。まだ、楽譜読みなどの基本を行っていますがみな集中して取り組んでいました。

 高学年では、実験が多くなるので理科室の正しい使い方を学ばせる必要があります。先生のいうことをしっかり聞いて、これからの学習準備に努めていました。

 習字では、机や教室を汚さない工夫が必要です。今日は新聞紙でカバーづくり。これがあれば、掃除の手間がかかりません。本当に基礎・基本の部分ですが、とても大切です。

 実際には思ったようにスムーズにはいかないものです。それでも、何事も最初が肝心。子供たちも、教職員も、一生懸命やっている北谷小学校です。

少しずつ軌道に乗ってきた新学期

 新学期、特に新年度のスタートは、学校は大変な忙しさになります。学級開き、係活動、委員会、クラブなどのスタート、校内行事の準備。子供たちも新しい教室、新しい環境に慣れるまでは一定の時間がかかります。

 それを支える先生方も本当に忙しく、毎日準備で遅くまで残っている職員がほとんどです。決して望ましいことではないのですが、様々な準備が一気に集中する新学期においては、仕方ないことともいえます。時間の経過とともに、徐々に軌道に乗せていくしかありません。また、忙しい中やっていることですので、ミスが出ることもあります。なるべくご迷惑をおかけしないように気を付けております。どうかご理解くださるようお願いします。

 それでも、ご覧の写真のように、徐々に授業も学級経営も軌道に乗ってきました。今日は金曜日、明日から週末です。子供たちも教職員も、やっと一息つける、というところでしょうか。

 週末、ゆっくり過ごして鋭気を養い、また来週に備えていただければと思います。あわただしい4月。ようやく、折り返し地点です。

一年生はじめての給食

 風が強い一日になりました。黄砂も飛ぶとのことで、心配です。お子さんは大丈夫だったでしょうか。

 一年生は、今日はじめて給食を食べました。まだ、「補食」と呼ばれる簡易給食なので、メニューはパンと牛乳だけです。

 担任の先生が、「パンはのどにつっかえないように、指でちぎりながら食べましょう。では、いただきますをしましょう。」「いただきまーす!」

 もちろんパンは、何も入っていない給食パンです。牛乳も、いつもの牛乳です。でも、なんと子供たちはなんとおいしそうにパンをほおばったことか。「おいしい!」という声がたくさん飛び、教室に笑顔があふれました。

 あんなにおいしそうに食べてもらえたら、きっと製パン業者の方も喜んでくださることでしょう。

新学期から、黙食も必要なくなったので、食べながらの会話も楽しめます(大声は出せませんが)。毎日楽しく、給食を食べましょう。明日の給食も、楽しみですね!

令和5年度 第一学期始業式

 令和5年度がスタートしました。登校指導をしていると、朝子供たちが元気な挨拶をしてくれたことをとてもうれしく思いました。

 始業式は、オンラインで行いました。4月から、体育館を使っての全校行事ができるようになったので体育館で行いたかったのですが、前日まで統一地方選の影響で体育館を使えなかったため、今回はオンラインで実施しました。

 転出された先生方、新しい先生方、そして担任の先生を発表しました。発表のたび、教室から歓声が起きることが伝わりました。

 代表の6年生児童も、新年度に挑む決意を力強く発表してくれて素晴らしかったです。

 校長講話では、マスクについての方針を伝えました。4月からはマスクを外すことが基本となります。抵抗感がある子供たちも少なくないと思うので、まず教師が外して、「大丈夫だよ」と安心感を与えたいと思います。

 また、1年間を通じて生活のきまりをしっかり守っていこう、と呼びかけました。具体的には①授業が始まる2分前に着席して待つ ②心を込めて、黙って掃除をする ③気持ちのよい挨拶や返事をする の三つです。生活目標のお話でも、挨拶をしっかりしていこう、とお話ししました。

 「時を守り、場を清め、礼を正す」とは、哲学者であり教育者である森信三先生(明治29年9月23日~平成4年11月21日)の教えの一つである「職場再建の三原則」です。これはこのまま、学校教育にも当てはまると思います。時間を守ることは、社会の基本です。協力して学校をきれいにすることで、美しい心が育ちます。気持ちのよい挨拶をすることは、仲間や味方を増やすコミュニケーションの第一歩となります。こうした共通理解を、子供たちに伝えていきたいと思います。

 令和5年度も、子供たちが明るく楽しく学べる学校づくりを保護者、地域の皆様とともに進めてまいります。ご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

令和4年度 修了式

 花曇りの一日になりました。でも、北谷小の桜は満開です。

 令和4年度の最終日となりました。この教室、担任の先生、この仲間たちと過ごす最後の日となります。オンラインで修了式を行いました。

 子どもたちの1年間の努力を労い、次年度また大きな夢をもって、小さな目標を達成していくことの大切さを伝えました。

代表の1年生も、家でしっかり練習してきた成果を発揮して、立派に作文を読み上げてくれました。

 修了式のあと、各学級では児童に通知表を渡し、3学期の成長を称賛しました。黒板をみると、担任からのメッセージが。前日、心を込めて描いたものです。子どもたちもこれをみて、うれしかったことでしょう。可能な範囲で、掲載します。

 どの黒板も、1年間の思い出や子どもたちへの労い、感謝の心がいっぱいにあふれていました。担任からの精いっぱいのメッセージ、子どもたちに伝わったと思います。

 担任や仲間、教室との最後の別れを済ませ、子どもたちは笑顔で帰宅の途に着きました。

 一年間、子どもたちが様々な教育活動においてよくがんばり、大きな成長を遂げたのは保護者・地域の皆様のご支援のおかげと、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 次年度も北谷小学校をよろしくお願いいたします。

6年生中学校出前説明会と6年生を送る会

 いよいよ、卒業式まであと2日となりました。今日も、卒業関係の行事を2つ行いました。3校時、南中学校の福嶋校長先生と、3年生担任の先生に来ていただき、「出前授業」を行いました。中学校進学に関する不安を解消するためのものです。中学校のことを説明したあとは、子どもたちの質問を受け付けてくださいました。

 子どもたちからは部活や校則にかかわる質問が多かったとのこと。卒業前に、進学に関する不安を解消することは中一プロブレムの解決に大いに役立ちます。南中の先生方、ありがとうございました。

 5時間目は、「6年生を送る会」を行いました。コロナ対策で一同に集まることはできないので、6年生が校内を練り歩く形式になりました。スタート地点となった音楽室には、在校生が心を込めてつくった掲示物が飾ってありました。貼られたイラストの一つ一つが、心を込めて描いてありました。

 各学級は、6年生が廊下を通るときに感謝の気持ちを表そうと、それぞれが一生懸命準備をしていました。

 その中を通って行った担任の先生と6年生たち。きっと、うれしかったことでしょう。

 6年生代表児童も、とてもしっかりしたお礼の言葉を述べてくれました。立派な態度でした。

 6年生はこれまで、通学班やかがやきタイム、委員会やクラブで下学年の面倒をよくみてくれました。全校児童が感謝の気持ちを込めて開いてくれたこの「送る会」。きっと、6年生の思い出の1ページになったと思います。

 一生懸命準備してくれた1年生から5年生のみんな、どうもありがとう!

 

PTA美化活動 ご参加いただいた皆様 大変ありがとうございました

 ここのところ、「学校ブログ」の更新が滞っていて申し訳ございません。昨日3月15日(水)の出来事になります。

午後3時より、PTAの皆様にお集まりいただき、「PTA美化活動」を行っていただきました。もうすぐ卒業式・修了式。次の学年に教室を渡すために、子どもたちも掃除の時間等に教室をきれいにしているのですが、それには時間が足りないこともあります。

 そこで、PTAの皆様のご協力をいただき、教室内外の美化活動を行っていただきました。

 正味一時間、手分けをして各教室やベランダ、流しなどをきれいにしていただきました。大変ありがたかったです。

「立つ鳥跡を濁さず」。日本人の美しい伝統的価値観です。PTAの皆様にお手伝いいただいたことで、その意味を子どもたちにしっかりと伝えることができると思います。ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。

調理実習 みんなでつくったご飯とお味噌汁は最高!

 3学期になり、コロナ感染防止による教育活動の制限が大幅に緩和されたため、音楽の合奏や合唱、そして家庭科の調理実習もできるようになりました。

 5年生が家庭科で、ご飯とお味噌汁づくりに取り組みました。調理実習の進め方と注意事項を聞いて、さあ実習スタート。最初はおっかなびっくりで包丁を握っていた子も、次第に真剣な目つきに。作業にどんどん熱が入っていきました。

 お味噌汁の具は大根とねぎと油揚げ。いろいろな包丁の切り方を試すためです。だしは、煮干し!教科書のとおり、頭とはらわたを取り除きます。男子はしきりと「煮干しの頭食べたーい。」いやいや、だめです。そこを乗り除くと、だしの苦みがなくなるからね(笑)

 苦心して調理実習が終了。ちょっぴりご飯におこげができた班もあったけれど、みんな上手に炊き上がりました。お味噌汁の出来栄えもばっちり!さあ、試食です。「いただきまーす!」

 「おいしい!」「おこげ最高!」「味噌汁のだしの味がうちと違う!」「だしが効いてて、おいしい!」

「もっと食べたーい!」「さいこー!」

 給食後の5,6時間目の実習できたが、みんな、自分たちがつくったご飯とお味噌汁の出来栄えに大満足。ご覧のとおり、家庭科室に笑顔があふれました。

 

 コロナの影響で、3年間も思ったように活動ができなかった子どもたち。ようやく、雪解けの季節となり、学校に日常が戻ってきました。ふだん、食が細い子も、大喜びで自分たちでつくったご飯と味噌汁をほおばったとか。この感動って、子どもたちの成長にとっても大切だと思います。

 今日の調理実習は、子どもたちの小学校の楽しい思い出の1ページになることでしょう。皆さん、がんばりましたね!

 

初任者指導員 新井先生 ありがとうございました

 年度末です!いつもなら授業中、各教室を見回ったり、業間・昼休みに運動場で子どもの様子を見ながら縄跳びや鉄棒を教えたりしていたのですが、ここのところ大量の年度末業務が押し寄せてきて、朝から机に座りっぱなしです。昨日も突発的な業務がいくつも入って、ホームページも更新できませんでした・・・。申し訳ございません。

 昨日のことになります。本校の初任者の先生を支えてくださった初任者指導員の新井先生が、3月9日最終日となりました。

 新井先生は優しく、時には厳しく初任者の先生をご指導いただき、教室でいつも支援してくださいました。初任者の先生方が、精一杯がんばって1年間乗り越えられるのも、新井先生のご尽力のおかげです。ささやかながら、職員室でお別れセレモニーを行った時の様子です。

 新井先生、一年間本当にありがとうございました。ぜひまた、北谷小に遊びにいらしてください。

バトンクラブ昼休みオンステージ!

 2月10日は雪が降り、凍えるような寒さだったのに、その一か月後の今日は5月を思わせるような陽気になりました。本当に、季節の移り変わりは早いものです。

 昼休み、バトンクラブが発表を行いました。昨年はコロナで実施を見送っていたのですが、子どもたちにとって練習の成果を発表する場を設けることはとても大切です。今日3月8日、満を持して昼休みに運動場で発表を行いました。大勢のギャラリーが集まる中、バトンクラブ・オン・ステージが華々しく開催されました。

 最初は表情が少し硬かった子どもたちも、観客の声援や拍手を受け、次第に演技が熱を帯びてきました。演目が終わると、大きな拍手が送られ、満足感からか笑顔もたくさん溢れました。練習の成果を存分に発揮できたこと、そのおかげで堂々とした楽しい発表ができたこと、素晴らしかったと思います。バトンクラブのみなさん、本当に素晴らしい発表でした。

 来週の3月13日から、政府の基本対処方針によりマスクの着脱は個人の判断となります。でも、学校は文部科学省、県・市教育委員会の指導により3月31日までマスク着用を基本とします。しかし、教育活動に係る制限はすでに大部分が解除されています。子どもたちの学校生活がコロナ前に戻る日も近いと感じます。

 3年間にわたり、学校生活で様々な制限を受けてきた子どもたち。でも、雪解けの日ももうすぐです。今日のバトンクラブの華やかな発表は、そのことを予感させる北谷小にとって、価値あるイベントになりました。

アニメ映画「めぐみ」を観て みなさん一人一人が「めぐみさん」です

 日中ぐんぐん気温が上がり、子どもたちの声ははや「暑い!」になりました。つい一か月前に雪が降ったことが嘘のようです。

 4年生で、北朝鮮拉致問題について道徳で学習しました。主題は「家族の絆」です。「みなさんにとって、家族とは何ですか?」という担任の問いかけから始まりました。「大切なもの」「なくてはならないもの」という子どもたちの発言を受け、「今日は、『めぐみ』を観てみましょう。」と、教室で動画を上演しました。

 映し出されたアニメーションの中では、めぐみさんをいとおしみ大切に育てる横田夫妻の姿と、中学校1年生で、突如拉致され、家族と引き離されためぐみさんの悲壮な姿と、愛する娘を奪われたことに絶望しながらも、決して諦めることなく拉致問題の解決を叫び続ける横田さんご夫妻のお姿が描かれていました。

 それから46年もの月日が流れました。2020年、無念な思いを残して横田 滋さんは亡くなられました。早紀江さんはなお、拉致問題の解決を願い活動を続けておられます。

 動画を見終わったあと、子どもたちに家族の結び付きについて意見や感想を聞いてみました。

「家族がいることは、当たり前ではないことがわかりました。」

「家族はいつ失われるかもわからないのだから、家族を大切にしたいと思います。」

「めぐみさんのように、自分がいるだけで家族が幸せを感じるなら、うれしいです。」

「お母さんの誕生日が近いから、お祝いをしてあげたい。」

 どれも、素晴らしい意見でした。早紀江さんは、常々語っておられる言葉があります。

「私たちは、北朝鮮で暮らす人々を憎んでなどいません。ただただ、娘に再会したい。それだけなのです。」

 感想に、北朝鮮について書く子は一人もいませんでした。ただ、家族にとって自分自身が大切な存在であることを思い、改めて家族との絆に思いを馳せていました。最後に、子どもたちに伝えました。

「横田さんは今もなお、めぐみさんとの再会を信じて、様々な活動に取り組んでおられます。それほど、横田さんご夫妻にとってめぐみさんは大切な家族だったんですね。でもそれは、みなさんも同じです。おうちの方にとっては、皆さんが『めぐみさん』なんです。ご家族との結び付きを大切にしてね。そして、家族のためにできることを考えてみてください。」

 愛する家族との別離ほど悲しいことがあるでしょうか。アニメ映画「めぐみ」はそれを教えてくれました。拉致問題の一日も早い解決を、日本のだれもが願っています。そこに、子どもたちが加わりました。

 

あら不思議 学習の道具がすてきなアートに

 今日はひな祭り。でも、給食のひな祭りメニューは昨日で、今日は中華メニューでした。教室を回っていると低学年の女子児童二人に「校長先生、なんで、昨日の給食がひなまつりメニューだったのー?」と聞かれたので、

「それは、給食センターのご配慮だよ。今日給食がちらし寿司だと、おうちに帰ってからもまたちらし寿司でメニューがかぶっちゃって、せっかくごちそうを用意したおうちのひとが『えーまたー?』とか言われてがっかりするかもしれないでしょ。だから今日は麻婆豆腐なんだよ。」

というと、二人とも「あっそっかー!!」「わかったー!!」とものすごく納得してくれました。いや、今月一番の効果的な指導になりました(笑)。

 3年生の教室では、コンパス、三角定規を使ったアート大会が繰り広げられていました。

 コンパスや三角定規で書いた線を、色鉛筆やクレパス、チョークタンポなどできれいに色付けをして、カラフルですてきな作品がたくさんできました。みんな大喜び。

 さて、1年生の教室を訪れると、クロームブックで、「自分が描いたイラスト」をアニメーション化するプログラム学習を進めていました。それぞれのイラストが、画面上で楽しく動き回り、これまたみんな、大喜び。

 ふだん覚えたり練習したりすることが多くて大変な勉強も、こんなに楽しい一面もありますね。楽しく学べたことが、学習意欲のさらなる向上につながればいいな、と思います。

 さあ、三学期も残り少なくなりました。また来週も、みんないっしょにがんばりましょう。

アンパンマン 本当のヒーロー

 学年末のあまりの忙しさに、なかなか教室巡視もできず申し訳ないです。

1年生の教室で、特別の教科 道徳の時間にやなせたかし先生のアンパンマンをとりあげていました。

 うれしいことに入学式で私がアンパンマンのことを話したことを覚えていて、「校長先生がいってた!」と発言してくれた子どももいました。

 戦中戦後の過酷な時代。「おなかを減らすことほどつらいことはない」と実感したやなせ先生は、どこにでも飛んでいって、自分を犠牲にしてでも、おなかを減らした人においしいものを食べさせてあげる、本当のヒーローをお考えになりました。それこそがアンパンマンでした。

 子どもたちを喜ばすために、どんなに苦しくても、作品をつくり続けたやなせ先生こそ、本物のヒーローに違いありません。

 「ぼくは、自分のことをヒーローだなんて思ったことはない。でも、子どもたちに伝えたい。好きなことを続けることで、本当の自分になれるよ。それができた人は、ヒーローといえるかもしれないな。」

 やなせ先生の優しい作品からは、そんなお声が聞こえてきそうです。

 私たちは幸せです。多くの先人の、素晴らしい人生を学ぶことができますから。これからも、子どもたちに素晴らしい人生の先生方を紹介していきたいと思います。 

いよいよ3月 いろいろあった1日

 朝の気温は3度でしたが、日中の気温は20度にも上がりました。運動場の梅の花も咲き、今日から3月。まとめの時期です。

 朝は体育朝会を行いました。最後の「2分間八の字」の記録をとりました。どの学年も、一生懸命息を合わせて跳んでいた様子が素晴らしかったです。

 でも、これが最後の体育朝会となると、一抹の寂しさを感じざるを得ません。朝から元気に体を動かすことは、心身の健やかな成長にとって大きなプラスとなりますから。

 3.4時間目は吉川視聴覚障がい者協会の方と、幸手市手話サークルの皆様をお招きして、4年生の手話体験を行いました。講師を務めてくださった方のお話がとても興味深かったです。

「マスクを、できる範囲で外して、ゆっくりとしゃべってもらうと、とてもうれしいです。」

 まさに、聴覚に障がいのある方の生きた言葉です。子どもたちの心に、これほど響く教材もないことでしょう。

 その後、1組・2組に分かれて手話を詳しく教えていただきました。とても分かりやすかったです。実際にそのことに携わっていらっしゃる方のお話は、子どもたちにとって最高に価値ある教材です。お越しくださった皆様、大変ありがとうございました。

 昼休みは、かがやきタイムで「6年生ありがとう集会」を開きました。在校生が6年生に感謝のお手紙を渡したあと、室内でハンカチ落としなどのゲームをして楽しく過ごしました。5年生が集会を仕切るためによくがんばってくれました。5年生、ありがとう!

 3月は本当にいろいろなことがあります。終わりよければすべてよし。令和4年度をよい形で締めくくりたいと思います。

3月オンライン朝会 平和で素晴らしい国 日本

 2学期からオンライン朝会では、意図的に偉人のお話をしています。学校運営協議会でも、「子どもたちに、人生の指針となるような偉人の生き方を示すことが大切なのではないか」というご意見をいただいたからです。

 2月24日は、ウクライナ戦争が開戦してから1年になります。戦争は消耗戦の様相をみせ、終わりがまだ見えない状態です。北谷小の子どもたちには、戦争の悲惨さと、平和を維持することの大切さについて伝えたいと思いました。

 子どもたちに話したのは、パキスタンのマララ・ユスフザイさんです。マララさんは2012年、15歳のときに少年兵に左側頭部を撃たれ、瀕死の重傷を負いました。それは、マララさんのお父さんが女学校を経営していたことが一つの理由でした。

 当時、パキスタンは過激な宗教組織と内戦状態にありました。宗教組織のリーダーは、勢力の拡大とともに、パキスタンの人々に厳しい生活制限を与えました。映画やテレビは禁止。音楽を聴いたり、ダンスをしたりすることは犯罪。女性は学校に行ってはいけない。女性の服装はすべて、宗教組織のリーダーが決めたものだけ。

 宗教組織のリーダーは、国内150もの学校を破壊し、マララさんのお父さんの経営する学校を閉鎖すると宣言しました。11歳のマララさんは、将来お医者さんになることを目指し、日々勉強に打ち込んでいました。友達と楽しく学ぶ学校が大好きだったのです。しかし、組織のいうことに表立って反対すれば、容赦ない報復が待っていました。自由を叫び、銃で撃たれ命を落とした女子学生もいました。しかし、マララさんはジャーナリストのインタビューを受け、平和の大切さと、学校を存続させてほしいと訴えます。その願いもむなしく、学校は閉鎖されてしまいます。

 数年後、組織のリーダーは突然「学校を再開する」と言い出しました。喜びに満ち溢れたのもつかの間、マララさんが撃たれたのは、その後でした。若い兵士が突然「お前は神の兵士を侮辱した」と近距離からマララさんを撃ったのです。しかし、すぐに病院に運ばれたマララさんは、必死の治療のかいもあって、命を取り留めました。

 撃たれた翌年の2013年、マララさんは国連で演説の機会が与えられます。マララさんは訴えます。

「私を撃った兵士を憎んではいません。私はガンジーやマザー・テレサの教えを学びました。平和を愛し、万人を愛すること。これこそが、世界から戦争をなくす唯一の手段です。戦争をなくすためには、教育以外に解決策はありません。」

 この話のあと、子どもたちにこう話しました。

「毎日学校に来るのは大変ですね。あー、今日は休みたいと思う日だってあるでしょう。でも、日本は自由な国です。インターネットも、動画も、音楽も自由に見聞きすることができます。学校に来れば、友達と仲良く学んだり遊んだりできます。

 みなさん、日本は平和で素晴らしい国です。学校で勉強ができるのも、平和だからです。その日本の未来を支えていくのは、みなさんなのです。一日一日を大切にして、勉強に運動にがんばっていきましょう。」

 ほんの少しでも、マララさんの勇気ある行動が子どもたちの心に響いてくれればいいな、と思います。

 

 

通学班編成 新しい班での登校は2月28日から 新しい時間帯での登校は3月6日から 

 本日2時間目、通学班編成を行いました。地区ごと分かれてそれぞれの教室で行いました。また、PTA校外委員の皆様にご協力をいただきました。お忙しいところお手伝いいただき、大変ありがとうございました。

 明日、2月28日(火)からは新しい通学班での登校になります。でも、2月28日(火)~3月3日(金)までは新しい班での慣れの期間とするため、時間はこれまでどおりとなります。

 来週月曜日、3月6日からは「令和5年度 新日課表」の導入により、学校の門に8時00分~8時10分までに到着するようになります。3月6日(月)~3月10日(金)までは、職員が門に立ち、時間調整について指導します。従いまして、通学班の集合時刻が多少前後することがございますのでご了承ください。

 令和4年度に通学班の班長・副班長を務めてくれたみなさん、どうもありがとう。また、保護者・地域の皆様におかれましても、これまで同様通学班の登校の安全見守りをいただければ幸甚です。宜しくお願いいたします。

ジャンプボード 山崎さんありがとう

 用務員の山崎さんが、今度はなわとび練習用のジャンプボードをつくってくださいました。色とりどりのきれいなジャンプボードに、子どもたちは大喜び。さっそく、昼休み練習していました。

 素晴らしいのは、山崎さんの手づくりの遊具はとても温かみがあるということです。きっと、子どもたちのなわとびの上達に、大きく貢献してくれることでしょう。

 山崎さん、またまた、ありがとうございました!

 

 

学校アンケート集計結果について

 いつも大変お世話になります。「学校だより3月号」に、保護者の皆様からいただいた学校アンケートについての結果と対応について掲載いたしました。学校だよりでは紙面スペースが限られているため、学校HPに全項目を掲載いたしますのでご覧ください。

学校アンケート(保護者).pdf

 保護者の皆様からいただいた評価・ご意見をもとに、特に学力向上・規律ある態度等の改善に次年度も努めてまいります。学校アンケートにご協力いただき、大変ありがとうございました。

今の音楽、体育朝会ながなわの様子

 朝、北風が吹かないので「寒さも緩んできたかなー」と思うと、外気温は-1度。いや、寒さが和らいだのではなく、体が慣れたんですね(笑)。通学路から見えた霊峰富士がとてもきれいでした。

 そんな中行った体育朝会。各クラスとも熱心にながなわに取り組みました。

 どの学級の子たちも一生懸命跳んでいて素晴らしかったです。このような、集団で力を合わせて記録の向上を目指す活動はとても大切。子どもたちにチームワークと連帯感、そして達成感を味わわせることができます。

 考えてみれば、今在籍している子たちはコロナのためにずいぶんと不自由な思いをしてきました。しかし、校内にインフルエンザ流行のピークも過ぎ、落ち着いた状態の現在においては、みんなが力を合わせる活動を存分に行いたい、と思います。

 それは体育だけではなく、音楽も同様です。校内を巡視していると、2年生の教室から鍵盤ハーモニカのにぎやかな演奏が聴こえてきました。教室を除くと、子どもたちがとても熱心に練習をしていました。かわいい合奏が室内に響き渡りました。

 現在、文科省や教育委員会から教育活動の制限は出ていないので、換気さえ十分にしていれば、練習は可能となっています。楽器は音を出してはじめて楽しめる教具です。中・高学年でも、リコーダーの演奏を行っています。

 3年前、突然降ってわいたように起きた新型コロナ感染症。これまで、子どもたちはずいぶんつらい思いをしてきました。でもこれからは、少しずつ教育活動を以前の水準に戻していく時期になります。その一つ一つを子どもたちが楽しみながら力を付けていければ、素晴らしいことです。

 でも油断しないよう、感染防止には十分気を付けたいと思います。季節は少しずつ、春に向かっています。

 

 

1年生クロームブックを使って学習しましょう

 日中はずいぶん暖かくなった、と思いきや風はとても冷たく、まだまだ春、という感じではありませんでした。

 今日は、ICT支援員の湯川先生が来校される日です。1年生が、クロームブックの「ムーブノート」の使い方を勉強しました。先生から課題についてのカードを受け取ったり、発問に対する自分の考えを「提出箱」に入れることで、クラスみんなの考えを並べて比較・検討することができます。

 湯川先生「さぁー今日は、クロームブックのムーブノートを使ってみましょう!ムーブノートはこれまで使っていた『オクリンク』とはちょっと使い方が異なるアプリです。みなさん、準備はいいですか?」「はーい!」

 「みなさん、カードに『ムーブノート』をどんなことに役立ててみたいか、カードに記入してみてください。」

 子どもたちは一生懸命カードに手書きで記入します。「べんきょう」「ずこう」「こくご」など、いろいろな考えを書き込んでいました。

 子どもたちの提出したカードがディスプレイに映し出されると、わあっと歓声が上がりました。「あー、出てるー!」この一覧は、子どもたちのクロームブックからもみることができます。自分の意見に加え、他の児童がどのような考えを書いたかが一目でわかります。

 そのあとも、子どもたちは夢中になって操作に集中して、どんどん操作に慣れていきました。

 これまでは、自分の意見をノートに書いたあと、学級内に発信するには挙手をして発表する必要がありました。そのため、せっかくよい意見を書いているのに、発信の機会を逃す児童も少なくありませんでした。

 でもこうしたアプリを使うと、発表の必要がなく全員の意見や考えを表示することができます。そして比較・検討・参照が可能となります。協働学習の利点です。

 そして、1年生でもこうしたアプリを使いこなすことができるのです。子どもたちと、ICT機器の可能性を十分感じさせてくれました。

 しかしそのためには、教師に加え、技術的なサポートがあることが重要です。ICT支援員の存在が、とてもありがたく思います。多忙な教師にとっては、こうした人的支援があることは負担軽減と安心につながります。

 ICT機器を使ったからといって、魔法のように子どもの学力が伸ばせるわけではありません。しかし、学習の目的に合わせ、従来できなかった学習形態を実現するには価値ある道具です。北谷小は、これからもICT機器を積極的に活用してまいります。

授業参観2日目 ご来校ありがとうございました

 すっかり春めいた陽気になってきました。でも、まだ朝夕は寒いですね。あと、今年は花粉が去年の3倍近くだそうで、花粉で苦しまれている方も多いと思います。どうかご自愛ください。

 本日、2回目の授業参観を行いました。1回目と同様、一年間の成長を保護者の皆様にみていただくために、発表を行った学級が多かったようです。その一部の様子を掲載します。

 本番の発表では、声が小さくなることがよくあるものです。失敗したときに笑われたり、大声を出すのは恥ずかしいという気持ちが働いたりするのですね。でも、それも子どもの精一杯です。「今日、声はちょっと小さかったけど、姿勢よかったじゃーん」とか、「発表、目の付け所が面白いと思った。さすがだね。」など、声の大きさ以外のよさをたくさん見つけるのが大人の仕事です。

 大切なことは、「あ、発表するって、緊張するけれど、悪くないかも。」と思わせることで、次につながる勇気を子どもたちに付けさせることです。私たちだって、大勢の前で発表しなさいっていわれたら意識して普段話せることもうまく話せないかもしれません。子どもならなおさらです。「あ、今日の発表でいいと思うよ。がんばったのが伝わってきたから、十分十分!」こんなことを笑顔でいうことが、子どもの自信や勇気を育てると思います。

 ご来校くださった保護者の皆様、大変ありがとうございました。

 

三学期授業参観 ご来校ありがとうございました

 朝の気温は零度と寒かったのですが、先日のような体の芯から冷えるような北風がなかったのは幸いでした。

本日、第三学期 一回目の授業参観を行いました。すべての学級をお見せすることはできないのですが、ここに一部、その様子を掲載いたします。

 子どもたちの1年間の成長をみていただくために、発表を行った学級が多かったです。どの教室でも、子どもたちが一生懸命発表する様子が見られました。保護者の皆様の前でちょっと緊張していた子も多かったようです。声が小さかったことも、ご愛敬ですね。

 小学校のうちは、やはり授業参観ではおうちの方に見に来ていただくことをうれしく思うお子さんが多いです。それは、がんばっている姿をみてほしいからでしょう。本日、ご来校くださった方は、お子さんのがんばりを大いにほめてあげてください。また、ご都合でいらっしゃることができなかった方も、発表の様子を聞いていただいて、努力を労っていただければと思います。

 お越しいただいた保護者の皆様、本日は大変ありがとうございました。

逆上がり補助器修繕完成

 昨日は忙しく、更新ができませんでした。申し訳ありません。

 本校の用務員さんはDIYの名人です。ふつうなら、業者さんに出さなくてはいけないような修理・修繕でも、プロはだしの技術でやってしまうので、学校として本当に助かっています。今回も、逆上がり補助器を、手作業で直してくださいました。

 ごらんください、この出来栄え。

 まるで新品のような出来具合です。16日に完成しましたので、来週には運動場の鉄棒のところに設置したいと思います。逆上がりを練習している子たちには、とてもありがたいものです。

 山崎さんのような方がいらっしゃって、本当にありがたいです。

 

4年生福祉体験と3年生クラブ見学

 ここのところ、風が強く寒い日が続きます。いよいよ、三寒四温の季節が到来するのでしょうか。

 4年生が、社会福祉協議会の皆様をお招きして、「高齢者体験」を行いました。

 高齢者の身体感覚が理解できるように、体に「おもり」を付けたり、肌の感覚が弱くなるように手袋を着けたり。装着した子どもは「歩きにくーい」「重いー」を連発し、苦心惨憺でした。椅子に座ると思わず「あー楽だー」。疑似体験の効果に驚いていました。こうした学習を行うことで、例えば電車の中でご高齢の方に席を譲ったり、街中で困っていらっしゃる方を見かけたらお手伝いをしよう、という気持ちが生まれるのではないかと思います。

 福祉協議会の皆様に加えて、ボランティアの保護者の方にもよくお手伝いをしていただきました。本当にありがとうございました。

 6時間目は、3年生のクラブ体験を行いました。各クラブが、3年生を大歓迎して、自分たちのクラブの楽しさを味わわせようと一生懸命歓待していました。その様子をご覧ください。

 バトンの回し方をやさしく教えてあげたり、卓球のゲームをさせてあげたり、高学年といっしょにミニゲームをしたり。パソコンでプリントアウトした塗り絵を用意してあげたり、あぶり出しで文字を浮かび上がらせたり、練習の成果の上手な演奏を聴かせてあげたり。どのクラブを見学した3年生も、みな大満足。とっても楽しそうでした。

 特筆すべきは、クラブの先輩たちの大歓迎ぶりです。訪れた3年生に、手取り足取り、やさしく教えてあげていました。とても微笑ましい光景でした。各クラブの先輩たち、素晴らしかったですよ。

 昨年はコロナでこのような触れ合いはできなかったのですが、今年度はようやく、このような温かな交流が実現できました。オンラインもいいですが、やっぱり実際に異学年で交流することは、子どもたちの豊かな心の育成に資する価値ある取り組みだと改めて感じました。

 高学年のみんな、ありがとう!

 

学校運営協議会を行いました

 とにかく風が強い日でした。強風だと、なわとびも回しにくく、子どもたちの遊びも難儀です。しかし、免疫力向上、ストレス発散のために、元気な子は外遊びを推奨しています。ご理解くださると幸いです。

 本日、第3回の学校運営協議会を行いました。地域の代表者の皆様に学校運営に関するご意見等をいただき、学校経営の改善・向上に資するものです。

 令和4年度の学校運営に関する具体的な情報や数値、そして保護者の皆様からいただいたアンケートの結果等を報告したあと、委員の皆様からご意見をいただきました。学校の組織的な取り組みや、学校HPによる情報発信に一定の評価をいただいたあと、改善点についてのご意見としてあがったものは、〇学力向上 〇あいさつ・言葉づかい に関するものでした。

 どちらも、学校にとって重要な課題です。特に、あいさつ・言葉づかいについては、保護者・地域の皆様とともに積極的に子どもたちに声掛けをしていくことが大切なのではないか、という点で意見がまとまりました。

 また、学力向上については子どもたちが教室で学んだ機会を地域で生かすことが大切だと考えます。例えばこれまでの私の赴任校で、こんな取り組みを進めていました。学区に特別養護老人ホームがあり、6年生が毎年、そこを訪問していました。学校で書いた作文を読み上げたり、音楽で練習した合奏や合唱を披露したりしました。おじいさんもおばあさんもとても喜んでくださり、子どもたちに「作文すてきでした」「歌がとってもうまいですね」というお手紙をいただきました。子どもたちは喜んで、教室にお手紙を掲示して、「国語や音楽で、また喜んでいただけるようがんばろう。」と意欲を高めていたのです。

 子どもたちの学力向上やあいさつの推進には、保護者・地域の皆様と一緒に取り組むことが大切だと思います。今はコロナ禍で、このような交流は難しいのが現状です。しかし、コロナ禍が収束したら、少しずつ地域の実態に合わせて、子どもたちの学びが地域で生かせるような機会を設けていければと思います。

 先達の格言に曰く。「子どもは家庭でしつけ、学校で学び、地域で伸びる。」そうした三位一体の教育体制を築くためにも、学校運営協議員の皆様のご協力を今後もいただきながら進めていきたいと考えます。

 協議員の皆様、本日は大変ありがとうございました。

子どもたちの作品掲示

 17日(金)から授業参観が始まります。各教室は、その準備として子どもたちの力作を掲示しています。ご来校の折は、こちらもご覧ください。

 作品の価値は、「うまい」「上手」ではありません。「その子らしさが出ているかどうか」です。たとえ思い通りにいかなくても、がんばってつくった作品にはみな素晴らしい輝きがあります。その子どもの姿勢を見落とさず称賛することが大人の大切な役割だと思います。

 短くて申し訳ございません!今はこれが精いっぱい。

雪遊び 身体を動かすことによる免疫力向上とメンタルヘルス

 この学校ブログをアップしている日曜日の午前中はとてもいいお天気ですが、10日(金)は午前中から雪が降り出し、午後からは雨になる荒れたお天気になりました。

 今、北谷小ではインフルエンザが流行しています。先週は、複数学級を学級閉鎖にさせていただきました。突然にも関わらず、ご協力くださった保護者の皆様、大変ありがとうございました。お仕事などのご都合を付けていただき、申し訳ございませんでした。

 

 しかし、10日(金)の業前と業間休みは、敢えて外遊びをOKにしました。以前、外気温が氷点下だったため、体育朝会を中止にしたことがありました。それなのに今回は「風邪が流行っているのに、子どもたちを外に出したのか?」と思われる方もいらっしゃることと思います。この場をお借りして理由を説明させていただきます。

 雪遊びをOKにしたのは、外気温が氷点下には達していなかったこと、雪遊びなら体育朝会と異なり、子どもたちが外に出るかを選択できること、何より子どもたちの免疫力を高めることができるからです。

 身体を楽しく動かすと、体温が上がります。すると血行がよくなり、身体のすみずみまで酸素や栄養が届きます。また、血液中の白血球に含まれる免疫細胞が活性化されるため、免疫力が高まります。

 また、運動はストレス発散につながります。軽い運動をすると副交感神経が優位になります。ご承知のとおり、副交感神経は身体をリラックスした状態にして血圧を下げます。私たちの身体は交感神経と副交感神経がバランスよく働いて成長に機能します。雪遊びで楽しく身体を動かすことで、身体の機能を高め、免疫力を高め、さらにストレスを発散できるのです。

 「雪が降って寒いから外に出るのは禁止」にすると、雪遊びをしたい子どもたちはストレスをためてしまいます。イライラした気持ちは身体にも影響を与え、免疫力を下げることにもつながります。そこで、粉雪が降る状態だった業間休みは雪遊びを許可しました。校内放送では、もし、寒くて不安がある人は外に出ないように伝えました。雪が雨に変わった昼休みは、外遊びを中止にしました。

 子どもたちは、それはもう大喜びで遊びました。雪合戦をする子、雪だるまをつくる子、雪の中でおおはしゃぎで走り回る子。学級閉鎖をしていた学級の子どもたちには大変申し訳なかったのですが、みな、寒さなどまるで感じていないように元気に動き回り、存分に遊びました。業間休み終了後の教室は暖房の温度を上げ、身体が冷えないようにしました。

 雪遊びをOKにしたのは、楽しく雪遊びをさせることにより子どもたちが本来もっている生命エネルギーを引き出し、免疫力を高め、情緒の安定を図るためでした。そうすることで、心身のよい状態を維持でき、ひいては体調管理にもつながると考えました。ご心配をおかけして申し訳ございませんが、ご理解を賜れば幸いです。

 

長縄練習がんばっています

 明日は、雪になりそうです。お子さんの登校で、足を滑らすことがないようお声掛けいただければ幸いです。

 子どもたちは今、なわとび練習に取り組んでいます。中でも、長縄に熱心に取り組む児童が多いです。今日も校庭はとても寒かったのですが、みんながんばってリズムよくなわを跳んでいました。

 ながなわでも、多くのことを子どもたちに指導できます。例えば、回し手の重要性です。ながなわは回し手の配慮がとても大切です。「ひっかかった子が悪い」ではなく、「跳ばせてあげる」のです。そして、つっかえた子をいたわること。転んだら「大丈夫?」つっかえても「気にしない!」この、言葉掛けが大切です。

 ながなわは、団体競技であることから、団結心を養えます。それは、子どもたちにとってとても大切な「豊かな心」なのです。ながなわでも、体力や敏捷性だけでなく、子どもたちのやさしさを伸ばしていきたいと思います。

小中一貫教育 南中学校との交換授業参観

 日に日に、季節が温かくなってきています。ただし、今週末は寒くなるようなので、三寒四温の季節がもう近いかもしれませんね。

 本日は、授業を午前中にして、午後、小中一貫教育推進のため、北谷小職員で南中学校の授業参観を行いました。

 南中学校の生徒が、授業に集中してがんばっている様子がよくわかりました。また、訪れた本校職員に笑顔で手を振ってくれる生徒さんも多く、うれしく感じた職員も多かったです。

 小中一貫教育のねらいはいくつかあります。小・中9か年を見越した教育を連続してスムーズに行うこと、小・中の連携を滑らかにして情報共有を密にして、中一ギャップを予防すること。いろいろありますが、大切なことは小・中互いの教員が相手校の実態をみて、それぞれ児童生徒に付けさせる力のイメージや目標を明確にもち、教育効果を高めることです。

 吉川市は、令和5年度も全市的に小・中一貫教育を推進していきます。これからも、南中学校との連携を大切にして、効果的な小中一貫教育の実現を目指していきたいと思います。

4年生福祉教育

 朝は相変わらず寒いのですが、日中の気温は高くなり、春を思わせる温かさになりました。

 本日3校時、行いました。4年生が総合的な学習の時間で「福祉教育」を講師として、吉川市展示サークルの鈴木様をお招きしました。私(校長)は途中からお話をお聴きしたのですが、このようなことを切々をお話しくださいました。

「・・・目が不自由になり、たくさんの希望が奪われたように思っていました。でも、点字の世界に触れ、指の感触で文字がわかることに感動し、改めて自分の指に感謝しました。

 点字図書館で、様々な情報を提供していただきました。また、バードウォッチングやテニス、映画など様々な体験をさせていただいたのです。バードウォッチングで野外に出て、鳥のきれいなさえずりやお花や風の香り、水の匂い、空気が変わるときに感じる匂いなど、世界が広がることに感動しました。映画というと、意外に思われるかもしれませんが、副音声というものがあるので、楽しめます。テニスはボールを転がすのですが・・・・」

 実感のこもった、素晴らしいお話でした。目が不自由になったことを嘆くのではなく、逆にそうした境遇になって得た新しい世界や多くの方との絆を大切にして、日々明るく、前向きに生きていらっしゃる様子がいきいきと伝わってきました。鈴木様、貴重なお話をありがとうございました。

 私は街中で、白杖をもった方を見かけると、必ず近付いて行って「何かお困りのことはありませんか?」とお声がけをするようにしています。すると、ほとんどの方が「ああ、大丈夫ですよ。ありがとうございます。」と返してくださいます。当たり前のことですが、これができることがとても大切だと思っています。

 子どもたちには、世の中には様々な障害をもつ方がいらっしゃって、そのお立場を理解して、自分にできるお手伝いをすることが、人として当たり前のことだということを、この学習をとおして理解してほしいと思います。

 

 

もうすぐ節分ですね 鬼コップづくり

 今日もものすごい忙しさで、教室を回ることができず申し訳ない限りです。写真は、昨日のものとなります。

1年生の教室をのぞくと、「もうすぐ節分 鬼コップづくり」という授業に取り組んでいました。

「鬼コップをみんなでつくります。つくりかたを説明しますからみなさんしっかり聞いてねー。」「はーい!」「おもしろそー!」「つくりたーい!」

みんな、とてもうれしそうでした。ああそうか、明日は節分なんだな、と思いました。

 鬼には外からくる鬼と、内側にひそむ鬼がいますね。宿題をあとでやろうとするめんどくさい鬼、忘れ物が多くなる準備をしたくない鬼、夜遅くまでゲームがしたくなるゲーム鬼。そうした心の鬼を一匹一匹追い出して、よい生活習慣をつくってほしいと思います。もちろん、交通事故や不審者といった外からくる鬼も寄せ付けないようにしないとですね。

 明日は節分。ご家族で楽しく豆まきをしていただければと思います。1年生のみんな、楽しい鬼コップができるといいね。

 

 

体育朝会(なわとび)を行いました

 今朝は、風が吹いていなかったので「あー、寒さもそれほどもないかな」と思ったら、車の外気温計が示した数値は零下三度でした。

 実は、先週は体育朝会の実施を見合わせました。理由は二つです。①強い風が吹き、外気温は0度だったものの体感温度はもっと低く、運動をするには困難だったこと ②近隣の学校でインフルエンザ流行の兆しがあったため、予防を考えて 

 しかし今日は、風がなく日差しがあったことからできると判断し、なわとびを使った体育朝会を実施しました。なたとびを続けると次第に体が温まってくるので、子どもたちも生き生きと練習に取り組みました。

 最初は1分間持久跳び、次に学年ごとの課題の跳び方、最後に自分が課題とする跳び方に挑戦しました。1分間跳びでは、途中で引っかかってもよいから跳び続けようと声を掛けています。みんな、1分間跳び続けることを目指してがんばりました。学年ごとの課題の跳び方では、交差跳びや後ろ跳びなどを行っています。いろいろな跳び方を体験することで、体の使い方がどんどん向上するからです。

 休み時間、なわとびをもって校庭に出ると、「校長先生ー!あの跳び方のやり方を教えてくださーい!」とか、「二重跳び教えてくださーい!」「この跳び方みてくださーい!」とたくさん声を掛けられます。みんなやる気満々で、とてもうれしくなります。

 なわとびは、およそすべてのスポーツの準備運動で取り入れられている非常に優れた運動です。持久力、体力、跳躍力などを高めることができます。運動の軸となる下半身の強化に大きな役割を果たします。狭いスペースでもできるので、事故等の心配もありません。八村 塁選手の活躍が目覚ましいNBA(アメリカのプロバスケットボールリーグ)の選手たちのあの驚異的なジャンプ力も、なわとびで身に着けた部分が大きいといわれています。さらに持久力に加えて敏捷性が高まるため、例えば危険なものが近付いてきても、すっと身をかわすことができます。なわとびはまさに、気軽に行えて効果が高い、いいことづくめの運動なのです。

 私の自宅前は公園になっていますが、よく親子で二重跳びの練習をされている方がいらっしゃいます。とても微笑ましい光景です。お子さんがもし、おうちでもなわとびを練習していたら、素晴らしい向上心なので、ぜひお声掛けをされて、可能なら一緒になわとびの練習を楽しまれてみてはいかがでしょうか。

 

2月のオンライン全校朝会

 ここのところ、あまりの忙しさにホームページ更新もままならないままで申し訳ございません。

今日はオンライン朝会を行いました。校長講話は2つ。一つは先日、学校栄養職員の小野先生からいただいた3年生の食育指導のお話がとてもよかったので、全校児童に伝えました。もう一つは、「イライラしたとき、どうするか」です。私はこんなお話をしました。

「イライラすると、難しいことばでいうと、血圧が上がったり血流がよくなくなったりして、体の調子が悪くなります。でも、どうしてもイライラしてしまうことがありますよね。友達に、いやなことをいわれたとき。先生に注意されたとき。ドッジボールなどのゲームで負けて、相手があおるような態度をとったとき。そんなとき、イライラを鎮める方法の一つが「許すこと」です。

 校長先生の知り合いに、インターネットで商品を売っているAさんという人がいます。

 ある人から注文が入ったので、さっそく品物を送って代金を振り込むようお願いしました。ところが、品物を送っても代金が振り込まれません。何度かメールで催促したのですが、返事がありませんでした。Aさんは「いやなお客さんだ。」とイライラしていました。でも、あるときAさんは気付いたといいます。

「自分は、品物を送って相手に喜んでもらうこの仕事が大好きだ。この仕事に就いているだけで幸せなんだ。」

 そこでAさんは次のようなメールを送ったそうです。「代金をまだいただいていませんが、その商品は差し上げます。気に入っていただけると嬉しいです。ご利用ありがとうございました。」このメールを送ると、とてもすっきりした気持ちになったそうです。そして、うれしいことに翌日、その人から代金が振り込まれたそうです。

 Aさんは、いわばお客さんとけんかをしていたわけです。もちろん、悪いのはお客さんです。でもAさんはあえて相手を許したことで、よい結果が得られたのですね。」

 例えば、ドッジボールで負けてしまって、相手があおるような態度をとったとき。「ああ、自分も勝ったときはうれしいよな。ああいうポーズをとることもあったけれど、あれは相手にとってはよくないんだ。自分は今度から気を付けよっと。」そのような、次の行動の改善につながるような考え方ができれば、それが一番よいのです。

 「春風を以って人に接し、秋霜を以って自ら慎む。」吉田松陰の言葉です。春風のように優しい態度で人に接し、秋の霜のような厳しい姿勢で、自らをただす。「自分に厳しく、人に優しく。」生きる上で大切な考え方です。そして人間関係は、「許す」ことから始まります。それができれば、人生がずっと楽になると思います。

 

3年生食育指導を行いました

 今日も、昨日に引き続き、とても寒い朝になりました。午前7時30分の段階で、運動場の外気温がマイナス4度だったため、今日も体育朝会の実施は見合わせました。自主的に運動場を走る子については、寒さに十分気を付けるよう指導したうえでOKにしました。また、気温の上昇が見込まれたので、その後の外体育もOKにしました。

 本日は、3年生の教室で、学校栄養職員の小野先生をお招きして、食育指導を行いました。内容は、朝ごはんの大切さについてです。

「みなさん、朝ごはんを食べると、三つのスイッチが入ります。それは、頭・体・おなかです。では、そのスイッチを一つ一つ、見ていきましょう。」

 「頭のスイッチが入るとは、朝食は、脳にパワーを与えるということです。」

「体のスイッチが入るとは、朝食が体にパワーを与えるということです。」

「おなかのスイッチ入るとは、朝食をとることで排便がしやすくなり、おなかがすっきりするということです。」

 小野先生は、3年生にわかりやすく説明をしていってくださいました。

「朝食を食べないと、力が出ないですね。食べることで、たくさんスイッチが入って、一日元気に過ごせるということですよ。朝は余裕をもって起きて、落ち着いて朝食をとれば、心と体にとてもいいのですよ。みなさん、朝ごはんの大切さ、わかりましたか?」「はい!」

「では次に、朝食について考えたことを書いてみましょう。」「はーい!」

 子どもたちは、学習してわかったことを思い思いにワークシートに書き込んでいきました。

「朝ごはんを食べると、いろんなスイッチが入って体にいいんだな、ということがわかりました。」

「あさねぼうをすると、朝ごはんをゆっくり食べられないので、ちょっと早く起きたいなと思います。」

みんな、よい意見をしっかり書いていました。

 今日の授業をとおして、子どもたちに改めて望ましい生活習慣の大切さを知らせることができました。

 脳も体も、活動するにはエネルギー供給がとても大切です。冬の朝はとても寒いですが、毎日決まった時間に起きて、余裕をもって朝食をとると、活力がみなぎり、一日元気に過ごすことできることを子どもたちはしっかり学びました。保護者の皆様には、お手数をいただきますが、これからも子どもたちの元気な一日のために朝食のご準備をお願いできれば幸いです。宜しくお願いいたします。

 小野先生、今日はためになる授業を大変ありがとうございました。

とても寒い一日でした

 10年に一度の寒気団の名は、だてではありませんでした。とにかく「寒い!」の一言だった今日。子どもたちの様子をお届けします。

 風は強かったものの、お天気はよかったしグランドコンディションもよかったので、業間休みは遊べました。ところが運動場に出た子どもたちは寒風にさらされてびっくり。「うわ、さむ!!」「きゃー、寒-い!!」

 このときの外気温は0度。さらに風が吹き、体感温度はおそらくマイナス3~4度だったと思います。

 それでもみんな、元気に遊んでいました。まさに、子どもは風の子!たくましいですね。

 おやじの会の皆様が精魂込めてつくってくださったビオトープ。今日は、分厚い氷の収穫場となりました。

「校長先生ー!みてくださーい!こんなに厚い氷が張ってまーす!」

その厚さ、およそ2センチ。かつてないほどの分厚さでした。みんな、大きな氷にびっくり!!

そんな寒い中でしたが、今日は一斉下校を行いました。昨日、県内の高校に届いた不審なファックスがその理由です。

さようならー!車と不審者に、気を付けてね!「はい、さよーならー!」みんな、集団で安全に気を付けて下校していきました。

それでも朝、路面凍結などがなく子どもたちのけががなくて幸いでした。また、愉快犯でしょうか、物騒な予告についても実被害は今のところ出ていなさそうです。でも、冬将軍は本領発揮、まさに冬真っ只中の一日でした。明日は少し寒さが和らぎそうですが、子どもたちがご家庭でも体を冷やさないよう、ご配意いただければ幸いです。また、北谷小ホームページをごらんの保護者・地域の皆様も、どうかご自愛ください。まだちょっと、真冬の寒さは続きそうです。

1月24日(火)学校あれこれ

 朝はものすごい冷え込みでしたが、正午ごろは比較的気温が上がってきたので、お昼休みは子どもたちが元気に運動場で遊ぶことができました。しかし、今日の夜から明日の朝にかけては冬の嵐になりそうです。お子さんの服装等にご配意くださるようお願いいたします。

 今日は、校内で見かけた風景をあれこれ。校内巡視をしていて、子どもたちの元気な活動の様子が見受けられると、ついシャッターチャンス!と思ってしまいます。

 5年生の英語です。英語の先生は、授業を盛り上げて子どもたちを楽しませる名人です。今日も、ゲーム要素をとりいれて、子どもたちが大盛り上がりの中、楽しく英語を学んでいました。「どの季節が好き?」「算数でよく使うこの図形。英語では、なんていう?」という学習で、子どもたちがとても楽しそうでした。これがとても大切。子どもたちが英語を楽しみにするようになると、知識の吸収率が違うのです。

 こちらは、3年生の道徳です。「働くって、どういうこと?」という先生の質問に、子どもたちが思い思いの意見を発表していました。先生の質問に、勢いよく手を挙げ、嬉しそうに自分の意見を発表していく子どもたち。とても頼もしいですね。

 小学生なら働くことの意味を尋ねられると、その多くが「お金のため!」「有名になるため!」と答えます。当然のことだし、価値あることです。でも子どもたちには、働くことのもっと大きな喜びについても知ってほしいと思います。

 それは、自分の仕事が人の役にたつこと。感謝されること。そして誰かにいつも自分が必要とされること、です。生活するための収入を得ることは大事なことです。私は担任の時、いつも「人に感謝される仕事に就くのが、一番の喜びだよ。」と伝えてきました。自分の仕事が誰かに感謝されることに値する喜びを、私は他に知りません。「ありがとうございます。お陰で、助かりました。」その一言が、仕事の苦労も疲れも吹き飛ばしてくれますから。

 かの福沢諭吉は、「心訓七則」の第一項で「世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事をもつということです。」と述べました。後世の第三者による後付けとも創作とも言われているし、今の社会の実情には合っていないかもしれません。でも私は、ここに一つの大切な教訓があるのではないか、と思います。

 最後に、昼休みに中学年の子たちが一生懸命鉄棒を練習していたので声を掛けました。以前私がやってみせた「だるま前回り」を練習していたというのです。夢中になって取り組む姿勢が素晴しく、「すごいよ!大丈夫、あなたなら絶対できる!」と声援を送り続けたところ、なんとはじめて成功したのです。「やったー!」と大変な喜びようでした。何より嬉しい瞬間でした。

 力というものは、付けるものではありません。もともともっている力を引き出すものです。子どもたちは、生まれながらに自分でも気付かないたくさんの才能を秘めています。それを引き出してあげるのが私たち大人の務めです。「すごいよ!あなたなら絶対できる!」「大丈夫!もう一回やってみよう!」と心からの声援を送ることが大切だと思います。

6年生社会科の歴史発表

 今日は、とんでもなく寒い日でした。大型寒気団の到来により、寒さは今週水曜日ぐらいにピークを迎えるとのこと。お子さんの寒さ対策に十分ご配意くださいますようお願いいたします。

 6年生が、社会科の授業で、歴史の学習に関する発表を行っていました。私が目にしたグループは、日中戦争から第二次世界大戦の流れについて、調べたことを丁寧に発表していました。指導した教諭によれば、各グループともしっかり調べ学習を行って、発表に備えたとのことでした。淡々と史実を説明するその姿に、理解が進んでいたことを十分うかがい知ることができました。よい発表でした。

 今ほど戦争に関する知識が重要になる時代はないと思います。ウクライナ戦争にいまだ終わりが見えません。このヨーロッパの戦争は、事実に基づき考えると、ロシア側による侵略という見方が正しいと思います。でも、太平洋戦争についてはどうでしょう。その評価に至るためには虚心坦懐、先入観をもたずに謙虚に史実を学び、そして多面的な見方をとおして個人の考えを形成していく必要があると思います。

 日本は、高状況下社会であるといわれています。社会全体に、ある方向性をもった雰囲気が強く醸成されると、それに立ち向かう行動が非常にしにくくなるという特性があります。

 「戦争など、行きたくない。愛する家族と別れるのは絶対に嫌だ。でも、お国のためなのだから仕方ない。」そう思いながら戦場に赴き、命を落としたり、一生残る重篤な傷を負ったりして、苦しみぬいた人がほとんどだったことでしょう。そうした尊い犠牲に感謝と尊敬の気持ちをもち、その御霊に報いるために、平和な世界を永遠に維持していこうという気概を、みんなで共有することが大切だと思います。

 今日、史実を淡々と伝えていく子どもたちから希望を感じることができました。戦争を二度と起こしてはいけない。そのためにも、謙虚に歴史に学ぶことが重要なのだ。そのように考えることができる子どもたちを育てたいと思います。